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Kyoritsu Biyo Scrap(KBS)

ワキガになりやすい年齢や特徴、ニオイ対策について美容外科医が解説

公開日:2022年05月14日(土)

わきが・多汗症
脇を見せる女性

このコラムを読むのに必要な時間は約 24 分です。
最後まで有意義なページになっていますので是非ご覧ください。

脇のニオイがどうしても気になる、という方も少なくないはず。

人は自分自身のニオイについ敏感になってしまうもので、ワキガになったのかと心配になることもあるでしょう。

ワキガは生まれつき持っているアポクリン汗腺の数と性ホルモンの分泌に関係があり、ニオイが強くなりやすい年齢はおおよそ決まっています。しかし全ての年代でニオイが強くなることもあります。

今回はワキガと年齢の関係やワキガになりやすい人の特徴、ニオイの対処法などにも触れていきます。

脇のニオイで悩んでいる方はぜひ最後まで読んでみてください。

 

 

なぜワキガになるの?

腋臭を説明する看護師

ワキガは脇の下から強めのニオイが感じられる状態で、医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」という名前が付いています。

病名が付いているので病気に分類されていますが、実は病気というよりも体質によるところが大きいのです。

その理由はワキガになる体のしくみを知れば分かります。

人は誰しも汗をかきますが、汗は「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」という2つの汗腺から出ます。

ワキガの原因となっているのは「アポクリン汗腺」から出る汗です。

エクリン汗腺は人の体全体にあり、皮膚の浅い層に存在している汗腺です。

表面に向かって開口しており、体温調節の働きをしています。

エクリン汗腺から出る汗は約99 %が水で、他には塩分やアミノ酸、尿酸などを含みます。

一方、アポクリン汗腺は脇や乳首、外陰部、外耳道に多く、エクリン汗腺よりも深い皮膚層にあり、体毛を包んでいる毛包内に開口しています。

アポクリン汗腺から出た汗は、タンパク質・脂質・脂肪酸などを多く含んでおり、これらの成分は常在菌と一緒になるとニオイを発生します。

これがワキガのニオイの原因となるのです。

 

 

ワキガはどんなニオイ?

ワキガのニオイはよく「鼻にツンとくるニオイ」「硫黄のようなニオイ」などと例えられます。

しかしワキガかどうかを判断する明確な基準や指標はありません。

自分の汗のニオイが気になったとき「もしかしてワキガでは?」と心配になる人はいることでしょう。

しかしワキガ治療の相談にクリニックを訪れる人の中で、実際は治療するほどでもない人も多いもの。

そもそも欧米では、大半の人がワキガであるにも関わらず治療する人は少数です。

アジアでは欧米よりもはるかにワキガの比率が少なく、ワキガはマイノリティであるため、人の目が気になり治療する人が多いと考えられています。

 

 

ワキガを発症しやすい年齢はある?

一緒に寝ている仲が良い家族

ワキガと年齢にはある程度関係があることが分かっていますが、発症しやすい年齢はいつ頃なのでしょうか。

前述のようにワキガは生まれつきのアポクリン汗腺の数と性ホルモンが関係しているため、身体の発達が発症のポイントになります。

それでは年代別に詳しく見ていきましょう。

 

13歳未満

アポクリン汗腺が発達するのはホルモンの働きが活発になる13歳以降と言われています。

そのため13歳未満の子どもがワキガを発症する確率は低いと考えられています。

生まれたばかりの赤ちゃんや未就学の乳児や幼児はワキガにはなりません。

かつては小学生もワキガになりにくいとされていました。

しかし現代の子どもの成長は、50年ほど前と比べても心身ともに1~2年ほど早まっています。

従来の思春期は中学生からが一般的でしたが、今は小学校5~6年生に前倒しになっているという研究結果も。

(※)そのため13歳未満の子どもでも、成長が早い子どもはワキガを発症するケースが多く見られ、これは急激に体が発達しアポクリン汗腺が活発になることが理由と考えられています。

※出典:7号:子どもの早期成熟化に対応した学校体系を|ベネッセ教育総合研究所
https://berd.benesse.jp/berd/center/open/berd/backnumber/2006_07/fea_abiko_02.html

 

13~19歳

年齢が13~19歳ごろになるとちょうど中学生や高校生です。

この時期は思春期にあたりホルモンの働きが大変活発になり性的なエネルギーも増大します。

そのためアポクリン汗腺が刺激されやすく、最もワキガを発症しやすい年齢です。

また新陳代謝が活発な時期でもあり、皮脂量が多く汗もかきやすいため、常在菌や雑菌などと混じり合ってワキガのニオイが強くなってしまいます。

また運動量が多く活発になるなどで汗をかきやすい年頃。

皮脂や汗の量が増えると蒸れやすく衣類に雑菌が繁殖しやすいため、ワキガではなくても強いニオイを発する原因になります。

 

20歳代

ホルモンの働きは20歳がピークとされ、以降は徐々に減少傾向に。

しかし生活習慣の乱れやストレスなどによってニオイが強くなり、ワキガに気が付くケースもあります。

20歳代になるとほとんどの人が働き始め大きく環境が変わります。

親元を離れ一人暮らしを始める人も。新しい生活や慣れない仕事、人間関係などでストレスを感じやすいでしょう。

また外食やお酒を飲む機会が増えるとともに、野菜類が不足したり、脂質の多い食事が増えたりと食生活が偏ってしまいがちに。

脂っこい食べ物や動物性タンパク質は、体内で分解されるとアンモニアや硫化物、脂肪酸となりニオイを強くする原因になるため摂りすぎには注意が必要です。

さらに20歳以降は運動時間も減る傾向にあります。

体を動かさなくなると老廃物もたまりやすく、ストレスを発散しにくくなってしまうため悪循環になる可能性も。

20歳以降でワキガになる場合は、こうした複数の要因によってニオイが強くなることがあるのです。

 

30歳代

30歳代においても栄養が偏った食事や飲酒、ストレスなどの生活習慣がニオイを強くします。

さらに30歳代になると、年齢を重ねたことによるニオイも出始めます。

男性の場合、30歳代の中ごろから体臭が強くなったと感じる人が増える傾向です。

これは40歳以降に出てくる加齢臭とは異なります。30歳代の気になるニオイはよく「使い古した油のようなニオイ」と表現されますが、このオイリーなニオイの原因は「ペラルゴン酸を主体とする脂肪酸」であることが、近年の研究所によって明らかになりました。

(※)また女性の場合は、30歳代前半で妊娠・出産をする人がピークを迎えますが、妊娠・出産をきっかけに一時的にワキガ臭が強くなることも。

これはホルモンバランスが急激に変化することで、アポクリン汗腺が刺激されるためと考えられています。

また新陳代謝が促進されて汗をかきやすくなることや、便秘がちになることも一時的に体臭が強くなる原因とされています。

妊娠・出産を経て授乳期が終わると、ホルモンバランスは妊娠前の状態に戻り、ニオイは次第に落ち着いてくるでしょう。

※出典:悪臭の分析も重要な仕事|ライオン株式会社(2022.1.28)
https://www.lion.co.jp/ja/company/rd/activity/scent/case03.php

 

40歳以降

40歳代以降は男性も女性も性ホルモンの量は低下していくため、ワキガを発症する確率は低くなっていきます。

しかし40歳代は年齢による体臭の変化を感じやすい時期です。

男性はオイリーなニオイが一層強くなります。近年の研究でその原因成分は「ジアセチル」と言い、40歳代にピークを迎えることが分かってきました。

ジアセチルは加齢臭の原因成分とは異なるもので、主に頭部や襟足からニオイが出ます。

これが40歳代男性に特有のニオイの主な原因です。

(※)ちなみに加齢臭の原因成分は「2-ノネナール」と言い、40歳から徐々に出現しますが、そのピークは50歳代以降に顕在化します。

これは男性も女性も同じです。

このように年齢を重ねるにつれて加齢による特有のニオイが現れてきます。

繰り返しになりますが、ワキガの原因となる性ホルモンの分泌は10~20歳代にピークを迎え、40歳代以降に減少していくため、徐々にワキガになる確率は減っていきます。

しかし偏った食事やストレスなどの生活習慣の乱れによって、ワキガのニオイが強くなる可能性はあるため、どの年齢においてもワキガ臭が出てしまうきっかけは存在するのです。

※出典:30~40歳代男性特有のミドル脂臭の正体|株式会社マンダム(2022.1.28)
https://www.mandom.co.jp/pickup/topics02.html

 

 

ワキガになりやすい人

わきがになりやすい人を説明する看護師

ではワキガになりやすい人とはどのようなタイプの人でしょうか。

ここからはワキガになりやすい人の特徴についてご紹介していきます。

 

両親がワキガ体質

ワキガの原因であるアポクリン汗腺の数は生まれた時から決まっていて、変化することはありません。

アポクリン汗腺の数は優性遺伝とされているので、両親がワキガ体質なら子どももワキガ体質になる確率は高いのです。

両親のどちらかがワキガの場合よりも、両親がともにワキガ体質の場合の方が高確率で遺伝します。

 

脇汗の量が多い

脇汗の量が多いということはアポクリン汗腺の数が多いと考えられます。アポクリン汗腺の数が多ければ、ワキガ臭の元が多くなるためニオイは強くなります。

が服に染みるほど大量に出る場合は多汗症の可能性も。

多汗症がワキガを引き起こしてしまうことは十分にありえます。

 

服に黄色い汗ジミが付く

汗をかくと洋服が黄ばむことはありますが、ワキガの黄ばみはそうでない場合の黄ばみより色が濃いめです。

これもアポクリン汗腺から出る汗の量が多いため。

前述のように、エクリン汗腺から出る汗は99%が水分であるのに対して、アポクリン汗腺から出る汗はタンパク質や脂質を多く含んでいるため、アポクリン汗腺の量が多い分だけ色が濃くなります。

 

耳垢が湿っている

耳垢のタイプは2つあり、カサカサしている耳垢と湿っている耳垢に分かれます。

入浴をすると蒸気によって耳垢が湿った状態になり違いが分かりにくいですが、乾燥している状態で耳垢の掃除をしてみるとよく分かります。

前述にもありますが、アポクリン汗腺は脇の他に外耳道にも存在しているため、その数が多いと分泌物によって耳垢がべったりと湿った状態に。

耳垢が湿っている人は高確率でワキガを発症する傾向です。

 

脇毛が濃い

脇毛が濃い人がワキガ体質かというと、必ずしもそうではありません。

しかし脇毛の量が多いと毛穴の数も多いため、アポクリン汗腺もその分だけ存在することになります。

また毛の質に注目すると女性の場合は毛が太くて硬めで毛根もしっかりしている人、男性の場合は脇毛が柔らかいタイプの人がアポクリン汗腺の数が多い傾向とされています。

 

脇毛に白い粉が付く

脇毛がある人は、脇毛に白い粉が付いているのを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これはアポクリン汗腺から出た汗が時間が経って結晶化したものです。

エクリン汗腺から出た汗はほとんどが水分なので結晶化することはありません。

そのため脇毛に白い粉が付着していることが多ければ、アポクリン汗腺から出る汗の量が多い可能性が高いことになります。

 

肉や脂っこい食べ物を好む

特定の食べ物を摂取してワキガになることはありません。

しかし肉などの動物性タンパク質や動物性脂質を多く含む食品はアポクリン汗腺を刺激します。

肉や乳製品、揚げ物がその代表的な例です。

これらの食品が全てが悪いわけではなく、体に必要な栄養素を含んでいるので適切な量を摂取することは大切ですが、好んでそればかりを食べていると体臭を悪化させる原因になるため摂取量には配慮が必要でしょう。

また刺激が強い食品も同様にアポクリン汗腺を刺激します。

ニラやニンニクなどの匂いが強い食材や、香辛料などをたっぷり使用した料理などは体臭に影響を与えます。

好きな食事を我慢するのもストレスをためてしまう原因になるので、食べる時はニオイのケアを念入りにしたり、量や頻度を調整したり上手に取り入れると良いでしょう。

 

酒やタバコの量が多い

食品と同様に、酒やタバコが直接的にワキガを発症させる原因にはなりません。

しかし飲酒と体臭は密接に関係しています。

少量ならさほど影響はありませんが、アルコールを飲み過ぎてしまうと体内で処理が追いつかなくなり、汗と一緒に分泌され体臭に。

二日酔いの翌日に体臭がきつくなったと感じるのはこのためです。

さらにアルコールは血流がよくなり、汗腺を刺激する働きがありますので、エクリン線、アポクリン汗腺のどちらも活発になります。

ワキガ体質の人は飲み過ぎるとニオイが増幅してしまうため、いつもより念入りなケアが必要になるでしょう。

タバコに含まれるニコチンにもアポクリン汗腺を刺激する働きがあり、ワキガ体質の人が喫煙の習慣があるとニオイがきつくなる可能性が極めて高まります。

加えてタバコにはタールや一酸化炭素などの有害物質が含まれているため、その煙が衣類などに付着し体臭と混ざり合いニオイが強くなってしまうのです。

 

ストレス過多

ストレスもまたアポクリン汗腺を刺激する原因として挙げられます。

緊張している時やプレッシャーを感じている時に、手のひらや脇などの特定の部位から発汗するのを実際に体験する人も多いでしょう。

これは精神的な発汗と言われ、エクリン線、アポクリン線のどちらからも汗が出ている状態です。

加えてストレスを感じると、「ストレス臭」という硫黄のようなニオイが皮膚から出ることが近年の研究で明らかになっています。

(※)このストレス臭も相まってストレスはワキガ臭のみならず体臭を強くする原因となるのです。

※出典:発見!ストレス臭の正体!|ファイントゥデイ資生堂(2022.1.28)
https://brand.finetoday.com/jp/ag/stresssmell/

 

 

ワキガのニオイを軽減するホームケア

脇にスプレーをかける女性

もしもワキガになってしまったら、周りにバレたくない、不快に思われたくないと思うのは自然なこと。

そんな時は少しでもワキガのニオイを軽減したいものです。

ここではワキガのニオイを軽減するホームケアや、気を付けたい生活習慣についてご紹介します。

 

制汗剤を使う

制汗剤は使っている方も多いアイテムですが、商品を選ぶ際は「医薬部外品」や「薬用」と表示があるものを選びます。

「医薬部外品」とは厚生労働省が認める一定の効能・効果について、有効とされる成分が一定濃度で含まれているものです。

「薬用」は医薬部外品と同じです。

ワキガ用、皮膚の殺菌、汗の抑制などの効果を表示してあるものがよいでしょう。

制汗剤は汗をかく前の清潔な状態に使う方が、ニオイや汗をより軽減できます。

 

清潔に保つ

汗をかいたらこまめに拭き取ることも大切です。

ワキガのニオイの原因成分が肌に残る時間を減らせば、ニオイを軽減することにつながります。

濡れタオルで拭き取る方法もよいですがタオルにニオイが移ってしまうため、除菌・消臭効果がある汗拭きシートなどを活用するとよいでしょう。

こまめにシャワーを浴びるのも清潔を保つのに効果的です。

 

衣類の消臭をする

汗やニオイは衣類に付着するため、衣類をきれいに保つことを忘れてはいけません。

汗のケアはしていても、衣類に汗やニオイが残ったままでは成分が浮遊してしまいます。

衣類は汗をかいたまま放置していると、繊維にしみ込み悪臭の原因になるためすぐに洗濯するようにしましょう。

しかしこまめに洗濯をしていても、ワキガのニオイは通常の洗濯ではなかなか落ちにくいものです。

ニオイを落とす方法としては洗濯の前にひと手間。

酸素系漂白剤をぬるま湯に溶かし、30分~1時間ほどつけ置きします。

つけ置きが終わったら洗い流してから通常の洗濯をしてください。

また家では洗えないスーツやアウターなどはクリーニング店へ依頼するとよいでしょう。

その際は「汗抜き」のメニューがおすすめです。

ドライクリーニングでは落としきれない汗のニオイや汗じみを取ってくれますので試してみてください。

 

食生活の改善

特定の食品を食べるとワキガが改善するというものはありませんが、バランスよい食事が大切です。

炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどバランスよく摂取し、タンパク質や脂質は動物性のものに偏らず、植物性を取り入れるように心がけましょう。

外食が多い場合はどうしても炭水化物、脂質が多くなりがちに。

3食のうち1食でも野菜・大豆・魚介類、きのこ類、海藻類などを摂取したいものです。

 

飲酒を控える

前述のようにアルコールを摂取すると血流がよくなり、汗をかきやすくなります。過剰に摂取すると体臭の元になるため、飲酒は控えめにした方がよいでしょう。

またアルコールを摂取すると脂っこいものや刺激の強いものを食べたくなることもあるため、飲酒時の食事の内容にも気を付けたいものです。

 

ストレスの軽減

ストレスを感じない生活は現代社会においては難しいかもしれませんが、ストレスをため込まないことは大切です。

運動にはストレスを低減させる効果があると知られています。

忙しくて運動する時間が取れない場合は、こまめにストレッチをするとよいでしょう。

手軽にできる運動としてはラジオ体操がおすすめ。

約3分で全身を動かすことができます。

またストレスがたまっている時こそ十分な睡眠を確保して休みましょう。

睡眠は自律神経やホルモンバランスを整えてくれる働きがあり、心身ともに元気になります。

適切な睡眠時間は個人差はありますが、一般的には7~8時間と考えられていますので目安にしてみてください。

 

 

 

ワキガ治療の方法とは?

そもそもワキガとは、臭いの原因となるアポクリン腺とよばれる汗腺(汗を分泌する組織)の影響で、ワキガ特有の臭いを発してしまう状態や体質のことをいいます。

ワキガそのものによる健康被害はなく、あくまでも「体質」であり、病気に分類することも難しいのですが、ワキガによって精神的なストレスを抱えてしまったり、ワキガのニオイの影響で対人関係に影響が及んでしまう場合もあるため、ワキガの治療は非常に重要といえます。

 

ワキガを治療するためには、ワキガの臭いの原因となっているアポクリン腺から分泌される汗を止めること、もしくは、アポクリン腺そのものを取り除くことが大切になります。

アポクリン腺から分泌される汗を止めるためには、ボトックス注射のような制汗作用のある施術が行われることがあります。

美容整形以外にも、毎日のエチケットとして、汗をこまめに拭いたり、制汗剤を使うなど、汗の量を減らすためには様々な方法があります。

しかしこれはあくまでも対症療法的な考え方であり、 ワキガの原因を根本的に解決しているわけではありません。

そのため、本格的にワキガの治療を行うためには、ワキガの原因を作り出すアポクリン腺を物理的に取り除く必要があります。

体から汗を分泌する組織は汗腺と呼ばれ、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺とよばれる2つの種類があります。

このうち、ワキガの原因となるのはアポクリン腺であり、わきがの治療をしたからといって汗が全く出なくなるというわけではありません。

以下に、エクリン腺とアポクリン腺の違いを簡単にお示しいたします。

 

エクリン腺とは?

エクリン腺は、温度調節のための水分を多く含んだ汗を分泌します。

エクリン腺から分泌される汗は基本的に無臭であり、ワキガ臭の原因になることはありません。

ただし、エクリン腺から分泌される汗にも、皮脂や塩分などが混ざっているため、長時間汗を放置することで、次第に細菌が繁殖して臭いを発生させる可能性があります。

しかし、「汗っかき」だからワキガというわけではなく、エクリン腺が多いタイプの人であれば、たとえたくさん汗をかく体質だったとしても、ワキガの臭いに悩まされることはありません。

 

アポクリン腺とは?

一方、アポクリン腺が多い人はワキガ体質になる可能性があります。

アポクリン腺は、わきの他、まぶたの縁、鼻、外耳道、乳輪、外陰部などに多く分布しており、アポクリン腺から分泌される汗には、特有の脂肪酸などが含まれているため、これらが皮膚表面の細菌の作用で分解されることで、ワキガ独特の刺激臭を発生させると考えられています。

アポクリン腺が多いタイプの人は、汗の量が少なかったとしても、ワキガ特有の臭いを発生する可能性があり、ワキの下からだけではなく、胸や陰部なども臭ってしまう可能性があります。

 

 

 

ワキガをクリニックで治療する場合の選択肢

先にも述べたようにわきがを治療するためには、 汗の分泌を抑えること、もしくはアポクリン腺を取り除くことが必要になります。

共立美容外科ではわきがの治療や多汗症の治療として、脇の下を切開して汗の原因を取り除く(アポクリン腺を取り除く)治療や、 特殊な機械を用いて身体へのダメージを少なくワキガを治療することができる、 ローラークランプ法、 ミラドライと呼ばれる施術を行っております。

それぞれの方法にはメリットとデメリットがあります。

例えば、脇の下を切開して汗の原因を取り除く方法の場合、 剪除法と呼ばれる保険適用が可能な手術方法があります。

この方法は脇の下を切開してアポクリン腺を取り除くことができる手術方法であり、ワキガの原因を根本的に解決することが可能です。

また、保険適用が可能なので施術に伴う費用を抑えることができるという大きなメリットがあります。

美容外科だけではなく、一般的な皮膚科やクリニック、病院などでも行われている治療であるため、 美容外科への通院に抵抗があるという方でも行うことができる治療と言えます。

しかし、メスを使って脇の下を切開する必要があるため、どうしても傷跡が残ってしまいます。

脇のシワに沿って切開を行うため、傷跡は目立ちにくく、他人に手術を指摘されるということはまずありません。

しかし体に傷跡が残るというのは事実であり、身近なパートナーや友人などには傷跡が見えてしまう可能性もゼロではありません。

このように、一つ一つのわきがの治療法にはメリットとデメリットがあり、自分にとって最も良い方法を選択していくことが重要になります。

そして、日常生活でワキガのニオイをケアしているものの、やはりニオイが強く人目が気になってしまう人もいるでしょう。

ワキガは形成外科や美容外科のクリニックで治療できますので、一人で悩まずに医師に相談してみるのがおすすめです。

クリニックで治療する場合は、大きく分けて保険適用と自由診療の2種類があります。

ここでは各治療の内容を、違いを踏まえてご紹介いたします。

 

保険適用

保険が適用される手術の費用は一般的に3割負担になります。

2022年1月時点では、保険適用の手術は「切除法」と「剪除法(せんじょほう)」の2種類です。

「剪除法」は「皮弁法」とも呼ばれています。

 

切除法

「切除法」は最も古くから行われている方法で、脇の下の皮膚を取り除き、両側の皮膚を引っ張って縫合する手術です。

しかし術後のひきつれ、むくみ、しびれなど腕の正常な動きに影響するデメリットが大きいため、現在では対応している医療機関はごくわずかとなっています。

 

剪除法

一方「剪除法」は多くの医療機関で行われています。

脇の下のしわに沿って4~5cmほど切開し、汗腺を目視で確認しながら医療用のハサミで切り取る方法です。

皮膚自体を切り取るわけではないので、術後のひきつれなどは起こりにくいですが、切開の幅は大きいため傷跡が目立ちやすいというデメリットがあります。

 

自由診療

自由診療は保険が適用されない手術です。そのため費用は全て自己負担になります。自由診療の手術は以下の7種類があります。

 

クアドラカット法

クワドラカット法は、過去の手術方法の欠点を解消するために開発された、新しいわきが・多汗症の手術方法です。

クアドラカット法では、 脇の下に4−5mm程度のほんの小さな傷をつけます。

その小さな切開部分から特殊な器具を挿入し、 臭いの原因であるアポクリン腺を除去していきます。

傷跡が小さくアポクリン腺などの取り残しも少ない施術であり、 ダウンタイムも短いという特徴があります。

従来の手術であれば再発が少なかったとしても傷跡は大きく、 長期間のダウンタイムが必要でした。

一方、ミラドライやローラークランプ法であれば、手術に伴う身体への負担は非常に小さいのですが、 どうしてもアポクリン腺の取り残しが生じてしまうというリスクがあります。

クアドラカット法では、体への負担を最小限に減らしながらアポクリン腺の取り残しを減らすことが可能であり、再発リスクを下げた新たな治療戦略と言えます。

 

皮下組織掻爬法(ひかそしきそうはほう)

「皮下組織掻爬法」は脇の下に小さな切り込みを入れ、スプーン状の「キューレット」という医療器具を差し込み、汗腺を掻き出す方法です。

傷跡は小さく済みますが、汗腺を直接確認できず手探りで行うため、十分に取り切れなかったり手術後に内出血したりする可能性が高いなどのデメリットがあります。

 

皮下組織削除法

「皮下組織削除法」は皮下組織掻爬法の「キューレット」の代わりに、ハサミのような形をした医療器具を使う方法です。

器具は片方に小さな刃、もう片方にローラーが付いていて、小さく切開した穴から小さな刃のある片側を挿入して使用します。

ローラー側で皮膚の表面を押さえて、挟むようにして汗腺を掻き出します。

皮下組織掻爬法よりも正確性や均一性は向上するものの、やはりこの方法も皮膚を薄く削るため黒ずみが残りやすいというデメリットがあります。

 

吸引法

「吸引法」は美容外科で行われている脂肪吸引の技術を応用したものです。

脇の下に数mm程度の小さな穴を開けて、とても細いストロー状の「カニューレ」という医療器具を挿入し、汗腺を吸引して除去します。

手術後の傷跡が目立ちにくく回復が早いのがメリットですが、アポクリン線を完全に除去するのは難しく、治療したのにニオイが残るケースが多いのがデメリットです。

 

超音波法

「超音波法」は吸引法に加えて、超音波の力を利用することで汗腺を取りやすくした方法です。

脇の下に数mm程度の小さな穴を開けて、最初に超音波が発生する機械を挿入し、振動エネルギーによって汗腺を破壊。

その後に吸引法で汗腺を除去します。

超音波の調整によって汗腺のみに作用することが可能なため効率的である一方、ヤケドのリスクもあるため医師の技術力が必要な手術です。

傷跡も目立ちにくく体への負担も少ないですが、ワキガが広範囲の場合は取り残しがあるケースもあります。

 

PMR法

「PMR法」は吸引法と同様に汗腺を吸引する方法ですが、4~5mm程度の特殊な形状のカニューレを使用するのが特徴です。

吸引後に特殊な器具を使用して汗腺の取り残しがないかを目視で確認します。

 

マイクロレーザー法

「マイクロレーザー法」はメスで切らずに行える手術です。直径1mmの注射針のような針の先端を毛根部に差し込んで、レーザーを直接照射して汗腺を燃焼させる方法です。

切らないため傷跡は残りませんし、施術の負担も少ないですが、ワキガの完治は難しく、まれにヤケドのリスクもあります。

 

共立美容外科のワキガ治療

さまざまなワキガの治療方法がありますが、ここからは共立美容外科で行っているワキガ治療を紹介させていただきます。

 

超音波+ローラークランプ法

「超音波+ローラークランプ法」は超音波法や吸引法を発展させた、共立美容外科オリジナルのワキガ治療です。

ローラークランプ法で使用する器具は、ハサミのようなしくみで2本の細い棒が合わさる形状をしており、片方が細い吸引棒に、もう片方の先に小さなローラーが付いています。

脇の下に数mm程度の小さな穴を開け、保護用の器具を皮膚に取り付けてから、細い吸引棒の方を挿入し汗腺を吸引します。

ローラーが付いた方で皮膚の上から挟んで使用することで均一に吸引することが可能。

より多くの汗腺をより均一に吸引できる方法です。

施術後は3~5日程度、脇の下を固定するガードルを装着して皮膚と組織を密着させます。

施術後1週間程度で検診を行い状態を確認して、問題なければ傷跡を縫合した糸を抜糸します。

 

ローラークランプ法

共立美容外科の人気のローラークランプ法の手術方法や料金についてはこちらから。

 

ミラドライ

「ミラドライ」は米国のFDAでワキガ・多汗症治療の美容医療機器として承認されているマシンです。

マイクロウエーブ(電磁波)を皮膚表面から当てることで、汗腺をほぼ破壊します。

術後は少し腫れることはありますが、ダウンタイムはほぼありません。

皮膚を切ることなくワキガ治療を行うことができ、破壊された汗腺は再生しないため長期にわたって効果が継続するというメリットある方法です。

マイクロ波エネルギーを利用することで、汗腺をターゲットとして、ワキガ・多汗症の原因であるアポクリン腺、エクリン腺の機能を抑制していきます。

失われた汗腺は再生しませんので手術同様、長期間の効果を期待することができます。

ただどのような方にも100%満足のいく効果がある治療というわけではなく、重度のワキガのケースなどではニオイが少し残ることもあります。

 

 

ミラドライのバナー

▼共立美容外科で人気のミラドライの料金や手術方法についての詳細はこちら

ワキガに悩んでいる方はクリニックに相談してみましょう

共立美容外科を案内する女性

ここまでワキガと年齢の関係、ワキガになりやすい人の特徴やワキガのケア方法などをお話ししてきました。

脇のニオイはデリケートな問題です。

自分自身でニオイに気が付いたり周囲に指摘されたりすれば、それがコンプレックスになってしまうこともあるかもしれません。

セルフケアや生活習慣の改善などでも対処できない場合は、一度クリニックに相談してみるのも一つの方法です。

共立美容外科では、 複数種類の治療方法が可能であり、どのような患者さんであってもご納得いただける治療をご提供することが可能です。

ワキガに悩んでおられるという方は、一人で悩まずぜひお気軽に当院カウンセラーまでご相談ください。

 

 

わきが多汗症のバナー

共立美容外科の人気のわきが多汗症の料金や治療方法についてはこちら。

 

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このページの監修・執筆医師

  • 磯野 智崇(いその ともたか)

    磯野 智崇(いその ともたか)

    共立美容グループ 総括副院長

    • 略歴

      • 1995年
        聖マリアンナ医科大学 卒業
        1995年
        聖マリアンナ医科大学形成外科 入局
        1999年
        東大宮総合病院整形・形成外科 入職
        2002年
        共立美容外科 入職
        2009年
        共立美容外科 浜松院院長就任
        2020年
        共立美容グループ 総括副院長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科学会
      日本美容外科学会認定専門医

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