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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

陥没乳頭手術はどんな施術?手術の方法や向いている人を美容外科医が解説!

公開日:2022年09月17日(土)
最終更新日:2022年10月08日(土)

豊胸

このコラムを読むのに必要な時間は約 7 分です。
最後まで有意義なページになっていますので是非ご覧ください。

当院には乳頭のお悩みを抱えた方が多く来院されます。患者様が特に気にされているのが乳頭の形です。

乳頭の形といっても個人によってさまざまですが、悩まれている方に共通していることは、自力で改善することが困難という点です。

今回紹介する陥没乳頭の方も、外科的な処置が必要な症例の1つで、陥没乳頭をそのままにしておくと将来的にトラブルが発生する可能性があります。

しかし、乳頭への処置を行うことに恐怖や不安を感じる方がほとんどでしょう。

今回は手術を受けたいけど不安や心配が大きい方に向けて、陥没乳頭手術の概要や手術に向いている方の特徴、手術のメリット・デメリットなど、陥没乳頭や陥没乳頭手術について詳しく解説していきます。

 

陥没乳頭とは?

陥没乳頭を説明する看護師

陥没乳頭とは、乳頭が突出していないあるいは乳輪や乳房に埋もれてしまっている状態の乳頭を指します。

陥没乳頭は日本人に多く、中でも真性陥没乳頭の方と仮性陥没乳頭の方がいます。

指で突出させることが困難で、かつ刺激を与えても陥没している場合は真性陥没乳頭の可能性が高いでしょう。

陥没乳頭は、他者から見られてしまうと目立ってしまうことから、悩まれている女性は多いと言われています。

 

原因

陥没乳頭の原因は、下記のものが考えられます。

 

体質や遺伝

体質や遺伝、発達の過程で未発達のまま成長した場合などが原因で陥没乳頭になってしまうことがあります。

他にも乳房の急成長に乳頭が追いつかず陥没乳頭化してしまうといった事例もあります。

これらの原因は、自分で対処できない場合がほとんどであり、外科的処置に頼られる方が多いです。

 

後天的な病気によるもの

乳がんや乳腺炎などの病気により乳房の肥大がみられ、乳頭が陥没してしまう方もいます。

こうした原因の場合は、治療のためすぐに医療機関への受診が必要です。

 

手術によるもの

上記以外の内容で意外と多いのが、乳輪や乳房の施術による失敗が原因の場合です。

乳輪が盛り上がりすぎてしまった、乳房の大きさと乳頭のバランスが不自然になってしまったなどの場合、乳頭は手術していないにもかかわらず陥没してしまったように見えてしまいます。

この場合は仮性陥没乳頭になってしまう事例が多いようです。

 

陥没乳頭をそのままにしておくリスクとは?

ブレイン乳首を持つ女性

陥没乳頭は審美面での課題が注目されがちですが、そのままにしておくと思わぬトラブルが起こってしまうこともあります。

ここでは、陥没乳頭のリスクを解説します。

 

授乳障害

陥没乳頭の場合、将来授乳をする際に赤ちゃんがしっかり哺乳できない場合があります。

陥没してしまっているため口内に含みにくく、加えられても十分に飲む前に疲れてしまう可能性があります。

 

乳腺炎

乳腺炎は、乳管が詰まってしまうことで、発熱や乳房の熱感、しこりなどが出現します。

主に授乳中の方に起こりやすい乳腺の炎症ですが、実は慢性乳腺炎は授乳中の女性以外でも発症することがあるのです。

乳腺炎の予防法は乳管が詰まらないよう水分補給や食事のコントロールを行うと同時に、乳頭を清潔に保つ必要があります。

陥没乳頭の方は、乳頭のお手入れが難しいことから乳腺炎のリスクがあります。

 

雑菌が繁殖しやすい

重度の陥没乳頭の場合、指で引っ張っても乳頭が出てこないため、乳頭と皮膚が常に触れている状態になります。

そのため汗が溜まりやすく雑菌が繁殖しやすいと言われています。

雑菌が繁殖してしまうと、上記の乳腺炎の原因にもなりますし、不快感や臭いの原因にもなってしまうため注意が必要です。

 

陥没乳頭手術のメリット・デメリットは?

みかんで乳首をイメージさせる画像

陥没乳頭手術を検討する際に最初に確認するのがメリットとデメリットですよね。

どんな手術でも、デメリットや副作用の影響を考えると不安を感じてしまうものです。

ここでは、陥没乳頭手術のメリットとデメリットについて解説します。

 

メリット

乳頭陥没手術のメリットは下記のものがあります。

手術は局所麻酔で行うため身体への負担は軽減できますが、施術時間は重症度によって異なります。

 

見た目のコンプレックスが解消される

乳頭陥没手術のメリットはなんといっても見た目が改善される点です。

陥没乳頭でご相談にいらっしゃる方のほとんどが見た目を気にされているため、審美面のコンプレックスの解消は大きなメリットと言えます。

温泉やサウナ・プールなどでの着替えも周囲を気にすることなく行えます。

 

乳頭を清潔に保てる

陥没乳頭は雑菌が繁殖しやすいリスクがありますが、手術で乳頭を突出させることで、しっかり洗浄でき、清潔に保てるようになりますよ。

 

医師の腕にもよるが傷は目立ちにくい

もともと乳頭や乳輪は色が濃く、しわも多いため傷は目立ちにくい場所です。

陥没乳頭手術の傷が目立ちにくく、審美面を気にされている方にとっても満足の仕上がりになる場合がほとんどです。

その上、施術経験の多い医師が施術を行うことでさらに傷が目立ちにくくなります。

 

授乳によるトラブルやストレスが減る

陥没乳頭のままで授乳を行うと、赤ちゃんが上手く吸うことができず、乳腺炎や発育不良などのトラブルに発展しかねません。

しかも、空腹で泣いてしまうことが増えることから、お母さんにとっても子どもにとってもストレスですよね。

陥没乳頭手術後はしっかり哺乳できるようになるため、授乳に関する悩みが少なくなりますよ。

 

デメリット

どんな施術にもデメリットは少なからず存在します。陥没乳頭手術のデメリットは下記があります。

 

重度の場合、複雑な術式で医師の技術力が必要

重度の陥没乳頭の場合、一般的なつり上げ法とは異なる施術を行う場合が多いです。

乳管への影響や傷の目立ちにくさなど総合的に考えると、経験豊富な医師を探して施術を受けたいですよね。

医師選びに手間がかかる点はデメリットと言えそうです。

 

ダウンタイムがある

陥没乳頭手術のダウンタイムは約2週間ほどとなります。

痛みや腫れ等症状を伴う副作用については1週間以内に収まりますが、ダウンタイム中は手術部位に気を配りつつ、あまり激しい運動は行えないなどの制限を守る必要があるため、ダウンタイムはデメリットと言えそうです。

 

陥没乳頭手術の相場価格とは?

陥没乳頭手術は、審美面で施術を希望される場合自費診療となります。

自費での費用の相場価格は30万円〜50万円(両側)とやや高額です。

しかし、40歳未満で授乳の予定があると考えられる方は保険適用となる場合があるため、クリニックで相談してみましょう。

 

陥没乳頭手術後の副作用を詳しく解説!

ブレイン乳首

陥没乳頭手術を検討していると、気になるのが術後の経過ですよね。

事前に副作用や術後の注意点を知っておくことで、心の準備ができ、術後の環境を整えることができます。

ここでは、陥没乳頭手術後の主な副作用と手術後の注意点について解説します。

 

痛み

乳頭は末端であり、痛みを敏感に感じやすい部分です。

痛み止めが処方されるため、我慢せずに痛み止めを飲みましょう。

痛みは施術当日〜3日までがピークとなり、1週間程度で収まります。

 

腫れ

組織のダメージが軽度であっても、腫れが出現してしまうこともあります。

特に抜糸までの間は身体が異物ととらえてしまうこともあり腫れのみ持続する方もいます。

通常は1週間程度で徐々に消失します。

 

出血

重度の陥没乳頭の場合、大きく切開して施術を行うため、縫合が必要です。

その縫合が甘い場合やもともとの体質等によっては出血が起こる場合があります。

また、組織を動かすことから皮膚の内部に出血し、内出血になることもあります。

出血の場合は担当医師に相談しましょう。

 

感染

傷ができるため、感染のリスクは常に隣り合わせです。

通常はしっかり消毒を行っているため、頻度が高いわけではありませんが、医師の指示を守り清潔に保てるよう心がけましょう。

 

再陥没

極まれに、施術後の再陥没が起こることがあります。

再陥没の原因は固定が不十分であった、今回の原因ではない別の原因が発生したなどの可能性が考えられます。

再陥没が起こった場合は速やかに医師に相談しましょう。

 

乳頭陥没手術は、実績ある医師の施術を受けよう!

手術と聞くと誰でも少し不安になりますよね。ましてや乳頭というデリケートな部分であることからためらってしまう方もいます。

しかし、陥没乳頭の弊害を考えると改善しておきたいですよね。

実績のある医師が行う陥没乳頭手術であれば、傷を最小限にしながら理想の乳頭を短時間で手にすることが可能です。

陥没乳頭手術を検討するにあたって、まずは複数のクリニックでカウンセリングを受けてみるところから始めてみましょう。

手術の詳細が気になる方は、お気軽に当院へお問い合わせください。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 久次米 秋人(くじめ あきひと)

    久次米 秋人(くじめ あきひと)

    日本美容外科医師会理事
    日本美容外科学会認定専門医

    • 略歴

      • 1983年
        金沢医科大学医学部 卒業
        1983年
        高知医科大整形外科入局
        1989年
        東京本院(品川)開院
        2002年
        本院を新宿に移転
        2013年
        銀座院院長就任
        2018年
        第107回日本美容外科学会 学会長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科医師会理事
      日本形成外科学会会員
      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      日本脱毛学会会員
      北米脂肪吸引形成外科学会会員
      日本坑加齢美容医療学会会員

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