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公開日:2023年04月05日(水)
最終更新日:2023年06月08日(木)
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目次
「PRP療法という言葉を聞いたことがあるけれど、具体的にどのようなものなのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。PRP療法では自身の血液を利用して、細胞の活性化を促します。けがや体の痛みなどの治療からシワやニキビ跡の改善まで、その効果はさまざまです。
本記事では、PRPとはそもそも何なのかということやPRP療法の効果、メリット・デメリットなどについて解説していきます。
PRPは「Platelet Rich Plasma」の略称で、血液中の血小板を濃縮したものです。日本語では「多血小板血漿(けっしょう)」とも呼び、組織の修復や細胞の生成を促す働きがあります。
血液は、赤血球や白血球、血小板などの成分と、血漿(けっしょう)という液体から成り立っており、それぞれ人間が生きる上で重要なものです。その中でも血小板には、血管の止血を行うだけでなく、成長因子という成分を作り出し、組織の修復・成長を促す役割があります。
血小板に含まれる成長因子には多くの種類が存在し、それぞれ異なる働きがあります。代表的な成長因子は以下の通りです。
成長因子名 | 成長因子の主な働き |
FGF |
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TGF-β |
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EGF |
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IGF |
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PDGF |
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VEGF |
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bFGF |
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PRP療法とは、治療・施術を受ける方から血液を採取し、専用の医療機器で抽出したPRPを対象となる箇所に注入する再生医療です。
そもそも再生医療とは、病気や事故などによって失った自身の組織を再生・修復することを目的とした治療のことを指します。PRPの注入によって、濃縮された血小板がさまざまな成長因子を放出し、血管の生成や組織の修復といった自己治癒力を高めることが可能です。
PRP療法は、以下の2つに大きく分けられます。それぞれについて詳細を見ていきましょう。
整形外科分野において、2000年代頃からPRP療法が用いられるようになりました。具体的には、スポーツによるけがや疾患、慢性的な肘や膝の痛み、変形性関節症などの治療で利用されることが多いです。その他にも、産婦人科分野で不妊治療の一環として用いられることもあります。
スポーツによって、肉離れや靭帯(じんたい)の損傷、腱炎などになってしまった場合に、PRP療法を行います。体になるべく負担をかけずに、けがや障害を負った箇所の組織の修復を目指すことが可能です。PRP療法の治療対象となる、代表的なけがや疾患は以下の通りです。
スポーツによるけがや疾患 |
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肘や膝、腰などに慢性的な痛みがある方に対しても、PRP療法を行うケースがあります。例えば変形関節症の場合、PRP療法によって関節部分の組織の生成・修復が促され、痛みの緩和、解消につながるのです。
また腰椎椎間板ヘルニアの場合、背骨をつなぐクッションの役割を担っている椎間板の一部が変形してしまい、神経を圧迫すると痛みを感じます。神経が通る箇所にPRPを注入すれば、組織の修復が促され、痛みが緩和されるのです。
「長年リハビリや治療を行っているのに、なかなか治療の効果を実感できない」という方でも、PRP療法によって症状が改善することもあります。なお、PRP療法の対象となる主な症状は以下の通りです。
関節の痛み |
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腰の痛み |
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肩の痛み |
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薄毛や抜け毛に対しても、PRP療法は有効です。気になる箇所にPRPを注入すれば、頭皮の内側で成長因子が作用し、乱れたヘアサイクルを正常に整えます。ヘアサイクルの成長期が正常に戻るため、毛が太く抜けにくくなり徐々に薄毛・抜け毛を改善していくことが可能です。
PRP療法は不妊治療の一つとしても用いられます。子宮内膜が薄い着床障害をお持ちの方に対して、子宮腔内にPRPを注入します。子宮内膜の増殖や血管の生成を促し、着床率の向上を目指す治療です。
PRP療法は体の治療だけでなく、美容分野でも用いられます。美容を目的としたPRP療法は「PRP皮膚再生療法」と呼ばれ、美肌効果や肌質改善の効果を期待できます。
またPRP皮膚再生療法は、大きく以下の2つの施術に分けられます。
施術を受ける方の血液から抽出した血小板を濃縮して、お悩みの箇所に注入します。自身の血液成分のみを利用するため、アレルギーなどの副作用が起きる可能性が低い施術です。
施術を受ける方の血液から抽出したPRPに成長因子を添加することで、より高い効果が見込めます。
PRPに成長因子を添加するかどうかは、クリニックや施術メニューによって異なります。血小板のみを使用するPRP皮膚再生療法のみを行っているクリニックもあれば、両方のメニューを提供しているクリニックもあるため、事前に確認しておきましょう。
ここからはPRP療法の治療・施術の流れについてお伝えします。治療目的であっても美容目的であっても大まかな流れは基本的には変わりません。ただし、細かい部分で異なる場合があるので、詳細を知りたい場合は、処置を受ける病院やクリニックに確認するようにしましょう。
まずは医師による診察を受け、治療や施術を受ける方の状態の確認や希望のすり合わせを行います。具体的な治療方針や期待できる効果、注意点などを確認しましょう。
またPRP療法では、治療・施術の際に同意書が必要になります。医師に詳細を聞いた上で治療や施術を進めて問題なければ、同意書を確認し署名してください。
治療や施術の対象となる箇所に、局所麻酔を行う場合もあります。PRP注入時の針の痛みを抑えることが可能です。
治療・施術を受ける方の血小板を採取するために、採血を行います。基本的には血液検査をする際の採血をイメージしていただければ問題ありません。
採取した血液を専用の医療機器に入れ、遠心分離させます。これによって血液を「赤血球の層」と「血小板が濃縮された血漿(けっしょう)(PRP)の層」に分離させることが可能です。
その後、施術内容によっては抽出したPRPに成長因子を加える場合もあります。
注射器などを使用して、抽出したPRPを治療・施術したい箇所に注入します。基本的に注入後はすぐに帰宅可能です。
PRP療法はメスを使わないため、体への負担が少ない治療・施術です。そのためダウンタイムについても比較的短く、起こり得る症状も軽いものがほとんど。ここからはダウンタイムの症状について、詳細を解説していきます。
数日〜数週間程度、治療や施術を受けた箇所に腫れや赤みが出ることがあります。特にPRP療法を初めて受けた場合や、皮膚が薄い箇所・骨ばっている箇所にPRPを注入した場合は、腫れや赤みが出やすいです。赤みについては、コンシーラーでカバーすれば基本的に隠すことができます。
施術時は局所麻酔を行うこともあり、痛みを感じることはほとんどありません。ただし、術後数日間、痛みが生じることがあります。もし我慢できないほどの痛みが生じた場合や時間が経っても痛みが治まらない場合は、医師に相談してください。
約1〜2週間、治療・施術した箇所に内出血が生じることがあります。しかし赤みと同様に、ファンデーションやコンシーラーを使えば隠すことができることが多いため、「ダウンタイムの症状がひどくて外出できない」といったケースはほとんどありません。
PRP療法の治療・施術を受けた後、すぐに効果が表れることはほとんどありません。PRP療法は、自身の細胞や組織の修復・再生を促進するものであるため、数週間ほどかけて細胞や組織が活性化し、徐々に効果が表れてくることが多いです。
ただしPRP療法の効果には、個人差があることを認識しておきましょう。治療・施術を受けた方の体質や施術内容によっては、数週間で効果を感じられない場合もあります。自身の状態に合わせて、効果の期間について医師と相談することが大切です。
ここからはPRP療法のメリットを3点お伝えしていきます。
PRP療法はメスを使わない治療・施術です。切開しないため、体に負担をかけずにお悩みの改善・解消ができます。
一般的に手術を行うとなると、数日〜数週間の入院やリハビリなどが必要になり、日常生活の負担にもつながりやすいもの。しかしPRP療法の場合は、入院する必要がなく、翌日から仕事や学校に行くことができます。
採血やPRPの注入を行うため、術後に注射針の跡が残ってしまうことがありますが、非常に小さいものであり、数日程度で自然と消えることがほとんどです。
一度の治療・施術時間は約30分〜1時間程度であることが多く、比較的短時間で済みます。顔周りにPRPを注入した場合でも、注入箇所を避ければ施術直後からメイクが可能です。
PRP療法では、治療や施術を受ける方の血液から採取した血小板を濃縮し、PRPを注入します。もともと自身の体内にあるものを注入するため、アレルギー反応や感染症など重篤な副作用が起きるリスクが少ない点がメリットの一つです。
PRP療法の治療や施術を受けるにあたり、デメリットや注意点を把握しておくことが大切です。ここではデメリットを3点解説します。
繰り返しになりますが、PRP療法は自身の細胞や組織の活性化を促すものです。人間の血小板にはさまざまな成長因子が含まれていますが、どの成長因子がどの程度含まれているかは、人によって異なります。
そのため効果の表れ方や持続期間に個人差があります。数年効果が持続する方もいれば、効果自体あまり感じられない方もいます。
PRP療法では以下に挙げるさまざまな点に考慮して、医師はPRPを注入しなければなりません。
担当医師が適切な調整ができなかった場合、PRPを注入した箇所が膨らみすぎたり、しこりになったりするリスクもあります。これらのリスクは担当医師の技量によって左右されるため、実績が豊富で信頼できる医師に依頼することが大切です。
なお、膨らみすぎやしこりになってしまった場合は、ステロイドの注射薬「ケナコルト注射」で症状が改善することもあります。
しかしケナコルト注射を打つことで、想定よりもコケて見えてしまったり、感染症や糖尿病、高血圧などの重篤な副作用が起きる可能性も。利用する際にはリスクを把握し、施術を行うかどうか検討するようにしてください。
治療目的であっても美容目的であっても、PRP療法を受ける際には基本的に保険は適用されず、自費診療となります。
ただし特定の条件を満たした疾患をPRP療法で治療する際には、保険適用が認められる場合もあります。PRP療法の治療や施術を検討している方は、自費診療か保険適用なのかを念のため確認しておきましょう。
以下に当てはまる方は、PRP療法の治療や施術を受けられない可能性があります。
上記に当てはまらなくても不安な点や既往歴が少しでもある場合は、事前に医師に相談するようにしてください。
ここからは美容目的の「PRP皮膚再生療法」の5つの効果について、詳細を解説していきます。
PRP皮膚再生療法では、以下のような顔周りのシワを改善・解消することが可能です。シワのある箇所であれば、基本的には施術できます。
従来のヒアルロン酸注射などでは改善することが難しかった、目の周りなどの皮膚の薄い箇所のシワにもPRP皮膚再生療法は有効です。
PRP皮膚再生療法では、目の下のくまを改善することが可能です。その他、目元のくぼみにも効果があります。
目元はくまやくぼみ、シワといったさまざまな理由から老化が進行します。 PRP皮膚再生療法では、こうした複合的なお悩みを一回の施術で改善することが可能です。
PRP療法は、顔全体のたるみを改善・解消できます。両鼻から口元にかかるほうれい線や口元から顎にかかるマリオネットラインなど、目立ちやすいたるみについても効果的です。
PRP皮膚再生療法は、肌の細胞の生成やターンオーバーを促し、皮膚を滑らかにすることができます。ニキビ跡を改善したい場合やクレーターのように肌が凸凹している場合にも有効です。時間をかけて徐々にニキビ跡や肌質が改善していきます。
顔だけでなく体にある妊娠線や肉割れ、やけどの跡などの改善も可能です。気になる箇所にPRPを注入すれば、肌の凹凸を目立ちにくくすることができます。
前述した、肌質改善や美肌効果などを目的とした美容整形は他にもあります。PRP皮膚再生療法との違いはあるのでしょうか。
例えばヒアルロン酸注射は、シワやたるみの改善などの効果を期待できます。希望によっては涙袋の形成や唇、鼻の形の調整なども自由自在に調整可能です。
一方でPRP皮膚再生療法の場合、PRPによって肌本来の力が引き出されるため、より自然で美しい仕上がりを期待できるのが他の美容整形と違う点です。
ここからは、共立美容外科のPRP皮膚再生療法ならではの特長をご紹介します。
共立美容外科は厚生労働省の正式な認可を受けているクリニックです。PRP皮膚再生療法をはじめとする再生医療は、厚生労働省が認可した特定認定再生医療員会へ「再生医療等計画書」を提出し、定められた基準をクリアしている病院やクリニックでのみ、治療や施術を行うことができます。
中には基準をクリアしていないにもかかわらず、施術を行っているクリニックもあるため、必ず事前に確認しておくようにしましょう。
PRP皮膚再生療法では、施術を受ける方の体質、改善したいお悩みなどに応じて、適切な注射箇所や注射深度、注入量などを調整する医師の技量が非常に重要です。
共立美容外科では、一般医療の外科や麻酔科などを経験している医師のみを採用しており、経験豊富な医師が直接カウンセリングを実施。施術を受ける方一人一人に合わせて、丁寧かつ適切にPRP注入を行っています。
リスクが少ないPRP皮膚再生療法ですが、重篤な副作用が起きる可能性もゼロではありません。万が一の場合に備えて、迅速に診察や処置を行えるクリニックを選ぶのがおすすめです。
共立美容外科には救急科の医師が在籍しているだけでなく、全てのスタッフが安全講習会を行っています。もし施術後に気になる点があれば、気軽に医師に相談することが可能です。
共立美容外科では、施術を受ける方の血液から採取した血小板のみを用いた注射によるPRP皮膚再生療法があります。
その他にも、以下の3つの施術があるため詳しく見ていきましょう。
ヴァンパイアフェイシャルは、注射針ではなくダーマペンと呼ばれる極細の針を用いてPRPを注入する施術です。
ダーマペンは髪の毛よりも細い複数の針をスタンプ状に刺すもので、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を得ています。
ダーマペン4では、1秒間に1920個もの穴を皮膚に開け、肌のターンオーバーを促すことが可能です。肌に細かい穴を開けて塗りこむことでPRPが浸透し、より高い効果を得られます。
なおニキビ跡による色素沈着を改善したい場合は、ヴァンパイアフェイシャルとピーリング「マッサージピール」を併用することも可能です。
▼共立美容外科で人気のヴァンパイアフェイシャルの料金や施術についての詳細はこちら
▼共立美容外科の人気のマッサージピールの料金や施術方法についての詳細はこちら
共立美容外科では、従来のPRPよりもさらに濃縮された「超高級スーパー濃縮PRPプラチナ」もご用意しています。1回の施術でより高い効果を見込めます。
▼共立美容外科の人気のPRP療法の料金や種類についての詳細はこちら
「セルリバイブジータ」は、施術を受ける方の血液から抽出した血小板に、医薬品として認可されている成長因子を添加したPRP皮膚再生医療です。成長因子を添加することで、施術を受ける方の年齢や体質などを問わず、どのような状態でも安定した効果を実現できます。
また「共立式セルリバイブジータK」という特別メニューもご用意しており、共立美容外科大阪本院でのみ施術を受けることが可能です。
従来のセルリバイブジータの施術をベースに、独自に改良を重ねた方法で大阪本院の医師が注入を行います。深いシワやほうれい線、マリオネットラインなどにも有効です。
▼共立美容外科で人気のセルリバイブジータについての料金や施術についての詳細はこちら
PRP再生療法は、自身の血液から血小板を抽出、濃縮したものをお悩みの箇所に注入する再生医療です。注入する箇所によって、けがや慢性的な体の痛みなどの治療を行えるほか、肌質改善や美肌効果など美容効果も期待できます。
共立美容外科では、経験豊富な医師が丁寧なカウンセリングの元、施術を受ける方一人ひとりに応じて適切なPRPの注入配分や注射深度などを決めていきます。
また従来のPRP皮膚再生療法の施術に加え、ヴァンパイアフェイシャルや超高級スーパー濃縮PRPプラチナ、セルリバイブジータなどのメニューも用意しているので、より高い効果を得たい方はぜひご検討ください。
オンラインでの診察や無料のメール・電話相談も実施しているので、ナチュラルで美しい肌になりたい方はお気軽にお問い合わせください。
このページの監修・執筆医師
磯野 智崇(いその ともたか)
共立美容グループ 総括副院長
略歴
主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
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