シミ、そばかす、肝斑、くすみ、トーニング治療
ピコレーザー -ピコドリーム-
最終更新日: 2024年02月20日
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記事:監修医師
日本美容外科学会専門医
磯野 智崇
ピコドリームとは
Pico Dream(ピコドリーム)は、2波長のレーザーを搭載した、ピコレーザーの医療機器です。ピコレーザーは主に、シミ、そばかす、肝斑、肌を明るくするトーニング、太田母斑、入れ墨除去の治療に使われます。
症例写真とダウンタイム
しみ取りレーザー
左側が治療前、右側が直後の写真です。
左側が治療前、右側が翌日の写真です。
左側が治療前、右側が1週間後の写真です。
しみ取りレーザー
左側が治療前、右側が直後の写真です。
左側が治療前、右側が翌日の写真です。
左側が治療前、右側が1週間後の写真です。
しみ取りレーザー
左側が治療前、右側が直後の写真です。
左側が治療前、右側が翌日の写真です。
左側が治療前、右側が1週間後の写真です。
両頬と鼻のしみ・そばかす取り放題プラン
¥99,000
別途麻酔クリーム
¥5,500
■動画でご紹介
この症例の治療の様子を動画でご紹介しています。
主なリスク、副作用等 |
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衝撃波で色素を破壊
PicoDream(ピコドリーム)は、ピコ秒「1兆分の1秒」という超短時間でレーザー光を照射します。
ピコドリームのレーザー光は、熱作用ではなく、衝撃波によってシミ、そばかす、肝斑などの色がついている等の黒色や茶色の色素を極小レベルまで粉砕します。
熱による肌ダメージを与えないので、痛みや炎症後色素沈着のリスクが軽減され、ダウンタイムの心配もほとんどありません。
このような方に向いています
- シミを治したい
- 肝斑を治したい
- 肌を明るくしたい
- トーニングをしたい
- 太田母斑を治したい
- ほくろを取りたい
- そばかすを治したい
- ニキビ跡を治したい
- 毛穴を引き締めたい
- シワを治したい
ピコドリームとQスイッチレーザー
ピコドリームは、レーザー光の衝撃波でシミ、そばかす、肝斑などの茶色や黒色の色素を破壊して治療します。
同じレーザーの光でシミやそばかす、肝斑を治療する医療機器に「Q-switched(Qスイッチ)レーザー」と呼ばれる医療機器があります。 Qスイッチレーザーはレーザー光の衝撃波ではなく、熱エネルギーで茶色や黒色の色素をなくします。
Q-switched laser(キュースイッチレーザー)で代表的なレーザーは、
ヤグレーザー(Yag laser)
アレキサンドライトレーザー(Alexandrite Laser)
ルビーレーザー(Ruby Laser)
があります。
Qスイッチレーザーはレーザー光のエネルギーを熱に変換して、熱で色素を無くすのに対して、ピコレーザーはレーザー光のエネルギーを光熱作用ではなく、光音響作用で瞬時に黒色や茶色の色素を粉々にして、シミや肝斑、そばかすなどの黒色や茶色の色素を治療します。
医療機器のレーザーの波長
ピコドリームとQスイッチレーザー(ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザー)はそれぞれ照射する波長が違います。
波長はnm(ナノメートル)という単位で表されます。ナノメートルは10億分の1メートルです。
ピコドリームとヤグレーザーは1064nm(ナノメートル)と532nmの2つの波長を出すことができます。一方で、アレキサンドライトレーザーは755nm、ルビーレーザーは694nmになります。波長の長さにより、皮膚への浸透具合が変わります。
1064nmと532nmの2つの波長
ピコドリームは、真皮などの皮膚の深い層の色素をターゲットとする1064nmと、表皮などの皮膚の浅い層の色素をターゲットとする532nmの2つの波長を出すことができます。
つまり、皮膚の浅い層と深い層の両方の茶色や黒の色素を破壊し、シミ、そばかす、肝斑、太田母斑、あざを治療することができます。
-深い層- | -浅い層- |
---|---|
ほくろ 日焼けによるシミ 老人性のシミ そばかす 肝斑 太田母斑 扁平母斑 |
茶あざ 老人性色素斑 炎症性色素沈着 |
パルス波形
シミやそばかす、肝斑治療などで使われる医療機器は、レーザー光で茶色や黒色の色素を破壊して治療します。レーザー光はパルス波形という波をうって照射されます。
ヤグレーザー、アレキサンドライトレーザー、ルビーレーザーなどのQスイッチレーザーは10億分の1秒(ナノ秒)の幅で照射されるのに対して、ピコドリームはナノ秒の1000分の1の、1兆分の1(ピコ秒)で照射されます。
痛みはほとんどありません
ピコドリームはQスイッチレーザー(ナノ秒)の1000分の1という短い時間にエネルギーを閉じ込めています。そのため、その分Qスイッチレーザーよりエネルギーを凝縮することができるので、強いエネルギーを照射することができます。
強いエネルギーですが、1秒間の1兆分の1しかエネルギーを感じないため、痛みはほとんどありません。
茶色や黒色の色素を粉々に
ピコドリームは1秒間の1兆分の1というとても短い時間でエネルギーを与えます。1兆分の1秒というとても短い時間にエネルギーが凝縮されているので、エネルギーがとても強く、衝撃波が生まれます。
この衝撃波で茶色や黒色の色素を破壊します。
シミやそばかすなどの色素を石に例えると、ピコドリームのレーザー光が当たると、色素は衝撃波によって小石や砂利(じゃり)よりも小さい、砂のように細かい粒子になります。
砂のように粉々になった色素は貪食細胞(どんしょくさいぼう)といわれる白血球の一種に食べられて体外に照射されます。
色素はピコドリームによってとても小さく粉々にされるので、そのぶん貪食細胞が食べやすくなるので、体外に排出されやすくなります。
ピコトーニング
ピコドリームは、ピコトーニングを行うことで、肌を明るくすることができます。ピコトーニングとは、1秒間に7~10回程度のレーザーを顔全体に当てる治療方法になります。
ピコトーニングは、Qスイッチレーザーで行うレーザートーニングより強いエネルギーで行うことができます。
また、強いエネルギーですが、Qスイッチレーザーのように熱ではなく衝撃波で色素を破壊していくので、色素沈着などのおそれはほとんどありません。
紫外線に当たったり、年齢を重ねると表皮と真皮の間の基底層(きていそう)にあるメラノサイトという組織にシミの原因となるメラニンが過剰に蓄積されてしまいます。
顔全体にレーザーを当ててトーニングすることで、メラニン色素を破壊することができ、細かいシミや、くすみをなくすことができます。
また、古くなって表面に垢(あか)や角質となってでてきたよごれにもレーザーが反応し、汚れをなくすことので、肌を明るくすることができます。
肝斑
ピコドリームは、肝斑の治療を行うこともできます。
肝斑は強い刺激を与えてしまうと、余計に濃くなってしまいますが、ピコドリームのピコトーニングはエネルギーを肝斑に均一に当てることができるので、強すぎる刺激を与えずに、肝斑の色素を破壊することができます。
医療機器のレーザー光の型
レーザー光にはガウシアン型とトップハット型の2つの型があります。
ガウシアン型
ガウシアン型は、この図のように山なりの形をしています。レーザー光が強すぎる個所や弱すぎる個所などまばらに存在しています。
弱すぎるレーザー光が当たると効果がでませんし、逆に強すぎるレーザー光を当ててしまうと、刺激が強すぎて肝斑がかえって目立ってしまったり、本来はレーザーのエネルギーを加えたくない周辺組織にもダメージを与えてしまう場合があります。
トップハット型
一方のピコドリームのレーザー光の型はトップハット型という、レーザー光が均一に当たる型をしています。
レーザー光を均一に当てることができるので、周辺組織にダメージを与えづらく、狙った個所に狙った強さでレーザー光を当てることができます。
刺激を与えすぎると目立ってしまう肝斑の治療も丁寧に行うことが可能です。
シミ(顔全体)・ソバカス・くすみ
顔全体のシミ、そばかす、くすみを治療する場合、ピコトーニングを行います。
治療期間を4週間ほどあけて、状態にもよりますが、4~6回程度行います。
部分的にあるシミ
顔全体にあるシミではなく、部分的にあるシミは、その部分にのみ、スポットを当てて治療します。濃さや程度によりますが、おおよそ、5㎜程度のシミで2~3ショット、レーザー光を照射します。
治療回数は1回から6回程度です。治療間隔は4週間ほどあけて行います。
背中のシミ
背中のシミを治療する場合、ピコトーニングを行います。
治療期間を4週間ほどあけて、状態にもよりますが、4~6回程度行います。
3つのポイント
1. 10段階で調整可能
2. セブンジョイントガイドアーム
3. フラクショナルヘッド
10段階で調整可能
ピコドリームは1秒間に1回から10回レーザー光を照射できるよう10段階で設定することができます。
また、レーザー光の直径は1㎜から10㎜の10段階で細かく設定可能です。
セブンジョイントガイドアーム
ピコドリームのアームは、セブンジョイントガイドアームと呼ばれ、360度自由に回転することができます。自由な角度と自由な距離でレーザーを照射しやすいよう、医師が使いやすいように作られています。
フラクショナルヘッド
ピコドリームのレーザー光がでるヘッドをフラクショナルヘッドに付け替えると、フラクショナルレーザーとして使用することができます。
フラクショナルヘッドに付け替えると、レンズから六角形のレーザー光が照射され、衝撃波で真皮に小さい穴を1回のレーザー光の照射で184個程度の穴を真皮付近に空けて、真皮付近を傷ついた状態にします。
傷ついた状態を治そうと、人間の体が自然治癒する過程でコラーゲンが生成され、皮膚がひきしまったり、傷跡がぼけてなくなったり、凹みも薄くなったりする効果があるので、ニキビ跡やシワ治療、毛穴の開きの治療に使うことができます。
ピコドリーム(ピコレーザー)の概要
ポイントショット(点状のシミ)
このような点状のシミの場合、レーザーで1か所1か所ポイントで照射してシミを薄くします。
料金はシミの大きさによって異なります。
このシミの場合は、4mmのシミが1か所、3mmのシミが2か所の合計3か所で10mmのシミがあるので、料金は10,010円になります。
■取り放題
シミが多い場合は、取り放題プランがおススメです。
点状のシミでしたら10個まで29,700円でお受けいただけます。
モニター価格 | 下記料金から10%OFFになります。 | |
---|---|---|
料金 | 2mm以下 | ¥3,300 |
4mm以下 | ¥5,170 | |
6mm以下 | ¥7,370 | |
10mm以下 | ¥10,010 | |
16mm以下 | ¥16,940 | |
22mm以下 | ¥23,100 | |
30mm以下 | ¥28,600 | |
取り放題10個まで | ¥29,700 | |
治療時間 | 範囲によりますがレーザーの照射時間は5分から10分程度が目安です。 | |
麻酔クリームをつける場合は別途30分程度かかります。 | ||
麻酔代 | 別途、麻酔クリーム、麻酔テープなどの麻酔代がかかる場合があります。 | |
麻酔代は、範囲によって異なります。 | ||
カウンセリング当日の治療 | 可 | |
入院の必要性 | なし | |
制限事項 | なし | |
仕事・外出 | 可能 |
両頬と鼻のしみ・そばかす取り放題プラン
小さなシミ・そばかすが、両頬や鼻に10個以上ある方向けの取り放題プランです。
対象範囲は、両頬と鼻になります。
モニター価格 | 下記料金から10%OFFになります。 |
---|---|
料金 | 1回 ¥99,000 |
治療時間 | 範囲によりますがレーザーの照射時間は5分から10分程度が目安です。 |
麻酔クリームをつける場合は別途30分程度かかります。 | |
麻酔代 | 別途、麻酔クリーム、麻酔テープなどの麻酔代がかかる場合があります。 |
麻酔代は、範囲によって異なります。 | |
カウンセリング当日の治療 | 可 |
入院の必要性 | なし |
制限事項 | なし |
仕事・外出 | 可能 |
- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
ポイントショット(面状のシミ)
このような面状のシミの場合は、シミの範囲によって異なります。
シミの範囲が大きくなれば、それだけ料金も高くなります。
1㎠を1マスとして、マスに掛かっている部分が少しでもあれば1㎠としてカウントされます。
1㎠で料金は13,200円になります。
この画像の場合は6マス分あるので、シミの範囲は6㎠になり、料金は79,200円になります。
この症例は大きなシミですが、ほとんどの場合はだいたい2㎠~3㎠程度です。
モニター価格 | 下記料金から10%OFFになります。 |
---|---|
料金 | 1㎠につき ¥13,200 |
治療時間 | 範囲によりますがレーザーの照射時間は5分から10分程度が目安です。 |
麻酔クリームをつける場合は別途30分程度かかります。 | |
麻酔代 | 別途、麻酔クリーム、麻酔テープなどの麻酔代がかかる場合があります。 |
麻酔代は、範囲によって異なります。 | |
カウンセリング当日の治療 | 可 |
入院の必要性 | なし |
制限事項 | なし |
仕事・外出 | 可能 |
レーザートーニング
顔全体の薄いシミを取る場合は、顔全体にマイルドなレーザーを照射するレーザートーニングがおススメです。
料金 | ■ピコドリームトーニング <顔全体>(目の近くを除く) 1回 ¥20,900 6回コース ¥110,000(約¥18,333程度/1回あたり) 10回コース ¥173,800(¥17,380/1回あたり) ※1回あたり約2500ショット~4000ショット <背中上部> 初回 ¥46,200 6回コース ¥245,300(約¥40,883程度/1回あたり) 10回コース ¥357,500(¥35,750/1回あたり) ※1回あたり約4000ショット~5000ショット ■ピコドリームフラクショナル <顔全体>(目の近くを除く) 1回 ¥33,000 6回コース ¥184,800(¥30,800/1回あたり) 10回コース ¥286,000(¥28,600/1回あたり) |
---|---|
治療時間 | 範囲によりますがレーザーの照射時間は5分から10分程度が目安です。 |
カウンセリング当日の治療 | 可 |
入院の必要性 | なし |
制限事項 | なし |
仕事・外出 | 可能 |
- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
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幹細胞点滴
このページの監修・執筆医師
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医師
磯野 智崇(いその ともたか)
日本美容外科学会認定専門医
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略歴
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- 1995年
- 聖マリアンナ医科大学 卒業
- 1995年
- 聖マリアンナ医科大学 形成外科 入局
- 1999年
- 東大宮総合病院 整形・形成外科入職
- 2002年
- 共立美容外科 入職
- 2009年
- 共立美容外科 浜松院院長就任
- 2020年
- 共立美容グループ 総括副院長就任
-
-
主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
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ピコドリーム -ピコレーザー-についてのページをご覧の皆様へ
このページは2024年9月に最終確認をしています。
このページでは、ピコドリーム(picodream)という、ピコレーザーの一種の医療機器についてご確認いただけます。ピコドリームは、ピコ秒のレーザー光を照射することができ、真皮や表皮にある黒色や茶色の色素を衝撃波によって破壊することができます。一兆分の一秒というとても短い時間にエネルギーを凝縮するため、エネルギーを感じても痛みはほとんど感じません。顔全体のシミや、部分的な少し大きいシミ、そばかす、太田母斑、入れ墨除去の治療で使われます。また、均一にエネルギーを出せるため、肝斑治療も行うことが可能です。また、顔全体にレーザー光を照射することで、肌を明るい印象にすることができる、ピコトーニング(レーザートーニング)も行うことが可能です。トーニングは1回でも効果はありますが、6回から8回程度行うことを推奨しています。ただし、効果には個人差があります。