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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

マウスピース矯正の注意点を美容歯科医が解説

公開日:2022年04月24日(日)
最終更新日:2023年09月28日(木)

美容歯科
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マウスピース矯正は見た目も目立たず痛みも少ない、人気の歯列矯正方法のひとつですよね。

最近はコロナ禍でマスクをしていることが常識とされている今のうちに歯列矯正をしたいと考えている人も増えています。

マスクをしていると口内環境も悪くなりやすく、さらに虫歯になっても感染が怖いという思いから歯医者でマスクをはずすことに抵抗がある人も少なくありません。

それでも、歯は欠けてしまったら治療をしても自分の健康な歯を取り戻すことができないため、少しでも歯並びを良くして衛生的に保ち、虫歯を作らないようにしたいと考えるのは自然なことですよね。

マウスピース矯正を選びたい方は、実は利点だけでなくさまざまなデメリットもあるということを意識しておかなければいけません。

歯並びがキレイになるというメリットに対してのデメリットをしっかりと把握し、納得したうえでマウスピース矯正での治療を進めていきましょう。

 

マウスピース矯正とは

ケースに入っているインビザライン

そもそも、患者様の中にはマウスピース矯正の形はわかっていてもどのように治療を進めていくのかよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

マウスピース矯正での治療は多くの方にイメージしていただいている通り、透明の装置を使って歯を移動させていきます。

マウスピースは患者様の歯の形に合わせて作られ、その動きに合わせて2週間ごとに使用するマウスピースを変え、歯を少しずつ動かしていく歯列矯正方法です。

そのメリットとしては、ワイヤー矯正と異なり少しずつ歯を動かしていくことから痛みが少なく、使用する装置の素材が柔らかいことから、口の中や舌を傷つけにくいということが挙げられます。

しかし、歯列矯正を検討していてマウスピース矯正を選びたいと思った方は、メリットだけではなくデメリットにも気を遣わなければいけません。

今回ご紹介するマウスピース矯正のデメリットから、まずはご自身の歯並びがマウスピース矯正に適しているかを確認してみてください。

 

マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正の治療中

 

取り外す時間が長いと効果を得にくい

マウスピース矯正のデメリットは取り外し可能であり、一日17時間から20時間という長い時間つけていなければいけないことです。

取り外し可能というのは衛生面などの、視点から見るとメリットであると言えます。

しかし、うっかり付けるのを忘れて外出してしまったり、つけない方が楽だからといってつけないままでいると、せっかくマウスピース矯正を始めたのに思うような成果が出ないということにもなりかねません。

そして、そのような場合はこれまでの治療が無駄になってしまったり、最終的な治療の失敗につながることもあるので注意する必要があります。

したがって、マウスピース矯正で歯列矯正をしたいと思った場合は、毎日決まった時間につけるようにするなどの決まりごとを自分で作ってしまうのが良いでしょう。

ライフスタイルに組み込んでしまうことでこの時間はマウスピースをつけなければいけないという意識が生まれ、マウスピース矯正のデメリットでもある長時間つけなければいけないという気持ちが少しだけストレスから良い方向に変わります。

 

食事に影響が出る

マウスピース矯正はワイヤー矯正と違って取り外し可能な歯列矯正方法であり、それは便利なように聞こえますが、実は少し面倒なこともあります。

例えば、マウスピースの取り外しのタイミングのひとつとなるのが何かを食べるときです。

食事をするときには必ずマウスピースは外さなければいけないことになっています。

したがって、食事と同時にマウスピースを外す習慣を作ることが難しい人はワイヤー矯正を選んだ方が良いかもしれません。

なぜ食事をするときにマウスピースを外すべきなのかというと、マウスピースの破損の原因となったり、歯とマウスピースの隙間に食べ物が入り込むことによって、歯周病や虫歯の原因となることがあるからです。

また、料理によってはマウスピースが着色してしまうこともあるので要注意です。

その代表的なものがカレーなどの色が濃い料理です。

マウスピースを着色させる食べ物は歯を着色させる食べ物でもありますが、それ以外の食べ物でもマウスピースは必ず外すようにしてください。

これらの注意事項は、朝・昼・晩の食事に加えて間食にも同じことが言えます。

歯の健康のことを考えてマウスピースを外すことが必要だということもあり、マウスピース矯正のデメリットは食事のたびにマウスピースを外すとともに、食事後は歯磨きをしなければいけないことであると言えます。

これは、間食についても同じことが言えるため、仕事中に間食をしてしまうとマウスピースを外して飲食し、歯磨きしてマウスピースをつけてから仕事に戻らなければいけないため、手間がかかりますよね。

特に、仕事中に人からお菓子をもらうようなデスクワークの人は、すぐ食べたいと思うこともあるのではないでしょうか。

食事や間食ではマウスピースの取り外しや装着、歯磨きできる場所がなくてはいけません。

間食を我慢しなければいけない期間が意外と長いのが大変な点でもありますが、マウスピース矯正を成功させるためには食事などでも患者様に協力していただくことが大切です。

 

マウスピース矯正に適していない症例がある

マウスピース矯正に適していない症例を説明する歯科衛生士

マウスピース矯正は誰にでも合う治療法ではなく、口内や顎の状態によっては適していない症例もあります。

したがって、事前に自分の歯並びがどのタイプであるかを把握しておくためにも、カウンセリングを受けてみることが重要だとされています。

基本的にマウスピースでの治療ができない場合には、医師からマウスピースが適していないことを教えてもらうことができます。

しかし、経験不足の医師の場合には、患者様がマウスピースを希望していたらそのままマウスピース矯正で施術を進められてしまうかもしれません。

したがって、カウンセリングを受ける際には信頼できる医師や歯科を選ぶことが大切です。

自分でも不安な点はきちんと調べ、それでも心配なことがあればセカンドオピニオンまでを受けると安心できます。

これからマウスピース矯正を検討しておきたい人が知っておくべき、施術ができない2つの代表的な症例をご紹介します。

 

抜歯が必要で歯のズレが大きい

実は、軽度の歯のズレはほとんどの症例でマウスピース矯正ができますが、歯のズレがあまりにも大きい重度のズレではマウスピース矯正では歯列矯正ができないことが多いというデメリットがあります。

歯のズレがどの程度かを見分けるポイントのひとつは、大幅な抜歯をするほどズレがあるかということで、専門家である歯科医に診てもらって判断するのが良いでしょう。

そして、歯の異動の範囲が大きい場合にはマウスピースは使用できません。

なぜなら、マウスピースは段階的に歯を移動させていく治療方法であるため、歯を大幅に動かすことは難しいからです。

もし、歯のズレが大きいにもかかわらずマウスピース矯正を選択した場合には、矯正期間が終了した後になっても思い通りの歯にならなくて不満を感じてしまうかもしれません。

しかし、それは医師の腕が悪かったりマウスピースそのものが悪いということではなく、元々の自分の歯並びに問題があったということを理解する必要があります。

逆に、歯のズレが小さくて自分で装着時間をきっちり守れる人はマウスピースを使った歯列矯正に向いているので、安心してマウスピース矯正を受けてみてください。

 

顎の変形がある

顎の変形がある症例では、マウスピース矯正のみでは歯列矯正を行うのが難しいデメリットがあります。

医師の判断によってマウスピース矯正だけではできないと言われてしまったら、ワイヤー矯正と併用できればマウスピース矯正を諦める必要はありません。

ワイヤー矯正との併用のデメリットは、マウスピース矯正とワイヤー矯正を同時に行う訳ではなく、先に目立たないホワイトワイヤーである程度治療を進めた後、マウスピース矯正を行っていくことになることです。

そのため、ワイヤー矯正を行う時間の分だけ治療期間も延びますし、費用もマウスピース矯正だけの治療より高額になってしまいます。

ホワイトワイヤーを使ってワイヤー矯正をする期間は10か月から1年間程度とされています。

つまり、矯正終了までにはマウスピース矯正だけの治療からさらに10か月から1年間が上乗せされることになるのです。

 

歯列矯正だけではキレイにならない場合もある

歯の型採りをしているところ

歯列矯正はマウスピース矯正かワイヤー矯正のいずれかを選べば誰でも歯並びがキレイになりそうなイメージがあるかもしれませんが、実は歯列矯正だけではキレイに歯が並ばない人もいます。

例えば、受け口の人はそのパターンに当てはまります。

そのような人が歯列矯正をしたい場合には、外科手術をしたうえで歯列矯正をすることが必要です。

外科手術が必要になるとさらに大掛かりになってしまうので、仕事をしている人は予定を調整しなければいけなかったり、治療も大変になるのでハードルが高くなってしまうかもしれません。

しかし、手術までを受ける時間と費用を作ることができれば、外科手術が必要な顎の形状の人でも理想の歯並びに近い歯並びを手に入れることができます。

外科手術を受けなければ顎変形症が治らない人は、それが治ることによって見た目までキレイになるのでお得です。

 

おわりに

マウスピース矯正はできない症例やマウスピースを続けられるライフスタイルになっていると諦めなくてはいけないデメリットもあります。

その一方で、マウスピースができる方にとっては手軽な方法で魅力がある歯列矯正方法だと言えるのではないでしょうか。

デメリットをしっかりと把握し、自分の歯の形状を知ってからマウスピースが合うかを判断し、少しずつ歯を動かしてマウスピース矯正後には笑顔に自信を持てるようにしていきたいですね。

 

 

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このページの監修・執筆医師

  • 諸岡 梨沙(もろおか りさ)

    諸岡 梨沙(もろおか りさ)

    日本アンチエイジング歯科学会認定医
    メディカルアロマセラピスト認定医

    • 略歴

      • 2005年
        福岡歯科大学 卒業
        2009年
        共立美容外科・歯科 入職
        2009年
        共立美容外科・歯科 大阪本院(歯科部門)院長就任
    • 主な加盟団体

      日本口腔インプラント学会
      日本審美歯科学会
      日本補綴歯科学会
      顎機能咬合学会
      アンチエイジング歯科学会
      アンチエイジング歯科学会認定医
      メディカルアロマセラピスト認定医
      ヨガインストラクター

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