『次世代わきが多汗症治療』
共立美容外科 医師グループ著
コラム4 ダイエットと汗
コラム4 ダイエットと汗
ダイエットといえば「手っ取り早いのは食べないことだ」と思っている人も多いと思います。しかしこれは大きな間違いです。なぜならそれは、食事を減らすと脂肪をエネルギーにかえる「代謝」ができなくなってしまうからです。ですからダイエットには無理な食事療法ではなく、身体の代謝を高めることが一番重要なのです。
代謝にはミネラルが不可欠です。カルシウムや鉄といったミネラルは、食事からたっぷり摂るのが基本ですが、その取り込んだミネラルを無駄にしないことも重要です。
ではそのミネラルはどこから失われていくのでしょう?実はそれは汗からなのです。では汗をかかなければミネラルが守られ、代謝が良くなりダイエットに成功するのでしょうか?それも違います。
「汗をかかない人は痩せにくい」というのを聞いたことがあると思います。これは本当のことです。食事や運動によって発生した汗をうまく放出できないと、その熱は体内に残ってしまいます。すると人間は熱中症になってしまいますので、それを防ぐため、しかたなく体は代謝の勢いを落とし、低代謝でそれに対応しようとするのでかえって太りやすくなってしまうのです。またこの状態は冷え症につながります。
要するに、ダイエットには「ミネラルを無駄に出さない汗をかく」ことが重要なのです。それには「良い汗」をかくことです。レシチンをたくさん摂ると界面活性物質を補え、良い汗につながります。大豆にはレシチンが多く含まれているのと同時に、発汗を調整してくれるイソフラボンも含まれていますから、良い汗をかくには理想的です。そしてダイエットに成功しない、冷え性であまり汗をかかない人は、まず、汗腺を鍛えることを心掛けるべきでしょう。
目次
- 第1章
- 知っておきたい わきがが起こるメカニズム
- 第2章
- 多汗症とはなんでしょうか
- 第3章
- わきがになる人ならない人の違いは?
- 第4章
- 超音波+ローラークランプ法について
- 第5章
- 共立式ローラークランプ法の実際の方法
- 第6章
- 多汗症治療にはボトックス(手術なしで治療)
- 第7章
- ローラークランプ法以外の手術のわきが治療の種類
- 第8章
- このようなわきが治療はおすすめできません
- コラム1
- 汗はなぜ臭う?
- コラム2
- 良い汗と悪い汗
- コラム3
- 汗腺を刺激して良い汗をかこう!
- コラム4
- ダイエットと汗
- コラム5
- 加齢臭ってなに?
- コラム6
- 新しい多汗症、脱毛後多汗症