眉下切開の5つの失敗例と回避方法についてを医師が解説
最終更新日: 2022年04月23日 (土)
眉下切開は、上瞼の皮膚を切除したり脂肪を取り除いたりすることで、目元をスッキリさせることができる手術です。
しかし、手術である以上、失敗のリスクについても知っておかなくてはなりません。
こちらの記事では、眉下切開でよくある5つの失敗例と、失敗の回避方法についてご紹介しています。
眉下切開でよくある5つの失敗例とは
眉下切開は上瞼を美しく整えるための手術で、特に年齢による上瞼の樽味瞼の脂肪が気になる方に大人気の手術です。
また、自然な仕上がりが特徴の手術ではありますが、その反面、数mm切開部分が異なるだけで、仕上がりに大きな差が出る手術でもあります。
それでは早速、眉下切開でよくある5つの失敗例についてご紹介しましょう。
傷跡が残る
眉下切開は、眉毛のすぐ下の皮膚を切開手術で、眉毛ギリギリの皮膚を切開すれば、傷跡はやがて薄くなってる立たない状態になります。
一方、眉毛から少し離れた部分の皮膚を切開してしまった場合では、傷口がすっかりふさがったあとに眉毛では隠せない傷跡が残り、目立つことがあるのです。
このような失敗は滅多にあるものではありませんが、医師によってこのような初歩的なミスをする可能性があるということは、知っておいたほうが良いでしょう。
左右非対称になる
眉下切開では、左右の瞼の開き加減をよく確認した上で手術を行います。
そしてその際には、左右差が出ないように注意を払いますが、左右で切除する皮膚の幅がほんの少しずれてしまうと、左右非対称になることがあります。
また、もともとの左右差が大きい方の場合では、医師がミスをしなくても左右非対称になることがあります。
もともと左右差が大きい場合では、医師から説明があるはずですので、説明に納得した上で手術を検討する必要があるでしょう。
上瞼にたるみが残る
眉下切開で切除できる皮膚の面積には限界があり、上瞼の皮膚が大きくたるんでいる場合では、手術後に大きな変化が見られないことがあります。
特に加齢によって大きく瞼が垂れ下がっている状態では、上瞼にたるみが残ることがありますので、この点について魔納得できるのなら手術に踏み切っても良いでしょう。
イメージ違い
「劇的に顔が変わると思っていたのに、実際に手術をしたらあまり変わらなかった」というトラブルは、眉下切開でよく聞かれます。
このようなことが起こる原因として考えられるのは、患者さんと医師の間で意思の疎通がうまくいかず、互いのイメージを共有できなかったということです。
そうならないためには、カウンセリング時に互いのイメージを確認し合うことが大切です。
ドライアイになる
眉下切開を行うと、目の縦幅が広くなり、急に視界が開けるようになったと喜ぶ患者さんが大勢います。
しかしその反面、目を大きく見開けることになったことで目の表面が乾きやすくなり、ドライアイになってしまう患者さんがいるのです。
ドライアイの有無についてはカウンセリング時に確認しますので、失敗を避けるためにも、ドライアイの方は医師にその旨を伝えておくことが大切です。
眉下切開での失敗はなぜ起こる?
眉下切開での失敗は頻繁に起こるものではありません。
しかし、実際に手術を受けて失敗したと感じる患者さんは後を絶ちません。
では、その原因はどのようなところにあるのでしょうか。
デザインミス
眉下切開は医師のセンスが問われる手術で、経験が浅い医師が手術を担当した場合では、デザインの段階で失敗する可能性があります。
それは、経験が浅い医師の場合では担当した症例数が少なく、顔全体のバランスをよく考えずにデザインを決めてしまうことがあるからです。
なお、症例数が多い美容外科では、公式HPで眉下切開手術の症例写真を掲載していますので、ぜひ確認してみてください。
もちろん、誰でも同じ仕上がりになるわけではありませんが、症例写真は美容外科を選ぶ際の情報収集に役立ちますので、まずは数件の美容外科公式HPを確認してみることをおすすめします。
技術力が低い医師による手術
眉毛から少し離れた皮膚を切開してしまうなどのミスは、ベテラン医師が犯さないミスです。
しかし、知識や技術力が未熟な医師の場合では、初歩的なミスをしてしまう可能性があるのです。
ベテラン医師かどうかの見分け方については少々難しいところではありますが、「日本美容外科学会」の認定医であることを、ひとつの基準としてみると良いでしょう。
このような認定医は、専門の研修を受けたのちに厳しい試験をパスしていますので、ひとまず信頼できる医師と判断することができます。
眉下切開での失敗を回避するには
眉下切開での失敗例はそれほど多いとはいえませんが、失敗のリスクを少しでも回避したいなら、以下の点に注意を払ってみてください。
経験豊富で高い技術力を持つ医師に任せる
眉下切開で最も大切なことは、経験豊富で高い技術力を持つ医師に手術を任せるということです。
このような医師であれば、数多くの症例を目の当たりにしているため、患者さんに適したデザインの提案を行うだけでなく、切開部分がずれるなどの初歩的なミスをすることはありません。
また、患者さんの骨格をよく確認し、顔全体のバランスが崩れることがないよう、細心の注意を払いながら手術を行うため、イメージ違いが起こる可能性も低いでしょう。
さらに、傷口の縫合も丁寧に行うため、傷跡が残ったとしても最小限に留めることができます。
なお、眉下切開の手術後5カ月間程度は、赤みが残る、縫合部分が盛り上がるなどの症状が見られることがありますが、このような状態はおよそ5カ月~6カ月後には落ち着きます。
つまり、手術後に傷口が目立つと感じた場合でも、即座に失敗したと思うのではなく、しばらく様子を見ることが大切だということです。
カウンセリングに注力した美容外科を選ぶ
眉下切開に限らず、美容整形手術の際には自然にカウンセリングを行って、患者さんの希望をしっかりとヒアリングします。
そこで、患者さんの希望通りに仕上がらない可能性があると医師が判断した場合では、患者さんの希望に添えない理由や、患者さんに適した方法について医師が説明をします。
ここで大切なのは、医師が患者さんの意思をきちんと確認し、患者さんが納得していないようなら無理に手術を勧めないということです。
つまり、患者さんに考える時間を与え、納得できたと確認できた時点で手術を行うということです。
反対に、注意しなければならない美容外科や医師も存在していますので、実際に美容外科でカウンセリングを受ける際には、ぜひチェックをしてみてください。
こんな美容外科は選ばないほうがいい
医師選びの前に大切なのは、信頼のおける美容外科を選ぶということですが、実際に美容外科の公式HPを閲覧していると、どれもよさそうに思えて迷うことがあるでしょう。
そのようなときには、以下の点をチェックしてみてください。
- 電話応対が丁寧で説明がわかりやすいこと
- 医師が直接カウンセリングを行うこと
- 公式サイトにデメリットやリスクについての記載があること
- 料金が明確に提示されていること
- カウンセラーがしつこく高額な治療を勧めてこないこと
- アフターケアをしっかりと行う美容外科であること
まず電話応対ですが、電話応対が雑、面倒臭そうな応対をする美容外科は選ばないように注意してください。
それは、電話応対スタッフは患者さんと美容外科をつなぐ窓口であり、応対が雑な場合では、スタッフ全体の教育が行き届いていない可能性があるからです。
せっかく眉下切開を受けるなら、親切で優しいスタッフが在籍している美容外科を選びたいですよね?
そのためにも、電話応対が良くない美容外科は選ぶべきではないのです。
また、カウンセラーではなく、執刀医が直接カウンセリングを行っているか否かという点も大切ですが、それは、カウンセラーが間違った情報を医師に伝えると、思っていたのとはまったく異なる仕上がりになる可能性があるからです。
注意が必要な医師とは
まず、カウンセリングがいい加減な医師はもってのほかですが、手術を急がせるような医師も信頼できません。
たとえば、「今日でキャンペーン期間が終了する」「カウンセリング当日のほうが安い」など、手術を急がせるような医師によるカウンセリングを受けたとしましょう。
この場合では、患者さんの希望よりも利潤追求を優先している可能性が高いと考えられますので、ひとまず手術は見合わせたほうが良いでしょう。
腕に自信がある医師なら手術を急がせるような発言はしませんので、この点についても重要なチェックポイントとして覚えておきましょう。
眉下切開は失敗を回避できる手術です
今回は、眉下切開でよくある5つの失敗例と原因、眉下切開の失敗の回避する方法、良い美容外科や医師の選び方・注意点についてご紹介してきました。
眉下切開での失敗は頻繁に起こるものではありませんが、手術を担当する医師の知識が浅かったり、経験が少なかったりすると、初歩的なミスで失敗する可能性があります。
そしてそうならないためには、信頼できる美容外科や医師を選んで手術を受けることが何よりも大切なのです。
こちらの記事では、美容外科や医師のチェックポイントについてもご紹介しましたので、美容外科に電話で問い合わせたり、実際にカウンセリングを受けたりする際には、ぜひ参考にしてください。
眉下切開は失敗を回避できる手術ですので、まずは信頼のおける美容外科と医師を選び、手術について慎重に検討を進めてみてくださいね。
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