福岡院で行っている
ダーマペン
最終更新日: 2023年09月28日
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記事:監修医師
日本美容外科学会認定専門医
鈴木 康公 -
福岡院で使用しているダーマペンとは

ダーマペンとは皮膚の再生を活性化して治療を行う製品です。オーストラリアのDermapenWorld社が開発。アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)という日本の厚生労働省にあたる機関より承認されています。加えて、EU加盟国で販売することができる基準を満たすCEマークも取得済みです。
福岡院でもダーマペンが日本に導入された2011年ごろから施術を行っています。
福岡院で現在使用されているダーマペン4には16本の髪の毛よりも細い針が付いています。採血や注射の時に使用する針よりもさらに細い針です。16本の針を電動でコントロールし、1秒間に1,920個もの小さな穴を皮膚に残すことができます。ターンオーバー(肌の古い細胞が新しい細胞に入れ替わるリズム)を活性化し、キレイな肌へと導きます。
針を刺す深さを調節でき、深度によって得られる効果も様々です。
ダーマペンで期待できる効果

ダーマペンに興味があるけれど、具体的な効果はわからない方が多いのではないでしょうか?また、ダーマペンは軽度ではあるものの肌に針を刺す施術であることから、怖いと感じている方もいるかもしれません。
- しわが増えてきた
- くすみやシミが気になる
- 毛穴が開いている
- 肌が老化した
上記のようなお悩みをお持ちの方にオススメするのが、ダーマペンを使った治療です。
ダーマペンで期待できる効果やダーマペン治療の仕組みについて解説します。
ここでは、ダーマペンの施術で期待できる効果について詳しく解説します。
しわ改善
ダーマペンを使用するとしわを目立たなくする効果が期待できます。なぜなら、ダーマペンが皮膚の真皮層を刺激し、膠原線維(コラーゲン)や弾性線維(エラスチン)をつくる線維芽細胞を活性化させるためです。
また、しわの原因は、肌の老化に伴い真皮のコラーゲンやエラスチンなどが減少して、張力や収縮力を保てなくなることです。ダーマペンにより、コラーゲンやエラスチンを増やすことでしわの改善が期待できますよ。
くすみ・シミを薄くする
ダーマペンにはターンオーバーを活発にする働きがあるので、くすみやシミを薄くする効果も期待できます。
くすみやシミの主な原因は皮膚内で作られるメラニンという色素の蓄積です。
通常メラニンはターンオーバーとともに肌の表面に移動し、剥がれ落ちます。しかしながら、加齢や紫外線などでターンオーバーが乱れるとメラニンが排出されません。
繰り返しダーマペンを使用することでターンオーバーが進み大きなシミの改善も期待できるでしょう。虫刺されやニキビ跡など色素沈着様のものに関しては、基底層まで届く深度で施術を行う必要があります。
肌質改善
ダーマペンを使用することによって肌質の改善も期待できます。
皮膚の中でコラーゲンやエラスチンを生成するためふっくらとした肌質に変わるからです。
肌質の改善でハリやツヤを取り戻すことができるでしょう。
また、自然治癒力により肌再生を活性化することから、ターンオーバーの乱れによる肌のざらつき感や毛穴の開きを改善します。
加齢による肌質の変化や肌荒れに悩んでいる方にはダーマペン治療がおすすめです。
若見え効果
年齢を重ねた肌は、真皮層の中で網目状に並ぶコラーゲンやコラーゲンを支える役割のエラスチンが減少します。
ダーマペンで肌に微細な穴を開けると、自然治癒力が高まりコラーゲンやエラスチンが増加します。自らふっくらとした肌へ戻るため若見え効果が期待できます。
ダーマペンの仕組み

ダーマペン治療は皮膚に微細な傷を作り、その傷を自分の力で治す過程でキレイになる仕組みになっています。
針を刺すと聞くと痛い施術を想像する方もいるかもしれませんが、福岡院では麻酔クリームを使用するため、疼痛は最小限に抑えられますよ。
【ダーマペン施術後の肌経過】
- 1. 髪の毛よりも細い針で皮膚の真皮層に小さな穴を開ける
- 2. 傷を治そうとする自己再生能力が働き、繊維芽細胞が活発になる
- 3. 繊維芽細胞からコラーゲンやエラスチンがたくさん作られるため、ハリや弾力のあるなめらかな肌へと導く
- 4. 同時に皮膚の新陳代謝であるターンオーバーも促す
ターンオーバーを促す仕組みをもう少し詳しく解説します。
皮膚は表皮と真皮の2層構造になっており、その下に脂肪組織や筋肉などがあります。
表皮の1番表面にある部分は垢としてどんどん捨てられて新しい皮膚が中から作られているのです。つまり、一定のサイクルで常に新しい皮膚に入れ替わっています。(ターンオーバー)
ダーマペンの治療では、傷をつけることでターンオーバーのサイクルを早めることができます。
ダーマペンと組み合わせた治療
人の皮膚にはもともと異物を防ぐバリア機能が備わっています。ダーマペンを使用すると一時的に皮膚のバリア機能を壊すので、いろいろな薬が肌に浸透しやすくなります。
使用する薬剤は医療機関によってさまざまです。
ダーマペンと薬剤を組み合わせた治療を行うことで、より高い効果を得られやすくなります。
福岡院で行っているダーマペンと組み合わせた治療方法をご紹介します。
ベルベットスキン
ダーマペンで傷をつけたところにピーリング剤を塗る方法です。
ピーリング剤とは人の皮膚の1番表面にある部分を酸の力を使って溶かす効果があります。ダーマペンと組み合わせて使用すると、皮膚の上からピーリング剤を塗るよりもさらに深いところまでピーリング剤が染みわたります。
組み合わせ治療によってベルベットのようになめらかな肌感を目指すことが可能です。
ヴァンパイアフェイシャル
ダーマペンで傷をつけたところにPRPを塗る方法です。
PRPとは高い濃度の血小板を含む成分で傷を早く治し、皮膚の再生を促します。患者様ご自身の血液をとって、医療機械で血液成分を分離し、血液の中からPRPだけを取り出します。ダーマペンと組み合わせてPRPを使用することで肌の再生をより早める効果を期待できるでしょう。
アムニオジェニクス
アムニオジェニクスとはアメリカで承認されている胎盤由来の薬剤です。アメリカでは床ずれややけどで損傷した皮膚の治療に使われています。組織や部位を選ばず使用できる薬です。
ダーマペンで傷つけたところにアムニオジェニクスを塗るとより深い皮膚の凹みをやわらげる効果が期待できます。
FUSICA(不死化)ダーマペン
FUSICAとは乳歯の歯髄から優秀な幹細胞を取り出して培養した上清液です。皮膚の作り替えに必要な再生因子がたくさん含まれています。
共立美容外科では、国際特許において独占販売している原料「不死化ヒト乳歯歯髄幹細胞培養上清液」を使用しています。
FUSICA(不死化)ダーマペンとはダーマペンで傷をつけたところに培養上清液を浸透させる施術です。
多くの再生因子が含まれているので、自分の血液よりも再生効果が高いといわれています。
アムニオジェニクスとFUSICA(不死化)ダーマペンの注意点
ヒト由来の薬を使用するため、献血ができなくなる可能性があります。
プラセンタ注射と同様の取り扱いをされる可能性があるのでご注意ください。
”プラセンタ注射につきまして、平成18年10月10日から、厚生労働省の指示により、ヒト由来プラセンタ製剤を注射された方からは、安全性が確認されるまで当分の間は献血をご遠慮いただいています。”日本赤十字社よくある質問より引用
セルフダーマペンは危険なのでおやめください
自宅でできることから注目を集めているセルフダーマペンですが、近年こうした自宅で行う施術での事故が報告されています。また、ダーマペンは医師の指示のもと使用すべき医療機器ですので、自己判断での使用は大変危険です。
アトピーなど肌が弱い患者様には向かない可能性もあるので、まずダーマペンの使用が適しているか判断しなければなりません。
また、ダーマペン治療開始後も針を刺したところから菌が入って感染していないかしっかり観察し、皮膚が治るのに時間がかかる人であればダウンタイムを長くとるなど患者様に合った治療方針を設定する必要があります。
安易にセルフダーマペンを使用せず、専門知識をもった医師の指示に従って、医療機関で適切な施術を受けましょう。
福岡院でこれからダーマペンを受ける方へ
ダーマペン治療は人の自己再生治癒力を利用して肌を生まれ変わらせる事を狙った方法です。
さらにさまざまな薬を組み合わせて使うことで相乗効果が期待できます。
ダーマペン治療を受けると総合的に肌をキレイにする効果が期待でき、肌の悩みが解決するでしょう。ただし、ダーマペンは皮膚に微細な傷を付ける施術です。そのため、痛みへの耐性や傷の管理など患者様に向いている方法かどうか判断しなければなりません。
施術を希望される場合は、必ず医師と相談し、実績のある医師のもとでダーマペン治療を受けてください。
福岡院概要
住所 |
〒810-0001 |
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電話番号 |
Tel. 092-712-8021 Free Dial. 0120-500-340 |
診療時間 |
10:00~19:00 |
休診日 |
年中無休 |
診療科目 |
美容外科全般、医療レーザー |
アクセス |
西鉄福岡駅・地下鉄天神駅 |
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共立美容外科で受けられるダーマペンの施術
このページの監修医師
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福岡院院長兼九州エリア統括
鈴木 康公(すずき やすきみ)
日本美容外科学会認定専門医
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略歴
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- 2002年
- 滋賀医科大学医学部医学科 卒業
- 2002年
- 東京女子医科大学 心臓血管外科入局
- 2004年
- 東京女子医科大学 形成外科入局
- 2009年
- 共立美容外科 入職
- 2015年
- 共立美容外科 福岡院院長兼九州エリア統括就任
- 2020年
- 共立美容外科 九州エリア統括就任
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主な加盟団体
日本美容外科学会認定専門医
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