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公開日:2022年02月18日(金)
最終更新日:2022年08月08日(月)
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目次
近年ではボトックス注射とよばれる治療法が普及したことで、多汗症に対する治療をより簡便に行うことができるようになっています。
脇汗の量が多くて困っているという人であっても、仕事を休んで手術を受ける必要はなく、診察を受けてボトックス注射を打つだけで、簡単に汗の量を抑える効果が期待できます。
そのため、今では多くの人がボトックス注射を利用しています。
多汗症といった症状を持つ人だけではなく、美容目的から自己負担で脇汗を止めるボトックス注射を利用する人が増えています。
このように、ボトックス注射は非常に簡便で効果発現も早く、副作用の少ない治療法です。
では、そんなボトックス注射のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は、ボトックス注射のデメリットに関して紹介します。
ボトックスとは、A型ボツリヌストキシンとよばれる毒素を利用した製剤です。
ボツリヌス菌が産生するボツリヌストキシンには、神経の伝達をブロックする特性があり、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頚、下肢痙縮、上肢痙縮、小児脳性麻痺など、様々な病気に対して使用されています。
また汗を抑制する効果もあります。
薬学博士の薬剤師がボトックスの作用機序をわかりやすく動画で解説しています。
また、多汗症の原因は、エクリン腺という汗腺の機能亢進による、汗分泌の増加です。
エクリン腺は、交感神経という神経から放出される、アセチルコリンとよばれるホルモンの刺激で汗を分泌します。
つまり、多汗症を治療するためには、アセチルコリンの分泌を止めればよいということが分かります。
ボトックスは、神経のアセチルコリン放出を阻害し、神経から汗腺へ情報が伝達されるのを阻害する働きをします。
ボトックスを使用することで、交感神経がアセチルコリンを放出できなくなるため、エクリン腺にアセチルコリンが届けられなくなり、最終的にエクリン腺からの汗の分泌が停止します。
これがボトックスによる多汗症治療のメカニズムです。
ボトックスは投与後数日で効果を発現する即効性があり、副作用も少なく、簡便に治療ができる、多汗症の画期的な治療法といっても過言ではありません。
副作用もほとんどないため基本的にデメリットがあまりない製剤です。
ただ、ボトックスにも薬のためそれなりのデメリットがあることを理解しておく必要があります。
ここで紹介するデメリットはアラガン・ジャパン社やグラクソスミスクライン社が発売している正規品のボトックスビスタについてです。
韓国製の安価なボトックスの場合、深刻な副作用が生じるといったデメリットがあるかもしれませんので注意が必要です。
ボトックスの治療効果は永久ではありません。
ボツリヌストキシンによって遮断された神経伝達は、おおよそ数ヵ月で回復することが知られています。
そのため、継続的に発汗抑制効果を維持するためには、ボトックスの効果が切れた頃に反復投与する必要があります。
効果の持続期間には個人差がありますが、効果持続期間は通常4〜9ヵ月といわれています。
ボトックスの効果を継続的に維持していくためには、約半年毎に1回の注射が必要になります。
ボトックス注射1回あたりのコストは、多汗症の手術療法などに比べて安く設定されています。
施術といっても、ボトックスの場合は注射をうつだけで済みますので、医療のコストを小さくできるというメリットがあります。
しかし、多汗症の症状をしっかりと抑え込んでいくためには、約半年に1回の継続投与が推奨されるため、効果が切れるごとに再投与の必要があります。
1回あたりの治療費は少なくても、最終的には、手術療法よりも大きな治療費が必要になる場合もあります。
特に自費診療でボトックス注射を行っている方の場合、継続して投与を繰り返すためには、定期的に一定以上の治療費が必要になるため、初回投与の前に、継続的な治療の見積もりを検討し、他の治療方法のコストと比較しておくことが重要です。
繰り返しになりますが、1回あたりのコストだけではなく、将来的なコストを考えて治療方法を選択することで、最終的な治療費を抑えることができる可能性があります。
注射器でボトックスを注入するため、注入時にチクっとした痛みが生じる場合があります。
ただ、事前に麻酔クリームを塗ったり、細い注射針を使用することで緩和することが可能です。
ボトックスはボツリヌストキシンという毒素であるため、自分の体がボトックスに対する抗体を産生し、ボトックスに対する耐性が生じる場合があります。
特に、頻回な投与によって耐性が生まれやすくなることが知られており、耐性化を避けるためには4ヶ月以上開けて投与を繰り返していくのがおすすめです。
ただ、適切な期間を空けて使用方法を間違えなければ、回数を打ち過ぎたとしても特に身体的な問題が生じることはありません。
一度に多い量を注射して、筋肉が動きづらくなったとしても時間がたてばもとに戻るので安心してください。
ボトックス注射といえど、医療行為のため技術力のある医師を選ぶことが重要です。
ボトックス注射は非常に人気の治療方法です。
効果も安全性も優れており多くの人におすすめできる施術のひとつですが、継続した治療が必要になることや、それに伴うコスト増加などのデメリットもあります。
アラガン・ジャパン社のボトックスの場合、副作用といった深刻なデメリットはありませんが、効果が永久でないといったデメリットを把握した上で治療に望むことが重要です。
▼共立美容外科の人気の脇のボトックスの料金や種類についての詳細はこちら
このページの監修・執筆医師
医師
島田 茂孝(しまだ しげたか)
熊本院 院長
日本形成外科学会認定形成外科専門医
略歴
主な加盟団体
日本形成外科学会
日本美容外科学会
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