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公開日:2022年04月28日(木)
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目次
顔のしわやたるみ…気になりますよね。
一度認知してしまうと、周囲の視線が気になり外出が億劫になってしまったり、なんとか改善しようと化粧品に多額の投資をしたりと日常生活に支障が出ることもあります。
特に加齢により深く刻まれてしまったしわやたるみは、自力では改善が困難な場合がほとんどです。
そういった方に選ばれている手術が糸リフト(スレッドリフト)です。
糸リフトは短時間の手術でありながら、手術直後から効果が視覚化でき、侵襲が少なくダウンタイムも短いため、老若男女問わず人気の手術となっています。
とは言っても、美容整形で自分の顔を変化させるのはとても勇気がいります。
決して安い手術ではないため、絶対に失敗だけは避けたいと感じますよね。
今回は、数々の患者様に糸リフトの手術を行ってきた名医が、糸リフトのメリット・デメリットや、失敗例や副作用について詳しく解説します。
糸リフトは、皮下に糸を挿入することで、物理的に皮膚や脂肪の位置を引き上げる手術です。
糸の種類もさまざまで、挿入後皮下で溶けて吸収される糸と溶けずにそのまま残り続ける糸があります。
どちらの糸でも効果は変わりませんが、近年は吸収する糸を使用しているクリニックが多くなっています。
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糸リフトの手術は効果や安全性も高く、手術時間も短い手術です。
他の美容整形と比べ費用も抑えめであり、最初の美容医療として選択しやすいですが、美容整形の手術に対する不安が大きい方も多いです。
また、初めてとなると、手術直後からしっかり定着するまでの経過も気になりますよね。
ダウンタイムは日常生活に支障のない範囲であることがほとんどですが、1週間程度は出現すると考えておきましょう。
ここでは、糸リフト手術後の経過を4段階にわけて解説します。
この患者様は30代の女性です。
フェイスラインが気になっていました。
手術直後はこめかみあたりに点状の傷跡がありますが、髪で隠せる程度であまり目立ちません。
痛みを和らげるために麻酔の注射を打ちますが、麻酔の残存具合によっては腫れやむくみが生じることもあります。
患者様から見て、左側の方が痛みに弱い患者様だったので、左側は麻酔の量を多くしました。
その結果、左側は右側に比べて手術直後はむくんでいます。
逆に、右側は麻酔の量を多くしなかったので、あまりむくんでいません。
手術直後のむくみは、このように麻酔量の多さに依存する傾向にあります。
手術直後は顔をあまり動かさず、安静にするよう指示が出ますが、過剰に意識する必要はありません。
顔の動かしにくさや口が開けにくいといった症状が出現する場合もありますが、2〜3日で気にならなくなります。
この方は、20代女性の糸リフトの直後の症例です。
左が手術前、右が手術直後です。
この患者様の場合、麻酔の量を減らしているため、手術直後でもほとんど腫れていません。
この方は20代前半の患者様です。
左が糸リフトの手術前、右が手術直後の状態です。
麻酔の量を減らしているため、この方もほとんど腫れていませんが、糸の挿入時に皮下に微細なダメ―ジを与えているため、顔全体が少しむくんでいます。
翌日には顔の動かしにくさや違和感はだいぶ薄れ、笑顔も無理なく作れるようになります。
シャワーや化粧も翌日から行えますよ。麻酔時の注射痕や薬剤が残っていると内出血が出現することもありますが、多くの方の場合3日ほどで消失します。
痛みが出現する方もいますが、適宜処方される内服薬を使用することで、我慢できないほどの痛みが継続することはありません。
この患者様の場合は、左側に内出血が出ています。
メイクで隠すことが可能です。
手術部位の傷もかさぶたになり、腫れも徐々にひいてきます。
さまざまな症状がなくなり、ダウンタイムが終了するのも大体1週間ごろです。
顔の輪郭がはっきりするため、より効果が実感しやすい時期です。
このころから飲酒やサウナなどさまざまな制限が解除され、日常の生活が遅れるようになります。
まだ、うっすらと内出血が残っています。
内出血もほとんどなくなりました。
気になっていたほうれい線もほとんどありません。
糸リフトの手術から2週間後の表情です。
このようにひきつれなどはほとんどありません。
3週間もたてば、全ての症状は消失しており、理想の仕上がりとなっています。
また、手術による微細なダメージによりコラーゲンの生成が促進されているため、肌のハリ感や美肌効果を感じやすい時期でもあります。
手術による悪い影響はほとんど残っていません。
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人気の手術である糸リフトですが、失敗事例が多い現状もあります。
取り扱うクリニックが増え、競争が激しくなったことにより低価格な手術も生まれ、未熟な医師の手術や粗雑な物品の取り扱いなども行われています。
ここでは、失敗例を挙げながら、どうしたら失敗を回避できるか解説します。
糸リフトで最も多いのが、顔がひきつってしまう事例です。
ひきつってしまう原因としては下記が考えられます。
ただし、直後は麻酔の量などの影響でひきつった顔になる場合が良くあります。
この状況はすぐに改善するので心配はいりません。
また、手術直後は、強く引き上げているため、ひきつった顔になる場合が多いです。
多くの症例を経験した医師であれば、角度や力加減、患者様の希望に合わせて力加減の調整が可能です。
また、使用する糸についてもその糸の特性や取り扱い方法を熟知しているため、失敗することはほとんどありません。
認識のズレを予防すると引き上げすぎを防げるため、自分の理想と近い写真を持参してカウンセリングに臨みましょう。
糸の位置がズレてしまった場合や、糸の種類によっては表面が凸凹になり、皮膚の下に存在するはずの糸が空けて見えてしまうこともあります。
実績のある医師の手術であればほとんど発生することはありません。
患者様の皮膚の厚みに応じた手術を行うためにも症例経験が多い医師を選びましょう。
手術後に触ってしまうと糸がズレてしまう恐れがあるため、失敗の原因になります。
理想の仕上がりと違う場合も、その患者様にとっては失敗していることと同義になります。
理想とのギャップが生まれる原因としては下記が考えられます。
まず、仕上がりのイメージをしっかり共有することが重要であるため、写真やイラストを持参しましょう。
また、どうしても誰かを経由してしまうと情報の共有が難しくなるため、手術医師がカウンセリングを行うクリニックをおすすめします。
カウンセリング不足は否めませんが、他の治療法との併用を考えておけると、失敗と感じてしまうことが少なくなるかもしれません。
糸リフトでたびたび問題となっているのが、挿入した糸による感染症です。
感染が起こった場合は、糸の抜去が必要で、炎症を抑える薬を使用する必要があります。
赤みや腫れが出現し、まれに痕が残ることがあります。
通常の環境であれば感染はあり得ません。手術環境が衛生かどうかはしっかり見極めましょう。
また、低価格過ぎる手術にも注意が必要です。
機器のメンテナンスや滅菌にも費用は発生するため、費用が不足しどこかの工程を実施していないことも考えられます。
糸リフトの手術は、技術力や環境に左右されるため、医師やクリニック選びは特に注意しなければなりません。
ここでは、糸リフトの手術におすすめのクリニックをご紹介します。
近年はクリニックのホームページから医師の経歴や実績が確認できますよね。
そういった実績なども参考にすると良いでしょう。
実際のカウンセリングでも症例写真をみることができます。技術力は実績に比例するため、妥協せず選ぶようにしましょう。
カウンセリングを医療スタッフが行っているクリニックも多いようです。
しかし、カウンセリングは必ず執刀医師に行ってもらいましょう。
カウンセリングでは、双方の認識確認や検査説明だけでなく、医師との相性確認や質問を行うことで納得して治療方針を決定する場でもあります。
医療スタッフがカウンセリングをしてしまうと、情報の伝え漏れや納得しないまま手術をうけてしまうなどのトラブルに発展しかねません。
低価格な手術で集客を行っているクリニックも一定数存在します。
しかし、低価格な手術では衛生面や手術環境をしっかり整えられているのかという点で疑問が生じます。
糸リフトの相場価格は糸の種類にもよりますが、最低でも3〜5万円はかかります。
あまりにも相場価格とズレているクリニックは辞めておきましょう。
クリニックの中には、他院の糸リフトで失敗してしまった方の修正手術を行っていることもあります。
失敗を修正するためには、「なぜしたのか」「どうすれば修正できるのか」を常に考えていなければなりません。
そのため、糸リフトの情報は全て網羅しておく必要があるのです。
そのため修正手術を行っている医師は、知識だけでなく目指した仕上がりになるような技術力も持ち合わせていると考えてよいでしょう。
糸リフトは多くの美容クリニックで取り扱いがあり、安全性の高さから敷居が低くなっている手術の1つです。
しかし、そういった手軽さの反面、未熟な医師の手術による間違った手術や失敗事例が増加していることも事実です。
糸リフトの手術では、ダイレクトに顔の印象が変化してしまうため、医師やクリニック選びは慎重に行う必要があります。
糸リフトの手術に興味のある方は、今回の記事を参考にしながら、質の高い医師やクリニックを探しましょう。
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このページの監修・執筆医師
磯野 智崇(いその ともたか)
共立美容グループ 総括副院長
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
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