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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

そばかすの原因や予防方法を医師が解説

公開日:2022年04月23日(土)
最終更新日:2022年04月24日(日)

しみ
鼻周囲のそばかす
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そばかすは皮膚組織にメラニン色素が沈着して発生する直径2~3mm程度の薄茶色の斑点です。

スズメの卵の殻にある模様に似ていることから「雀卵斑」(じゃくらんはん)と呼ばれる場合もあります。

さてそばかすは子どもの時にできることもあり、発生には複数の要因が挙げられます。

今回はそばかすのができる原因や予防する方法についてお伝えします。

 

 

そばかすができる原因

頬のそばかす

そばかすは、皮膚内部で作られたメラニン色素が新陳代謝でうまく排出されず皮膚にとどまることで発生しやすくなります。

シミのように紫外線が原因でメラニン色素が溜まりそばかすになることもあれば、遺伝が原因で発生するケースもあるのです。

 

紫外線

皮膚が健康な状態にある場合、メラニン色素が作られたとしてもターンオーバーが行われるとやがて古い角質とともに排出されます。

しかし紫外線を浴び続けると皮膚内部で過剰にメラニンが生成され排出が追い付かなくなることがあります。

そしてメラニン色素が皮膚に蓄積された結果そばかすができてしまうのです。

 

遺伝

そばかすは遺伝によって発生することもあり、特に色白の方にそばかすができやすい傾向にあります。

そばかすができやすい体質かできにくい体質かはメラニン色素のバランスで決まるのですが、そのバランスは遺伝で左右されるのです。

まずメラニン色素には「ユーメラニン」(黒色メラニン)と「フェオメラニン」(黄色・褐色のメラニン)の2種類あります。

ユーメラニン、フェオメラニンのバランスは肌の色や髪の毛の色に影響します。

ユーメラニンの影響が大きいと髪の毛の色は黒などのダークカラーに、フェオメラニンの影響が強いと明るいブラウンや赤毛、金髪といったヘアカラーになり肌は色白になる傾向があるのです。

これら2つのメラニンのどちらを多く持っているかは遺伝によって決まり、遺伝の影響でフェオメラニンを多く持っている方はそばかすができやすい傾向にあるのです。

またそばかすは白人に多くみられますが、欧米人にそばかすができやすいのはフェオメラニンが優位な人が多いためです。

一方で日本人はユーメラニンの割合が多い傾向にありますが、日本人の中にも遺伝によりユーメラニンが多い人とフェオメラニンが多い人がおり、フェオメラニンが優位な人はそばかすができやすい体質であるといえます。

さてそばかすは遺伝の影響で発生するケースがあることをお伝えしましたが、両親のどちらかにそばかすがあるからといって必ず子どもの肌にもそばかすができるとは限りません。

人によっては父親や母親からの直接そばかすのリスクが遺伝するのではなく隔世遺伝、つまり祖父母からの遺伝でそばかすができやすい体質になる方もいます。

 

 

そばかすとシミの違い

そばかすとシミの違いを説明する看護師

そばかすもシミもメラニン色素の沈着によって発生するという点では同じであり、そばかすはシミの一種だという捉え方もあります。

一方でそばかすとシミにはいくつか違いがあるのも事実です。

例えばそばかすは遺伝によって発生するケースがあるのに対し、シミは紫外線対策を怠るなどの生活習慣が原因で発生することが多いです。

加えてそばかすはおおむね5mm以下で鼻や頬を中心に左右対称に発生する傾向がありますが、シミは5mm以上のものもあり、またこめかみやその周辺に左右非対称にできることが多いです。

そしてそばかすは10代やそれ以前の年齢で発生する場合があるのに対しシミは加齢にともなって発生する傾向がみられます。

このようにそばかすとシミはよく似ているようで異なる部分も多いのです。

ちなみにそばかすと間違えやすいシミには「老人性色素斑」「肝斑」というシミが挙げられます。

まず老人性色素斑はおおむね40代ごろから発生する傾向にあるシミで、まれに20代で発生するケースもみられます。

円形や楕円形のものが多く、そばかすと違って左右対称にできるとは限りません。

加えて肌との境目がはっきりしている点もそばかすにはみられない特徴です。

また老人性色素斑の発生部分の皮膚が盛り上がる現象がありますが、シミ部分が突出しイボ状になったものは「脂漏性角化症」(老人性イボ)と呼ばれます。

そして肝斑は頬などに左右対称にできるという点ではそばかすと共通していますが、こちらは30~50代の女性に多くみられる傾向にあり、根本的な発生要因がはっきりしていないシミです。

しかし出産後に肝斑が発生するケースがある点やこれまであった肝斑が閉経を境に目立たなくなったというケースがある点から、女性ホルモンのバランスが肝斑の発生に関係しているという説があります。

なお老人性色素斑や肝斑といったシミのほか1ヶ所に集まってできたホクロをそばかすを誤認してしまうケースもありますが、ホクロの多くは黒っぽく色が付くため発生からまもない色の薄いそばかすと見比べれば違いがよくわかります。

 

 

そばかすを予防する方法

化粧水を塗ってそばかす予防をしているところ

そばかすは紫外線対策や肌の新陳代謝をアップさせることである程度発生が防げる可能性があります。

こちらではそばかすの予防方法について解説します。

 

紫外線対策

紫外線を浴び続けると、メラノサイトがダメージから肌を守る手段としてメラニン色素を生成します。

メラニン色素がたくさん作られるとそばかすの発生リスクが高くなり、また既にできているそばかすの色が濃くなる恐れもあります。

さて紫外線は季節を問わず降り注いでいるので、できれば1年中対策しておくのが望ましいです。

なお冬に弱まっていた紫外線は春から徐々に強くなっていくので、そばかす予防をするのであれば3月ごろから紫外線対策をしておくと安心です。

もし春から日焼け止めクリームを使うことに抵抗がある場合は紫外線対策機能のある化粧品を使うのをおすすめします。

化粧下地やBBクリームなどにUVケアができるものがあるのでドラッグストアや通販サイトで探してみましょう。

また夏は毎日のように強い紫外線が降り注ぐので、日焼け止めクリームや日傘などで肌をカバーしましょう。

特にバーベキューや海水浴、キャンプなど屋外でのレジャーを頻繁に楽しむ方にはSPF50以上、PA+++以上の日焼け止めクリームをおすすめします。

ちなみに日焼け止めクリームの効き目は時間が経つにつれて薄れていくことが多いです。

そのため夏場に長時間外出する際は必ず携帯し、2~3時間おきに塗り直すと日焼けやそばかすが防げる可能性が高くなります。

 

ターンオーバーのペースを整える

肌のターンオーバーが滞っているとメラニン色素が蓄積されやすくなりそばかすの発生につながる恐れがあります。

ターンオーバーのペースを正常に近い状態に保つことで、メラニン色素が排出されやすくなりそばかすも予防できる可能性があります。

さて肌の新陳代謝をアップさせるには日々の丁寧なクレンジングや洗顔、保湿ケア、そしてあらゆる栄養素がまんべんなく摂れる食事が欠かせません。

そばかすを予防する上で特に積極的に摂取しておきたいのがビタミン類です。

例えばビタミンCにはターンオーバーのペースを整える働きのほか、メラニン色素が作られるのを阻害したり黒色メラニンであるユーメラニンの色を薄くする作用が期待できます。

ビタミン類は野菜やフルーツ、ナッツ類などから摂取できるのでそれらを意識的に食べるのがおすすめできます。

なお日々の食事だけでビタミン類の摂取が難しい場合はビタミン剤やサプリメントを試しましょう。

また睡眠もターンオーバーを促進する大事な要素です。

睡眠中はターンオーバーを促す成長ホルモンが分泌されるので日々十分な睡眠時間を確保するのが理想的です。

そのため忙しい時期でも睡眠時間を確保するよう心がけましょう。

ちなみに成長ホルモンがしっかり分泌されるようにするには、長時間眠ることだけでなく深い睡眠をとることにもこだわるのが望ましいです。

寝る直前にものを食べたりスマートフォンを操作したりせず脳も他の臓器もリラックス状態に導くと、就寝から3時間後までに深い眠りに入れる可能性が高まり成長ホルモンの分泌が促せます。

 

肌への刺激を避ける

肌が刺激を与えないように過ごすこともそばかす予防につながります。

摩擦などの刺激を受けるとメラノサイトは肌を保護しようとしてメラニン色素を作り出してしまう可能性があります。

メラニン色素の生成を防ぐためにはクレンジングや洗顔の時、また化粧品を付ける時に肌を強くこするのを避けましょう。

 

 

そばかすをメイクで隠す方法

そばかすはレーザー治療で目立たなくすることが可能で、また後天的なそばかすであればスキンケアや生活習慣で改善することもできます。

一方「今すぐ隠したい」という場合はメイクで隠すことも可能です。

メイクで隠す場合は、パウダーファンデーションをただ塗り重ねるよりも複数のコスメを駆使した方がそばかすが目立ちにくくなる可能性が高いです。

まずそばかす部分にイエロー系、オレンジ系のコンシーラーやコントロールカラーを載せ、指で軽く叩いて馴染ませたらその上から全体的にパウダーファンデーションを付けましょう。

そうすると厚塗りせずにそばかすが目立たなくなる効果が見込めます。

ちなみにそばかすの色が濃くコンシーラーやコントロールカラーだけで隠しづらい場合は、それらを塗った後にリキッドファンデーションを肌全体に馴染ませ、その後にパウダーファンデーションを付けるのがおすすめできます。

なおコンシーラーやコントロールカラーが手元にない場合はリキッドファンデーションがあればそばかすをカバーできます。

最初にリキッドファンデーションをそばかす部分に重点的に塗り、その後肌全体にリキッドファンデーションを付けていきましょう。

そして最後にパウダーファンデーションを軽く付けて仕上げればそばかすが目立ちにくくなります。

さてメイクはそばかすを一時的に隠すための手段に過ぎないので「根本的にそばかすに対処したい」「メイクでは隠し切るのが難しい」と考えているのであればレーザー治療で改善するのも1つの選択肢です。

レーザートーニングを行うことで、顔全体の細かいシミやそばかすを徐々に消すことが可能です。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 久次米 秋人(くじめ あきひと)

    久次米 秋人(くじめ あきひと)

    • 略歴

      • 1983年
        金沢医科大学医学部 卒業
        1983年
        高知医科大整形外科入局
        1989年
        東京本院(品川)開院
        2002年
        本院を新宿に移転
        2013年
        銀座院院長就任
        2018年
        第107回日本美容外科学会 学会長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科医師会理事
      日本形成外科学会会員
      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      日本脱毛学会会員
      北米脂肪吸引形成外科学会会員
      日本坑加齢美容医療学会会員

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