【美容外科医監修】頬骨が目立ってしまう原因と、出ている頬骨を目立たなくする5つの方法を解説
最終更新日: 2025年01月05日 (日)

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「頬骨が出ているせいで顔が大きく見える」「頬骨によって顔が骨張っているように見える」といったお悩みを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
頬骨が出ているのは骨格のせいだからどうしようもない……と諦めてはいけません。
出ている頬骨を目立たなくする方法は、セルフケアや美容外科手術などいくつかあります。
本記事では頬骨が目立ってしまう原因や、出ている頬骨を目立たなくする5つの方法についてご紹介します。
頬骨の構造ってどうなっているの?
頬骨とは、両頬の高まりを形成している骨のことで「頬骨体部(たいぶ)」「頬骨弓部(きゅうぶ)」と呼ばれる2つの骨から成り立っています。
正面から顔を見たときに、頬骨が横に広がっていると感じる方は「頬骨弓部」が、前方へ突き出ていると感じる方は「頬骨体部」がそれぞれ張り出しているケースが多いです。
一般的に頬骨の位置の高さは美人の条件の一つとされていて、笑顔を作る上でも頬骨は欠かせない存在です。
頬骨には笑顔を作る「大頬骨筋(だいきょうこつきん)」「口角挙筋(こうかくきょきん)」といった筋肉が多数ついているため、頬骨の位置が高いと頬と口角に高さが生まれ、素敵な笑顔になるとされています。
しかし、さまざまな要因から顔の筋肉が衰えたり、脂肪が減ったりすると頬骨の位置や出具合によって骨骨しい印象になってしまうことも。
ここからは、頬骨が目立ってしまう原因や頬骨を目立たなくする方法についてご紹介します。
頬骨が目立ってしまう原因
頬骨が目立ってしまう原因は、「遺伝」「脂肪・筋力の低下」「日常生活による癖」のいずれかであることが一般的です。
ご自身の頬骨がなぜ目立っているのか見当をつけることで、後ほどご紹介する頬骨の解消法からより効果的なものを選ぶことができるでしょう。
遺伝
遺伝とは両親の体格や性格が遺伝子によって子供に伝わることですが、どのくらい子供に遺伝するのか気になる方は多いのではないでしょうか。
両親から子供に遺伝する要素はたくさんありますが、中でも影響を受けやすいと言われているのが骨格です。
身長や手足の長さはもちろん、鼻の高さや輪郭、そして頬骨の高さなど細かいパーツまで遺伝によって子供へ受け継がれます。
両親のどちらか、もしくは両方とも頬骨が高く、ご自身も頬骨が高いという場合は、遺伝による可能性が高いでしょう。
脂肪・筋力の低下
頬骨が目立つ原因の一つとして、脂肪・筋力の低下が挙げられます。
顔の表情筋は真皮層の奥でつながっており、40種類近くの筋肉が重なっています。
たくさんある表情筋ですが、実際に使われているのはそのうちの30%程度です。残りの70%は日常的に動かす機会があまりないと言われています。
顔のコラーゲンやエラスチンといった物質も加齢によって減少しやすく、顔の表情筋を支える脂肪の減少につながってしまいます。
若いうちは頬骨が目立たなくても、加齢によって顔の脂肪が落ちたり、筋力が低下したことで目立ちやすくなるというケースも少なくありません。
出ている頬骨を目立たなくする方法
「頬骨が出ているのは骨格の問題だから解消できないのでは」と諦めるのはまだ早いです。
出ている頬骨を目立たなくする方法として、以下のような方法が挙げられます。
- マッサージをする
- 頬骨が目立たないメイクをする
- 食いしばりをやめるようにする
- 小顔矯正を受ける
- 美容外科手術を受ける
前半3つ目までは今すぐに取り組める簡単なものなのに対して、後半2つは費用と時間がかかりますが、高い施術効果が期待できます。
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
マッサージをする
頬骨の突出が遺伝や脂肪・筋力の低下の場合、自力でのマッサージによる改善効果は期待できません。
しかし、頬づえなどの日常生活の癖によって頬骨が突出している場合はある程度の効果が期待できるでしょう。
ここでは、自力でできる頬骨マッサージをいくつかご紹介します。
頬骨の高さとエラ張りが気になる場合
あごの筋肉が過度に発達している場合、頬骨の高さに加えてエラ張りが目立つケースが多く見られます。
この場合、頬骨とエラの間にある「咬筋(こうきん)」をほぐすことがポイントです。
咬筋とは下あごの外側にある筋肉で、下あごを引き上げて歯のかみ合わせをサポートする働きがあり、歯を食いしばったときに膨らむ特徴があります。
マッサージの方法は以下の通りです。
- 肘をテーブルに置き、親指の腹を頬骨に当てる
- 親指の腹で頬骨を中に押し込むようにマッサージをする
2の状態を10秒間キープし、1セット10回を目安に1日に3回行うと効果的です。
前方に突出した頬骨が気になる場合
頬骨が前方に突出している場合、頬骨体部が突き出ているケースがほとんどですが、中には古くなった血液やリンパ液といった老廃物の蓄積が原因になっていることもあります。
そのため、老廃物を流すようなイメージでマッサージをすると良いでしょう。
マッサージの方法は以下の通りです。
- 頬骨のすぐ下の部分に親指の腹を当てる
- 1の状態から頬骨の外側をなぞるように、耳の方向へ流すイメージで押していく
- 耳の下から鎖骨にかけて優しくなでるように流す
- 鎖骨から肩にかけて優しくなでるように流す
上記のマッサージは1セット10回を目安に1日に3回行うと効果的です。
片方だけ突出した頬骨が気になる場合
人間の顔は完全に左右対称ということは少ないため「左目のほうが大きい」「口角の高さが左右で違う」という方もいらっしゃるでしょう。
頬骨が片方だけ突出しているのは、あごの骨のずれが原因です。
あごの骨のずれを緩和できるマッサージの方法は以下の通りです。
- 両手で頬を包み込む
- 両手で頬を固定した状態で口を10回開閉する
- 頬の一番高い場所に向けて、手のひらの硬い部分を使って頬の肉を押し上げる
上記のマッサージは1セット5回を目安に1日に3回行うと効果的です。
頬骨が目立たないメイクをする
頬骨の突出は骨格の問題だからと諦めてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、頬骨はメイクによってある程度目立たなくできます。
頬骨を目立たなくするメイクでポイントになるのは、チーク・シェーディング・ハイライトの3つです。
難しく思われるかもしれませんが、これからご紹介する内容を押さえることで頬骨の突出を自然にカバーできます。
チーク
チークは「パウダーチーク」と「クリームチーク」の2種類がありますが、頬骨を目立たなくするメイクではクリームチークを使用します。
クリームチークは指で塗っていくため、頬骨の位置を意識しやすく、メイク初心者の方にもおすすめです。
チークは頬骨の一番高い位置よりも少し下に入れるのがポイント。黒目の位置からこめかみに向かって色を入れていきます。
一番高い位置にチークを入れてしまいがちですが、少し低い位置に入れることで頬骨の突出を自然にカバーできるでしょう。
頬骨の突出を目立たなくするためには、チークの色選びも重要です。
発色が濃い色を選ぶと頬骨が目立ってしまうため、肌なじみの良いピンクベージュやオレンジベージュがおすすめです。
シェーディング
シェーディングは横に出っ張っている頬骨のカバー効果が期待できます。
頬骨の突出を目立たなくするためには、頬骨の下にシェーディングを入れれば良いのではと考える方もいますが、より頬骨の突出が強調されることになるため、避けましょう。
こめかみからエラに向かってシェーディングを入れることで、頬骨の突出を自然にカバーできます。
シェーディングは濃く入れてしまいがちなので、正面だけではなく横からも確認するようにしましょう。
ハイライト
チーク、シェーディングが終わったら仕上げにハイライトを入れていきます。
ハイライトは入れたところに光が当たったように見え、立体的に見せられるというものです。
鼻を高く見せようと鼻筋にハイライトを使う方も多いのではないでしょうか。
頬骨の突出を目立たなくするためには、頬骨下の凹みにハイライトを入れるのがポイントです。
頬骨が出ている方は、頬骨の高さによって頬に影ができているケースが多いためです。
ここにハイライトを入れることで頬がふっくらしているように見え、凹みを立体的に見せることができます。
ハイライトを選ぶ際は、ラメが大きいものではなくナチュラルに発色するものを選ぶと良いでしょう。
食いしばりをやめるよう意識する
緊張したときや就寝中に無意識に歯を食いしばってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
食いしばりは歯の欠損や虫歯、あごの痛み、頬骨の突出などの症状を引き起こすリスクがあります。
無意識であっても食いしばりによって体重の約2倍の力がかかっていると言われているため、体への負担は非常に大きいものです。
食いしばりが悪化する原因のほとんどは、私たちが普段行う何気ない習慣によるものと言われています。
毎回決まった方の脚を上にして組む、バッグをいつも決まった方の肩にかける、テレビを見ている間に頬づえをつくといった行動は、体の一部へ継続的に力が加わるため、骨が変形してかみ合わせに悪影響を及ぼします。
食いしばりをやめる方法として、普段の生活習慣を見直すセルフケアのほか、マウスピースによる治療があります。
「食いしばりを指摘されたことがある」「かみ合わせが悪い」という方は、食いしばりをやめるよう意識しましょう。
小顔矯正を受ける
小顔矯正とはマッサージによって顔を小さく見せる施術のことです。
成人の骨格は外部からの圧力によって動かすことはできません。
小顔矯正は骨格を直接矯正するのではなく、筋肉に施術することが本来の目的です。
筋肉が緊張したり血流やリンパ液の流れが悪くなると、むくみやすくなって顔が大きく見える原因となります。
これらによって顔がゆがむと、以下のようなトラブルが起こることがあります。
- 頬骨の高さが左右で異なる
- 頬骨が出ている
- 目の高さや大きさが左右で異なる
- 口角の高さが左右で異なる
小顔矯正を受けることで、上記のトラブルのほか、しわやたるみの緩和効果が期待できます。
施術で顔に圧力をかけることもあるため、歯列矯正中の方や体内に金属を入れている方などは、事前に施術者に相談するようにしましょう。
美容外科手術を受ける
頬骨の突出を目立たなくする方法として、美容整形手術を受けるという選択肢もあります。
美容整形手術と聞くと心理的ハードルが高くなってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの美容外科クリニックでは安全に配慮した手術を行っています。
次項以降で頬骨を目立たなくする美容外科手術の内容と、信頼できる美容外科クリニックを選ぶ方法についてご紹介します。
頬骨を目立たなくする美容外科手術とは
頬骨を目立たなくする美容外科手術として、頬骨削りが挙げられます。
頬骨削りとは、頬骨を切り取って物理的に顔を小さくする美容外科手術のことです。
頬骨表面を薄くスライスするように削り取り、頬骨自体を内側へ転位させる「頬骨弓(きゅうこつきゅう)トリミング」と、頬骨体部を削って頬深部の脂肪を吸引する「頬骨体部(きょうこつたいぶ)トリミング」の2通りがあります。
頬骨が出ている方の多くは頬骨弓部が横に張り出しているケースだと言われています。
頬骨弓トリミングでは突出面を回転やすりなどで丁寧に削ったあとに、頬深部の空間に頬骨自体を移動させ、接続部分を医療器具で固定します。
骨は線維性につながっており、周辺組織と完全に分離するわけではないため、ギプスなどでの外部からの固定は不要です。
顔の筋肉は非常に柔らかく、頬骨を頬深部に押し込んでも自然に収まるため、術後のトラブルはほとんどありません。
個人差はありますが、頬骨弓トリミングによって平均7mm程度頬骨のサイズダウンを実現できるでしょう。
一方、頬骨体部トリミングとは、術後の回復が早い口の中を切開し、頬骨体部を回転やすりで削る手術で、頬骨が前方に突出している場合に効果的です。
同時に頬深部の脂肪吸引を行うことで、よりシュッとしたフェイスラインに仕上げることができます。
頬骨が出ている箇所を一方向からただ削るのではなく、横や斜めからも削ることで滑らかな仕上がりにすることが可能です。
いずれの施術もダウンタイムは、術後の痛みは2〜3日程度、顔の腫れは1〜2週間程度かかります。
個人差がありますが、まれに頬のしびれを感じたり、感覚が鈍くなったりすることがあります。
神経の回復については術後3か月近くかかることがありますが、日常生活に大きな支障はないでしょう。
頬骨は中心部分に顔面神経と呼ばれる顔の表情を作る神経が通っていたり、圧力で折れやすかったりするなど、扱いが難しい骨の一つです。
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