ターンオーバーを整えるケア方法とは?そもそもの乱れる原因も紹介

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肌がくすんで見える。ごわついて、化粧のりが悪い。そんなときに「ターンオーバーが乱れている」という言葉を目にした方も多いと思います。
ターンオーバーは28日周期、とよく言われます。けれども、自分の肌がいま何日で入れ替わっているのかを、鏡で確かめることはできません。
ターンオーバーとは何か、何日かかるのか、乱れる原因、整えるためにできることを、医師が解説していきます。
ターンオーバーとは
肌のいちばん外側にある表皮では、内側で新しい細胞が生まれ、外側へ押し上げられ、最後は垢になってはがれ落ちます。この入れ替わりをターンオーバーと呼びます。
表皮は、外側から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層に分かれています。表皮の細胞の大半は、ケラチノサイト(角化細胞)という細胞です。
ケラチノサイトは、いちばん奥の基底層で生まれます。形を変えながら上の層へ進み、角質層では核のない平らな細胞になって肌を守ります。そのあと、下から来た新しい細胞に押されて、古いものからはがれ落ちていきます。
ターンオーバーにかかる日数
「28日」という数字は広く使われていますが、実際に測ると少し違います。
表皮全体が入れ替わるまでの日数は、計算すると47〜48日です。[研究]いちばん外側の角質層だけなら、若い成人で通過に約20日です。[研究]
※47〜48日は、表皮を3つの区画に分け、それぞれの入れ替わりにかかる日数を足した計算値です。約20日は、肌の表面につけた蛍光色素が消えるまでの日数を測ったものです。
どこからどこまでを数えるかで、日数は変わります。年齢による差もあります。「28日でなければ乱れている」とは言えません。
年齢とターンオーバー
年齢が上がると、肌の入れ替わりは遅くなります。角質層を通過する日数は、高齢の方では若い方より10日以上長くなっていました。[研究]
遅くなり方は一定ではありません。若いうちはあまり変わらず、50歳を過ぎてから大きく落ちる、という結果でした。
ターンオーバーが乱れたときに肌に出るもの
ごわつき・くすみ
古い角質がはがれずに残ると、角質層が厚くなり、肌の表面がなめらかでなくなります。触るとごわつき、光がきれいに反射しないので、くすんで見えます。
メラニンは、表皮の細胞と一緒に外側へ運ばれ、角質とともにはがれ落ちます。入れ替わりが遅いと、そのぶん長く表皮にとどまります。
乾燥・粉ふき
角質層の細胞の中には、天然保湿因子(NMF)という、水分を抱え込む成分があります。NMFは、フィラグリンというたんぱく質が分解されてできます。[研究]
角質層の水分が足りないと、NMFができる過程も、古い角質がはがれる過程もうまく進みません。乾いて粉をふいたような肌は、こうして起こります。
ニキビ
毛穴の出口で角質が厚くなると、毛穴がふさがります。これがニキビの始まりで、コメド(面ぽう)と呼ばれます。
ターンオーバーが乱れる原因
紫外線
紫外線を繰り返し浴びた肌では、表皮が厚くなり、角質層も厚くなっていました。[研究]日焼けで赤くならない程度の弱い紫外線でも、回数を重ねると起こります。
※背中の皮膚に、赤くならない量の紫外線を1日1回、28回当てた研究です。
空気の乾燥
湿度と気温が低い環境では、肌のバリア機能が落ち、こすれなどの刺激にも弱くなります。[研究]冬に肌の調子が崩れやすいのは、このためです。
睡眠不足とストレス
一晩眠らなかったあとは、傷んだ肌のバリアが元に戻るのが遅れていました。面接のような心理的なストレスのあとでも、同じことが起きていました。[研究]
※健康な女性を対象にした研究です。眠らない実験には11人、面接の実験には25人が参加しました。
ターンオーバーを整えるためにできること
これをすれば肌の入れ替わりが元の速さに戻る、と約束できる方法は確認できていません。できるのは、乱れる原因を減らすことです。
紫外線を避ける

日焼け止めを毎日塗り、帽子や日傘を使います。赤くならない程度の紫外線でも肌には積み重なるので、曇りの日や短い外出でも続けてください。
保湿する
洗顔や入浴のあとは、時間をあけずに保湿剤を塗ります。角質層の水分が保たれていると、古い角質がはがれる過程も進みやすくなります。
角質を取りすぎない
角質層は、肌を守っている層です。ごわつきが気になっても、スクラブやピーリングの化粧品を自己判断で重ねることは避けてください。赤みやひりつきが出たら、いったんやめます。
睡眠をとる
眠れない日が続くと、肌のバリアが元に戻るのが遅れます。スキンケアを増やす前に、眠る時間を確保してください。
美容医療でできること
古い角質がたまって、ごわつきやくすみが気になる場合、美容皮膚科では薬剤で角質をはがすピーリングを行います。
共立美容外科では、ピーリングの一種であるマッサージピールを用意しています。PRX-T33という薬剤を、マッサージをしながら顔全体に塗り込み、洗い流す施術です。このほかの方法は、美肌治療のページにまとめています。
肌の状態によって、向いている方法は違います。どれが合うかは、診察で肌を確かめてから決めます。
「マッサージピール」の料金や施術についての詳細はこちら皮膚科に相談したほうがよいとき
赤み、かゆみ、皮むけが何週間も続く。ニキビが増え続けている。保湿をしてもひりつく。こうした場合は、ターンオーバーの乱れと決めずに、皮膚科へ相談してください。
まとめ
ターンオーバーは、表皮の細胞が内側で生まれ、外側ではがれ落ちるまでの入れ替わりです。「28日」と言われますが、表皮全体では47〜48日、角質層だけなら若い成人で約20日です。
紫外線、乾燥、睡眠不足は、肌の入れ替わりを乱す原因です。紫外線を避け、保湿をして、眠る。角質は取りすぎない。できることは、この積み重ねです。
ごわつきやくすみが続く方は、共立美容外科の無料カウンセリングでご相談ください。
よくある質問
ターンオーバーは何日が正常ですか?
「28日」と言われることが多いですが、表皮全体の入れ替わりは、計算すると47〜48日です。角質層だけなら、若い成人で約20日です。数える範囲と年齢で変わるので、日数だけで正常かどうかは決められません。
ターンオーバーを早める方法はありますか?
自分で早められる、と約束できる方法は確認できていません。紫外線を避ける、保湿する、睡眠をとる、角質を取りすぎないことで、乱れる原因を減らせます。古い角質が気になる場合は、ピーリングなどの方法を診察で相談してください。
年齢とともにターンオーバーは遅くなりますか?
遅くなります。角質層を通過する日数は、高齢の方では若い方より10日以上長くなっていました。若いうちはあまり変わらず、50歳を過ぎてから大きく落ちる、という結果です。
参考
- 共立美容外科 マッサージピール https://www.kyoritsu-biyo.com/shinryou/acne/prxt.php
- 共立美容外科 美肌治療 https://www.kyoritsu-biyo.com/shinryou/skin/
- Iizuka H. Epidermal turnover time. J Dermatol Sci. 1994;8(3):215-7. PMID: 7865480
- Grove GL, Kligman AM. Age-associated changes in human epidermal cell renewal. J Gerontol. 1983;38(2):137-42. PMID: 6827031
- Rawlings AV, Harding CR. Moisturization and skin barrier function. Dermatol Ther. 2004;17 Suppl 1:43-8. PMID: 14728698
- Lavker RM, Gerberick GF, Veres D, Irwin CJ, Kaidbey KH. Cumulative effects from repeated exposures to suberythemal doses of UVB and UVA in human skin. J Am Acad Dermatol. 1995;32(1):53-62. PMID: 7822517
- Engebretsen KA, Johansen JD, Kezic S, Linneberg A, Thyssen JP. The effect of environmental humidity and temperature on skin barrier function and dermatitis. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2016;30(2):223-49. PMID: 26449379
- Altemus M, Rao B, Dhabhar FS, Ding W, Granstein RD. Stress-induced changes in skin barrier function in healthy women. J Invest Dermatol. 2001;117(2):309-17. PMID: 11511309
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