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公開日:2022年09月17日(土)
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目次
ふと自分の髪の毛が薄くなっていることに気づくと、なんだか不安になりますよね。
現代科学や現代医学では、薄毛の原因が徐々に解明されており、男性型脱毛症(AGA)という病気として定義されるようになっています。
つまり、薄毛やAGAは病気であり、効果が認められている治療法を行うことで、治すことができるということになります。
男性型脱毛症であるAGAの治療方法には様々で、そのひとつにミノキシジルとよばれる医薬品があります。
ミノキシジルは市販の発毛剤にも配合されていることがあるため、ミノキシジルという名前をご存知の方は多いかと思います。
そこで今回は、ミノキシジルの効果や副作用などを詳しく解説していきます。
ミノキシジルには、内服薬と外用薬(外用液)の2種類が存在します。
ミノキシジルの副作用の多くは内服薬で出現するものであり、外用薬として使用していくことで、比較的安全に使用することができます。
内服薬と外用薬では、副作用だけではなく効果も異なるため、現在の頭皮の状態を診断しながら、最適な治療方法を選択していくことが重要になります。
ミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット)は、厚生労働省の認可を受けておらず、国内で臨床試験も行われておりません。
日本皮膚科学会のガイドラインにおいて、「薄毛治療のためにミノキシジルの内服を行うべきではない」とされており、基本的なAGAの治療戦略としては推奨できません。
しかし、AGA治療の豊富な経験をもつ専門医の指導の下で使用されることで、副作用をコントロールしながら、ミノキシジルの効果を最大限に発揮させることも可能です。
ミノキシジル内服を使用したいという方は、まずは共立美容外科までご相談下さい。
初期脱毛は、ミノキシジルをはじめとするAGA治療薬で起こりやすい副作用です。
AGA治療開始時に一時的に抜け毛が増加する現象を初期脱毛とよびます。
初期脱毛には個人差がありますが、使用開始後約2週間から8週間ほどの期間中に起こり得る副作用です。
AGAを発症している場合、ヘアサイクルとよばれる髪の成長周期に乱れが生じており、髪の成長段階が「休止期」で停止してしまっています。
休止期の状態にある髪の細胞に対して、ミノキシジルなどのAGA治療薬を使用していくことで、ヘアサイクルが休止期から成長期へと移行します。
その結果、古い髪が新しい髪に押し出されるようにして抜けてしまうという現象が発生し、これが初期脱毛のメカニズムです。
初期脱毛は、早い方だと服用開始から10日ほどで始まり、1ヶ月半ほどでおさまります。
この期間を目安として、2ヶ月以上抜け毛がおさまらない場合は医師に相談してください。
ミノキシジル外用薬の使用によって、皮膚トラブルが発生する可能性が報告されています。
搔痒感、発赤、落屑、毛包炎、接触性皮膚炎などの皮膚症状がみられる可能性があります。
これらの皮膚症状は、ミノキシジルに含まれる成分によってアレルギー反応を起こすことが原因とされており、肌が弱い方に起こりやすいと考えられています。
症状は軽度の場合がほとんどですが、皮膚症状によって治療が継続できないという場合には、他の治療方法を検討するなどの適切な対応が必要になります。
ミノキシジルを服用した場合、毛髪だけでなく、全身の毛根にも一定の効果を発揮するため、全身の体毛にも発毛効果が作用します。
そのため、ミノキシジルを服用することで、全身の体毛が増えたり、体毛が濃くなるなど、多毛症のような症状が発現する可能性があります。
多毛症が発生するということは、ミノキシジルの効果が発現している証拠でもありますので、早急に対応する必要などはありません。
しかし、体毛の増加に伴って、新たなコンプレックスなどが出現してしまう可能性もありますので、状況を見ながら対応していく必要があります。
必要に応じて、部位ごとに医療脱毛などを行い、頭髪を増やしながら体毛は減らすといった治療を行うことが重要です。
ミノキシジルは、もともと高血圧の薬であったことから、血圧を低下させる作用を有しています。
より具体的には、血管を拡張させて血圧を下げるという薬理作用を持っており、全身の血管を拡張させてしまう可能性があります。
抹消血管の拡張によって、血圧の低下やめまい、立ちくらみなどが出現し、動機や息切れなどを伴う可能性もあります。
また、脳血管に対して作用することで、血管拡張性の頭痛を発生させてしまう可能性もあります。
ミノキシジル使用時は、血管性の副作用発現に十分な注意を要する必要があります。
ミノキシジルの使用開始後に頭痛、めまいなどの症状が現れた場合は、必ず医師に相談しましょう。
厚生労働省の調査によると、ミノキシジルを使用した人の約8%に何らかの副作用が見られることがわかっています。
内服薬の場合、めまいや立ちくらみ、動悸などを感じることがあるため、まずは低容量のものからスタートし、様子を見ながら継続するのが一般的です。
一方、外用薬は、薄毛部位に直接働きかけるので、内服薬で起こりうるめまいや立ちくらみなどの症状が出ることはほとんどありません。
一部、肌が弱い患者様の中には、かゆみやかぶれなどの比較的軽い副作用が見られることがあります。
ミノキシジルは血管拡張作用を有する医薬品です。
もともとは高血圧患者の治療薬として使用されていたのですが、ミノキシジル使用患者に「多毛」の副作用が認められたことから、発毛剤・育毛剤としての研究が行われるようになりました。
その後開発が進み、1980年代後半に、男性型脱毛症(AGA)の治療薬として使用されるようになったという背景があります。
現在では世界中で使用される医薬品となっており、AGA治療の代表的な医薬品として位置づけられています。
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ミノキシジルは、大きく3つの作用で発毛効果を発揮します。
以下にひとつひとつの作用を詳しく解説していきます。
ミノキシジルには、血管を拡張して頭皮の血行を改善する効果があります。
血行が改善されると、髪の成長に必要な栄養や酸素が届きやすくなり、髪を成長させるサポートをすると考えられています。
血行改善作用は比較的早期に発揮されるため、髪のボリュームが増える前には、髪のハリやコシなどが実感できるようになります。
ミノキシジルには髪の成長因子の産生を促進する効果があります。
髪の成長因子を司るのは、毛乳頭細胞とよばれる細胞であり、この細胞を増やすことが髪の成長の鍵となります。
ミノキシジルには、毛乳頭細胞そのものを増殖させるという作用があります。
髪の成長因子が増えることで、髪の細胞分裂が活発になり、太くて硬い健康的な髪の毛が作られます。
さらにミノキシジルには、毛母細胞の死滅(アポトーシス)を抑制するという効果もあります。
アポトーシスとは、様々な原因で毛母細胞が自ら数を減らすという働きであり、アポトーシスが活性化してしまうと、毛母細胞の数がどんどん減少していくことになります。
ミノキシジルには、このアポトーシスの作用を抑制する作用があり、結果的に髪のボリュームが減少するのを防ぐ働きが期待できます。
ミノキシジルは、毛細血管を広げて血液の流れをスムーズにするだけでなく、主に髪の毛の成長を促す毛乳頭細胞に働きかけ、ヘアサイクル(毛周期)を延長させる働きを持っています。
さらに、毛乳頭細胞からつくられる発毛因子の産生を促したり、毛乳頭細胞そのものを増殖させる働きもあることから、ミノキシジルは発毛を促す成分として位置づけられています。
また、ミノキシジルは毛母細胞へ必要な栄養や指令を送る、毛乳頭細胞そのものを増殖させる効果も併せ持つとされ、これらの作用が複合的に発現することにより、発毛を促し、薄毛の進行を抑制すると考えられています。
結果的に、ミノキシジルを使用することで、ヘアサイクル(毛周期)の成長期が延長され、育毛と脱毛抑制への効果が期待できます。
ミノキシジルの効果が出るまでは使用開始からおおよそ6カ月ほどとされています。
早い段階で効果が出ないからと使用をやめてしまっては、ミノキシジルの作用を発揮することはできません。
とはいえ、効果発現時期には個人差も大きく、3ヶ月ほどで育毛効果を実感する方もいらっしゃいます。
すぐに効果が出る治療ではないことを認識し、コツコツと治療を行なっていくことが重要です。
ミノキシジルは、ドラッグストアなどでも手に入れやすいAGA治療薬です。
しかし、ミノキシジルには様々な副作用が報告されており、適正に使用していく必要があります。
また、ミノキシジルの効果を最大限に発揮するためには、現状の髪や頭皮の状態を確認して、最適なAGA治療を行っていく必要があります。
共立美容外科では、ミノキシジル以外にも様々なAGA治療を取り扱っております。
薄毛にお悩みの方、薄毛を予防したいという方は、まずはお気軽に共立美容外科までご連絡下さい。
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このページの監修・執筆医師
山田 晋介(やまだ しんすけ)
日本美容外科学会認定専門医
略歴
主な加盟団体
泌尿器科学会専門医医学博士
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会専門医
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