剪除法のダウンタイムはどれくらい?期間中の過ごし方は?
最終更新日: 2024年10月26日 (土)
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わきが手術には様々な方法があり、症状の強さや生活スタイルなどに応じて最適な治療を選択していくことが重要です。
今回は、基本的なわきが治療のひとつである剪除法(せんじょほう)と呼ばれる治療について紹介しながら、剪除法のダウンタイムについて詳しく解説します。
そもそも剪除法(せんじょほう)ってなに?
剪除法とは、アポクリン腺(アポクリン汗腺)を手術によって直接取り除くことで、わきがのにおいや症状を軽減する治療法です。
剪除法は保険適応が可能な治療であり、自己負担額を抑えてわきがの治療を行うことが可能です。
また、剪除法のメリットはわきがのにおいの原因となるアポクリン腺を直接取り除くため、効果が高く、においの残存も少ない治療法です。
一方、剪除法にはデメリットも存在します。
メスを使用した手術が必要となるため、術後には手術による傷あと(手術痕)が残ります。
脇の下の5センチ程度の小さな手術痕ですが、傷あとが残ってしまうというのは大きなデメリットです。
また、剪除法には「ダウンタイム」も存在します。
剪除法のダウンタイムはどれくらい?
ダウンタイムとは、治療や施術をしてから状態が回復する(落ち着く)までの期間のことをいいます。
剪除法を行った場合、10日から2週間程度のダウンタイムが必要になります。
また、剪除法の手術時には、皮膚がしっかり定着するよう圧迫を行う「圧迫固定」と呼ばれる処置が必要になります。
この処置を行うことで、止血や手術後の合併症を予防し、手術部位をきれいに回復させるなどの効果が期待できます。
しかし、圧迫固定には通常1週間から10日ほどの期間が必要となり、この期間中は腕の上げ下げは難しくなります。
10日から2週間ほどで抜糸が可能になりますが、それまでは腕を大きく動かすような運動や重労働、ハードワークなどを制限する必要があります。
剪除法のダウンタイムの過ごし方について
剪除法にはダウンタイムがあるため、術後すぐに今まで通りの生活ができるというものではありません。
手術自体は大きなものではないので、入院が必要ということではありませんが、2週間程度は日常生活に制限がかかる場合があるということを知っておくことが重要です。
ダウンタイム中は仕事に支障がでる?
ダウンタイム中は腕の上げ下げや“バンザイ”をするような姿勢が困難になります。
また、激しい運動や汗を書くような動作を避ける必要があります。
仕事の種類にもよりますが、重労働や重いものを運ぶような仕事(介護や看護などを含め)、体を使った仕事は避けなければいけません。
仕事そのものだけではなく、通勤や通学で自転車などを使用しているという方や、電車内でつり革をもつような姿勢を長時間続ける必要がある人は、通勤方法を見直す必要があります。
一般的なオフィスワークのような仕事であれば、仕事そのものを休む必要はなく、ダウンタイム中であっても変わらない生活をすることも可能です。
当院では、仕事や日常生活の影響を考慮しながら、お一人おひとりに合った最適な治療方法をご提案させていただきます。
腫れや内出血の程度はどのくらい?
剪除法の場合、2週間から1ヶ月程度は腫れや内出血が出現することがあります。
経過が順調な場合、手術による炎症は2週間程度で治まりますが、内出血などがもうしばらく続くことがあります。
圧迫固定の必要性は?
剪除法のダウンタイムの大半は圧迫固定が必要になります。
圧迫固定は、合併症を防ぎ術後の経過を良好にするためだけではなく、傷あとをきれいにするためにも重要な意味を持ちます。
圧迫固定によって動作の制限が出現してしまうこともありますが、より安全に、きれいに手術を行うためには必要な処置であるということをご理解ください。
飲酒はできる?
剪除法であっても、一般的な手術と同様に、術後の飲酒は勧められません。
アルコールが手術に直接影響を及ぼすということではありませんが、飲酒によって止血に影響が出たり、血栓などの原因となったりするため、最低でも術後5日間程度は飲酒を控えることが大切です。
入浴はできる?
手術に問題がない場合、翌日から入浴は可能です。
しかし、患部(手術部位)を濡らさないようにする他、細菌などが入り込んでしまわないように注意する必要があるため、軽い半身浴やシャワーなどにとどめておきましょう。
子育てはできる?
ダウンタイム中であっても子育ては可能です、しかし、赤ちゃんを抱きかかえる動作など、思うようにできない場合があります。
腕に力が入らずに、赤ちゃんを危険にさらしてしまう可能性もあるため、可能であれば、ダウンタイム中は家族などのサポートを受けながら子育てを行いましょう。
剪除法のダウンタイムを知っておきましょう。
剪除法は効果的な腋臭や多汗症の治療方法ですが、
切開をするため、ローラークランプ法などの腋臭手術に比べてダウンタイムの期間が長くなり、腫れや内出血も多くでてしまいます。
日常生活や仕事、通学に影響が出る可能性もありますので、手術を受ける際は、ダウンタイムを計算して、受けるようにしましょう。
予めダウンタイムに備えて、準備をしておくことが重要になります。
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