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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

インプラント治療の骨造成の際のPRP再生療法について歯科医師が解説

公開日:2022年11月26日(土)

美容歯科
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最後まで有意義なページになっていますので是非ご覧ください。

インプラント治療を考えていたものの、実際に治療を試みたところ「骨が少ないのでインプラントはできません」といわれ、断念する人が多いようです。

このような場合は、骨造成といった技術を使うことで、インプラント治療が可能になります。

この記事では骨造成、主にPRP再生療法によるインプラント治療について解説しています。

もし、骨の量が原因でインプラント治療を断念されていた人は、骨造成で解決する場合もありますのでぜひ参考にしてみてください。

 

PRP再生療法の特徴

血小板血漿

PRPとはPlatelet Rieh Plasmaの略で、日本語にすると「多血小板血漿」 のことを指します。

怪我をした時などに傷口をふさいで止血をする働きがある血小板は、細胞数を増やしたり、新しい血管を作ったりするなど、さまざまな成長因子を含んでいます。

PRPは、これらの成長因子をより有効に働かせるために、血小板を生成している成長因子の塊のようなものです。

近年、「自分の細胞から失った組織を再生させる」という新しい医療が注目を浴びてきています。

この治療方法は、あくまでも骨の再生を誘導するためのもので、PRPそのものが骨になるというわけではありません。

近年では、怪我などを回復する整形外科の他、肌を再生する美容皮膚科や美容外科などでもこのPRPが使われるようになってきています。

PRPを生成するのは、患者様の血液を採取することから始まります。

採血した患者さまの血液を遠心分離機にかけ、成長因子を抽出します。ご自身の血液から生成するため、拒絶反応やアレルギーなどの心配がほとんどなく、再生率が高いという特長があります。

PRPは、美容外科ではフェイスリフトなどのしわ取り、眼瞼形成術などに用いられます。

その他、皮膚科では皮膚節切除後の傷跡を最小限にするために用いられたり、心臓外科では開胸手術後の胸部の傷の治癒のために用いられたりします。

 

PRP再生療法の基本ステップ

PRP再生療法について解説している看護師

PRP再生療法は、基本的に下記のような流れで行われます。

  1. 患者様の腕から血液を採取する
  2. 採取した血液を遠心分離機にかけて PRP に必要な成長因子を抽出する
  3. インプラントの対象となる歯を抜歯する
  4. 抜歯した箇所へ PRP と人工骨を混ぜたものを注入し膜を張る

 

PRP再生療法のメリット

骨造成をPRP再生療法で行うメリットは、下記のとおりです。

 

  • 骨造成効果が高まる
  • 安全性が高い
  • 顎の骨が足りない場合でもインプラントの埋め込みが可能になる
  • インプラントの安定度合いが高まる
  • 腫れが少なく痛みも伴わない

 

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

骨造成効果が高まる

顎の骨に人工の歯根を埋め込むというインプラント治療の性質上、骨の幅や量が少ない場合は、まず骨を増やさなければいけません。PRPに含まれる成長因子は、顎の骨や歯周辺の組織を再生し回復を促進します。

インプラント治療を行う場合、人工の骨にこのPRPを混ぜて骨造成を行うことで、効果が高まります。PRPは自家組織のため、拒絶反応やアレルギーも比較的少ないとされています。

 

安全性が高い

PRPは患者様ご自身の血液から生成するため、親和性が高く、副作用が起こりにくくなっています。

そのため、安全性の高い治療方法として人気です。見た目も天然の歯のように、自然な仕上がりになります。

 

顎の骨が足りない場合でもインプラントの埋め込みが可能になる

これまでのインプラント治療では、埋め込む顎の骨が十分でない場合には治療ができないという欠点がありました。

この欠点を補うために、骨造成術や骨移植術などが生まれ、研究を重ね技術が年々進歩してきました。

PRPの骨の再生や傷口の修復を早くする性質を利用し、顎や歯茎の骨を再生することで、インプラントの埋め込みが可能になります。

 

インプラントの安定度合いが高まる

インプラント治療においては、インプラント体が顎の骨としっかり結合することが重要なポイントとなります。PRPを使用することで、骨造成効果が高まり、結合力もおのずと高まります。

しっかりと固定されるため、土台が安定しインプラント体が脱落するのを防いでくれます。

固定されることで入れ歯のような違和感もなく、面倒な手入れの必要もありません。

 

腫れが少なく痛みも伴わない

PRPを用いた骨造成方法を行うことにより、骨がやわらかい場合であっても通常より早く骨ができあがり、腫れや痛みも最小限に抑えられています。

 

PRP再生療法のデメリット

インプラント治療をPRP再生療法で行う場合、下記のようなデメリットが考えられます。

  • 施術費用が高くなる
  • 治療期間が長くなる
  • 採血が必要

 

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

施術費用が高くなる

インプラント治療は、ブリッジや入れ歯などと異なり、保険がきかないため自費治療となります。そのため、どうしても施術費用が高くなってしまうというデメリットがあるでしょう。

 

治療期間が長くなる

骨造成を伴う場合は、治療期間が長くなることがある点もデメリットになりえます。骨の再生期間が3〜6ヵ月ほど必要となるため、治療期間はその分自ずと長くなってしまいます。

 

採血が必要

PRPを生成する過程では、採血を行う必要があります。また、血液検査によってはPRP再生療法を採用できないケースもあるため、注意が必要です。

 

インプラント治療でPRP再生療法がおすすめの人

  • 歯を一本から数本失って気になる人
  • 歯のない部分が広い人
  • 歯が全くない人

 

PRP再生療法で得られる歯科的以外の効果

  • 毛穴の引き締め
  • シワ、くぼみ、たるみの改善
  • クレーター、凸凹な肌の改善
  • ニキビ跡の改善
  • 色素沈着の改善
  • 肌のハリ、透明感アップ
  • 薄毛の改善
  • 小顔成形
  • 顔のリフトアップ
  • 見た目の若返り

 

PRP再生療法のリスク・副作用

まれに施術中に痛みや違和感を伴う場合があります。しかし、これら痛みや違和感は麻酔で軽減することができます。

また、治癒期間中に仮歯で強く噛んでしまうと、インプラントを傷つけてしまう可能性があります。定期的なメンテナンスを行い、ご自身でも口腔衛生状態を常に良好に保つ意識をする必要があります。

メリットの多いPRP再生療法ですが、効果は100%保証されるものではなく、個人差があります。とはいえ、これまでの臨床経験から、メリットの方が大きいのも事実です。

 

そもそもインプラント治療とは

インプラント治療について解説する歯科医

インプラント治療とは、虫歯や歯周病などが原因で歯を失ってしまった時に、代わりに歯の抜けたところに人工の歯根を埋め、それを土台にして歯を作っていく治療方法です。

従来のブリッジや入れ歯などとは異なり、しっかりと歯根を作るため、安定感があります。

自分の歯のように通常どおり食事や会話を行うことができ、見た目も自然で人気の治療方法です。

 

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骨造成によるインプラント治療とは

インプラント治療を可能にする骨造成や骨移植など、骨を作る技術や骨の生成を促す技術はどんどん進歩してきています。

なかでも PRP(多血小板血漿) による骨の再生治療は、患者様自身の血液から作り出した PRPを使って骨の組織の再生を促進するという、再生医学に基づいた骨の再生技術です。

血小板には体の細胞を増やす成長因子があることが分かっており、止血作用だけでなく血管や組織の修復に活用されるということが分かっています。

従来の骨造成の治療方法と併用することで、骨が足りずにインプラント治療ができないと言われた人でも効果的に骨造成ができ、インプラント治療を可能にします。

 

骨造成の種類

骨造成の方法には、下記のとおりいくつかの種類があります

 

  • PRP再生療法
  • CGF再生療法
  • GBR法(骨再生誘導法)
  • TE-BONE(体性幹細胞からの骨造成)
  • ソケットリフト(上顎洞底挙上術)
  • サイナスリフト(上顎洞底挙上術)

 

これらのうち「PRP再生療法」と「CGF再生療法」が、血小板や成長因子を含むフィブリンゲルや血漿を使用し、軟組織や骨の再生を促す治療方法です。

CGF再生療法は「新PRP再生療法」とも呼ばれており、PRP再生療法の安全性と成功率がより高まった方法です。

再生医療機器が進歩したことにより、PRP再生療法で懸念されていた添加物や、精製段階での制限などが克服されています。

CGF再生療法では、添加物を使用せずとも血小板を固めることができるようになり、感染リスクなどが低くなっています。

 

 

インプラント治療はPRP再生療法がおすすめ

インプラント治療はPRP再生療法と案内している看護師

インプラント治療、主にPRP再生療法について解説しました。

PRP再生療法は、きちんとした施術を受ければ必ず結果がでます。患者様それぞれお悩みは異なるため、カウンセリングを通して医師に最適な治療の提案をしてもらうのが良いでしょう。

再生医療に携わるクリニックや医院は多くありますが、それぞれ方針や治療方法はさまざまです。実際に出向いてみて、まずはカウンセリングを受けることからはじめてみてくださいね。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 磯野 智崇(いその ともたか)

    磯野 智崇(いその ともたか)

    共立美容グループ 総括副院長

    • 略歴

      • 1995年
        聖マリアンナ医科大学 卒業
        1995年
        聖マリアンナ医科大学形成外科 入局
        1999年
        東大宮総合病院整形・形成外科 入職
        2002年
        共立美容外科 入職
        2009年
        共立美容外科 浜松院院長就任
        2020年
        共立美容グループ 総括副院長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科学会
      日本美容外科学会認定専門医

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