グリコール酸ピーリングの効果とは?
最終更新日: 2022年11月21日 (月)
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「ニキビ肌やシミのある肌を改善したい」
「肌にハリやツヤを与えたい」
…こんな風に感じている人には、ケミカルピーリングで使用される薬剤の一つ「グリコール酸(α−ヒドロキシ酸)ピーリング」がおすすめです。
このコラムでは、「グリコール酸ピーリングとは何か」や「期待できる効果」、「施術の流れ」「副作用やリスク」などについてご紹介します。
グリコール酸ピーリングとは
「グリコール酸ピーリング」とは、皮膚に薬剤を塗布することで皮膚表面を人工的に剥がして肌表面をなめらかにする「ケミカルピーリング」で使用される薬剤の一つです。
「グリコール酸」とはフルーツ酸の1種で、α−ヒドロキシ酸(α−Hydroxic acid)とも呼ばれています。
ケミカルピーリングで使用する薬剤にはグリコール酸のほかにも、「クエン酸」や「リンゴ酸」、「乳酸」などさまざまな成分が含まれており、効果もそれぞれ。
なかでもグリコール酸は日本人の肌との相性がよく、皮膚への浸透力も高い薬剤といわれています。
グリコール酸の濃度が効果を変える
グリコール酸は、濃度によって効果が大幅に変わります。
美容外科で受けられるグリコール酸ピーリングの濃度は、10〜70%のものがほとんどで、40%のものがもっとも多く使用されています。
「濃度が高ければ高いほど効果も高い」と思われがちですが、容量を守らずに施術をすると肌にダメージを与えてしまうため、適量を使用することが大切です。
グリコール酸ピーリングで得られる効果
グリコール酸ピーリングは、具体的に肌にどのような効果を与える施術なのでしょうか? ここでは、グリコール酸ピーリングで期待できる主な4つの効果はこちらです。
- ニキビ肌の改善
- 肌のターンオーバーを整える
- 肌をなめらかにしてうるおいを与える
- シミの改善効果
一つずつ詳しくご紹介します。
①ニキビ肌の改善
グリコール酸ピーリングで得られる効果の1つ目は、ニキビ肌の改善です。
ニキビは、皮脂分泌が活発になって古い角質が毛穴に詰まることで発生しますが、グリコール酸ピーリングを定期的におこなえば、皮脂の分泌が正常になってニキビ肌の改善につながります。
また、皮膚科などで処方薬を使用している場合は、グリコール酸ピーリングを並行しておこなうことで効果が高まり治りが早くなる場合も。
「皮膚科に通っていても、なかなか肌荒れが改善されない」と感じる人は、グリコール酸ピーリングの施術を検討しましょう。
②肌のターンオーバーを整える
グリコール酸ピーリングで得られる効果の2つ目は、肌のターンオーバーを整えることです。
肌のターンオーバーが乱れる原因は、光老化や偏った食生活、睡眠不足やストレスなど。
ターンオーバーの乱れによって細胞が生まれ変わりにくくなり、ニキビ・しわ・たるみなどのさまざまな肌トラブルが起こります。
グリコール酸には、新陳代謝の活性化を助けて肌のターンオーバーを整えるはたらきがあるため、肌トラブルに悩んでいる人におすすめです。
③肌をなめらかにしてうるおいを与える
グリコール酸ピーリングで得られる3つ目の効果は、肌をなめらかにみせてくれることです。
肌の奥に古い角質が溜まると、ざらつきやごわつきが目立ちますが、角質を剥がれやすくする効果が期待できるグリコール酸ピーリングで古い角質を除去すれば、肌の凹凸をなめらかに見せられます。
また、角質が剥がれた肌は洗顔後の化粧水や乳液が浸透しやすくなるため、日々のスキンケアの効果も高めて肌に弾力やうるおいを与えます。
④シミの改善効果
グリコール酸ピーリングで得られる効果の4つ目は、シミの改善効果です。
グリコール酸には、シミが発生する原因になる「メラニン色素」を取り除く役割があります。
また、前述のとおりターンオーバーを整える効果も期待できるため、新陳代謝が促されることでシミを薄くする効果も期待できます。
グリコール酸ピーリングがおすすめの人
グリコール酸ピーリングの施術は、以下のような人におすすめです。
- シミやそばかすを消したい
- 顔のしわが気になる
- 肌の角質をキレイに取りたい
- ニキビ跡や毛穴の開きが気になる
とくにニキビやニキビ跡などの肌トラブルに悩んでいる方は、凹凸のある肌をなめらかに整えるグリコール酸ピーリングの施術がおすすめですので、ぜひ検討してみてください。
グリコール酸セルフピーリングのやり方と注意点
グリコール酸ピーリングは、ドラッグストアなどでも購入でき、セルフケアも可能です。
ここでは、セルフケアのやり方のコツや注意点をご紹介します。
セルフピーリングのやり方は、濃度や使用上の注意を確認して適切な濃度のピーリング材を使用してケアをおこなうだけ。
使用後は肌が敏感になりやすいため、乳液や美容液などで肌を保湿して乾燥を防ぎましょう。
市販のグリコール酸セルフピーリングの濃度は2〜8%程度
ドラッグストアで販売されているグリコール酸セルフピーリングの濃度は2〜8%の低刺激のものばかりです。
とはいえ、いきなり8%の濃度が含まれているグリコール酸ピーリングを使用してしまうと、肌荒れや炎症の原因になります。
まずは、2〜3%の低刺激な濃度のものを選んで様子をみるのがおすすめです。
グリコール酸ピーリングの施術の流れ
グリコール酸ピーリングは、市販でのセルフケアも可能ですが、初めてで不安な場合や、プロの手によって肌をキレイにしたい場合はクリニックで施術を受けるのがおすすめです。
ピーリング前日は、肌を刺激する顔そりやパックは控えましょう。
施術の流れは以下のとおり。
- 担当医師とのカウンセリング
- クレンジングを用いて余分な汚れや角質を取り除く
- グリコール酸ピーリングを塗布
- 塗布しながらマッサージ
- 施術後は薬剤のふき取りや洗顔を行い、肌の鎮静のために冷却する
- 化粧水や乳液を使用し、保湿
前述のとおりグリコール酸ピーリングは、濃度の高いものを使用すればするほど肌への刺激も強くなります。
施術中に痛みや違和感、不明点などがあれば、必ず伝えるようにしましょう。
グリコール酸ピーリングの施術時間と頻度
グリコール酸ピーリングで施術にかかる1回の時間は、20〜40分程度です。
追加で薬剤を塗布する場合はもう少し時間を要するため、多めの時間を見積もって施術を受けましょう。
グリコール酸ピーリングの施術頻度は、3〜4週間に1回が目安です。
肌のターンオーバーに合わせて施術を受けることでより高い効果を実感できるので、カウンセリング時に次回の施術タイミングを確認しておきましょう。
グリコール酸ピーリングの副作用やリスク
グリコール酸ピーリングには、肌をキレイにするメリットがある一方で、以下のような副作用やリスクの可能性があります。
- 赤みやひりつき
- ニキビ
- 色素沈着
- 肌の乾燥
グリコール酸ピーリングの施術後、肌の状態が悪化しやすい期間は1週間ほど。
それぞれの副作用・リスクについて、詳しくご紹介します。
①赤みやひりつき
グリコール酸ピーリングでは、ピリピリとした刺激や痛みが起こる可能性があります。
また、刺激や痛みが起こった箇所に赤みが生じたり、敏感肌の方だと数日間赤みやひりつきが続いたりするケースも。
施術後はしっかり保湿をして、赤みがひかない場合は医師に相談しましょう。
②ニキビ
グリコール酸ピーリングでは、施術中に皮脂分泌が活発になるため、一時的にニキビができるケースがあります。
しかし、ピーリングで肌をきれいにするため、それほど悪化せずに改善していきます。
とはいえ、乳液や化粧水を用いて保湿をしなければ肌が乾燥し続けニキビが悪化していくので、スキンケアは意識しておこないましょう。
③色素沈着
グリコール酸ピーリングのあとは一時的に肌に赤みが残り、赤みが色素沈着に変化することがあります。
多くの場合、時間と共に色素沈着も消えていくため、それほど気にする必要はありませんが、時間が経っても色素沈着がなかなか収まらない場合は、施術を受けたクリニックに相談しましょう。
④肌の乾燥
グリコール酸ピーリングは、肌の角質を取り除いて肌の状態を整えるといったメカニズムです。
そのため、一時的に肌の乾燥を招きます。
とはいえ、施術後はクリニックでも保湿をしたり、セルフケアで保湿をおこなったりすることで乾燥を改善できます。
グリコール酸ピーリングの施術後の過ごし方
施術後の肌トラブルを避けるために、グリコール酸ピーリングの施術後はどのように過ごせばよいのでしょうか?
施術後の過ごし方を3つご紹介します。
- 肌の保湿ケアを徹底的に
- 外出時は紫外線対策を
- パーマや毛染めなどの肌への負担は最小限に
肌の保湿ケアを徹底的に
前述のとおり施術後は、肌の角質が取り除かれているため、肌が乾燥しやすい状態になっています。
肌が乾燥した状態でスキンケアをおこなわないと、乾燥からくるニキビやしわが発生する可能性もあるため、肌の保湿ケアは徹底的におこないましょう。
外出時は紫外線対策を
グリコール酸ピーリングの施術後は皮膚がダメージを受けやすくなっているため、紫外線による肌トラブルを防ぐためにも、紫外線対策が必要になります。
たとえば日焼け止めを塗ったり日傘をさしたりするなど、くもりや雨の日であっても紫外線対策をおこないましょう。
パーマや毛染めなどの肌への負担は最小限に
グリコール酸ピーリングの施術後は、パーマや毛染めなど肌への負担がかかる施術は最小限にしましょう。
グリコール酸ピーリングの施術後、肌の状態が悪化しやすい1週間ほどは、肌に負担がかかるパーマや毛染めなどは控えましょう。
グリコール酸ピーリングが受けられない人
以下のような人は、グリコール酸ピーリングが受けられない場合があります。
- 妊娠中や授乳中
- すり傷や切り傷、手術による傷が目立つ
- イボやヘルペスができている
- ピーリング希望箇所を3か月以内に手術した
- 日焼けしている
思い当たる事項がある人は、予約時に事前に確認しておきましょう。
クリニックでのケミカルピーリングもおすすめ
セルフピーリングでは得られない高い効果を実感したい人、肌トラブルを改善したい人は、クリニックでのケミカルピーリングを検討しましょう。
共立美容外科では、ニキビ跡などの肌トラブルやトーンアップが期待できる「マッサージピール」などの施術をおこなっています。
改善したい肌トラブル合った方法をご提案しますので、お悩みの人はご相談ください。
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