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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

保険適用外のビオチン注射の効果や副作用、受ける間隔について美容外科医が解説

公開日:2022年02月20日(日)
最終更新日:2024年02月05日(月)

エイジングケア
手に持たれているビオチン注1mgのアンプル1
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美肌効果や美白効果を目的とした「美肌注射」が注目を集めています。

海外セレブや韓流スターのような美しい肌を手にいれるため、日本でも数多くの美容愛好家たちが施術を受けています。

美肌注射というのは、美肌や美白などの効果を目的とした成分を注射する美容施術方法であり、美肌成分には様々なものがあります。

有名なプラセンタや白玉注射だけではなく、ビタミンやアミノ酸等を配合したものがとても人気になっています。

そんな美肌成分のなかでも、ビオチン(ビタミンH)は、肌や髪、爪を作るために必要なケラチンと呼ばれるタンパク質の生成を助ける作用があり、ビオチンを配合した美肌注射である「ビオチン注射」を行うことで、保湿成分であるコラーゲンや、セラミドの生成を促し、肌のハリやうるおいがアップする効果が期待できます。

ビオチンは他のビタミンよりも聞き慣れないこともあるかと思いますので、今回はビオチンの効果や安全性、ビオチンを配合したビオチン注射について解説します。

美肌注射を受けようか迷っている人や、美肌注射に興味があるという人は、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。

 

そもそもビオチンって何?

縦に並べられているビオチン注1mgのアンプル

そもそもビオチンとは、ビタミンB群の一種であり、ビタミンHとも呼ばれる栄養素です。

人間の体内では、腸内細菌の働きによっても生成されていますが、健康的な心身を維持するためには、食事やサプリメントなどから摂取する必要があります。

1日に摂取するビオチンの目安量は、成人(男女)の場合にはおおよそ50μgと言われています。

ビオチンは、鶏レバー、豚レバー、卵黄、大豆(納豆・豆腐)、牛乳、豆類、ナッツ類、しいたけ、まいたけなどに豊富に含まれることが分かっているため、毎日の食卓にこれらの食品を意識して取り入れることで、ビオチン不足を解消することができます。

また、ビオチンを含むビタミンB群は水に溶ける性質を持つ水溶性ビタミンであり、過剰に摂取したからといって副作用などが出現することはありません。

過剰なビオチンは尿とともに排出されてしまうため、ビオチン摂取量の上限値に神経質になる必要はないといえます。

基本的に1日3食しっかりと食事をしていれば、著しいビオチン不足になるということはありませんが、偏った食事をしている人やダイエットをしている人、なんらかの食事制限をしている人は、ビオチンの摂取量が不足してしまう可能性があるため、サプリメントなどを効果的に使用することがおすすめです。

ビオチンが不足すると、食欲不振や吐き気、悪心、舌炎、脱毛、皮膚感染、知覚過敏、皮膚炎などが起こりやすくなることが知られており、美容的観点だけではなく、健康面にも悪影響を及ぼす可能性があります。

 

ビオチンの効果は?

ビオチン注射の効果を感じる女性

そんな重要な栄養素であるビオチンは、人間の体内で様々な働きをしています。

糖質や脂質などのエネルギー源からエネルギーを作り出す働きをしているため、積極的なビオチンの摂取によって疲労回復効果が期待できます。

そして注目すべきは、ビオチンの「皮膚や髪の毛」への働きであり、美容関連でビオチンが注目される理由がココにあります。

 

 

ビオチンで皮膚炎や抜け毛を改善?

髪の分け目

ビオチンには皮膚炎や抜け毛などを改善する効果が期待できます。

特に皮膚炎や皮膚障害に対しては医薬品として使用されることもあり、急性湿疹、慢性湿疹、小児湿疹、接触皮膚炎(かぶれ)、脂漏性皮膚炎、尋常性ざ瘡(ニキビ)などに対して処方されるケースもあります。

また、髪の健康を保つ作用も注目されており、AGA治療に取り入れられるなど、さらなる研究が進められています

この様な効果を持つビオチンをより効率的に吸収できるように、注射薬(点滴薬)として使用するのが「ビオチン注射」です。

 

 

美肌注射とは?

ビオチンの注射

ビオチン注射に限らず、美肌や美白目的で行われる注射療法の総称を美肌注射といいます。

美肌注射の中には様々な栄養素(栄養成分)が配合されているため、美肌や美白だけではなく、疲労回復やストレス緩和、体調不良、免疫力アップなどの効果を期待する人におすすめできる美容施術のひとつです。

ビオチンや各種ビタミン、アミノ酸など、通常はサプリメントなどで補っている栄養成分を、注射薬として体内に直接取り入れることで、細胞の隅々にまで効率的に栄養素を吸収させることが可能になります。

食事やサプリメントなど、経口的に(口から)栄養素を摂取するのには限界があるため、美容注射として成分を直接血液中に投与するのはとても理にかなった方法であるといえます。

 

 

美容注射の成分にはどんなものがある?

ビオチンとメチコバールとクリストファンとアスコルビン酸とシーバラが並べられている

美肌注射は、美容成分を注射や点滴などの経路から投与する施術方法であり、使用する成分の種類や成分量は、メニューやクリニックによって異なります。

今回紹介するビオチンだけではなく、プラセンタ注射や白玉注射(グルタチオン注射)、ニンニク注射なども広義の意味では美肌注射や美容注射であり、クリニックによっては、カクテル注射やブレンド注射などとよばれることもあります。

美肌注射や美容注射を利用する際には、どの様な成分がどのくらい(投与量)配合されているのかということをしっかりと確認するようにしましょう。

 

ビオチン注射の効果は?

ビオチンを説明する看護師

先にも簡単に紹介しましたが、ビオチンはスキンケアやヘアケアに対して重要な働きをする栄養成分です。

ビオチンは、糖質や脂質、たんぱく質の代謝をサポートする働きを持つため、皮膚や粘膜でコラーゲンの生成などを促し、肌全体を健康的な状態に維持する効果が期待できます。

ビオチンの欠乏によって抜け毛や白髪などが増えやすいことも知られているため、ビオチン注射によって、肌細胞だけではなく髪にも良い影響が出る可能性があります。

より具体的には、ビオチン注射によって、肌荒れやニキビ、湿疹やアトピーなどに対するスキンケア効果、抜け毛や白髪を抑制するヘアケア効果などが期待できます。

しかし、水溶性ビタミンであるビオチンは、一度に大量に摂取しても体内に蓄積することは出来ず、過剰分は尿として排出されてしまうため、ビオチン注射の効果を発揮させる(持続させる)ためには、定期的な施術を継続していただく必要があります。

 

ビオチン注射と抜け毛・白髪の関係

白髪の女性

ビオチンと抜け毛や白髪の関係については様々な情報が存在します。

まだはっきりと分かっていないことも多いですが、ビオチンは皮膚や粘膜、爪や髪などの代謝に影響を及ぼすことが知られており、ビオチンの摂取量が髪の量や太さに影響するとしている論文も報告されています。

とはいえ、どの程度の効果を発揮するものなのか、満足するレベルの結果が得られるのかどうかといったことははっきりと分かっておらず、ビオチンよりも遺伝やストレスの影響のほうが大きく、ビオチンを摂取したからといって抜け毛や白髪が治るということではありません。

しかし、ビオチン不足によって髪が弱くなっている場合には、ビオチン注射を行うことで髪の健康を取り戻すことができる可能性もあります。

 

ビオチン注射の安全性と副作用について

ビオチン注1mgのアンプル (4)

ビオチンは水溶性ビタミンであるため、注射薬等で過剰に投与したとしても、体内に蓄積されることはありません。

基本的には尿として排出されてしまうため、副作用の心配はありません。

美肌注射によっては、ビオチン以外の成分が配合されている場合もあり、他の成分が副作用の原因となることもありますので、施術後に体調の変化を感じた際には、お早めに主治医や施術を受けたクリニックにご連絡下さい。

 

ビオチン注射の間隔は?

美容外科で受付をする患者

ビオチン注射そのものに関する投与制限というものはありません。

先にも述べたように、摂取されたビオチンは尿とともに排泄されてしまうため、効果を発現させて持続させるためには、週に1〜2回の施術を継続することがおすすめです。

ビオチン以外に他の成分が配合されている場合には、それらの成分に準じた投与方法が必要になる場合もありますので、必ず施術を受けるクリニックでご確認下さい。

 

ビオチン注射は保険適用?

ビオチン注射の見積を提示するスタッフ

美容目的でビオチン注射を行う場合には、保険適用外の自費診療になります。

プラセンタなどよりも安価に施術を受けられるケースが多いですが、クリニックによっても費用に差はあります。

費用が安い場合には、投与する成分量が少ないというケースもありますので、施術前にはしっかりとご確認下さい。

 

 

美肌注射全般に関してご相談下さい

美肌注射の診察をする医師

美肌や美白効果を目的とした美肌注射と呼ばれるものには、ビオチン注射以外にも様々なものがあります。

そのどれもが肌を美しくきれいにすることを目的としているのは同じですが、配合成分や配合量は様々であり、肌へのアプローチ経路は異なります。

お一人おひとりの肌質や肌の状態、お悩みによって、おすすめできる美肌注射は違ってまいります。

口コミなどを参考にされるのはもちろんのこと、ご自身の肌質やお悩みに対して最適な施術を選択するためにも、まずは当院カウンセラーや当院の専門医にご相談下さい。

治療効果、安全性、コストなど様々な側面から最も良い方法をご提案させていただきます。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 久次米 秋人(くじめ あきひと)

    久次米 秋人(くじめ あきひと)

    日本美容外科医師会理事
    日本美容外科学会認定専門医

    • 略歴

      • 1983年
        金沢医科大学医学部 卒業
        1983年
        高知医科大整形外科入局
        1989年
        東京本院(品川)開院
        2002年
        本院を新宿に移転
        2013年
        銀座院院長就任
        2018年
        第107回日本美容外科学会 学会長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科医師会理事
      日本形成外科学会会員
      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      日本脱毛学会会員
      北米脂肪吸引形成外科学会会員
      日本坑加齢美容医療学会会員

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