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出版物紹介『次世代わきが多汗症治療』 共立美容外科 医師グループ著

『次世代わきが多汗症治療』
共立美容外科 医師グループ著

第8章 このようなわきが治療はおすすめできません

『次世代わきが多汗症治療』 共立美容外科 医師グループ著

皮膚炎症を起こしやすい薬物療法

一般的に市販されているわきがの薬というものがあります。それには大抵、皮脂を分解して嫌な臭いを出すもととなる細菌を殺す、殺菌作用のある抗生物質が使用されています。これは確かにかなりの効果が期待できます。

しかし抗生物質は長期にわたって使用すると、体に良くない影響を与えます。また、抗生物質に慣れすぎた人は、大事なときに、大事な薬があまり効かなくなるという危険性があります。頻繁にわきが対策用の抗生物質を使用すると、乾皮症や皮膚炎を引き起こす可能性がありますので、十分な注意が必要でしょう。

また、精神的な問題から臭いに神経質になっている場合は、病院で精神安定剤を併用する内服薬を処方することがあります。一時的に臭いを抑える効果はありますが、眠気を催して日常生活に支障を来す恐れがありますので、なるべくなら精神的な問題は、カウンセリングなどで治してゆきたいものです。

エステの脱毛ではわきがの治療にならない! PART1

「エステティックサロンでわきがが治せるなら、エステの方が美容外科より通いやすい」と思われる方も多いと思います。エステティックサロンの広告にも、わきがを治せるような宣伝文句が堂々と載っていますし、皆さんがエステでわきが、多汗症を治せると思っていても仕方のないことだと思います。

しかしここでハッキリ言っておきたいのは「エステティックサロンでわきがは治らない」ということです。

エステティックサロンで行われるわきが療法は、専門的にいうと医療ではなく、理学的療法と呼ばれるものです。手術をしないでアポクリン汗腺を破壊する方法で、電気分解法、電気凝固法、イオントフォレーゼなどの方法がありますが、これらは医師でなくても、訓練を受けたエステティシャンなら誰でも行うことができます。

ではなぜ治らないかを、この代表的な3つの方法を例にとり、説明しておきましょう。

電気分解法

脱毛法としては最も一般的な方法で、毛穴に針を差し込んで電流を流し、毛根を破壊する手法です。毛穴とともにアポクリン汗腺の分泌口も破壊できるので、わきがにも効果的、という理屈ですが、実は分泌口を失うだけで、アポクリン汗腺自体にはなんの影響も与えません。

施術後は確かに出口のないアポクリン汗腺からの分泌物は一時的に止まり、わきがは治ったように感じますが、しばらくたつと独自の分泌口をつくり、アポクリン汗は分泌を再開してしまいます。この方法は純粋に永久脱毛の方法としてもあまりお薦めできません。

なぜならこれは、脇毛を一本ずつ処理してゆくので非常に時間がかかります。脇の毛には個人差がありますが、決して少なくありません。それを一本ずつ処理してゆくのですから気の遠くなるような話です。終了までには最低でも数カ月かかり、費用もかなり高価になります。

しかも毛穴まで針を差し込むのですから当然のように激しい痛みがあります。エステティックサロンは医療機関ではありませんので麻酔は使えず、この痛みを数百回、我慢しなければなりません。また滅菌器も使えませんから衛生上の問題も残ります。

さらにいいますと、処置に必要な消炎剤や抗生物質も処方することはできないので、色素沈着や腫れやかぶれなどのトラブルも多数報告されています。さらにこの方法ではエクリン汗腺を破壊することはできません。ですから多汗症にはなんの効果もえられません。それどころか、場合によっては毛穴が広がってしまい、かえって汗の分泌量が増えてしまう恐れがあります。

電気凝固法

これもわきが治療というよりは永久脱毛に使われている手法です。毛根から数ミリ離れた皮膚に針を刺し、高周波電流を流してその電気熱で毛根を固め、抜き取ってしまう方法です。

毛穴とともにアポクリン汗腺や皮脂腺までも破壊できる、という触れ込みですが、この方法でも汗腺類を完全に破壊することはできません。電気分解法と同じように汗腺類はわずか2、3ヶ月の間に復活し、活動を再開してしまいます。

イオントフォレーゼ

これはわきが対策として考案された方法です。ホルマリン溶液に浸したガーゼを電極に巻きつけ、それをワキにあて電流を流し、アポクリン汗腺の分泌口を破壊する手法です。これを1日10分間、2日に1回行うので、大変、根気がいります。

しかし残念ながら、アポクリン汗腺を破壊することはできず、効果は平均して1、2週間しかもちません。

エステの脱毛ではわきがの治療にならない! PART2

このようにエステティックサロンでのわきが、多汗症治療は基本的に「脱毛すればわきがは治る」という見地から行われています。確かに体毛を抜いてしまえばアポクリン汗腺と皮脂腺の開口部はふさがれ、一時的に臭いは軽減されます。

しかしそれは本当に一時的なもので、出口を失った汗腺類はやがて再び皮膚に開口し、活動を始めることがわかっていただけたと思います。2、3ヶ月たっても再びわきが臭を発しないことが確認できなければ、わきが治療が成功したとはいえません。

長い時間と高い費用をかけ、痛みに耐えて施術を受けた結果、ほんの数カ月で、元のもくあみでは泣くに泣けないというものです。

目次

共立美容外科

このようなわきが治療はおすすめできません|口コミで評判の【共立美容外科】のページをご覧の皆様へ

このページは2024年4月に最終確認をしています。
このページでは、このようなわきが治療はおすすめできません|口コミで評判の【共立美容外科】についてご確認頂けます。共立美容外科の美容整形は、一人一人大切にコミュニケーションをとりながら、医師や看護師が一人一人思いやりを持って、患者さまの立場に立った美容外科手術を行うことを信念としています。共立美容外科ではわきが治療・多汗症治療を「特許取得の超音波+ローラークランプ法」や「超音波+ミラドライ」、そして「ボトックス注射」などでおこないます。共立美容外科、開院当初から日々わきが多汗症治療に対し真摯に向き合っている1989年に開院し、約30年に渡り美容医療を提供させていただいてきた、全国に26院ある、美容整形クリニックです。わきが・多汗症治療はドクターひとりで行うものではありません。私たちとあなたとが信頼関係を築き二人三脚で行うもの。充分にコミュニケーションをとり、美容外科治療を行います。