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公開日:2022年03月01日(火)
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目次
ガミースマイルとは、笑った時に歯ぐきの露出が3mm以上ある状態のことです。
軽度のガミースマイルは、歯の長さに対して25%以内の歯ぐきの露出、中度のものは50%前後、重度のものになると50%~100%以上の露出になってしまうこともあります。
ガミースマイルはチャームポイントとして捉えられることもありますが、本人はそのガミースマイルをコンプレックスに感じていることも少なくありません。
笑うと必要以上に歯ぐきが見えてしまうことで、思い切り笑うことに抵抗を持ってしまう方も多く、笑う時に手で口元を隠す癖がついてしまう方もいます。
ガミースマイルになる原因には、骨格や歯並び、口周りの筋肉など、さまざまなものが関係しています。
ガミースマイルになってしまう原因として主なものを4つご紹介します。
人によって歯が短かったり、そもそも歯が生えている位置が低かったりする場合があります。
歯が短いと相対的に歯ぐきの面積が大きくなり目立ちやすくなるため、ガミースマイルになりやすくなるのです。
また歯が生えている位置が低い場合も、その分笑った時に見える歯ぐきの面積が増えてしまうため、歯が短い、歯が生えている位置が低いという方は、ガミースマイルになりやすい傾向にあります。
ガミースマイルの原因としてよく考えられるもののひとつに、「上顎骨が発達している」というものもあります。
上顎骨とはその名の通り上顎にある骨のことで、この骨が長く前に突き出ていると、歯ぐきと歯が自然に前に出てきてしまい上唇で歯ぐきを隠し切れず、ガミースマイルになってしまうのです。
口周り、特に上唇を引き上げる上唇挙筋が過剰に発達していると、笑った時に必要以上に上唇がめくれ上がって歯ぐきの露出が増え、ガミースマイルになってしまうのです。
こちらの場合は筋肉が衰えると歯ぐきの露出が軽減されるため、加齢によって目立たなくなることもあります。
ガミースマイルは歯や歯ぐき、骨格、筋肉などさまざまな要素が関係して起こってしまうものであるため、親や祖父母がガミースマイルの場合、その子供もガミースマイルになる要素を持っていると考えられています。
ただし親や祖父母がガミースマイルだからといって、必ずしも子供もガミースマイルになってしまうわけではないため、あくまでも「その可能性が高まる」くらいに考えておきましょう。
ガミースマイルは疾病というよりは審美の観点からあまり良くないと考えられているものであるため、放置してしまう方も少なくありません。
しかしガミースマイルを放置することには、主に3つのリスクが存在します。
審美的観点以外のリスクとしては、虫歯や歯周病の原因になる場合があることが挙げられます。
特に上顎骨が前に突き出ていてガミースマイルになっている方は、噛み合わせや歯並びにまで影響を及ぼしていることが多く、食べ物などが歯の隙間に挟まりやすくなってしまうのです。
またそうした部分には歯ブラシが届きにくいため、歯垢がたまりやすく虫歯や歯周病を引き起こしてしまう可能性が高くなります。
さらに、上顎骨が前に突き出ているタイプのガミースマイルの場合、上顎骨のサイズが通常の人と比べると口が閉じにくくなります。
口内が乾燥すると強い口臭にもつながってしまうため、ガミースマイルのみならず、口臭までもがコンプレックスに加わってしまうことが考えられるでしょう。
「ガミースマイルとは」の項目でも少し触れましたが、ガミースマイルの場合は本人が強いコンプレックスを抱いている場合もあります。
笑うと歯ぐきが露出してしまうため思い切り笑うことができず、心にもやがかかっている方もいらっしゃるでしょう。
歯ぐきが大きく露出してしまうことは審美的観点からもあまり良くないことと考えられているため、見た目を気にする方であればなおさらガミースマイルをコンプレックスに感じてしまうはずです。
そんなガミースマイルを自力で治せるのであれば、その方法を実践したいですよね。
しかし残念ながら、ガミースマイルを自力では治せません。
表情は無意識につくられるものであり、それは笑顔も同様です。
鏡の前で歯ぐきが見えないように笑う練習をするというトレーニングもあるようですが、いざ大笑いした時に、無意識に、あるいは意識してその表情を作れるかというと難しいと言わざるを得ません。
笑顔を控えめにする練習をしているだけで口周りの構造は変わっていないため、こうしたトレーニングでのガミースマイルの緩和には限界があります。
そのため自力でガミースマイルを解消するのは、ほとんど不可能と言えるでしょう。
ガミースマイルを根本的に解消するためには、クリニックでの治療が必要になります。
ガミースマイルから解放されて思い切り笑いたい、人生を変えたいといった方は、これからご紹介する治療を参考になさってください。
まずご紹介するのは、「歯冠長延長術」という治療です。
歯ぐきの歯肉が長く歯に覆いかぶさっている面積が大きいと、歯ぐきの露出が多くなってしまうことは先述いたしました。
この手術は、歯肉を短くすると同時に歯を支えている歯槽骨も削ることで、笑った時に見える歯の面積を増やし、歯ぐきを目立たなくするといったものです。
歯冠長延長術は、歯が短い、歯ぐきの面積が広いといった場合に適した手術です。
歯肉を短く切除し歯本来の長さを見せてあげることで、ガミースマイルを改善します。
口腔内のトータル的な美しさを希望される場合は、同時にセラミック矯正を行っているクリニックで歯の長さや形を整えると良いでしょう。
共立美容外科でも歯冠長延長術とセラミック矯正を併用した治療を行っています。
まずはカウンセリングにて医師と治療方法や治療計画についてよく話し合ったあと、後日手術となります。
手術当日は歯ぐきに表面麻酔を塗り、注射の痛みを感じない状態にしてから局所麻酔を注入。
麻酔が完了したら、歯に覆いかぶさっている歯肉を切除し、歯の見える範囲を調整します。
歯ぐきと歯のバランスを整え、縫合したら手術完了です。
局所麻酔で行うため運転などの制限はなく、車で帰宅できます。
歯冠長延長術のダウンタイムは、およそ1週間とされています。
歯ぐきの腫れが1週間続き、その間は刺激物を食べた時に染みる場合もありますが、術後8日目以降から徐々に落ち着いてくるでしょう。
ダウンタイム中は血流が良くなるような運動などは控え、なるべく安静に過ごす必要があります。
仕事などをしている場合は、念のため手術翌日は休暇を取ったほうが良いですが、翌々日からは通常通り出勤して問題ありません。
入浴は術後1週間で行う抜糸の翌日から可能となります。
「上唇粘膜切除法」は、笑う時や話す時に見える歯ぐきの幅を、上唇と歯肉の間の粘膜を縫合することで調整するガミースマイル治療です。
上唇粘膜切除法によって上唇を上がりにくくすることで、ガミースマイルを目立たなくします。
上唇粘膜切除法は、口周りの筋肉が原因でガミースマイルになってしまっている方に適した手術です。
上唇挙筋の発達によって上唇が引き上げられやすくなっているところに上唇粘膜切除法を施し、上唇の動く範囲を制限することでガミースマイルを改善します。
上唇粘膜切除法の場合も、まずはカウンセリングにてご自身の希望と医師の見解とを擦り合わせ、治療計画を立てます。
カウンセリング当日に手術を行うことはほとんどなく、手術は日を改めて行うことが一般的です。
手術当日は粘膜に表面麻酔を塗布し、局所麻酔の注射による痛みを和らげます。
局所麻酔が効いてきたら、上唇と歯肉の間の粘膜を切除し、歯ぐきの見える範囲を調整した上で縫合。手術完了です。
上唇粘膜切除法のダウンタイムは歯冠長延長術同様、1週間程度とされています。
内出血や腫れが見られることがありますが、術後8日目以降から徐々に落ち着いてくるでしょう。
ダウンタイム中は激しい運動を控える必要がありますが、仕事などの外出は手術翌日から可能で、推奨は翌々日からとなっています。
入浴は術後1週間で行う抜糸の翌日から可能です。
「歯肉切除法」とは、レーザーや歯肉拗音バーを用いて歯ぐきをトリミングする手術です。
治療の効果としては歯冠長延長術と近いものですが、ダウンタイムがそれほど長くないのが歯肉切除法の特長です。
手術前に医師とカウンセリングを行い、歯ぐきのデザインなどを一緒に決めます。
カウンセリング当日に手術を行うことは少なく、後日手術になることが多いです。
手術当日は歯肉に表面麻酔を施し、痛覚を鈍らせてから注射による局所麻酔を行います。
事前に行ったマーキングに沿って歯肉を切除し、縫合したら手術完了です。
歯肉切除法は多くの場合、歯肉単独の切除を行うため、骨の削合や抜歯の必要がありません。
そのため、腫れがあったとしても数日で治まることがほとんどです。
ただし、腫れが治まるまでは激しい運動や入浴を控える必要があるため、ダウンタイムが短いとはいえあらかじめスケジュールを調整しておく必要はあるでしょう。
「ボトックス注射」でガミースマイルを改善する方法もあります。
ボトックスとはボツリヌス菌が作るA型ボツリヌス毒素(タンパク質)を抽出したもので、筋肉の働きに関係するアセチルコリンの伝達を阻害する作用によって筋肉の動きを弱める治療です。
口周りにボトックスを注射することによって上唇を上げる筋肉の働きが弱まり、笑った時の歯ぐきの露出が抑えられるといった仕組みになっています。
上唇挙筋が発達していてガミースマイルになってしまっている方に向いている治療です。
ボトックス注射の場合は、カウンセリング当日に施術を行えることがほとんど。
医師に口周りを診察してもらい、どの部位にどのくらいの注入を行うかを決めます。
麻酔は行わないことが多いですが、痛みに弱い方向けに表面麻酔やリラックス麻酔を用意しているクリニックもあるため、心配な方は医師に相談してみましょう。
事前にカウンセリングで決めた箇所にボトックス注射を行い、施術は完了です。
ボトックス注射によるダウンタイムはほとんどありません。
薬剤を注射するだけなので、施術を受けてその足で仕事に行くといったことも問題なく行えます。
注射した部分に内出血が起こる可能性もありますが、1日~2日で落ち着いてきます。
入浴などの制限もありませんが、心配な場合は施術当日はシャワーで済ますと良いでしょう。
「ルフォー1型骨切り術」とは、鼻前庭付近から上顎の骨を水平に切り、上顎全体を後方にさげる手術です。
「上顎前歯部歯槽骨切り術」は4番目の歯を抜歯し、その歯の上部にある上顎の一部の切り取りを行い、できたスペース分、後方に上顎をさげる手術です。
いずれの方法も上顎骨が発達していて前方向に突き出ている方に向いているガミースマイルの治療方法になります。
どちらの手術になるかは、その方の噛み合わせの状況などに応じて決定されます。
▼共立美容外科のルフォー1型骨切り術・上顎前歯部歯槽骨切り術についての詳細はこちら
いずれの場合もまずはカウンセリングを行い、あごの状態などを確認。
ご自身の希望と医師の知見をもとに、どの程度上顎を移動させるかなどを決めます。
カウンセリング当日に手術は行わないため、後日改めて手術のためにクリニックに足を運ぶことになるでしょう。
手術当日は全身麻酔を行いますので、眠っている間に手術は終わるはずです。
「ルフォー1型骨切り術」の場合は、歯の根元の歯根を避け、上顎が頭蓋骨から分離できるように骨を切ります。
上顎を後方にさげ、骨と骨とを医療用のチタンミニプレートで留め、縫合したら手術完了です。
「上顎前歯部歯槽骨切り術」の場合は、左右の4番目の歯を抜歯し、その上にある骨を鼻の先端の底の鼻前庭に向けて切除します。
この切除したスペース分、上顎を後方にさげ、骨と骨とを医療用チタンミニプレートで留めて縫合したら手術は完了です。
数日間腫れが残りますが、1週間を過ぎたあたりから徐々に落ち着いてきます。
1週間は禁煙、激しい運動なども制限されますが、シャワーは翌日から、入浴は術後3日目から可能です。
仕事などは強く制限されることはありませんが、2日~3日間の休暇を取ることが望ましいとされています。
骨の仕上がりまでは3カ月~6カ月かかると言われているため、その間は顔を強く圧迫したり、頬づえをついたりすることは控えたほうが良さそうです。
ガミースマイルの治療は顔に関するものであるため、より慎重になりたいところです。
また外科的な手術が多いガミースマイルの治療ですから、治療する際には気をつけておきたいことが複数あります。
具体的には以下の4つの点を注視して、手術・施術を受けるクリニックを選定してください。
ガミースマイルの治療に限ったことではありませんが、外科的手術を伴う治療の場合は特に、カウンセリングを複数のクリニックで受けるようにしましょう。
ひとつ目のクリニックでスタッフや医師の対応、雰囲気などが気に入ったのであればそこで治療をするのも良いですが、複数のクリニックでカウンセリングを受けることで、「あそこのクリニックではこういう内容を話してくれた」「このクリニックはこういった点が強みなんだ」など、多くの気づきを得られるはずです。
選択肢が多ければ、ご自身がより安心して治療を受けられるクリニックを選ぶことができるでしょう。
ただし際限なく何軒もクリニックに足を運んでしまっては的を絞るのに不必要な手間がかかってしまうため、3軒程度カウンセリングを受けに行って選定するようにしましょう。
「日本美容外科医師会」の認定医療機関であるかどうかも、クリニック選びの指標にして良いでしょう。
日本美容外科医師会に所属するには、
・院長が医師会の会員であること
・共済会に加入して3年以上であること
・過去に重大事故(後遺障害3級以上)を起こしていないこと
上記が必須になります。
これに加えて「美容外科110番でのクレーム状況」「美容外科への貢献度」などの審査基準を満たしていなければならないため、ご自身がより安心してガミースマイル手術を受けられるクリニック選びの基準にしてみてください。
ガミースマイルの治療の中には、全身麻酔を伴うものもあります。
麻酔は治療を受ける本人の様子を注意深く観察しながら、適切な量を丁寧に投与する必要があるため、麻酔専門医が行う必要があります。
具体的には、厚生労働省が認可する麻酔科標榜医、日本麻酔科学会が認定する麻酔科認定医、麻酔科専門医が在籍しているクリニックを選ぶと安心でしょう。
特に全身麻酔の場合は吐き気や嘔吐、手足のしびれなどの合併症が発生することもゼロではありません。
万が一麻酔による合併症が発生した場合でも、麻酔の専門医が在籍していれば迅速に適切な対処が行えるため、麻酔専門医の在籍の有無も、ガミースマイルの治療を受ける上で気にしておきましょう。
カウンセリングでの医師との相性も、そのクリニックで手術を受けるか否かの判断材料になります。
切開を伴う手術が多いガミースマイルの治療ですから、ご自身の口周りの状況をよく観察してくれて、ただただ希望通りの手術を行うのではなく、その方法が本人に合っているのか、医学的に見たらどの程度の手術がマッチしているのかを丁寧に伝えてくれる医師に執刀を任せたほうが安心できるのではないでしょうか。
また他の施術の合間に行うような数分のカウンセリングではなく、施術を受ける本人が十分納得するまでカウンセリングを続けてくれるような、真摯な姿勢の医師に施術を依頼しましょう。
医師との意思疎通が十分に行えれば、手術当日、必要以上に不安にかられることもなくなるはずです。
アフターケア体制が整っているクリニックで治療を受けるのも、ご自身にとって大切なことであるはずです。
例えばダウンタイムを随分過ぎているのに腫れや痛みが引かなかった時にすぐに診察してくれるか、仮に不適切な治療が原因でダウンタイムが長引いている場合は、再手術を行ってくれるのかなどを確認しておきましょう。
そもそもアフターケアの体制が導入されているのかを確認するのはもちろん、アフターケアの範囲がどこまでなのかは最低限把握しておきたいポイントです。
ご自身がより安心して治療を受けられるように、カウンセリングの時点で医師に確認してみましょう。
口元は顔の中でも目に入りやすい部分であるため、ご自身がガミースマイルであった場合は人前で思い切り笑うことに抵抗を覚えることもあるでしょう。
もちろんガミースマイルはチャームポイントと捉えられることもありますが、いくら他人がチャームポイントと思ってくれても、ご自身がコンプレックスに感じているのであれば、「人前で笑えない」という悩みからは解放されないでしょう。
ガミースマイルはその原因によって適応する治療が異なります。
どういった治療が合っているのか、メリットだけでなくデメリットは何なのかなどを丁寧に伝えてくれる真摯な医師のもとでご自身に合ったガミースマイル治療を受け、口元を気にせず思い切り笑える日々を手に入れましょう。
▼共立美容外科の人気のセラミック矯正の料金や種類についての詳細はこちら
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