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公開日:2022年07月08日(金)
最終更新日:2022年11月16日(水)
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目次
エイジングケア対策として高い人気を誇っているダーマペン治療。
そしてもうひとつ、エイジングケアといえば、ヴァンパイヤフェイシャルも人気です。
では、ヴァンパイヤフェイシャルとダーマペンにはどのような違いがあるのでしょうか。
こちらの記事では、両者の違いと治療に期待できる効果、それぞれの治療に向いている人についてご紹介しています。
ヴァンパイヤフェイシャルとダーマペンは治療内容が似ていることから、ヴァンパイヤフェイシャル=ダーマペンと捉えている方が少なくありません。
しかし、これらの治療にははっきりとした違いがあるのです。
それでは早速、ヴァンパイヤフェイシャルとダーマペンの違いについて見ていきましょう。
ダーマベンとは、ダーマペンの先端部分にある細かい針で素早くお肌に穴を空けて、自然治癒力を働かせることで理想のお肌を目指せる治療です。
たとえば、体の一部に軽い擦り傷ができたとしましょう。
このように軽い擦り傷は、多くの場合軟膏などの薬を使用しなくても、自然に治癒しますよね?
また、爪で皮膚を傷付けてしまった場合でも、傷が目立つのは当日~数日間で、その後はいつの間にか治っていることがあるでしょう。
そして、このように”自然に治癒する能力”を自然治癒力といい、ダーマペンで空いた穴は、自然治癒力によって回復に向かいます。
しかし、ダーマペンの治療はただお肌に穴を空けて治すという治療ではなく、穴が回復に向かう途中では皮下のコラーゲン産生が促進されて、お肌にハリが出る、小じわが目立たなくなるといった効果が生まれるのです。
また、ダーマペンは針の長さを調節でき、クレーター状のニキビ痕のように皮下組織が破壊されている状態では、針を長めに調節して治療を行います。
その際には、針を深く刺すことで皮下組織がやや大きなダメージを追いますが、その分自然治癒力が強く働いて、コラーゲン産生も早い段階で促進されます。
ただし、クレーター状になってしまったニキビ痕は、赤みを帯びているだけのニキビ痕や色素沈着のニキビ痕よりも深い部分の組織が破壊されているため、数回~10回程度の治療が必要になることがあるのです。
このように、針でお肌を傷つけることで自然治癒力を働かせて美肌に導くのが、ダーマペンによる治療です。
なお、ダーマペンは1回の治療でお肌の変化を実感するものではなく、定期的に治療を受けることで効果を実感できます。
特に、上記でご紹介したクレーター状のニキビ痕のほか、深い溝となって定着してしまった真皮じわの場合では、改善までに長期間が必要になることがあります。
必要な治療回数についてはお肌の状態によって開きがありますので、詳細についてはカウンセリングで確認してみると良いでしょう。
また、カウンセリングを受ける際に注意していただきたいのは、最新バージョンのダーマペン4を導入しているか否かという点です。
というのは、ひとつ前のダーマペン3が1秒間に1300個の穴を空けられるのに対し、ダーマペン4では1秒間に1920個もの穴を空けられるからです。
つまり、ダーマペン4のほうが、より効率よく治療を行えるということですね。
また、ダーマペン4はダーマペン3にはなかったオートマティックバイブレーション機能を搭載しているため、痛みを軽減しながら治療を行えるというメリットもあります。
同じダーマペン治療なら、痛みを軽減できて効率よく美肌を目指せるバージョンで治療を受けたいですよね?
もちろん、ダーマペン3でも理想のお肌を目指せますが、治療中の痛みや必要な治療回数を優先させるなら、ダーマペン4のほうがダーマペン3よりも優位と捉えることができます。
そのような理由から、ダーマペンを受けようとお考えなら、なるべくダーマペン4を導入した美容外科を選ぶことが望ましいといえるでしょう。
ヴァンパイヤフェイシャルは、ダーマペンにPRP皮膚再生治療という高度再生医療を加えることで、より高いエイジングケアを行える治療です。
それではここで、PRP皮膚再生治療とはどのような治療なのが、ザックリとご紹介しておきましょう。
PRP皮膚再生治療とは、患者さんご自身の血液を採取して、加工後に患部に注入する方法です。
患者さんから採取した血液を遠心分離器にかけると、血液と血小板に分離されます。
そして、抽出された多血症版血漿(たけっしょうばんけっしょう・PRP)を患部に注入する治療は、PRP皮膚再生治療と呼ばれています。
PRP皮膚再生治療は、患者さんご自身から採取した血液成分を注入するため、副反応が起こりにくく安全性が高いとされているのです。
この治療は再生医療に分類され、多血症版血漿を注入することで肌細胞が活性化し、真皮じわやクレーター状のニキビ痕などを快方に向かわせることができます。
なお、通常のPRP皮膚再生治療では、採取した多血症版血漿を注射器で患部に注入しますが、ヴァンパイヤフェイシャルでは、注射器による注入ではなく、ダーマペンで空けた穴に多血症版血漿を塗布します。
つまり、ダーマペンの自然治癒力と、多血症版血漿による細胞の活性化作用を合わせた治療がヴァンパイヤフェイシャルだということですね。
ダーマペンはダーマペンのみを使用する治療、ヴァンパイヤフェイシャルはダーマペン+PRP皮膚再生治療と、それぞれに違いがあることがわかりました。
では、ダーマペンとヴァンパイヤフェイシャルで迷ったら、何を基準に治療を決定すれば良いのでしょうか。
こちらの章では、ダーマペンとヴァンパイヤフェイシャルの特徴から、それぞれの治療が向いている人についてご紹介しています。
ダーマペンは自己治癒力によって美肌を目指す治療で、コラーゲンの産生によってお肌の状態を改善できます。
また、ダーマペンはダウンタイムが短いという特徴があるため、ダウンタイムが短い美容治療を受けたいという方にも向いているでしょう。
ただし、ダーマペンは複数回の治療が必要になるため、定期的に美容外科に通えることが条件になります。
なお、ダーマペンは小じわやニキビ痕のほか、開き毛穴や毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)、くすみ、お肌のキメ、妊娠線の改善効果も期待できますので、これらでお困りの方に向いている治療だといえます。
ヴァンパイヤフェイシャルは、ダーマペンにPRP皮膚再生治療を取り入れた治療であるため、コラーゲン産生はもちろんのこと、肌細胞の活性化効果も狙えます。
つまり、ダーマペンよりも高い美肌効果をお望みの方に向いている治療だということですね。
特に真皮じわやクレーター状のニキビ痕は、ダーマペンだけでは改善しきれないことがありますので、これらの肌悩みを早期に解消したいなら、ダーマペンよりもヴァンパイヤフェイシャルのほうが向いているかもしれません。
また、ヴァンパイヤフェイシャルにも開き毛穴や毛孔性苔癬、くすみ、お肌のキメ、妊娠線を改善できますが、コラーゲンの産生と細胞の活性化という2面から肌悩みにアプローチできるため、ダーマペンよりも短期間で肌悩みを改善したい方にも向いているでしょう。
「自分の肌悩みはダーマペンだけで解決できるのか、それともヴァンパイヤフェイシャルで解決できるのか」という疑問を持ったなら、まずは美容外科でカウンセリングを受けてみましょう。
たとえば、赤ニキビが完治してニキビ跡が残ったとしましょう。この場合、色素沈着や赤み、浅いクレーター状の痕であれば、ダーマペンで解決できる可能性があります。
一方、自分では浅いと思っていたクレーター状のニキビ跡が思いのほか深くて、医師がダーマペンのみの治療ではかなりの治療回数が必要になると判断した場合では、ヴァンパイヤフェイシャルを勧められることがあります。
また、若い年代の方で小じわが気になり、自分ではヴァンパイヤフェイシャルが必要だと思っていても、医師はダーマペン治療で改善できると判断し、ダーマペンのみの治療を勧められることもあるでしょう。
このように、お肌の状態は患者さん本人が思っている以上に深刻だったりそうでなかったりすることがあり、その判断は医師でないとできません。
そのような意味でも、ダーマペンかヴァンパイヤフェイシャルかで迷っているなら、ひとまずカウンセリングを受けてみて、医師の提案を仰ぐことが大切なのです。
もちろん、カウンセリングを受けたからといってその日のうちに治療を受けなければならないということはありません。
大手美容外科の多くは無料でカウンセリングを行っていますので、まずは実際にカウンセリングを受けてみて、治療について検討してみると良いでしょう。
今回は、エイジングケアやニキビ痕改善などの肌悩みを改善できる、ダーマペンとヴァンパイヤフェイシャルの違いや効果、向いている人についてご紹介してきました。
ダーマペンはダーマペンのみを使用する治療ですが、ヴァンパイヤフェイシャルでもダーマペンを使用するため、両者を同じ治療だと認識している方がいます。
しかし、ヴァンパイヤフェイシャルでは、ダーマペン+PRP皮膚再生治療の治療が行われるため、ダーマペンとは異なった治療だと認識しておく必要があるのです。
なお、お肌の状態によってダーマペンが向いていたりヴァンパイヤフェイシャルが向いていたりすることがあります。
ダーマペンかヴァンパイヤフェイシャルかで迷っているのなら、まずはカウンセリングを受けてみて、医師の意見を仰いでみてはいかがでしょうか。
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このページの監修・執筆医師
浪川 浩明(なみかわ ひろあき)
日本美容外科学会認定専門医
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本形成外科学会会員
日本顎顔面外科学会会員
日本手の外科学会会員
日本マイクロサージャリー学会会員
日本職業・災害医学会会員
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