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歯周病の症状は3段階!進行過程をセルフチェック!

公開日:2022年01月20日(木)
最終更新日:2023年01月20日(金)

美容歯科
歯が綺麗になったイメージ
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2021年厚生労働省による歯科疾患実態調査によれば、男女30代後半になると約70%の方が「歯周病にかかっている」というデータがあります。

歯周病は虫歯とは違って、痛みや腫れなどの自覚症状がほとんどなく、知らぬ間に進行していき歯がグラグラになって、最終的に多くの歯が抜け落ちてしまうコワイ歯の病気です。

歯周病の症状は進行過程によって軽度・中度・重度があり、初期段階でケアをすれば、進行スピードを緩めて健康な歯を保つことができます。では、早速みていきましょう。

 

歯周病とはどんな歯の病気?

歯を指さす女性

「歯周病」とは、歯と歯茎の間にある歯周ポケットと呼ばれる溝に歯垢(プラーク)内にある歯周病菌が入り込み、歯ぐきや歯槽骨(歯を支える骨)が破壊されてしまう歯の病気です。

健康的な歯茎は薄いピンク色をしていて、弾力があって引き締まっており、歯ブラシやフロスをしても出血することはありません。

しかし、歯と歯茎の間に多くの細菌が溜まると、毒素が作られて歯茎に炎症が起きますので、プクッと赤く腫れるようになり、歯ブラシやフロスをすると歯茎から出血します。

歯周病は時間の経過と共に症状が進行してき、適切な治療を受けずに放置した場合は、歯を支えている歯槽骨が破壊されて歯がグラグラして、多くの歯が自然と失われてしまうのです。

多くの人が「歯周病」になりやすい理由は、虫歯のように痛みや頬が腫れ上がることがないので自覚症状はほとんどなく、知らぬ間に症状が進行して気が付かないからと考えられます。

しかし、歯周病になったら一気に歯が抜けてしまうのではなく、段階的に症状が進行していくタイプの病気ですので、初期段階で適切なケアをすれば、進行を阻止することは可能です。

確かに歯周病は歯が抜け落ちてしまうコワイ病気ですが、早い段階から歯周病にならないように予防をして、歯科医での診断、治療を受ければ歯の健康をしっかりと維持できます。

 

 

歯周病になる原因

歯周病を引き起こす直接的な原因はお口の中の歯垢(プラーク)にある細菌です。

歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットに細菌が繁殖すると、歯垢が石灰化してやがて硬い歯石となり、歯周ポケットが徐々に深くなったところにさらに歯石がたまり、歯周病が進行します。

わたしたちのお口の中には300〜700種類の細菌が存在し、歯垢1mgの中には約10億個の細菌が棲みついており、歯茎に炎症を引き起こしたり、歯を支える骨を溶かしてしまうのです。

日頃のブラッシングだけでは歯石は取りきれませんので、歯周病予防のために、定期的に歯科医で取ってもらう必要があります。

 

歯周病のセルフチェックリスト

以下のような症状があれば歯周病の疑いがあります。

 

  • 歯磨きやフロスをすると出血する
  • 歯ぐきが赤い、紫色をしている
  • 歯茎がプクッと赤く腫れている
  • 口臭が気になる
  • 歯茎を押すと膿が出る
  • 口の中がネバネバする
  • 歯茎がムズムズする
  • 硬い食べ物が噛みにくくなった
  • 歯が下がって歯が長くなった
  • 歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった
  • 歯と歯茎の間に隙間ができた
  • 歯がグラついている

 

1個〜3個当てはまった方…軽度の可能性があります

4個〜5個当てはまった方…中度の可能性があります

5個以上当てはまった方…重度の可能性があります

 

歯周病の治療は重度の段階になって始めるのではなく、なるべく早い段階からセルフケアと歯科医の診断、治療によって、進行を抑えることが大切です。

 

歯周病の症状は進行過程によって3段階

歯周病の症状は進行過程によって軽度・中度・重度の3段階あります。

初期段階では自分ではほとんど気がつくことがありませんが、ブラッシングの際に歯茎が出血したり、歯茎が腫れる症状が現れてきた場合は歯周病になっている可能性があります。

歯茎から膿が出たり、歯がグラグラする、硬い食べ物が噛みにくいなどの症状があった場合は歯周病の中度・重度の可能性がありますので、早めに歯科医院を受診しましょう。

ここからは、歯周病の症状、軽度・中度・重度の3段階をみていきましょう。

※歯周ポケットとは歯と歯ぐきの間にある溝のことを指します。健康な状態では約1mm〜2mm

の溝ですが、周辺に炎症が起きると溝が段々と深くなります。

 

1)軽度の歯周病|歯周ポケット 2mm〜5mm

 

▽歯周病の症状

 

  • 歯茎が赤くなった
  • 歯茎が炎症してプクッと腫れている
  • 歯磨きをすると歯茎から出血する
  • 口臭が気になる
  • 歯が浮いた感じがする
  • 歯がムズムズかゆい感じがする

 

歯周ポケットに歯垢(プラーク)が溜まり、細菌が繁殖すると歯茎が炎症を起こして、歯と歯茎の間に約2mm〜3mmの隙間ができます。

歯茎が腫れて薄いピンク色から赤になります。

この段階ではまだ「歯肉炎の初期段階」ですので、歯を支えている骨(歯槽骨)には影響はなく、正しい歯ブラシプラークコントロールすることで健康な歯と歯茎に戻すことは可能です。

しかし、歯磨きがしっかりできないでいると歯茎が赤く炎症して、歯周ポケットの深さは3mm〜5mmになり、「歯周炎の軽度」になります。

歯肉炎から歯周病に進行すると、歯周病菌が歯の周りの歯肉や歯槽骨まで侵入しますので、歯根と歯槽骨の間にある歯根膜が破壊されていくので注意が必要です。

 

2)中度の歯周病|歯周ポケット 5mm〜7mm

 

▽歯周病の症状

 

  • 歯茎が腫れて痛い
  • 歯のグラつきがある
  • 硬い食べ物が噛みにくい
  • 歯茎が下がって歯が長くなった
  • 歯茎を触ると膿が出ることがある
  • 強い口臭がある

 

歯周炎が中度の段階に入ると、歯周ポケットは5mm〜7mmまでに深くなり、歯周組織の炎症が進み、歯槽骨の半分が破壊された状態になりますので、歯がグラグラになってしまいます。

歯が浮いたような感じになり、硬い食べ物が噛みにくくなったり、冷たい飲み物を飲むと染みる知覚過敏の症状もありますので、食事が不自由に感じるでしょう。

歯周炎が中度の段階には、歯茎が徐々に下がる「歯肉退縮」が起こりますので、歯が以前よりも長くなったように感じます。

歯科医院での治療では歯周ポケットの中に溜まった歯石と歯根に付いた歯石を除去し、歯根の表面をクリーニングしていきます。

 

3)重度の歯周病|歯周ポケット 7mm以上

 

▽歯周病の症状

  • 物を噛めないほど歯のグラつきがある
  • 歯茎がブヨブヨで血や膿が出る
  • 口臭がかなり強い
  • 朝目覚めると口の中がネバネバし、血の味がする

 

歯周炎が重度の段階に入ると、歯を支える歯槽骨が3分の2以上破壊されてしまいますので、歯のグラつきがひどく、しっかりと食べ物を噛むこともできなくなります。

朝起きると口の粘つきを感じて、時には血の味を感じることがあり、口臭もひどくなるので周囲の人に気づかれるリスクもあるので要注意です。

歯科医院での治療では状態を診査した上で、歯周組織再生療法、歯周外科治療が必要になるケースがあります。

 

 

歯周病になりやすい方の特徴

歯周病の直接的な原因は歯垢(プラーク)内にある歯周病菌だと分かりましたが、間接的にはどういった人が歯周病になりやすいのでしょうか。

タイプをみていきましょう。

 

歯周病になりやすい人の特徴

 

  • 歯磨きをおろそかにしている方
  • 歯ぎしり、食いしばり、噛み締めのクセがある方
  • 不適合なインプラントをしている方
  • 生活習慣の乱れ、過度なストレスがある方
  • 喫煙者
  • 糖尿病の方
  • 妊娠中の方
  • 免疫力が低下している方

 

歯周病は口腔環境だけでなく、生活習慣が乱れているとなりやすく、特にタバコを吸う方は進行が速い傾向にあるので注意が必要です。

妊娠初期はホルモンの影響によってつわりが出て、歯周病や虫歯になりやすいです。

インプラントは細菌感染を起こしやすく「インプラント周囲炎」になりやすいので注意しましょう。

 

歯周病の症状を放置するリスク

歯周病は徐々に進行するタイプの病気だと分かりましたが、気づかずに進行してしまったり、歯科医に行かずに放置してした場合、どんな健康リスクがあるのでしょうか。

歯周病は口内環境だけでなく、歯周病菌が毒素を出して血流と一緒に心臓や肺など他の臓器まで到達して白血球を活性化するので、全身に悪影響を及ぼすことが分かっています。

全身疾患は感染性心疾、冠状動脈疾患、肺炎などのリスクがあり、歯周病菌が血液中に入って胎盤を刺激すると早期低体重児出産になる可能性もあるので注意が必要です。

 

歯周病の症状が進行するのを防ぐには?

歯周病の原因は歯垢(プラーク)ですから、日々のセルフケアを心がけ、歯科医での定期的なクリーニングで取り除き、メンテナンスを受けることで症状が進行を抑えることが可能です。

ここからは、歯周病の進行を防ぐ方法をみていきましょう。

 

セルフケアを見直す

歯周病を予防するには自宅でのセルフケアが基本です。

普段の歯磨きの仕方ではきちんと磨けていなかったり、磨き残しがあることがありますので、正しいやり方を覚えましょう。

まず、歯ブラシは歯垢を落としやすいようにヘッドが小さめで柔らかいタイプの物を選び、歯と歯茎の間に当てて、1センチ幅で小刻みに動かして歯垢を落としていきます。

歯が凸凹した部分や磨きにくい部分はブラシの先端を使って、歯の隅々まで毛先を行き渡らせてブラッシングしましょう。

歯ブラシだけでは歯石がまだ残っていますので、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると効果的です。

デンタルフロスは歯と歯の間に入れて左右にスライドさせて引き抜きます。

歯と歯の間に隙間が大きい場合は歯間ブラシを入れて、左右に動かすとキレイにブラッシングできます。

あまり力を入れすぎると歯茎を傷つけてしまうので優しく行いましょう。

 

定期的に歯科医院でクリーニングを行う

口内に歯石が溜まったら歯ブラシでは取ることができませんので、定期的に歯科医院の診療を受けて、歯石除去のクリーニングをしてもらうことが大切です。

歯周病の症状は軽度の段階では気が付かないことが多いので、定期的に歯科医院で診てもらうことで早期発見に繋がります。

歯周病は進行性の病気で再発しやすい特徴がありますので、口内環境を良好な状態に保つためにもセルフケアと歯科医院でメンテナンスを両立させることが大切です。

 

生活習慣を見直す

歯周病になりやすい方は生活習慣が乱れている傾向にありますので、歯周病予防と健康のためにも喫煙の習慣を断つ、疲れやストレスを溜めない、免疫力を高めると効果的です。

口内環境は歯周病菌に対抗できるように、食生活は栄養バランスが整った食事を心がけて、血行促進するビタミンE、抗酸化作用のあるビタミンCを含む食品を積極的に摂りましょう。

 

 

歯周病の症状は…共立美容外科・歯科にお気軽にご相談ください

歯を指さす看護師

全国の主要都市に25院展開する「共立美容外科・歯科」は美容外科が美しさを追求した様々な歯科治療を行っております。

審美歯科メニューは矯正、インプラント、歯周病治療、ホワイトニング、入れ歯、歯茎の見た目の改善など多岐にわたり、すべてにおいて痛みを最小限に抑えた治療に自信がございます。

「歯周病かな?」「歯周病が治らない…」とお悩みの方は「共立美容外科・歯科」の無料カウンセリングをご予約の上、お気軽にご相談ください。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 諸岡 梨沙(もろおか りさ)

    諸岡 梨沙(もろおか りさ)

    日本アンチエイジング歯科学会認定医
    メディカルアロマセラピスト認定医

    • 略歴

      • 2005年
        福岡歯科大学 卒業
        2009年
        共立美容外科・歯科 入職
        2009年
        共立美容外科・歯科 大阪本院(歯科部門)院長就任
    • 主な加盟団体

      日本口腔インプラント学会
      日本審美歯科学会
      日本補綴歯科学会
      顎機能咬合学会
      アンチエイジング歯科学会
      アンチエイジング歯科学会認定医
      メディカルアロマセラピスト認定医
      ヨガインストラクター

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