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公開日:2022年07月10日(日)
最終更新日:2024年03月18日(月)
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目次
顔のイメージは年々変化しますが、その原因のひとつとして挙げられるのは毛穴の変化です。
特に年齢によって毛穴が開くと、やがてたるみ毛穴に発展して、若い頃とはまったく違ったイメージになることもあります。
こちらの記事では、開き毛穴改善に役立つヴェルベットスキンの概要や効果、治療の流れ、ダウンタイム、注意点をご紹介しています。
ヴェルベットスキンとは、柔らかくて手触りが良い布、ヴェルベットのようなお肌を目指すための治療です。
それではまず、ヴェルベットスキンの治療内容からご紹介しましょう。
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ヴェルベットスキンとは、ダーマペンとマッサージピールを組み合わせた治療で、ふたつの治療の相乗作用によって理想のお肌を目指せます。
それではここで、ダーマペンとマッサージピールの特徴を簡単にご紹介します。
ダーマペンとは、医療機器の先端部分にある細い針でお肌を傷付けて、自然治癒力で美肌を目指す治療です。
ダーマペンで傷付けられた肌細胞は元の状態に戻ろうとしますが、その際にはコラーゲンが急ピッチで生成されるため、治療以前よりもみずみずしく弾力のあるお肌を目指せるのです。
コラーゲンが減少すると、お肌は弾力を失って開き毛穴やたるみ毛穴ができる原因になります。
そして、ダーマペンでコラーゲンを生成することが、年齢によって目立ってきた開き毛穴やたるみ毛穴の改善に役立つということですね。
また、ダーマペンはひとつの治療だけでも毛穴トラブルの改善を目指せますが、以下でご紹介するマッサージピールの治療を組み合わせることで、より高い毛穴トラブルの善効果を期待できます。
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マッサージピールとは、「PRX-T33」という薬液を顔全体に塗り込み、成分を浸透させることで乾燥肌やハリのないお肌、開き毛穴といった肌悩みを改善できる治療です。
また、PRX-T33はトリクロロ酢酸、過酸化水素水、コウジ酸で構成されており、ターンオーバーの促進や美白効果も期待できます。
なお、美容外科の治療メニューにはケミカルピーリングがあり、この治療では薬液で角質を剥がしますが、マッサージピールでは薬液の成分をお肌に浸透させるという違いがあります。
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ヴェルベットスキンは、開き毛穴やたるみ毛穴の改善はもちろんのこと、黒ずみ毛穴や、ニキビとニキビ跡の改善、傷跡の改善、小じわ改善、くすみ改善なども期待できます。
また、妊娠中や産後に目立つことがあるのが妊娠線ですが、ヴェルベットスキンなら、目立つ妊娠線の改善も目指せます。
なお、ヴェルベットスキンはニキビ跡の改善にも対応できる治療ではありますが、深いクレーター状のニキビ跡では、改善までに時間がかかる可能性があります。
この点についてはカウンセリングで確認できますので、気になる方は医師に確認してみると良いでしょう。
ヴェルベットスキンは、顔全体の治療でおよそ20分~40分で治療を受けられます。
それでは、ヴェルベットスキンの治療の流れやダウンタイム、治療回数についてご紹介しましょう。
ヴェルベットスキンの治療の流れは以下のようになります。
カウンセリングでは、患者さんのお肌の状態を医師がよく確認した上で、ヴェルベットスキンによる治療が適切かどうかを判断します。
そして、医師が適切だと判断した場合では治療に入りますが、このときに患者さんからの要望があれば麻酔を施してダーマペン4とマッサージピールの治療が行われます。
なお、ダーマペン4の針の長さは調節でき、ヴェルベットスキンでは0.2mmの短い針が使われることが多いため、強い痛みを感じる心配はほぼありません。
それでも痛みが心配であれば、医師と相談した上で麻酔の使用を検討すると良いでしょう。
また、美容外科によってはカウンセリング当日に治療を受けられないことがありますので、この点についてはあらかじめ電話またはメールで相談してみることをおすすめします。
ヴェルベットスキンは、ダーマペンでお肌を傷付ける治療であるため、数日間のダウンタイムがあります。
それでは、ヴェルベットスキンの治療当日からダウンタイム終了までの経過をご紹介します。
治療後の痛みはほとんど出ませんが、赤みや熱感、内出血、むくみなどは多少なりとも見られます。
なお、治療当日のシャワーはかまいませんが、体を温める入浴は行えません。
また、治療当日はメイク不可ですが、24時間が経過すれば行ってもかまいません。
スキンケアに関しても、治療当日は避け、翌日から保湿ケアを開始しましょう。
そして注意が必要なのは、紫外線に直接当たらないように注意するということです。
ヴェルベットスキンの治療後、お肌はデリケートな状態になっていますので、紫外線で余分な負担をかけないように注意しましょう。
治療から4日間が経過すると、赤みや熱感はほぼ気にならなくなります。
また、内出血やむくみはまだ残っていますが、治療当日~3日よりも格段に目立たない状態に回復します。
そして、人によっては乾燥肌が気になったり表皮が剥けたりすることがありますが、この状態は回復段階で普通に起こる症状ですので、心配はいりません。
内出血、むくみ、乾燥肌、表皮の剥けはすでに治まり、治療前と同様の生活に戻れます。
また、人によっては患部に色素沈着が見られることがありますが、治療によって起こった色素沈着は時間の経過とともに薄くなります。
ヴェルベットスキンで必要な治療回数については、現在のお肌の状態や、患者さんが目標とするゴールがどこにあるのかによって差が生じます。
たとえば、小じわを改善したい場合では、現在より少し浅くなれば良いのか、ほとんど目立たない状態になるまでの改善効果を求めるのかによって、必要な治療回数が異なります。
また、ニキビ跡改善では、赤みを治したいのか、クレーター状の凸凹を治したいのかによって、必要な治療回数に差が生じるでしょう。
つまり、1回の治療で満足できる場合があれば、5回の治療で満足できる場合もあるということですね。
なお、開き毛穴やたるみ毛穴は時間をかけて目立つ状態になっていますので、1回の治療ではほぼ変化が見られません。
開き毛穴やたるみ毛穴では、およそ4回~6回程度の治療が必要になるでしょう。
1回の治療で効果を実感できないと、「ヴェルベットスキンでは毛穴トラブルを改善できない」と感じるかもしれません。
しかし、毛穴の状態が悪化していれば、その分だけ治療回数が増える可能性がありますので、この点についてはあらかじめ納得した上で治療を受ける必要があるでしょう。
ヴェルベットスキンのダウンタイムは10日間程度続きますので、治療当日には入浴やメイクを避ける、紫外線に直接当たらないといった注意は厳守してください。
また、激しいスポーツも赤みが治まるまで待ちましょう。
そしてもうひとつ、トレチノイン&ハイドロキノンを使用して美白ケアを行っている方は、ダウンタイム終了までこれらの外用薬は使用しないように注意してください。
トレチノインとハイドロキノンはお肌への刺激が強く、ヴェルベットスキンでデリケートな状態になっているお肌に使用するとダウンタイムが長引く可能性がありますので、十分な注意が必要です。
ヴェルベットスキンは、以下に該当する方は受けらません。
これらに該当する方は、残念ながらヴェルベットスキンを受けることができません。
また、妊娠は病気ではありませんが、妊娠中のお肌は非常にデリケートな状態になっているため、ヴェルベットスキンを受けたとしても、思うような結果を得られない可能性があります。
さらに、妊娠中には体調が急変する可能性があるため、美容治療を受けるなら、出産後に体調が安定したタイミングで受けるように注意しなければなりません。
一方、アレルギーや病気でヴェルベットスキンを受けられない場合には、美容治療を諦めなければならないと感じるかもしれません。
しかし、アレルギーや病気でも美容治療を諦める必要はありません。
それは、美容治療にはあらゆる種類があるため、医師に相談をすれば、受けられる治療を提案してもらえる可能性があるからです。
ただし、他の治療ではヴェルベットスキンと同様の効果を得られるとは限りませんので、医師から提案を受けた際には、どのような効果があるのか、ダウンタイムはどうかなど、詳細についての説明を受けておいてくださいね。
今回は、ヴェルベットスキンの概要や効果、治療の流れ、ダウンタイム、注意点をご紹介してきました。
ヴェルベットスキンは、ダーマペンとマッサージピールを組み合わせた合理的な治療で、開き毛穴やたるみ毛穴をはじめとする肌悩みに対応できます。
ただし、1回の治療で効果が得られないことがある、体質や病気によっては治療を受けられないことがあるという注意点もあります。
ヴェルベットスキンの治療をお考えの方は、注意点にもしっかりと目を向けた上で治療を検討してくださいね。
このページの監修・執筆医師
久次米 秋人(くじめ あきひと)
日本美容外科医師会理事
日本美容外科学会認定専門医
略歴
主な加盟団体
日本美容外科医師会理事
日本形成外科学会会員
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本脱毛学会会員
北米脂肪吸引形成外科学会会員
日本坑加齢美容医療学会会員
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