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公開日:2022年01月23日(日)
最終更新日:2023年09月28日(木)
このコラムを読むのに必要な時間は約 8 分です。
最後まで有意義なページになっていますので是非ご覧ください。
脂肪注入による豊胸手術を検討されている方は知っている人も多いのではないでしょうか。
「豊胸したら乳がんのリスクが上がるらしい」「脂肪注入でしこりができるらしい」という話を聞いたことありますか?
そんな情報を聞いてしまうと不安になりますよね。
しかし、それらには全て理由があります。
今回は脂肪注入による豊胸手術でおこる「しこり」とは一体何なのか、また乳がんとは関係があるのかということまで徹底解説していきます。
この疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。答えは「いいえ」です。
脂肪注入による豊胸手術を行った際の大きなリスクとしてあげられるのがこの「しこり」です。
様々なトラブルが起こる中でも圧倒的に多いリスクと言われています。
このしこりは、バストアップのために注入する脂肪細胞が懐死してしまうことで起こります。
懐死した細胞はかたまりとなってしまい白血球が処理をしようと働きます。処理が進むと「瘢痕(はんこん)」と呼ばれる傷跡のようなものが残ってしまうのです。この瘢痕が進行し「石灰化」を起こすことでしこりができてしまいます。
そのため、脂肪注入による豊胸手術でできてしまったしこりは乳がんではなく特に生活に支障がでるものではありません。
しかし、そのまま放置しておくと石灰化した傷跡に炎症が起き痛み・赤みなどの原因となり摘出手術が必要となります。
せっかく豊胸手術による傷は小さく済んだのに、しこりの摘出による傷口を増やしてしまった…なんてことがないようにしたいですよね。
そのために「しこりがなぜできてしまうのか」「しこりができないようにするためには」というポイントをご紹介したいと思います!
脂肪注入による豊胸手術にてできてしまう「しこり」
しこりができてしまう原因として挙げられる問題が2つあります。
しこり=死んでしまった脂肪細胞ということになります。
脂肪注入で豊胸を行う場合には自身の脂肪を吸引し、不純物と健康な脂肪とを分別し脂肪のみをバストに注入するという方法がとられます。
細胞が死んでしまうということはこの「不純物を除去する」という作業に鍵があります。
いかに純度の高い健康な脂肪を抽出することができるかということが重要となります。
現在では技術が発達し、機械の精度が上がったことでかなりリスクの軽減ができるようになっています。
次に問題となるのが脂肪注入のスピードです。一箇所にかたまりで脂肪を注入してしまうことでバスト内に酸素が行き渡らず、血流が悪くなり、脂肪細胞が懐死してしまうのです。
また、注入した脂肪が集まっていればそれだけ大きな「しこり」になってしまう危険性も高まります。
バスト内で血流がうまく循環していなければ生着率にも大きな影響がでてしまうためバストアップの妨げにもなります。
そのため、脂肪注入の際には丁寧に少しずつ脂肪を注入するという絶妙な技術が必要です。
「脂肪注入で豊胸手術をすると乳がんのリスクを高める」この噂、豊胸手術を検討中の方であれば一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
「乳がん」といわれると不安になってしまう人も多いですよね。
しかし、この噂にはまったく信憑性がなく脂肪注入によって乳がんのリスクが高くなるというのは報告されていません。
乳がんのリスクが高くなるというのは間違っていますが、乳がんが見つけづらくなるというのは本当です。
乳がんは自己検診によって「唯一自身で発見することができるがん」であると言われています。その自己検診方法に乳房の形やしこりの有無が挙げられているのが原因のひとつです。
脂肪注入を行うことでバストの形は変わりますし、しこりもできやすくなります。そのため乳がんの自己発見が難しくなってしまうのです。
また脂肪注入を行っているとマンモグラフィー検査を受けられる病院が限られているため検査をしなくなる人がいるというのも原因として挙げられます。
豊胸手術をしていることを周りにばらしたくない!という意思から検査を受けないということが乳がんの発見を遅らせてしまうのです。
「豊胸がバレたくないなら医師に言わないで検査を受ければ?」という方がいらっしゃいますが、これは誤診に繋がる可能性があるため、避けましょう。
脂肪注入の場合はしこりが「がん」とみなされてしまう可能性もありますので注意してください。
乳がんのリスクが高くなることはなくても発見が遅くなる…と言われると不安になりますよね。
そんな不安を解消するために手術前・手術後に気をつけてほしいポイントをご紹介します。
脂肪注入の少し前には乳がんの検査を事前にしておくということです。
この結果に問題がなければ安心して脂肪注入の豊胸手術を行うことができます。
また、乳がんの検査は1年に1度の受診が望ましいとされているため、次に検査を受けるのは1~2年後でもOKということになります。
そうすればダウンタイムを気にすることがないということはもちろんのこと、手術後でも検査が対応できる病院を探す時間もたくさんあるので安心できますよね。
病院が見つかれば豊胸手術の方法なども医師に伝えた上で、1~2年に一度は定期的に検査を受けるようにしましょう。
脂肪注入による豊胸手術のリスクであるしこりや乳がんとの関係性をご紹介してきましたが、しこりのリスクを減らすためにはどうすればいいのでしょうか。
リスクを減らすためにチェックしてほしいクリニックを選ぶ際の注意点をご紹介します。
まずは手術する機械や方法をチェックしましょう。
最近では本当に様々な機械が開発されていて、リスクを最小限にするための脂肪注入もできています。
自身が手術を受けるクリニックがどのような機械で手術を行っているのかを事前に確認し脂肪の加工方法や注入技術などをしっかりと見極めることがリスク回避までの一歩となっています。
例えば、コンデンスリッチ豊胸で使用する機械はLIPOMAX-SCというFDAに承認された遠心分離機を使用します。また、厚生労働省に承認されているピュアグラフトでは、濾過を行う医療機器を使用します。
つぎにチェックしてほしいのは「脂肪注入の技術」です。最近では短時間でのスピーディーな手術を謳っているクリニックも多くあります。
そんなクリニックには要注意です。短時間で脂肪注入を行う=太いタイプの注入器を使用して一気に注入を行っているということです。
前述したとおり、脂肪注入において脂肪がかたまりになってしまうという事はしこりを発生させてしまう原因となってしまいます。
「短時間で負担をかけない手術」と言われているとどこか安心な気がしてしまいますがよく内容を知らないままに手術を受けると失敗の原因となるので注意してくださいね。
もちろん、クリニックによっては技術によって素早い手術を行っているところもあるのでまずは治療方針・技術・実績などをしっかりと確認してみるといいかもしれませんね。
どれだけ注意をしながらクリニックや手術方法の選択を行っていても起こってしまうのが「リスク」です。万がこんな異常を感じたらすぐに医師の相談してみてくださいね!
大体、脂肪注入による豊胸手術の痛みは1週間ほどといわれています。
ダウンタイムにはかなり個人差があるので、一概に危険な状態とはいいきれません。
しかし、1~2週間経っても痛みがマシにならない、むしろ酷くなっているという場合には何か処置が必要なケースもあります。
一度、手術をしてもらったクリニックの担当医師に相談し、経過を見てもらう必要があります。それだけのために診察をいれてもらうのは…という方にはメールや電話などで症状を問い合わせてみるということも有効な方法です。自身が不安に感じていることをしっかりと伝え医師からの指示を受けましょう。
リスクも早期発見ができれば最悪の状態を回避することができますよ!
手術後にバストのしこりのようなものを見つけたという場合にもすぐにクリニックで診てもらいましょう。
手術前に乳がんの検査は受けたし、大きいしこりじゃないから大丈夫と思っていても、乳がんの可能性はゼロではないため、注意が必要です。ただ、小さい目立たないほどのしこりであれば、生活上では影響はありません。
しかし、小さいしこりをそのまま放置してしまうことでさらに巨大化が進み5~6センチになってしまったしこりはメスを使用した手術でしか取り出せないということもあります。小さいものであれば吸引することができる場合もあります。また石灰化・痛みなどの症状が出てきてしまう可能性もありますよ。
しこりを見つけたら自己判断はせずにまずは医師に相談しましょう。
脂肪注入による豊胸手術で乳がんの可能性を高めてしまうということはありませんのでご安心ください。
しかし、豊胸手術にはそれ以外のリスクがあります。
今回題材にした「しこり」も大きなリスクのうちのひとつです。
また乳がんに関しても適切な検査を行っていない場合には発見が遅れてしまう、誤診されてしまったというような可能性もあります。
そのため手術前の乳がん検査・手術後の定期的な乳がんの検査をしっかりと行っておく必要があります。
「術後、1週間が過ぎてもバストの痛みが治まらない」や「バスト内にしこりのようなものがある」といった症状がある場合は、
速やかに医師に相談してください。
▼コンデンスリッチ豊胸手術の料金や手術方法についての詳細はこちら
このページの監修・執筆医師
久次米 秋人(くじめ あきひと)
略歴
主な加盟団体
日本美容外科医師会理事
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本脱毛学会会員
北米脂肪吸引形成外科学会会員
日本坑加齢美容医療学会会員
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