日本美容外科医師会認定医院 | 相談・施術の流れ|美容整形・美容外科なら共立美容外科・歯科 ドクターひとりひとりが日々、技術の向上に努力しています。
公開日:2022年01月17日(月)
最終更新日:2023年06月12日(月)
このコラムを読むのに必要な時間は約 16 分です。
最後まで有意義なページになっていますので是非ご覧ください。
もしかしたらワキガかも?と思っている方でも、実はただ脇汗が臭っているだけの場合があります。本記事では、ワキガの特徴やワキガかどうかをチェックするための方法を解説していきます。
ワキガには決まった特徴と原因があります。まずはワキガと呼ばれる臭いの特徴や、ワキガ臭が発生する仕組みをご紹介します。
ワキガを疑っているものの、ワキガの定義や特徴が分からない方は、ぜひ基本情報から確認してみてください。
脇には2種類の汗腺があります。アポクリン汗腺と、エクリン汗腺です。
このうちアポクリン汗腺から分泌された汗が、脇に潜んでいる常在菌を分解し、ワキガの原因となって特有の臭いを発生させます。
エクリン汗腺とアポクリン汗腺はそれぞれ成分が異なります。エクリン汗腺の成分はおよそ99%が水からできており、残りの1%にはアミノ酸や尿酸が入っています。
アポクリン汗腺は、水だけでなくタンパク質、脂質、脂肪酸なども一緒に含んでいることが特徴です。これらの成分が原因となって、ワキガの独特な臭いを発生しています。
ワキガと混同して考えられやすいのが、通常の脇汗臭です。通常の脇汗臭は上述したエクリン汗腺から出た汗が常在菌を分解して発生させる臭いです。
ワキガと通常の脇汗臭、どちらも汗が脇の常在菌を分解して臭いを発生させますが、エクリン汗腺とアポクリン汗腺、どちらの汗腺から分泌された汗も汗自体には臭いはありません。菌と混ざり合うことで、初めて臭いを発生させます。
エクリン汗腺とアポクリン汗腺は皮膚の上から見てもわからず、誰の脇にも両方の汗腺がありますが、アポクリン汗腺が多いとワキガになるといわれています。
注意したいのが、通常の脇汗臭も体質によって臭いの強度や特徴が異なる点です。脇の清潔度、食習慣やストレスの有無などの生活習慣によって大きな差が出ます。
脇汗の臭いが強いからといって、必ずしもワキガというわけではないので注意しましょう。不安な方や、脇汗でお悩みの方はワキガ専門のクリニックを受診してみてください。
ワキガは特有の臭いがあり、嗅いだらすぐにわかるような、独特な臭いといわれています。
言語化するのは少し難しいものの、
などと、言い表されることが多いようです。
ワキガの原因となるアポクリン汗腺の汗には脂肪酸が含まれており、脂肪酸の酸化がワキガの独特な臭いを発生させるといわれています。また、アンモニアも加わることで、より強い臭いになるのが特徴です。
続いてワキガのセルフチェック方法をご紹介します。本記事では体質と生活スタイル、2種類の情報を参考にワキガの有無を確認していきます。
ただし、当てはまる項目がある、または当てはまる項目が多いといっても必ずしもワキガと断定できるわけではありません。
チェック項目に当てはまり、普段から脇の臭いが気になる方は、ぜひワキガに詳しい医療機関を受診してみてください。
体質からワキガを判断するには、次の7項目をチェックします。
自分で臭いに気付いたり、他人から指摘されることがある
ワキガを疑う方は、まず耳垢の湿り、両親のワキガ、脇部分の黄ばみを確認してみてください。
耳の中には脇と同じようにアポクリン汗腺があり、アポクリン汗腺が多い体質の方は汗腺から発生した汗によって、耳垢が湿気を帯びています。
もし脇の臭いが気になり、耳垢も湿っている場合はワキガの可能性が高いといえます。
また、ワキガは高確率で遺伝するともいわれており、両親ともにワキガの場合は90%以上 の確率で、親のどちらかがワキガの場合は70 %ほどの確率で、子どもに遺伝します。
優先項目として確認しておきたい最後の項目は、脇部分の黄ばみです。通常の汗は無臭かつ、洗濯で簡単に落ちるような汗シミしかつきません。しかし、アポクリン汗腺から出る汗の量が多いワキガ体質の方は、タンパク質、鉄分、色素などが一緒に分泌されるため、落ちにくい黄ばみが発生します。
耳垢の湿り、両親のワキガ、脇部分の黄ばみ以外にも、ワキガをチェックする方法があります。
まずは腋毛の生え方です。アポクリン汗腺は毛根部分にあるため、体毛が濃いほどアポクリン汗腺が多いといえます。また、毛が生えていると汚れや菌が脇に残りやすく、発汗時により強い臭いを発生させるかもしれません。
ただし、女性ではひとつの毛穴から2本の毛が生えている場合、男性では細く柔らかい毛が生えている場合に、アポクリン汗腺が多いといわれています。
腋毛の根元や中間部分に白い粉状のものが付いている場合、アポクリン汗腺から発生する汗の結晶かもしれません。
アポクリン汗腺とエクリン汗腺は分泌する成分が異なるため、アポクリン汗腺が少ない方は白い粉も発生しません。
先ほどご紹介した、耳垢の湿りと合わせて腋毛に白い粉が付いている場合は、ワキガの可能性があります。
脇によく汗をかく方は、ワキガ体質の可能性があります。ワキガの原因となるアポクリン汗腺はエクリン汗腺と同じく、汗を分泌するための器官なので、アポクリン汗腺の量が多ければ、脇汗の量も増えます。
ただし、エクリン汗腺が多く、脇汗が分泌されやすい場合もあるので、ほかのチェックリストと併せて確認するのをおすすめします。
最後に、自分だけでなく他人から脇汗の臭いを指摘された場合は、想像以上に強い脇汗の臭いを発しているかもしれません。
夏場、汗をかくと脇の臭いが気になる方がいると思いますが、ワキガの場合は他人からもはっきり感じられる、強い臭いが発生します。脇汗の臭いは他人から指摘しにくい点ではありますが、脇汗の臭いを指摘された場合はワキガを疑ってみてください。
ワキガは治せる体質なので、諦めずに医療機関の受診をおすすめします。
また、生活スタイルからワキガを判断するには、次の3項目をチェックします。
ワキガを見分ける方法としては体質をチェックする方法がよく使われますが、生活スタイルによってもワキガが判明する可能性があります。
しかし、ワキガはアポクリン汗腺の量によって発症するので、生活スタイルはワキガの原因にはなりません。あくまでもアポクリン汗腺から分泌される汗の成分が変わるだけなので、その点に注意して確認してみましょう。
日頃から強いストレスを受けていたり、ストレスをため込んでいたりする場合は、緊張によって発汗しやすくなるといわれています。全身の発汗量が増えれば、脇汗の量も増えていきます。分解される常在菌も増えるため、ワキガの症状を強めてしまうかもしれません。
ストレスによって発汗量が増えるのは、アドレナリンが分泌されて、血糖値が上がるためです。血糖値が上がった結果、汗腺が刺激を受けて冷や汗や突発的な汗をかきやすくなります。
食事・睡眠・休息のバランスがとれておらず、生活習慣が乱れていると、ワキガの症状を強める可能性があります。
こちらは先ほどのストレスにも深く関係している原因で、睡眠と休息がうまく取れないとストレスがどんどん増大していきます。結果的に発汗量が増え、ワキガの臭いをより強めてしまうかもしれません。
ストレスをため込まないためにも、質のよい食事と、十分な睡眠・休養は大切です。ぜひ日々の生活にも目を向けてみてください。
肉や乳製品は動物性脂質を多く含んでいます。動物性脂質を多く含む食品を過剰に食べると、アポクリン汗腺から分泌される脂質の量が増え、ワキガの臭いも濃くなります。
毎日食べている食べ物が体を作っていると意識し、少しずつ食生活を見直す意識が大切です。
ここまで、ワキガの基本情報とセルフでできるチェックリストをご紹介しましたが、現在ワキガは治療方法が確立されており、専門機関を受診すれば治る時代です。
また手術で傷跡を残したくない、手術の痛みが怖い方に向けて、薬で症状を抑える方法や、痛みの少ない手術方法も登場し始めています。
ワキガでお悩みの方は、ぜひ前向きにワキガの治療を検討してみてください。
ワキガの治療方法として、効果が高いといわれている方法は手術ですが、手術以外にもワキガの症状を抑える薬は開発されています。
ワキガの治療薬として多くの病院で処方されている薬は次の3種類です。
オドレミンは制汗剤として効果がある「塩化アルミニウム」を主として作られた薬です。市販薬では「オドレミン」として販売しているため、本記事ではオドレミンとして紹介していますが、病院ごと処方のレシピが異なるので、効果や成分に多少の差があります。
使用方法は就寝前に塗って、起床後にシャワーで洗い流すだけです。水に濡れても制汗効果が薄れませんが、数日経つと効果が徐々になくなってくるので、定期的に使用する必要があります。
美容皮膚科学に基づいて作られているのが「セルニューデオドラントクリーム」です。こちらは「クロルヒドロキシAI」によって汗を抑えつつ、皮脂吸収パウダーでベタ付きも同時に抑えます。
そして、注射してから数カ月効果を持続させる、ボツリヌス製剤の注射です。ボトックス注射とも呼ばれており、30~50回に分けて少量ずつ制汗成分を注入していく治療法です。
事前に麻酔クリームを患部に塗り込むため、痛みはほとんどありません。手術と比べても、傷跡が残らないので日常生活に及ぼす影響も抑えられます。
約82%の効果が得られるといわれている治療法ですが、効果は3~4ヶ月で切れてしまいます。したがって、定期的にボトックス注射を打つために病院に通う必要があります。
続いてワキガに効果的な手術の方法をご紹介します。ワキガの手術では原因となるアポクリン汗腺を取り除くため、根本からワキガの症状を解決することが可能です。
保険適用外の治療なら、手術跡が少ない、痛みが少ない治療法も登場し始めているので、余裕があるかたは保険適用外の治療も視野に入れてみてください。
一般的な手術方法は次のとおりです。
特に吸引法の超音波+ローラークランプ法は共立美容外科では人気のわきが治療方法になっています。
詳細については、次の章で詳しく解説いたします。
ワキガの手術では、皮膚を切り開いて汗腺を取り除きます。本章ではワキガの主な手術方法を詳しく解説していきます。
古くから存在するといわれる手術方法です。脇の皮膚を汗腺ごと取り除き、切り取った皮膚は戻さずに縫い合わせてしまう方法です。
保険が適用されるので費用は抑えられますが、傷口に関するトラブルが発生しやすかったり、傷跡が目立ちやすかったりするため、最近では皮膚切除法を勧める病院も少なくなってきました。
価格の面ではメリットがありますが、後々の生活を考えると、ほかの手術方法もあわせて検討することをおすすめします。
皮膚切除法に代わり、現在多く行われているのが剪除法です。
皮弁法では脇に4~5㎝ほどの切り込みを入れ、皮膚の裏面から汗腺を取り除いていきます、汗腺を取り除いた皮膚はそのまま縫合されるので、切開法と違って傷口の「ひきつれ」が発生しにくくなります。
ただし、汗腺を100%取り除くことはできません。どうしても少量の汗腺が取り除けず、そのまま残ってしまうので注意が必要です。
手術後は約3~4週間で、自由に方が動かせるようになります。剪除法も保険適用で手術ができます。
クアドラカット法は、原理は皮弁法と同じですが、より傷口を少なく、手術時間を短くした手術方法です。
クアドラカット法では1㎝ほどの切り込みを入れて、クワドラカッターと呼ばれる注射針を使って汗腺を取り除いていきます。注射針の先にカッターのようなものが付いており、切除した汗腺は吸引して外に排出しています。
ただし、クアドラカット法は保険が適用されません。費用が片方20万円からと非常に高額になってしまうことがデメリットです。
ミラドライは「切らないワキガ手術」と呼ばれており、ワキガ以外にも通常より発汗量の多い、多汗症にも有効な治療法です。
ミラドライでは、アポクリン汗腺とエクリン汗腺にマイクロ波を照射して、汗腺を破壊していきます。切開する必要がない治療法なので、傷跡も残らず、痛みも少ないのがポイントです。
汗腺ごと破壊するので、ワキガだけでなく多汗症にも効果があります。効果は半永久的に続き、再び施術を受ける必要はないとされています。
ここでご紹介したいのが、共立美容外科で受けられる「超音波+ローラークランプ法」によるワキガ手術です。
超音波+ローラークランプ法は共立美容外科が独自に開発した技術で、特許も取得している手術法です。ミラドライのように切開せずに汗腺を取り除けますが、ミラドライよりもワキガの臭いに効果的といわれています。
超音波+ローラークランプ法の具体的な魅力は次のとおりです。
ローラークランプ法は吸引法の一種で、3㎜~4㎜の穴を作り、器具を差し込んで汗腺を取り除いていきます。ローラークランプ法では「KBシース」と呼ばれる樹脂製の保護器具を使用するため、吸引器具を動かす摩擦の影響が少なくなるのがポイントです。
一般的な吸引法と比べると、傷跡が残りにくい施術といえるでしょう。
また、ローラークランプ法の名前の通り、先端にはローラーが付いています。このローラーによって均一な力を加え続けられ、脇全体を同じ力で吸引し続けられるのです。
手術方法だけでなく、KBシースも共立美容外科が特許取得済みです。
最後に、ワキガの主従に伴うリスクや注意点をご紹介します。
手術後の回復期間や副作用は、人それぞれで体質に大きく左右されます。ワキガの手術を検討している方はぜひ事前にご確認ください。
手術後合併症と呼ばれるのが、腫れや痛み、出血、感染です。傷口の化膿も汗腺の一種です。
ワキガの手術では皮弁法やクアドラカット法によって、リンパ液がたまり、腫れが発生する可能性があります。
また、術後に腕を動かしすぎると手術後合併症の発生リスクが高まります。術後は医師の指示に従い、できるだけ安静に動かさないようにしましょう。
切開を用いた施術の後などに使用される医療テープでも、テープを張り付けた部分にかぶれを引き起こす可能性があります。
術後数日が経っていれば粘着力の弱いテープに張り替えますが、術後すぐは根着力の強いテープでガーゼを固定しなければなりません。およそ半分の患者に起こるといわれています。
血種(けっしゅ)とは、出血した血液が一カ所にとどまって、塊になったものを指します。血液が固まらない場合もありますが、通常は暗赤色の黒々とした色に変色します。
注意したいのが、血腫は皮膚壊死のおそれがある点です。傷跡に違和感があった 場合は、すぐに手術を受けた病院を受診するようにしましょう。
大切なのが、術後2~3日は安静にしていること、しっかり固定を行うことです。術後すぐに油断した場合に、出血や血腫の症状を発症しやすくなるため、手術部位を意識しながら生活することが重要です。
術後の安静を怠ると、皮膚の壊死が起こる可能性があります。壊死は術後の血行不良が原因で起こります。軟膏を塗る保存治療によって自然と回復しますが、一部症状が悪化しているものには再手術を行います。
皮膚の上から触ったとき異物感を感じるしこりや、縫合した皮膚がつってしまうひきつれも、手術のリスクとして考えられます。
重度のひきつれを発症すると、皮膚の縫合部分が引っ張られてしまいます。手術を行った病院を受診すると、軟膏が処方され、数カ月ほどの期間をかけてゆっくり改善していきます。
比較的発症しやすい症状といわれており、なかには1~2年経っても症状の改善が見られない場合があります。
傷跡が大きく盛り上がった状態を「ケロイド」といいます。ケロイドは手術部位と繊維が擦れることで起こる炎症の一種で、赤みを帯びながら盛り上がった状態を指します。
ケロイドには飲み薬や塗り薬、注射、貼り薬などさまざまな治療法が提案されていますが、重度な症状は手術によって治療します。
痛みは多くの方が感じますが、まれに手術部位のしびれを感じる方もいるようです。通常、手術後の部位は感覚が鈍くなりますが、徐々に回復していき、最終的には元の感覚に戻っていきます。
脇だけでなく腕全体にしびれを感じる場合でも、数週間で回復するとされており、できるだけ安静にする意識が大切です。また、体質によっても痛みやしびれの感覚に大きな差が出ます。
ワキガや多汗症の手術によって、汗の質が変化したり、別の部位に汗をかくようになったりと汗のかき方に変化を及ぼす場合があります。
ただし、手の多汗症手術を行った場合が多く、脇の手術ではあまり発症しないとされています。また、ワキガ臭が別の部位で発生することはないので、安心して手術を受けてください。
脇が臭うとワキガを疑ってしまいますが、単なる脇汗の臭いと、ワキガは臭いも症状も異なります。
脇汗の臭いはエクリン腺から発生する汗が常在菌を分解することで発生します。
一方で、ワキガはアポクリン腺から発生する汗が常在菌を分解し、エクリン腺とは違った独特な臭いを発生させます。
ワキガかも?と思った場合は、今回ご紹介したセルフチェック表を参考に、ワキガの特徴と自分の症状を比較してみてください。
ただし、〇〇だからワキガという明確な判断基準はありません。少しでも症状に悩んでいる場合は、自己完結せずにワキガに詳しい病院の受診をおすすめします。
また、手術を受ける場合は手術に伴うリスクを理解しておくのが大切です。ワキガの手術には、皮膚を切って汗腺を取り除く方法の他にも、小さな穴を開けて汗腺を少しずつ吸引する方法があります。
切る手術方法は保険適用で安価な分、傷跡が目立つ、強い痛みが伴うなど、デメリットも多く含んでいます。
一方で保険は適用されないものの、切らずに汗腺を取り除く手術方法は、傷跡、痛みのデメリットを抑えられます。余裕がある方は、ぜひ治療後が残りにくい方法を選んでみてください。
このページの監修・執筆医師
磯野 智崇(いその ともたか)
共立美容グループ 総括副院長
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
×
新宿・名古屋・大阪・福岡をはじめ
全国26院 共通ダイヤル
0120-500-340
あの久次米総括院長も診察♪
新宿本院 直通ダイヤル
0120-500-340
銀座院 直通ダイヤル
0120-560-340
渋谷院 直通ダイヤル
0120-340-428
池袋院 直通ダイヤル
0120-340-800
立川院 直通ダイヤル
0120-489-340
上野御徒町院 直通ダイヤル
0120-340-444