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公開日:2022年08月25日(木)
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目次
自毛植毛は薄毛・抜け毛治療の一つで、「薄毛の進行度の高い人」や「他の薄毛治療では効果を実感できなかったという人」におすすめです。特にAGA(男性型脱毛症)に起こりやすい前頭部や頭頂部の薄毛は、男性ホルモンの影響をうけることで発生しやすいとされており、自毛植毛はその根本治療に効果的です。
しかし、他の薄毛・抜け毛治療にはないリスクや副作用があるため、自毛植毛を検討される際には注意点を詳しくご確認いただきたいと思います。
本記事では、自毛植毛のデメリットと手術のリスクや副作用について詳しく紹介します。
自毛植毛は、薄毛の根本治療が可能で、理想の髪型に近づけられる点は大きなメリットといえるでしょう。
しかし、自毛植毛には次のようなデメリットも存在します。
実績のある医師やクリニックであれば、デメリットについては時間をかけて説明している場合が多いです。
薄毛や抜け毛は、身体の機能的な問題ではなく審美面での悩みであることから、他の美容医療施術を比較しても費用が高いと言えます。
また、この施術は、ドナーとなる毛髪を薄毛部分に1本1本植え付ける必要があることから、作業工程が多く時間がかかってしまいます。
頭皮の状態と希望のデザインに合わせて植毛の深さや毛の角度を調整する必要があり、熟練の技が必要な手術であることも高額な理由の一つといえます。
しかし、毛髪が定着した後は自毛が生え続けるので、維持費用が抑えられ、全体の治療費の目安はつきやすい施術です。
自毛植毛は効果を実感するまでに時間がかかる施術です。
手術後、移植毛が定着するまでに約1〜2週間、その後半年程度で発毛を実感します。
しっかりと長さがそろい植毛効果を実感するには半年〜1年程度かかるでしょう。
前述したとおり、自毛植毛には熟練の技が必要です。
もし、薄毛治療専門外の医師や実績の少ない医師が担当すると、患者様が希望するデザインの共有や細かな修正が稚拙で仕上がりに満足できないケースがあるでしょう。
また、他院と比べ費用が安すぎるクリニックはアフターフォローが費用に含まれているのかどうかチェックしておく必要があります。
自毛植毛では、移植回数・本数に制限があります。
薄毛の進行度によって異なりますが、生涯で自毛植毛が可能な回数は3〜6回、本数は10,000〜15,000本程度です。
自毛植毛はAGAが進行している人でも対応可能な施術ですが、制限を超えて植毛はできないため、理想的なデザインを叶えるためには早期治療が大切です。
自毛植毛のデメリットの他に、手術に伴うリスクと副作用について解説します。
自毛植毛を受けるかどうかの判断材料として、ぜひ知っていただきたい内容です。
また、術後経過で副作用があった際の対応の仕方についてもお伝えしていきます。
自毛植毛には後頭部や側頭部の皮膚をカットする手術方法があり、痛みを伴うこともあります。
手術後、麻酔の効果が薄れると痛みが出はじめますが、その程度は傷の治癒とともに軽減していきます。
皮膚のツッパリ感は術後1〜2週間程度は続く可能性がありますので、鎮痛剤の追加処方が必要な場合はクリニックにご相談ください。
手術後に炎症がみられ、手術部位のみならず額やまぶたなど広範囲が腫れる可能性があります。
時間経過とともにおさまってきますので、手術部位や腫れがひどい場所を圧迫しないように過ごしてください。
また、腫れがおさまらない、悪化しているなどの違和感がある場合はすぐにクリニックに相談しましょう。
ドナーの毛髪を採取するために、後頭部や側頭部の皮膚組織をカットした方は、その傷の縫合周囲にしびれ感や違和感が発生する場合もあります。
しびれは数ヶ月間にわたり続くことがありますが、自然治癒するケースがほとんどです。
また、麻酔によるしびれは数日で消失するため問題ありません。
手術後、移植部周辺またはドナー採取部周辺にショックロスと呼ばれる一時的な脱毛現象が起こるケースがあります。
手術後3〜4ヶ月頃、人によっては2〜4週間程度でみられると分かっていますが、あくまで手術による一時的なものとされており、毛髪の定着により徐々に目立たなくなります。
脱毛の予防や改善には医師への相談の下、適切なケアをするとよいでしょう。
自毛植毛は拒絶反応がなく定着しやすい施術とはいえ、その確率は100%ではありません。
日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」によると、自毛植毛は82.5%の定着率であると示されています。※1)
手術の方法によっても定着率は異なるため、「施術後に抜け落ちて生えてこなかった」というケースが極まれに発生することがあります。
自毛植毛では、傷跡が残るケースがあります。ヘアスタイルによっては目立つ可能性があるため配慮が必要です。
縫合部は発毛しないため、目立たないよう最小限に抑えるには熟練の技術が必要です。
手術後、感染症を起こすケースがあります。
軽度の感染症であれば、抗生物質や内服治療で改善しますが、まれに移植部や縫合部の大がかりな洗浄や外科手術が必要なケースがあります。
洗髪が可能となったら、頭皮を清潔に保ち縫合部や移植部からの感染を防ぎましょう。
最後に、自毛植毛を受けた後の注意点について説明しておきましょう。
特に移植した毛髪が定着するまではとてもデリケートな時期です。手術後は以下の2つに十分配慮してお過ごしください。
自毛植毛後は、移植部や縫合部に負担がかからないよう圧迫や摩擦を避ける必要があります。
移植部の毛髪の定着を妨げないように、保護帽の使用やできる限り仰向けで寝るなど、圧迫や摩擦を避けるように注意しましょう。
そのほか、手術直後は炎症や出血が起こりやすい時期です。
体温が上がるような入浴や運動は控え、安静に過ごすようにしてくださいね。
手術直後の洗髪は1週間程度控えてください。植毛した毛髪が定着するまで移植部は触らず、それ以外の部分はタオルなどで汚れをふき取るようにしましょう。
毛髪の定着後はシャンプーも可能で、毎日頭皮を清潔に保ってください。
感染症の予防や発毛を促進するために、頭皮は汚れを取り除き柔らかい状態にしておくことが大切です。
自毛植毛は毛周期を整えることができ、薄毛の根本治療に高い効果があります。
「薬剤治療では満足な結果が得られなかった」という人にも対応可能な治療法です。
さらに、審美的な側面と治療経過において、他の薄毛治療では得られにくい大きなメリットが3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
植毛によって、薄毛部分と発毛部との境目が目立たなくなります。
頭髪全体の毛量をバランスよく整えられ自然な仕上がりになるでしょう。
また、1本1本植え付けることで薬剤治療ではカバーできない生え際や前頭部の毛流れを調整できたり、頭頂部のつむじの方向をデザインしたりと、希望に沿った形を実現しやすいのです。
さらに、定着した毛髪はパーマやヘアカラーが可能で、自由にヘアスタイルを楽しめる大きなメリットがあります。
毛根が消失し、毛穴がない場合でも植毛が可能なケースがあります。
AGAが進行していたり、人工植毛を繰り返していたりすると、頭皮の血流が低下して硬くなっていることが多く、発毛できない状態である場合も少なくありません。
しかし、自毛植毛は移植の際に毛穴を再築し、隣接の毛の間隔を計算して植毛することで、難治例でも毛髪が定着しやすい環境作りが可能です。
自毛をドナーとして使用し、薄毛部分に植毛することから、人工植毛と比較して圧倒的に拒絶反応がおこりにくい治療です。
手術後の痛み・かゆみなどの皮膚トラブルを抑えられ身体への負担を軽減できるメリットがあります。
ダウンタイムも短く、毛髪の定着後はシャンプーも問題なく行えます。
AGA(男性型脱毛症)は、遺伝的要因または男性ホルモンの感受性が活発になり、毛周期が乱れることが原因で発症します。
毛髪の成長期が短くなり、十分に発毛する前に毛が抜ける時期、つまり退行期に移行してしまうのです。
その毛周期の乱れの要因として、男性ホルモンの「テストステロン」が頭皮に分泌する5αリダクターゼという酵素と結合して「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変わることが関係しています。
AGA治療は大きく分けて以下の4つに分けられます。
これらの中で最も浸透しているのは薬剤治療で、早期に取り組むことで発毛・増毛効果が得られやすいとされています。
しかし、薬剤治療は毛根や頭皮細胞の元気がなくなってしまうと治療効果が激減してしまうデメリットがあるのです。
薬剤治療に対して、自毛植毛は進行度の高いAGAにも効果を発揮します。
なぜなら、AGAの原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受けにくい後頭部・側頭部の毛髪をドナーとして薄毛部分に植毛するため、根本治療が可能だからです。
移植部に元気な毛髪が定着すれば、1本1本の毛周期が整い適切なタイミングで成長期と退行期が切り替わるため、進行度の高い薄毛の悩みを改善できます。
AGAでお悩みの方は自毛植毛などを行っているクリニックに相談しましょう。
自毛植毛はデメリットもあるので、まずはミノキシジルやフィナステリド、デュタステリドなどの内服から始めるのがおススメです。
このページの監修・執筆医師
磯野 智崇(いその ともたか)
共立美容グループ 総括副院長
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
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