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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

ビタミンが肌に良い理由や効果、役割を美容外科医が解説!

公開日:2022年03月07日(月)
最終更新日:2022年11月21日(月)

エイジングケア
色々なビタミンのイメージ
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ビタミンとは?

ビタミンが多い食べ物を持つ女性

ビタミン(Vitamin)は1912年、アメリカの学者E.V.McCollumが、牛乳の中に動物の成長に必要な未知の栄養素を見出したことが始まりと言われています。

この未知の栄養素が発見された際に「Vita」:生命に必要な+「Amine」:窒素を含む化合物ということから「生命を育むためにとても大切なもの」という意味を込めてビタミンと命名されました。

ビタミンの中で一番最初に発見されたものから順に、A、B、C…とアルファベット順に名前がつけられました。

人間は、ほとんどのビタミンを自分で作り出すことが出来ません。

人類の長い進化の過程でビタミンの合成酵素を失ってしまったのです。そのため、食事やサプリメントから定期的に摂取して補う必要があります。

栄養学においても、ビタミンは五大栄養素の一つとして重要な位置づけをされています。

栄養バランスが偏った食事により体内のビタミンが不足してしまうと「ビタミン欠乏症」と呼ばれる疾患に発展してしまう可能性もあります。

コンビニ弁当でも栄養バランスが重視されるようになってきた現代ですが、今でも壊血病や脚気、時にはウェルニッケ脳症と呼ばれるビタミン不足が原因の急性の神経症状を引き起こして入院するような症例も数多く報告されています。

人間の体には「TCA回路」というエネルギーを作り出すためのシステムが備わっています。

このシステムは三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質からエネルギーを生み出すために常に働いています。

ビタミンはこの回路を回転させる「エンジン」の働きをしています。

つまりビタミンは、人間の生命を維持するために必要不可欠な補酵素(代謝を助ける働きをする酵素をサポートするもの)として大切な役割を果たしているのです。

そしてビタミンは、肌の美容においても重要な役割を担っています。

 

肌に良いビタミンの種類は?

ビタミンが多い食べ物

ビタミンは、水に溶ける「水溶性ビタミン」と油脂に溶ける「脂溶性ビタミン」の大きく2つに分けられます。

肌の美容に重要なビタミンは「水溶性ビタミン」にも多く存在しています。

ビタミンB・ビタミンCの2つがあり、ビタミンBはその働きの多さから、それぞれ個別に命名されています。

水溶性ビタミンは水に溶けやすいことから、沢山摂取しても尿などからすぐに排泄されてしまう性質があります。

そのため、水溶性ビタミンは一度に大量に摂取するよりも、適切な量を定期的に摂取するほうが効果的です。

また、水洗いや加熱調理で失われてしまうことがあるため、食材から摂取する場合にはその調理方法にも注意が必要です。

 

肌に効果がある脂溶性ビタミンのビタミンA・D・E・Kの役割は?

脂溶性のビタミンは主に、身体機能を正常に保つための役割を担っています。

しかし、脂溶性のビタミンは脂肪組織や肝臓に貯蔵される性質があります。

摂り過ぎてしまうと蓄積してしまい、逆に過剰症になってしまう可能性があるため注意が必要です。

ビタミンは全部で13種類あり、バランスよく摂取することが健康維持のためには大切です。

今回はその中でも、特に肌の美容に効果があると言われる4種類のビタミン(ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE)について詳しく解説していきます。

 

ビタミンA

ビタミンAは脂溶性ビタミンの一つでレバー、ウナギ、バター、卵、牛乳などの動物性食品に多く含まれるビタミンです。

体の中では3つの活性型「レチノール・レチナール・レチノイン酸」として存在しており、視覚の正常化、肌や粘膜の修復・成長に大きく関わっています。

この中で肌の美容に関わるのがビタミンAの活性型・誘導体である「レチノール」「トレチノイン」です。

これらは健康だけでなく様々な美容効果があることが知られており、医療用のニキビ、しわの治療薬として米国でも正式に認可されている成分です。

ニキビに悩む思春期の子どもからエイジングケアが気になり始めた方まで、幅広く必要になるのがビタミンAです。

ビタミンAには肌のターンオーバーを促進したり、コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンといった肌を構成する様々な成分の産生を促す効果があります。

肌細胞の分裂、分化を促進する作用を持っており、細胞レベルで健康な肌へ導くために必須のビタミンです。

また、細胞の保護や皮脂分泌のコントロールにも関わっているため、毛穴やニキビに悩んでいる方はビタミンAの摂取が不足している可能性があります。

 

ビタミンB

ビタミンBは、その働きの多様さから「ビタミンB群」としてそれぞれ個別に命名されています。ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総じてビタミンB群と呼びます。

いずれも炭水化物からエネルギーを作り出すという共通点を持っており、体の健康を保つために大切な役割を果たします。

これらが不足すると、舌炎や口内炎、結膜炎や脂漏性皮膚炎、さらにひどい場合には貧血や肩こり、手足のしびれなどが起こることがあります。

この中で特に肌の美容に関わるのは、ビタミンB2、B6、B12です。

ビタミンB2、B6は人間の皮膚を構成する重要な栄養素であるタンパク質、脂質の代謝に関わるビタミンです。

肌のターンオーバーを活性化させることで代謝を促進し、健康的で美しい肌の維持に関わっています。

脂質代謝にも関与しているため、過剰な皮脂分泌を抑制することで毛穴の開きやニキビ、肌荒れの予防にも効果的です。

また、女性ホルモンであるエストロゲンの代謝にも関わっているため、ホルモンバランスに関与して肌の調子を整えるとも言われています。

また、ビタミンB12も同様に、核酸やアミノ酸、タンパク質の合成をサポートしています。

赤血球を作るのためにビタミンB12は必要不可欠なので、貧血も予防します。睡眠と覚醒のリズムに関わっているため、睡眠をサポートする効果もあると言われています。

睡眠不足は、肌の健康に関わる「成長ホルモン」などのホルモンバランスの乱れにつながります。

ビタミンB12も、長く美しい肌を維持するためにはとても重要な役割を担っています。

 

ビタミンC

ビタミンCは化学的に「アスコルビン酸」ともよばれる、抗酸化作用を持つビタミンです。

その由来は16-18世紀の大航海時代にまで遡ります。

長期で新鮮な野菜や果物を食べることができなかった船員達のほとんどは、航海中に全身にダメージを受けて、肌から内臓に至る全身から出血を起こす「壊血病」という病に罹患していました。

この壊血病を「ビタミンC」が多く含まれる柑橘系のフルーツを取ることで予防できたという歴史に由来します。

抗酸化作用によって壊血病を予防する酸「抗(anti-)、壊血病 (scorbutic)、酸 (acid)」の頭文字から、ビタミンCは「アルコルビン酸」と呼ばれるようになりました。

ビタミンCはこの強力な抗酸化作用から「美容ビタミン」ともいわれ、皮膚の老化を防ぐアンチエイジングの美容には欠かせないビタミンです。

特にビタミンCは水溶性ビタミンの代表格で、体内で全く作ることができず、貯蓄しておくことができないため毎日定期的に摂取することが必要です。

ビタミンCは俗に体の錆とも呼ばれる「活性酸素」を除去するための抗酸化作用を持っています。

この作用によって体内の活性酸素を減らすことで、紫外線によるメラニンの合成を抑え、シミやソバカスから肌を守る効果、ニキビによる色素沈着を目立ちにくくする効果があるといわれています。

抗酸化作用には、一度酸化して黒くなってしまったメラニン色素を還元して元の白い肌に回復させる効果もあるといわれています。

また、ニキビの炎症の原因として有名なアクネ菌は「ポルフィリン」という物質を産生します。このポルフィリンに紫外線があたることで、大量の活性酸素が産生されるのです。この活性酸素こそがニキビをさらに悪化させる原因となっています。

つまり、抗酸化作用をもつビタミンCを摂取することで、ニキビの悪化を予防することもできるということです。

また、美容効果の他にもこの活性酸素を減らす効果によって生活習慣病である動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などを予防することも可能だと考えることができます。

また、ビタミンCはコラーゲンの合成を助ける役割も果たしています。

コラーゲンの皮膚や骨、血管や筋肉を丈夫で健康な状態に保つ作用をサポートすることで、ビタミンCを取ることでシミしわを予防したりハリのある健康な肌に保つことができます。

ビタミンCは神経伝達物質であるドーパミンやアドレナリン、抗ストレスホルモンとよばれるコルチゾールの合成にも関わっています。

つまり、ビタミンCを摂取することでストレスを緩和させる効果が期待できるということです。

精神的、身体的ストレスが多い人はビタミンCを他人よりも多く消費している可能性が考えられるため、より積極的に摂取することをおすすめします。

 

ビタミンE

ビタミンEは「トコフェロール」とも呼ばれるビタミンです。

ビタミンCと同じように天然の抗酸化作用が認められています。

また血中の悪玉コレステロールの酸化を抑えて血行を良くすることで体中に栄養素を運ぶ働きを促進することで、若々しい血管を維持するのにも役立っています。

ビタミンEは脂溶性ビタミンの一種でもあります。

肌のバリア機能を維持して肌を守りながら、同時に皮膚の奥深くまで浸透することで皮脂の分泌をコントロールする作用も持っています。

そのため、肌のバリア機能が乱れてしまった場合には、ビタミンEを積極的に摂取することで、回復を早めることができます。

バリア機能の回復を早め、肌の水分を逃さないようにして、潤いとハリを取り戻してくれる役割を担っています。

また、ビタミンEは酸化物質の代表格である「フリーラジカル」を消失させるという大きな役割を担っています。

フリーラジカルは、DNAやタンパク質にダメージを与えることで健康な肌の維持を阻害し、ひいては皮膚がんの原因にもなってしまう酸化物質です。

ビタミンEは、自らがラジカルの抑制物質に変化することで、フリーラジカルによる脂質の連鎖的酸化を阻止するのです。

そして、この発生した変化したビタミンEは、ビタミンCによってまたビタミンEに再生されると言われています。

つまり、ビタミンCとビタミンEを同時にバランスよく摂取することで、相乗作用を得ることが出来ると考えることが出来ます。

健康的で若々しい肌を維持するためには、ビタミンEが必要不可欠です。

 

まとめ

ビタミンを説明する医師

今回は、特に美容に大きく関係すると言われる4つのビタミンについて詳しく解説しました。

ビタミンは、不足していると思われるもの1種類を沢山取れば良い、というわけではありません。

初めにも解説した通り、ビタミンは人間に必要な様々なエネルギーを生み出すために不可欠な「エンジン」としての役割を担っており、お互いに相補的な関係にあります。

普段から意識して、すべてのビタミンをバランスよく定期的に摂取することがとても大切です。

食事制限やダイエット中で毎日の食事から十分に摂取することが難しい方もいると思います。

そういった方は、食事と一緒にサプリメントなどを活用することも大変効果的です。

いつまでも健康的で若々しい肌を維持するためにも、意識してビタミンを摂取するよう心がけましょう。

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このページの監修・執筆医師

  • 磯野 智崇(いその ともたか)

    磯野 智崇(いその ともたか)

    共立美容グループ 総括副院長

    • 略歴

      • 1995年
        聖マリアンナ医科大学 卒業
        1995年
        聖マリアンナ医科大学形成外科 入局
        1999年
        東大宮総合病院整形・形成外科 入職
        2002年
        共立美容外科 入職
        2009年
        共立美容外科 浜松院院長就任
        2020年
        共立美容グループ 総括副院長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科学会
      日本美容外科学会認定専門医

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