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歯ぎしりの治し方を徹底解説!歯ぎしりは美容の大敵です。

歯ぎしりの治し方を徹底解説!歯ぎしりは美容の大敵です。

公開日: 2022年10月24日 (月)
最終更新日: 2023年11月02日 (木)
歯ぎしりの治し方を徹底解説!歯ぎしりは美容の大敵です。

「歯ぎしり」と聞くと、「寝ているときに音を立てている」「ギリギリとした音がうるさい」といったイメージを持つ方が多いでしょう。中には「私には関係ない」と考える方もいるかもしれません。

しかし、歯ぎしりに対するこれらの印象は全て誤解です。

歯ぎしりは、上の歯と下の歯が必要以上に接触してしまっている状態を意味します。

就寝時以外に歯を無意識に食いしばったり、こすり合わせてしまうことも歯ぎしりと言い、無音の歯ぎしりや、「カチカチ」という音を出す歯ぎしりもあります。

日本人の70%が歯ぎしりを発症していると言われており、多くの人にとって歯ぎしりは他人事とは言えません。

歯の健康や歯並びは、心身の健康はもちろんのこと顔のバランスや骨格の美しさにも大きな影響を与えます。

この大事な歯を歯ぎしりで摩耗してしまっていると、顔や身体の印象に悪影響を及ぼしかねません。

本記事では、隠れ歯ぎしりの見つけ方と、歯ぎしりの治し方について解説します。

歯ぎしりをしている自覚がないという方もぜひチェックしてみてください。

 

歯ぎしりはなぜ起こる?

歯ぎしりが起こる原因について解説している歯科医

歯ぎしりが起こる原因は、はっきりとは解明されていません。

ただし元々の歯並びや噛み合わせの悪さといった要因に起因するものではなく、ストレスが最も大きく関係していると考えられています。

近年、噛むという行為にはストレスを軽減させる効果があるということが分かってきました。

野球選手がガムを噛みながら試合に臨むのも、噛むという行為で脳内で快楽物質を生成し、安心感や快楽感を得ることができるからだと言われています。

ガムを噛むという行為と同様の効果を得てストレスを解消するために、人間は無意識に食いしばりをしているのです。

また、飲酒や喫煙、コーヒーなどの嗜好品の摂取習慣も、特に睡眠中の歯ぎしりを誘発すると考えられています。

アルコールやニコチン、カフェインといった物質は、睡眠の質を下げるとされています。

通常人間の身体の筋肉は、身体が深い眠りについている時には動きが抑制されています。

しかし、眠りが浅い状態の時には筋肉が稼働するため、上下の歯を動かす筋肉である咬筋も動きやすく、歯ぎしりが起こりやすくなるのです。

この他に骨格のズレなどが原因で歯ぎしりを発症してしまっている場合もあります。食いしばりの習慣がある方も注意が必要です。

歯ぎしりと向き合い、歯ぎしりを治していく上では、自分がなぜ歯ぎしりをしてしまっているのかを今一度確認し、ライフスタイルを見直すとよいでしょう。

 

歯ぎしりの種類は?

歯ぎしりはいくつかの種類に分類することができます。

一種類の歯ぎしりのみを発症している方もいれば、複数タイプの歯ぎしりを併発している方もいます。

歯ぎしりを治していくために、自分がどのタイプの歯ぎしりをしてしまっているのかをしっかりと見極めていきましょう。

 

歯ぎしりの種類その1 グライディングタイプ

就寝中に起こりやすく、ギリギリと音を立てるタイプの歯ぎしりが、「グライディング」です。

一般的にイメージされやすい歯ぎしりのタイプです。

上の歯と下の歯を左右に、そして素早くこすり合わせるために、歯がすり減ってしまうという特徴があります。

 

歯ぎしりの種類その2 クレンチングタイプ

「クレンチング」は上下の歯を強く食いしばるタイプの歯ぎしりです。

重いものを持つ仕事や、スポーツなどで普段から歯を強く食いしばる習慣のある方が発症しやすい歯ぎしりです。

歯ぎしりは最高で100kgもの負荷がかかるため、上下の歯に強い圧力をかける習慣を放っておくと、歯並びに影響が出るのはもちろんのこと、あごや筋肉にも強い負荷がかかります。

特に歯を噛みしめる際に使う咬筋が歯ぎしりによって無意識のうちに鍛えられてしまうと、エラ張りの要因となってしまいます。

 

歯ぎしりの種類その3 タッピングタイプ

上の歯と下の歯をカチカチと合わせるタイプの歯ぎしりを「タッピング」と言います。

寒いときに歯がカチカチとぶつかり合うイメージに近いです。

歯をぶつけ合う力の強弱には個人差がありますが、睡眠時に音を発するため周囲にも気付かれやすいでしょう。

また特に強い力でタッピングを続けていると、歯の欠けなどといったトラブルにつながります。

 

歯ぎしりの種類その4 ナッシングタイプ

「ナッシング」は、歯をきしませるタイプの歯ぎしりです。

歯全体ではなく、上下どちらかの歯が高くなってしまっている部分や、噛み合わせの悪い部分など一部をきしませる行為です。

主に就寝時に発症しやすく、キリキリやキシキシといった音を立てながら、一部分の歯がすり減っていきます。

ナッシングによってさらに噛み合わせが悪くなると、食べ物を咀嚼する際に無意識のうちに他の歯ばかりを使うようになってしまい、あごの変形や顔のゆがみなどのリスクが高くなります。

 

歯ぎしりの治し方は?

歯ぎしりの治し方を案内している女医

美しい歯並びを損なってしまうばかりか、顔全体のバランスを壊してしまいかねない歯ぎしり。

これまで症状を指摘されたことがない方でも、「朝起きると、なんだかあご回りに疲労感がある」という場合や、「慢性的に頭痛や肩こりがある」という場合には、隠れ歯ぎしりの可能性が非常に高いです。

歯ぎしりは早期に対策をとることによって、その影響を最小限にとどめることができます。

歯ぎしりの治し方をしっかりと確認して、正しい治療法を選択しましょう。

 

歯ぎしりの治し方その1 ライフスタイルの見直し

歯ぎしりの改善のために、まず取り組みたいのはライフスタイルの見直しです。

前述の通り人間の身体の筋肉は、深い眠りについている時には活発に動きません。

アルコールやカフェインの摂取量、喫煙習慣を見直すことで、より質の良い睡眠をとる習慣が身に付くと、歯ぎしりのリスクも低くなります。

また質の良い睡眠のために、寝る前のだらだらスマホや、高すぎる枕などを見直し、ラベンダーなど緊張を緩和して安眠効果を誘うアロマを焚くことなどもおすすめです。

睡眠中の歯ぎしりは自覚することが難しいですが、日中の歯ぎしりや食いしばりは、心がけ次第で改善可能です。

日中の歯ぎしりや食いしばりは、仕事や勉強に集中している場面や運動中、肉体労働中に行ってしまう方が多いとされています。

歯ぎしりに気づいたらあごの筋肉を緩めたり、ガムを噛むといった方法で、少しづつ改善していきましょう。

 

歯ぎしりの治し方その2 ナイトガードを装着する

主に就寝中の歯ぎしりから歯を守る方法として、ナイトガードの装着が有効です。

ナイトガードは、夜間に使用する専用のマウスピースのことです。

一般的には上の歯に装着するハードタイプのナイトガードを推奨している歯科医院が多いでしょう。

ナイトガードの装着により、歯ぎしりのダメージから歯を守ることができるのはもちろんのこと、ナイトガードの傷痕やすり減り具合から実際に自分がどの程度歯ぎしりをしているのか、どの部分を強く食いしばっているのかなどを判別することが可能です。

 

歯ぎしりの治し方その3 エラボトックス注射を打つ

歯ぎしりが習慣化している方の場合、上下の歯を動かす筋肉である咬筋が発達してしまっている可能性が高いです。

奥歯を「イー」と噛みしめた際、耳と口角の間あたりがぼこっと膨らみます。このいわゆるエラの部分が咬筋です。

食いしばりが習慣になってしまっている方はこの咬筋が無意識のうちに筋トレをしている状態になり、非常に強くて硬い筋肉になってしまっている可能性があります。

ご自身でエラを触ったときに「他の表情筋よりも凝り固まっているかも」と感じる場合は、注意が必要です。

この咬筋を緩めるのが、ボツリヌストキシンを注入するエラボトックス注射です。

エラ張りの症状が改善するとともに、咬筋の発達を止めることで歯ぎしりの影響を最小限に抑える効果が期待できます。

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歯ぎしりの治し方その4 マウスピースの装着

歯ぎしりによって歯並びに影響が出てしまっている場合は、歯並びを矯正しながら歯ぎしりのダメージを軽減することができる、マウスピースの装着がおすすめです。

共立美容外科では「インビザライン・システム」という、マウスピースを使用した歯列矯正を行っています。

透明で目立ちにくいポリウレタン製のマウスピースを、食事と歯磨きの時以外は常に装着することによって、食いしばりで歪んでしまった歯並びを矯正することができる上に、日中と就寝時の歯ぎしりのダメージから歯を守ることができます。

 

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歯ぎしりの原因とタイプを正しく理解して、歯ぎしりの治し方を検討しよう!

歯ぎしりの治し方を案内している歯科医師

「歯ぎしり」と総称される歯の噛みしめ習慣ですが、歯ぎしりをしてしまう原因や歯ぎしりによる歯や顔のゆがみなどへの影響は、人それぞれです。

また自覚症状がない場合が非常に多く、セルフケアで治すことが難しいのが歯ぎしりです。

「歯ぎしりを治したい!」とお考えの方や、「この顔のゆがみや身体の不調は、ひょっとして歯ぎしりが原因?」とお悩みの方は、共立美容外科までご相談ください。

歯科からの観点と美容医療の観点から、一人ひとり合わせた歯ぎしりへのアプローチを提案させていただきます。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 日本美容外科学会
  • 日本美容外科学会認定専門医

磯野 智崇

(いその ともたか)

医師の詳細

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