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公開日:2022年10月24日(月)
最終更新日:2022年11月17日(木)
このコラムを読むのに必要な時間は約 8 分です。
最後まで有意義なページになっていますので是非ご覧ください。
目次
「なんだか最近頭痛が続いている……」
「疲れやすくなった気がするけれど、年齢のせいかな…?」
「原因不明の頭痛や疲れ」に悩んでいる方のご相談をよくいただきます。
確かに加齢による身体機能の低下や、生活習慣の乱れによる不調が続いている方もいらっしゃるのですが、実は意外な「癖」が心身の不調を引き起こしている場合も多いです。
体調不良の要因となる癖とは、ズバリ「歯ぎしり」です。
そこで本記事では、歯ぎしりが身体にもたらす意外な悪影響についてご紹介いたします。
「歯ぎしりに思い当たる節がある」という方も、「私に限って歯ぎしりなんてしている訳がない」と思っている方も、歯ぎしりの悪影響が身体に出ていないかどうか、確認しながら最後までお読みください。
歯ぎしりは、寝ている時や日中に無意識で過ごしているときに、強い力で歯をすり合わせてしまう行為や、強い力で上下の歯を噛みしめてしまう行為のことを意味します。
重いものを持ち上げる時に歯を食いしばる場面を思い浮かべていただくと分かりやすいのですが、このように歯を強く食いしばったり噛みしめたり、またその状態で歯をすり合わせることなどを全てまとめて「歯ぎしり」と呼んでいます。
この歯ぎしりのことを医学用語では「ブラキシズム」と呼んでいます。
ブラキシズムはその特性から、いくつかの種類に分類されています。
下の歯を強く噛んだ状態で横に滑らせこすり合わせる動きのことで、歯ぎしりの中でも最も歯に影響が大きい行為です。
歯が大きく削れてしまい、擦り減って平らな歯になってしまうのが特徴です。
歯ぎしり症状の中でも最も典型的なタイプで、多くの人の歯からグライディングの症状を見て取ることができます。
ギリギリという音で周囲に指摘されることもありますが、音の出ないタイプのグライディング症状を患っている人も少なくありません。
強い力で上下の歯を噛みしめたり食いしばる行為で、「食いしばり」や「咬みしめ」と表現されることもあります。
グライディングとは異なり歯をこすり合わせることはありませんが、音が出ない分、自覚している人はほとんどいません。
歯ぎしりの中でも、最もマイナーな症状です。
上下の歯を強く噛み合わせることで、カチカチと音が鳴る症状を意味します。
寒いときに歯がカチカチと音を立てる状態をイメージすると、非常に分かりやすいです。
通常私たちが食事をとる際に使っている歯の力は、10kg~30kgと言われています。
それだけでも非常に大きな負荷がかかっていることに驚いてしまいますが、なんと無意識の歯ぎしりでは60kg~80kgもの力がかかってしまっているそうです。
時には負荷が100kgに到達することもあり、睡眠時には意識がある時には到底出すことのできないほどの力が発揮されていることになります。
非常に強い力で歯を噛みしめたり、こすり合わせてしまうのが歯ぎしりです。
どうしてこのような症状を起こしてしまうのでしょうか?
実は歯ぎしりのメカニズムは、現代の医学でははっきりと解明されていません。
しかしながら以下にご紹介する原因が複合的に絡み合っていることは間違いないと言われています。
歯ぎしりの原因でもっとも割合が高いと考えられているのが、ストレスです。
人間は強いストレスに晒されている際にβエンドルフィンという、神経伝達物質を分泌しようと試みます。
このβエンドルフィンは脳内麻薬とも呼ばれていて、鎮静効果や気分の高揚、また幸福感といった効果が得られる、モルヒネの作用に似た働きをします。
βエンドルフィンは歯を食いしばることで分泌されることが分かっていますので、強いストレスを感じている人ほど、無意識化で歯ぎしりをすることでβエンドルフィンを分泌しているのではないかと考えられています。
上下の歯の噛み合わせが上手くいっていない場合、歯並びに不均衡な部分がある場合は、歯ぎしりをしてしまう人が多いことが分かっています。
無意識下であっても1本だけ歯が高く生えている部分や、歯の並びがズレている部分、骨格の不均衡によって噛み合わせが上手くいかない部分を、無意識化で対処しようとしている人間の本能と考えられています。
力仕事が必要になるお仕事をされている方の場合、筋肉が食いしばりの時の形状を記憶してしまっており、無意識下においても歯を食いしばってしまう傾向があります。
重いものを持ち上げる際はもちろんのこと、集中してパソコン作業をしている際や会議中などに、無意識で歯を食いしばる習慣がついていないかどうか気を付ける必要があります。
お酒やタバコ、またコーヒーなどの嗜好品を日常的に摂取する習慣のある方は、睡眠の質が低下している傾向にあります。
これはアルコールを分解するために体内で生成される覚醒物質や、タバコやカフェインそのものに含まれる覚醒物質の影響によるものです。
睡眠時の歯ぎしりは、眠りの浅いレム睡眠の時を中心に起こることが分かっていますので、睡眠の質を高めることは歯ぎしり対策において非常に重要です。
歯ぎしりの症状を放置してしまうと、歯はもちろんのこと身体全体に色々な悪影響を及ぼしてしまうことが分かっています。
あなたが最近悩んでいる身体の不調も、実は歯ぎしりが原因のトラブルかもしれません。
やはり歯ぎしりで一番初めにダメージを受けるのは、「歯」本体です。
100㎏近い負荷がかかり続けたことで、歯ぎしりで自分の歯を割ってしまった、という驚きの症例も報告されています。
歯が割れるまでのケースは非常に稀ですが、歯ぎしりによって歯は2~3㎜ほどすり減ってしまい短くなりますので、歯並びの見た目が悪くなってしまうのはもちろんのこと、突然歯が欠けてしまったり、削れてしまった部分から知覚過敏を発症する方も多くいらっしゃいます。
昔から「歯はダイヤモンドと同じくらい硬い」と言われていますが、ダイヤモンド並みの硬度を持っているのは、歯を覆っているエナメル質と呼ばれる部分です。
エナメル質が欠けてしまい、柔らかい象牙質がむき出しになってしまった部分は非常に繊細ですので、痛みなども発症しやすくなってしまいます。
また、歯ぎしりによって自分自身の歯だけではなく、歯の詰め物が取れてしまったり割れてしまったという報告も多く寄せられています。
セラミック樹脂の詰め物はもちろんのこと、金属の詰め物であっても、毎日数十キロの負荷がかかる想定では作られていませんので、注意が必要です。
歯ぎしりによって直接のダメージを受けるのは歯ですが、歯を支える歯茎にも申告な影響が及びます。
特に歯茎と歯の境目にある歯根膜という薄い膜でできたクッション材のような部分は、歯ぎしりによって強い力が加わり続けることで損傷してしまいます。
歯根膜は物を噛んだ時に硬さを判断するセンサーのような役割を担っていますが、歯ぎしりによって損傷してしまった歯根膜は、固いものを噛んだ時に痛みを感じるようになってしまうのです。
その他にも歯ぎしりによって歯が揺れ続ける環境が続くと、歯周病を加速させたり、歯肉炎や歯槽膿漏の原因となりかねず、歯茎の炎症を引き起こしてしまいます。
歯を食いしばった際、顎の外側、耳と頬の間あたりを触ってみると、一部分硬くなっている筋肉があるかと思います。
この筋肉は「咬筋」といい、固いものを噛み砕くための筋肉です。
歯ぎしりによってこの咬筋に過剰な負荷がかかり続けると、咬筋とつながっている首や肩まわ、こめかみなどの筋肉にも炎症が起きやすくなってしまいます。
その結果、頭痛や肩こりといった症状が起こりやすくなってしまいます。
慢性的な肩こりや、起床後の頭痛に悩まされている方は、歯ぎしりが原因の可能性が考えられます。
全く関係がなさそうに思われる「歯ぎしり」と「エラの張り」ですが、実は深い関係があります。
歯ぎしりを続けることで先述の咬筋に負荷がかかると、無意識のうちに咬筋の筋トレを行っている状態になってしまい、咬筋が発達してしまいます。
鍛えられた咬筋は強度と容積を増し、顎の外側に向けて膨らんでいきますので、エラが貼って見える要因となってしまうのです。
これがいわゆる「咬筋主体のエラ張り」です。
▼【コラム】エラ張りの原因は骨?筋肉?エラ張りの改善方法を美容外科医がご紹介
「年齢を重ねるごとに、エラ張りが目立つようになってきた」という方は、歯ぎしりによって咬筋が鍛えられ、エラが張って見えている可能性がありますので、注意が必要です。
▼共立美容外科で人気の顎の整形手術の料金や方法についての詳細はこちら
歯ぎしりをしてしまう原因と、歯ぎしりが身体にもたらす悪影響についてご紹介いたしました。
現在の日本では約70%もの人が歯ぎしりの習慣があり、そのうち大半の人が「自分は歯ぎしりをしていない」と思っているという調査結果が出ています。
「年を重ねたせいだから仕方がない」、「疲れが溜まっているんだ」と諦めてしまっている身体や美容のトラブルも、実は歯ぎしりが要因かもしれません。
歯科を併設している共立美容外科であれば、お客様一人ひとりの歯ぎしりの状態を確認したうえで、適切なエラ張り治療やボトックス注射の施術が可能です。
エラ張りやフェイスラインの大きさが気になるという方は、以下の記事も合わせてご確認ください。
このページの監修・執筆医師
磯野 智崇(いその ともたか)
共立美容グループ 総括副院長
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
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