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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

ダラシンの効果的な使い方を美容外科医が徹底解説

公開日:2022年04月29日(金)
最終更新日:2023年06月29日(木)

ニキビ
ダラシンのイメージ
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ダラシンとは?

ダラシンを塗っているところ

ダラシンとは、ニキビ治療によく使用されている、抗生物質を含む薬です。

ニキビ治療の場合は「ダラシンTゲル 1%」「ダラシンTローション 1%」というという外用薬(塗り薬)が良く使われます。

顔だけなど部分的に使う場合は「ダラシンTゲル 1%」、背中ニキビなど広範囲に使う場合は「ダラシンTローション 1%」を使うことが多いです。

ダラシンにはカプセルや注射などもありますが、ニキビ治療には使用されません。

 

ダラシンのメカニズムとは?

「ダラシンTゲル 1%」「ダラシンTローション 1%」には、「リン酸クリンダマイシン」という有効成分が含まれています。

リン酸クリンダマイシンには、ニキビの原因となる細菌のタンパク質合成を阻害することで、細菌を殺す作用があります。

リン酸クリンダマイシンは、グラム陽性球菌群、嫌気性菌群、マイコプラズマ群といった細菌に対して抗菌力を示し、また、ニキビ(尋常性痤瘡)に関与するとされる Propionibacterium acnes 及びCoagulase negative staphylococci(CNS)に対しても抗菌作用を示すことがわかっています。

 

ジェネリック医薬品はあるの?

「ダラシンTゲル 1%」は、ジェネリック医薬品が販売されています。

ジェネリック医薬品とは、先発医薬品と同じ有効成分が含まれていて、試験の結果により効能・効果が同等と認められている医薬品です。用法・用量も基本的には変わりません。

先発医薬品に比べて開発費が安価なので、低価格で販売されています。

ただし、全ての医療機関でジェネリック医薬品の取り扱いがあるとは限らないので、ジェネリック医薬品を希望している場合は事前に確認しましょう。

なお、「ダラシンTローション 1%」のジェネリック医薬品はありません。

 

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ダラシンの使い方

ダラシンを目元に塗っているところ

ここでは、ニキビ治療に「ダラシンTゲル 1%」「ダラシンTローション 1%」を使う場合に特化して、ダラシンの使い方をご紹介します。

ただし、ここで紹介する使用方法と医師から指示された使用方法が異なっている場合は、医師から指示された方法を優先してください。

ダラシンの基本的な使い方は、1日2回、洗顔後に患部に塗布するだけです。

朝の洗顔後、夜の入浴後に塗るように習慣づけましょう。

化粧水などでスキンケアをしている場合は、いつものスキンケアが終わってからダラシンを塗ります。

併用している塗り薬がある場合は、塗る順番や量など詳しい塗り方を医師に聞いておきましょう。

また、いつものスキンケアをそのまま使い続けて問題ないかどうか医師へ確認しておきましょう。

 

 

ダラシンを使う際の注意点

ダラシンTゲルのイメージ

ダラシンは、ニキビの原因にアプローチしてくれる薬です。

しかし使い方を誤ると、あまり効果を感じられなかったり、肌に悪影響を及ぼしたりすることがあります。

ここで、ダラシンを使う際の注意点を5つ紹介します。

 

決められた部位のみに使用する

ダラシンを使う際に注意したいポイントの1つ目は、「決められた部位のみに使用する」ことです。

ニキビがない部分など、必要のない部位に塗布することは避けましょう。

また、たっぷり塗れば早く治るという誤解から、適量を大幅に超えて使用している人もみられます。

たっぷり塗っても効果は変わりませんので、薬の無駄づかいに終わってしまうでしょう。

場合によっては、薬を適量以上に塗ることで肌に悪影響を及ぼすこともあります。

決められた部位に適量を守って使うようにしましょう。

また、ダラシンはニキビの原因となる菌にアプローチする薬です。

「傷跡を早く治したい」など、治したいものの原因が菌ではない場合には、効果を発揮しません。

決められた部位以外に使った場合、効果を発揮しないだけでなく副作用が出てしまう可能性もあります。

決められた部位のみの使用を徹底し、「お肌のことで気になったらとりあえず塗ってみる」といった使い方は絶対にやめましょう。

 

 

長期間の使用は避ける

ダラシンを使う際に注意したいポイントの2つ目は、「長期間の使用は避ける」ことです。

ダラシンの使用は、最大で4週間までと決められています。

しかし、「4週間続けたのにあまり効果を感じない」「もっとお肌をきれいにしたい」と、4週間を超えても使い続けてしまう人もいるようです。

4週間を超えて使用を続けると、「耐性菌」というものが現れる可能性があり、

耐性菌が出現するとダラシンが効かなくなってしまいます。別の方法での治療が必要になるため、ニキビが治るまでにさらに時間がかかってしまいます。

4週間使い続けた結果に満足しなかった場合でも、自己判断で使い続けることはやめて、医師の指示に従いましょう。

 

 

使用回数を守る

ダラシンを使う際に注意したいポイントの3つ目は、「1日の使用回数を守る」ことです。

ダラシンの使い方は、「1日2回、洗顔後に塗布する」と決められています。

しかし、「早く効果を出したい」という思いから、1日に3〜4回塗布している人が見受けられます。

決められた回数を守らず用法以上に塗ってしまうと、お肌の刺激になってしまいますので、ニキビを早く治したいという気持ちがあっても「1日2回まで」の使用を徹底して、使いすぎには注意しましょう。

 

 

メイクは医師と相談

ダラシンを使う際に注意したいポイントの4つ目は、「ダラシン使用中のメイクは、医師と相談した上で決める」ことです。

ダラシンを使ってニキビ治療をしている人は、メイクが刺激となりニキビを悪化させていることがあります。

普段メイクをしている人は、医師にいつも通りのメイクをしていいかどうか聞いてみましょう。

普段どおりのメイクで問題ないと言われる場合もありますが、アイテムを変えるよう提案される場合や、極力ノーメイクで過ごすよう指示されることもあります。

ダラシンを使いながらメイクをする場合は、スキンケアを終えた後にダラシンを塗り、ベースメイクを行います。

少しメイクが崩れやすくなることがありますが、治療中は我慢してニキビ治療を優先しましょう。

 

 

悪化している気がする場合はすぐ相談

ダラシンを使う際に注意したいポイントの5つ目は、「ニキビが悪化している気がする場合は、すぐに医師へ相談する」ことです。

ダラシンを使っていても、ニキビが治っていると感じられなかったり、ニキビがさらに悪化してしまったりすることもあります。

ニキビが悪化している場合はもちろん、状態の改善が見られない場合は、「もう少し使い続けたらよくなるかもしれない」などの自己判断をせず、すぐに医師へ相談しましょう。

 

 

ダラシンと並行して行う治療

最後に、ダラシンの使用と並行して行われることが多い、他の治療についてもご紹介します。

ダラシンは主にニキビ治療で使用されるため、ダーマペンやマッサージピールなどの美容皮膚科での治療と一緒に使用されます。

医師と相談しながら、これらの治療も検討してみましょう。

 

 

塗り薬(外用薬)

ダラシンと併用して使われることが多い塗り薬は、「ディフェリンゲル」です。

ディフェリンゲルは、毛穴詰まりを減らしていく作用を持ち、ダラシンとは違った角度からニキビへアプローチします。

塗り薬を複数使用する場合は、塗る順番や箇所などをしっかりと医師に確認しておきましょう。

順番や箇所を誤ってしまうと、あまり効果を感じられない場合があります。

 

 

飲み薬(内服薬)

ダラシンと併用して使われることが多い飲み薬は、「漢方薬」「ビタミン剤」「抗生剤」などです。

漢方薬は、ニキビの原因によって使い分けられます。よく用いられるのは清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)、桂枝茯苓丸加苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)などです。

ビタミン剤で主に使用されるのは、ビタミンBとビタミンCです。

ビタミンB2はニキビの原因である皮脂分泌を抑える働きがあるため、ニキビができにくくなります。

ビタミンB6はタンパク質の代謝に関わって皮膚や粘膜を作り出し、ニキビの原因である皮脂分泌を抑える働きがあります。

ビタミンCはニキビ、ニキビ跡の色素沈着、赤みを改善する働きがあります。

ミノマイシンなどの抗生剤は、ダラシンと同じく細菌を殺す作用があり、ダラシンによる皮膚からのアプローチだけでなく、内服薬によって体の内側からアプローチすることが必要な場合は、抗生剤が処方されます。

 

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医療機関での治療

ダラシンによる治療とともに、医療機関での施術を受けることもできます。

よく使われる施術は、ダーマペン、マッサージピール 、ハイドラフェイシャル、ピーリングです。

ダーマペンは、針のついたペン型のマシンを使って、お肌に小さい穴を開ける施術です。

穴がふさがりお肌が回復する過程で、肌状態の改善が期待できます。

マッサージピールは、専用の薬剤を肌に塗り込んだ後、薬剤を洗い流す施術です。

肌が皮向けするピーリングとは異なるメカニズムにて、肌状態を改善します。

ハイドラフェイシャルは、水流を使用した肌に優しいピーリングです。

美肌有効成分を投入しながら、ニキビの原因となる毛穴の汚れのつまりを綺麗に取り除きます。

ピーリングについては、ニキビやしみの治療を目的とした、病院でしか受けられないピーリングがあり、毛穴の皮脂を取り除くことで、ニキビへの効果が期待できます。

様々な施術がありますが、自分の肌状態、予算、ダウンタイムが取れるかどうかなどで、最適な施術が変わりまので、医療機関での施術を希望する場合は一度医師へ相談してみましょう。

 

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まとめ

共立美容外科の入り口で案内する医師

ニキビ治療によく使用されている「ダラシン」は、正しく使えばニキビへ効果的にアプローチしてくれるものです。

使い方を守り、ニキビを改善しましょう。

また他の施術との組み合わせも効果的です。予算や時間などに余裕があれば、検討してみましょう。

共立美容外科では年齢、性別に合わせたニキビ治療を積極的に行っています。

そしてニキビは予防が大切です。

カウンセリングは医師が直接行っていますので、ニキビ予防についてご不明な点がある場合はお気軽にご質問ください。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 久次米 秋人(くじめ あきひと)

    久次米 秋人(くじめ あきひと)

    • 略歴

      • 1983年
        金沢医科大学医学部 卒業
        1983年
        高知医科大整形外科入局
        1989年
        東京本院(品川)開院
        2002年
        本院を新宿に移転
        2013年
        銀座院院長就任
        2018年
        第107回日本美容外科学会 学会長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科医師会理事
      日本形成外科学会会員
      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      日本脱毛学会会員
      北米脂肪吸引形成外科学会会員
      日本坑加齢美容医療学会会員

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