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エクソソームと幹細胞培養液の違いは?

公開日:2022年08月21日(日)

エイジングケア
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近年、美容愛好家の中で注目を集めている美容成分が「エクソソーム」です。

エクソソームには従来の美容成分が持っていないような美肌効果や美容効果がある可能性があり、幹細胞培養液などと同様に、究極のアンチエイジング成分の一つとして注目を集めています。

今回は、そんなエクソソームについて解説しながら、幹細胞培養液との違いをご紹介していきます。

 

エクソソームとは一体なに?

エクソソームのイメージ

まずは「そもそもエクソソームとは一体なに?」というところから解説していきます。

生物の体は「細胞」と呼ばれる非常に小さな要素が集まって構成されています。

人間の体も同様であり、それぞれの組織にはたくさんの「細胞」が存在しています。

髪の毛には髪の毛の細胞があり、肌には肌の細胞が存在します。

そして、ひとつの細胞のなかには、もっと細かく様々な物質が存在しています。

エクソソームは細胞から分泌される物質のひとつであり、エクソソームの中には多種多様な「情報」がつまっています。

各臓器や細胞は、エクソソームのやりとりによって情報伝達をしており、エクソソームは、病気の発症、老化現象、健康維持など、全身に様々な影響を与えています。

近年、このエクソソームの働きや機能が徐々に解明されてきており、エクソソームを用いた疾病の治療やアンチエイジングなどが注目されています。

再生医療などへの応用も期待されており、今後エクソソームのさらなる働きが発見される可能性もあります。

 

【注意】エクソソームは美容成分ではない?

美容情報を発信しているメディアの中には、「エクソソームは美容成分」のような情報発信をしているものがありますが、これは正しいとはいえません。

エクソソームは「情報を含んだ細胞内から分泌される物質」であり、その情報によっては多種多様な働きが期待できます。

美容に対する効果はもちろんのこと、治療方法がなかったような病気に対してもアプローチができるようになる可能性もあります。

エクソソームという物質は、まだまだ分かっていないことも多く、非常に多くの可能性を秘めています。

そのため、エクソソームは一般的に使用される美容成分(ビタミンCなど)とは根本的に異なる物質であるということを知っておきましょう。

エクソソームの美容効果とは?

肌に美容成分が浸透するイメージ

とはいえ、エクソソームに美容効果があることも事実です。

ここからはエクソソームの美容効果について詳しく解説します。

エクソソームは細胞から分泌される情報のつまった物質であり、「どの細胞から分泌されたか」によって働きは大きく異なります。

美容効果が注目されているエクソソームには様々なものがありますが、「脂肪細胞由来エクソソーム」や「胎盤由来のエクソソーム」などが代表的です。

これらのエクソソームに含まれる情報には、「美肌効果」や「美容効果」が認められており、それを美容に応用したものが「エクソソーム製剤」です。

エクソソーム製剤に期待できる美容効果

エクソソームを応用した美容製品には既に様々なものが開発されており、美容クリニックで施術として使用されているものから、エクソソームの技術を化粧品に応用したものまで非常に多くのものが存在します。

これらの「エクソソーム製剤」には、エクソソーム以外にも様々な美容成分が配合されている場合も多く、エクソソームだけの美容効果かどうかを判断することは難しいですが、一般的にエクソソームに期待できると考えられている代表的な美容効果を紹介します。

肌細胞のターンオーバーの促進

エクソソームには、肌細胞のターンオーバーを促進する(整える)効果が期待されています。

皮膚や肌細胞の生まれ変わりを意味するターンオーバーにアプローチできれば、肌トラブル全般に対してポジティブな効果が期待できます。

エクソソームは皮膚細胞に対してターンオーバーを促すように働きかけることで、肌トラブルの改善やアンチエイジング効果を発揮する可能性があると考えられています。

コラーゲンやエラスチンの生成促進

エクソソームには、「コラーゲンやエラスチンを生成する線維芽細胞の働きを活性化する」という作用が確認されています。

エクソソームが線維芽細胞と呼ばれる細胞に働きかけることで、線維芽細胞によるコラーゲンやエラスチンの生成が活性化されます。

コラーゲンは肌に潤いを与えたり、肌をしなやかに丈夫にする作用があり、エラスチンはコラーゲン同士を結びつけるような、コラーゲンの働きをサポートする役割を担っています。

そのため、エクソソームには、線維芽細胞の活性化を介する(間接的にコラーゲンとエラスチンを生成する)美肌効果が期待できます。

抗炎症作用・免疫調整作用・抗アレルギー作用

エクソソームには抗炎症作用や免疫調節作用、抗アレルギー作用なども期待されています。

医療の分野では、アトピー性皮膚炎などへの臨床応用も検討されているように、免疫機能を調節することで、炎症やアレルギー反応を抑制する働きが期待されています。

このような働きから、肌の炎症やトラブルを沈静化し、肌の調子を整える効果が期待できます。

エクソソームと幹細胞培養液はなにが違う?

エクソソームと似た表現で用いられるのが「幹細胞培養液」です。

幹細胞培養液も、最新の再生医療から美容に応用されている技術のひとつであり、従来の美容成分では実現できなかったようなアンチエイジングが期待されています。

エクソソームや幹細胞培養液は、そのメカニズムを理解することが難しいため、「なんとなく凄そう」というイメージだけがもたれています。

そこでここからは、エクソソームと幹細胞培養液の違いを詳しく解説していきます。

幹細胞培養液とは?

そもそも幹細胞とは、「自分以外の細胞にもなることができる細胞」です。

人間を含めた生物の体は、細胞とよばれる非常に小さな因子から構成されており、各細胞は、自分自身と同じ性質を持つ細胞に分化(分裂して増殖)するという特徴があります。

例えば、血液の細胞は血液となり、骨の細胞は骨になるというようなイメージです。

しかし、幹細胞には、自分以外の細胞にも分化できるという特徴があるため、幹細胞の持つこの能力を使用することができれば、傷ついた細胞を再生させることも不可能ではありません。

傷ついた肌細胞や髪の細胞などを幹細胞から作り出すことができれば、若々しい肌や髪を再生することすら可能になります。

これらは再生医療と呼ばれる最新科学の一種であり、まだまだ研究段階であるため、実際に幹細胞を用いて若々しい肌に再生させることはできません。

しかし、今後研究が進んでいくことで、幹細胞を用いた再生医療や再生美容などが登場することも十分考えられます。

幹細胞にはこのような働きがあるからこそ、究極のアンチエイジングと呼ばれることもあります。

幹細胞培養液とは?

幹細胞と似た言葉に「幹細胞培養液」があります。

美容成分や化粧品成分として配合されているのが幹細胞培養液です。

幹細胞培養液は、幹細胞を培養した際に生成される培養液であり、再生医療に用いられる幹細胞ではありません。

しかし、幹細胞培養液にも保湿や肌ハリ改善などの働きが期待できるため、幹細胞培養液を「肝細胞エキス」として化粧品などに配合している場合があります。

幹細胞という名前から再生医療をイメージされる方も多いかと思いますが、先端医療の現場で使用されるような、幹細胞を用いた組織の再生とは全く異なります。

とはいえ、幹細胞培養液にも様々な美容効果は期待できますので、幹細胞培養液が配合された幹細胞コスメを使用するというのは間違いではありません。

エクソソームと幹細胞培養液の違い

エクソソームは細胞から分泌される物質であるため、もちろん「幹細胞」からも分泌されます。

幹細胞培養液にもエクソソームが含まれていると考えられているため、幹細胞培養液が配合された美容製品を使用することで、エクソソームを取り入れることが可能です。

しかし、幹細胞や幹細胞培養液にはエクソソーム以外の成分もたくさん含まれています。

幹細胞培養液にはエクソソーム「も」入っているというだけで、エクソソームがメインの美容成分ではありませんので、エクソソーム製品を使用したいという方は、エクソソームを主成分とする製品を使用する必要があります。

複雑な表現になってしまい申し訳ないのですが、結論としては、エクソソームと幹細胞培養液は全く別物であり、幹細胞培養液を使いたい人は幹細胞培養液を、エクソソームを使用したい人はエクソソームを使用するのが無難です。

エクソソームの配合比率を上げた幹細胞培養液なども登場していますが、それぞれの効果の検証はまだまだこれからといった印象です。

 

美容医療にエクソソームは欠かせない存在に!?

エクソソームを説明する看護師

今回は最新の美容成分でもあるエクソソームの美容効果や、幹細胞培養液との違いなどを詳しくご紹介しました。

エクソソームの研究はまだまだ発展途上であり、今後より効果的なエクソソームの応用方法が明らかになる可能性もあります。

また、現段階ではエクソソームは非常に高価な美容成分として知られていますが、数年後にはもう少しコストも落ち着いてくる可能性があります。

より具体的なエクソソームの働きが明らかになることで、より多くの化粧品にエクソソームが使用されることになるかもしれません。

最新の美容に興味があるという方は、時代を先取り、エクソソームが配合された美容液を使用してみるというのも良いかもしれません。

化粧品に含まれる美容成分も大切ですが、それ以上に、お一人おひとりの肌質に合ったコスメを使用していくことが重要です。

 

 

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このページの監修・執筆医師

  • 久次米 秋人(くじめ あきひと)

    久次米 秋人(くじめ あきひと)

    日本美容外科医師会理事
    日本美容外科学会認定専門医

    • 略歴

      • 1983年
        金沢医科大学医学部 卒業
        1983年
        高知医科大整形外科入局
        1989年
        東京本院(品川)開院
        2002年
        本院を新宿に移転
        2013年
        銀座院院長就任
        2018年
        第107回日本美容外科学会 学会長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科医師会理事
      日本形成外科学会会員
      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      日本脱毛学会会員
      北米脂肪吸引形成外科学会会員
      日本坑加齢美容医療学会会員

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