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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

ダーマペンは毛穴に効果あり? 毛穴のメカニズムから美容外科医が解説。

公開日:2022年01月29日(土)
最終更新日:2023年06月13日(火)

ニキビ
ダーマペンの毛穴治療をしている様子
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最後まで有意義なページになっていますので是非ご覧ください。

 

ダーマペンが毛穴に効果がある理由


ダーマペンは、顔に小さな穴を開けていく施術なので、「逆に毛穴の開きを悪化させてしまうのではないか?」と心配になる方もいると思います。
しかし、ダーマペンの施術後に肌状態が回復する過程で、毛穴の開きにも効果が見られることが多いです。ダーマペンにより顔に小さな穴を開けていくことが、毛穴の開き改善につながる理由を解説します。

 

毛穴のメカニズムを知ろう

毛穴のイメージ

ダーマペンでの施術が毛穴の悩みに効果的な理由を知る前に、まずは毛穴のメカニズムについて知っておきましょう。

毛穴の大きさ自体は、ある程度遺伝によって決まっています。また男性ホルモンの量にも左右されるため、女性よりも男性の方が、毛穴が目立ちやすい傾向にあります。
毛穴の大きさにはそれほど変化がないと言われており、季節に応じて10%程度の大きさの違いがある程度だと言われています。

また入浴中など温度が高くなると毛穴は開き、反対に温度が低くなると毛穴は閉じる傾向にあります。
これらを総合すると、人生を通して毛穴の大きさにはさほど変化がないはずですが、毛穴のお悩みを持つ人は多いもの。それは毛穴の「見え方」が変わってくるからです。

毛穴のお悩みには、毛穴が開いたように見える「開き毛穴」、毛穴に汚れが詰まっているように見える「詰まり毛穴」、毛穴が黒ずんでいるように見える「黒ずみ毛穴」、毛穴の形がしずく型になる「たるみ毛穴」などがあります。開き毛穴は、毛穴に皮脂汚れや角栓などが詰まっていると、毛穴が押し広げられることにより開いているように見えるものです。

 

毛穴のつまりのイメージ

詰まり毛穴は、文字通り汚れや角栓が詰まっているものが目立つもので、汚れや角栓が酸化して黒ずんでくると黒ずみ毛穴へと変化します。

たるみ毛穴は、毛穴周りのコラーゲン量の減少などによる肌のたるみが原因で、たるみにともなって毛穴も一緒に下に広がり、大きく見えるものです。

このような原因により、毛穴の「見え方」が変わってくることによって、毛穴のお悩みが生じるようになります。
また、「毛穴レスなお肌になりたい」と望んでいる人も多いですが、毛穴には汗の分泌や体温の調節などの機能が備わっており、毛穴はお肌にとってなくてはならない存在です。

もしも毛穴がぴったりと閉じてしまうと、健康を害する恐れがあります。
「毛穴をなくす」ことを目標にするのは危険であり、「毛穴が気にならないお肌」を目標とすることを心がけましょう。

 

ダーマペンでコラーゲンにアプローチ

コラーゲンのイメージ

ダーマペンによる施術を受けると、コラーゲンの産生が活発になります。肌内部のコラーゲン量が増えると、お肌にハリが出てふっくらした印象になります。毛穴の周りのお肌がふっくらしていくことで、たるみ毛穴は徐々に目立たなくなります。

ダーマペンの施術によりお肌に穴を開けることで、お肌の内側にある「線維芽細胞」という細胞が活性化されます。
この線維芽細胞は、お肌の真皮層に存在する細胞で、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの成分産生に関与します。

コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が活発に産生されることで、肌のハリがアップします。ハリのあるお肌を手に入れることで、たるみが気にならなくなり、しずく型になったたるみ毛穴も目立たなくなります。

 

コラーゲンとエラスチンのイメージ

しかし、肌のコラーゲン産生は20代をピークに減少していくと言われており、この現象には線維芽細胞のはたらきが鈍くなっていくことが関与しています。
加齢により、細胞のはたらきは鈍くなっていくので、細胞のはたらきを助けてあげることが必要になります。

ダーマペンにより線維芽細胞に刺激を与えて活性化して、はたらきを促していくと、年齢とともに減少していくコラーゲン産生をサポートできるのです。

たるみ毛穴が目立たなくなることに加え、お肌全体のハリや弾力がアップして、顔全体の印象が変わってきます。

 

 

ダーマペンで毛穴汚れにアプローチ


ダーマペンでの施術を受けることで、毛穴汚れの対策ができます。
ダーマペンは直接毛穴汚れを除去するものではありませんが、肌に穴を開けて肌が回復する過程により、毛穴汚れができにくい肌環境を整えていきます。

毛穴の汚れは過剰な皮脂の分泌が大きな原因とされています。
皮脂が排出されず詰まると角栓に変化し、角栓が空気に触れ、酸化することで黒ずんだ状態になります。

 

皮脂の分泌、角栓の原因として以下のものが考えられます。

  • 加齢による肌質の変化
  • 肌のターンオーバーが正常に行われていない
  • 洗顔でメイク汚れが落としきれていない
  • 余分な皮脂が肌に残っている、等

 

先ほども説明したように、ダーマペンにより肌に穴を開けると、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が活発に産生されるようになります。
さらにお肌のターンオーバーを活性化させるというはたらきもあり、肌の水分量アップへと導きます。このように肌環境が整っていくと、角栓ができにくくなり、毛穴の悩みも少しずつ解消されていきます。

ダーマペンによる治療は、針による穿刺で肌の自己再生作用を高め、皮膚のコラーゲン、エラスチンの生成を促進させ、肌質を改善させることを目的として行います。
角栓をできづらくし、毛穴の汚れの改善へ導きます。

 

バリア機能のイメージ

肌には「バリア機能」とよばれる機能が備わっており、自分でうるおいを保ったり、外的刺激からお肌を守ったりするはたらきを持ちます。
このバリア機能が低下していると、お肌が外的刺激から弱くなってしまいますが、角質を分厚くすることでお肌を外的刺激から守ろうとします。

お肌のバリア機能が正常にはたらいている場合も、角質は存在しています。

しかし、バリア機能が低下した際に角質が作られるときは、角質が急速に作られるために質が悪く、形が乱れていたり水分量が少なかったりします。

このような質の悪い角質が作られると、角質は自然とはがれ落ちづらくなり、角質がどんどん分厚くなっていきます。

このような本来はがれるべき角質が残っていると、毛穴に詰まりやすくなり、角栓となっていきます。

角栓ができないようにするには、肌のバリア機能を正常に維持することが必要です。
バリア機能を維持するためには、ターンオーバーを正常なペースに整えることや、コラーゲンなどの保湿成分を豊富に保つことなどが大事です。角栓ができづらい肌環境を整えていくことで、毛穴の汚れが気にならなくなり、毛穴の大きさも気にならないようになります。

 

毛穴治療には針の長さは何ミリがいいの?

毛穴の治療の場合、クレーター治療に比べると、全体的に針の長さは短くします。

浅い層を狙うなら0.5mm-0.9mm程度、深い層を狙うなら1.0mm-1.6mm程度に設定します。

ただ、毛穴の状態や肌質により針の長さは適切に変える必要があります。

そのため、ご自宅などでセルフで行うことは適切な針の長さで行うことができない可能性が高いので推奨はしていません。

セルフダーマペンが危険な理由を詳しく知りたい方は、こちらのコラムも併せてご覧ください。

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【コラム】ダーマペンをセルフでやる事が危険な7つの理由!美容クリニックで施術を受けよう!▼

 

 

 

ダーマペンによる施術が向いていない場合

共立美容外科の正看護師

毛穴にお悩みがある場合でも、ダーマペンによる施術が向いていない場合もあります。ダーマペンによる施術を受ける際は、事前に医師の診察を受けます。診察の結果「ダーマペンによる施術が向いていない」と判断された場合は、他の施術を提案されたり、施術自体を断られたりすることがあります。

毛穴に炎症がある場合

毛穴に炎症がある場合は、ダーマペンによる施術が向いていません。肌に穴を開ける過程が刺激となりすぎて、炎症をさらに悪化させる可能性があると判断された場合は、ダーマペンによる施術を断られることがあります。

ヘルペスや重度のニキビがある場合

お肌にヘルペスや重度のニキビがある場合も、ダーマペンによる施術が向いていません。
こちらも、肌に穴を開ける過程が刺激となりすぎて、悪化させてしまう可能性があります。
さらに、連続して針を刺していく過程で、雑菌などを肌に広げてしまうことがあり、肌状態が悪い箇所を広げてしまうことがあります。まずはヘルペスや重度のニキビを治療してから、ダーマペンによる施術を勧めます。

即効性を求めている場合

ダーマペンによる施術は、繰り返し受けていくことで効果を感じる方が多いです。
5〜6回施術を受ける方が多く、複数回の施術がセットになったプランが用意されていることも多いです。
しかし、1回の施術で効果を出したいと思っている場合や、定期的にクリニックへ通う時間が取れない場合などは、ダーマペンによる施術が向いていません。

金属アレルギーがある場合

ダーマペンによる施術は、金属で作られた針を使用して行います。そのため金属アレルギーの人が施術を受けると、お肌に大きな影響を与えることが考えられます。
金属でできた針で穴を開けるため、金属製のアクセサリーが肌に触れる際と比べると、金属が大きく肌に触れることになります。
金属製のアクセサリーが使えないと悩んでいる人はもちろんのこと、少しでも「金属アレルギーの傾向があるかもしれない」と思う人は、事前に医師へその旨を伝えましょう。

期待が大きすぎる場合

ダーマペンへの期待が大きすぎる場合は、ダーマペンによる施術を受けても「思ったほど変わらなかった」と感じることがあります。
毛穴の大きさはある程度遺伝的に決まっており、大きく変化することはありません。ダーマペンでの施術により毛穴を目立たなくさせることは可能ですが、生まれ持った毛穴の大きさに大幅な変化を加えることは難しいです。

 

遺伝的に決まっている毛穴の大きさを、どうにかして小さくしたいという思いが強すぎる場合は、ダーマペンによる施術を受けても期待はずれに終わる可能性があります。

まとめ

ダーマペンの施術が毛穴に効果的な理由をご紹介しました。ダーマペンはお肌に細かい穴を開けていく施術のため、「毛穴悩みには逆効果」と思われがちですが、実は毛穴悩みにも効果を発揮してくれるものです。ダーマペンの施術を効果的に使い、毛穴の悩みから解放されましょう!

 

 

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このページの監修・執筆医師

  • 久次米 秋人(くじめ あきひと)

    久次米 秋人(くじめ あきひと)

    • 略歴

      • 1983年
        金沢医科大学医学部 卒業
        1983年
        高知医科大整形外科入局
        1989年
        東京本院(品川)開院
        2002年
        本院を新宿に移転
        2013年
        銀座院院長就任
        2018年
        第107回日本美容外科学会 学会長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科医師会理事
      日本形成外科学会会員
      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      日本脱毛学会会員
      北米脂肪吸引形成外科学会会員
      日本坑加齢美容医療学会会員

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