ボトックス注射の効果と持続期間などを美容外科医が解説
最終更新日: 2022年05月20日 (金)

INDEX
近年、気軽にきれいになれるプチ整形として、人気急上昇中のボトックス注射。
メディアでも耳にすることも多いボトックスとは、一体どんな効果があって、持続期間がどれくらいなのか気になっていませんか?
今回は、ボトックス注射に興味がある方に向けて、期待できる効果と持続期間、効果を持続させるコツについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ボトックスとは?
ボトックスとは、ボツリヌス毒素精製剤を注射器で気になる顔や体の部位に注入して、美容効果をもたらすことを目的とした美容治療です。
A型ボツリヌストキシンと呼ばれる毒素から抽出したたんぱく質成分から、毒素を分解・精製し、毒素を抜いた菌を部位に注入することで、筋肉の収縮を抑制する作用が働きます。
名前に「毒素」とありますが、ボツリヌス毒素の菌体や培養液の成分などは一切含まれず、安全に使える薬剤として加工されたものですから決して毒性はなく、安全性の高い製剤です。
ボトックスは国内では厚生労働省が美容医療の分野での使用を認可しており、現在は世界80か国以上の国々で20年以上にわたり、様々な疾患の治療に使われている製剤になります。
ボトックス注射はメスを使わずに、極細の注射針で施術を行いますので、ダウンタイムや傷跡が残ることがなく、施術時間も5分から10分程度と気軽に受けられるのがメリットです。
ボトックスとヒアルロン酸の違いは?
美容医療のシワ治療といえば、ボトックス注射の他に、ヒアルロン酸注射もよく聞きますが、何が違うのでしょうか?
ボトックスは笑ったときや怒ったり困ったりした時に出る表情筋に効果が期待できますが、ヒアルロン酸注射は無表情の時にも刻まれているシワやたるみまで効果があります。
ボトックスの特徴
- 表情筋の過剰な働きを弱める
- 表情筋によるシワを改善・予防する
- 眉間のシワや目尻の笑いジワの治療に適している
ヒアルロン酸の特徴
- 加齢による失ったハリやたるみ改善にボリュームを補う
- 何もしていなくてもシワが刻まれている部位にも効果的
- ほうれい線や目の下のくぼみ、額などの部位に注入する
ボトックス注射は表情筋の過剰な働きを抑制することで若々しく見せることができ、ヒアルロン酸注射は加齢により失った皮膚の張力やボリュームを補う目的で治療されます。
ボトックスで期待できる効果
ボトックス注射といえば、シワを改善してハリのある美肌になれると一般的に知られていますが、実際は顔だけでなく体の部位にも使用でき、幅広いお悩みを改善することができます。
では早速、ボトックス注射で期待できる効果をみていきましょう。
1.シワを改善する効果
ボトックス注射は、表情筋と呼ばれる筋肉を動かすとできる眉間・額・目尻・あご・口角などの表情ジワを改善する効果が期待できます。
表情筋に力が入りすぎて過剰に働くと、表情ジワが深く刻み込まれますが、ボトックスを打つことで表情筋の動きが抑えられますので、シワ改善と予防になります。
2.エラ張りを改善する効果
エラが張って顔が大きく見えるのが気になる方は、エラの筋肉にボトックス注射を打つことで筋肉の動きを緩める作用が働いて、スッキリしたフェイスラインにすることが可能です。
強く噛む癖がある方や食いしばりや歯ぎしりが強い方は噛む力によって咬筋が発達し、エラが外側へ張りやすい傾向にありますが、咬筋にボトックスを打つと強い力が入らなくなります。
エラとアゴ周りの筋肉の動きを緩めることで、徐々に筋肉が落ちていきますので、噛む力が自然と弱くなり、食いしばりや歯ぎしりの症状が改善されて、小顔効果も期待できます。
3.小鼻縮小の効果
小鼻が横に大きく膨らんでいるのが気になる方は、ボトックス注射で小鼻を縮小させて、可愛らしい印象の鼻にすることができます。
鼻の周りには鼻の穴を広げる筋肉がありますので、その筋肉の働きをボトックスで弱めてあげることで小鼻が外側に広がるのを抑え、鼻の穴の広がりを小さくすることが可能です。
4.鼻を高くする効果
鼻が低くてお悩みの方は、鼻先を下方に引っ張る筋肉にボトックス注射をすることで、鼻先が上がり、鼻筋をシュッと整えて、鼻を高くすることができます。
5.リフトアップ効果
加齢によりフェイスラインがたるんでしまってお悩みの方は、喉にある広頚筋という筋肉にボトックスを打つことで、筋肉が頬を下に引っ張る働きを抑えて、頬がグッと上がります。
顔の下半分の口元からあご先のラインが引き締まって、全体的にスッキリした印象になりますので、小顔効果も期待できます。
6.毛穴を引き締める効果
加齢により、毛穴のたるみが気になる方は、皮膚が浅い層の部位にボトックス注射をすれば、毛穴を引き締める効果やシワ改善、リフトアップなど、多くの効果が期待できます。
7.小顔効果
顔が大きいとお悩みの方は、エラの筋肉(咬筋)が肥大化していたり、歯ぎしりや食いしばりのクセがある方に多く見られます。
今よりも小顔に見せるには、咬筋にボトックス注射をすることで、咬筋が発達する作用が弱まり、筋肉の盛り上がりも抑えられますので、小顔効果が期待できます。
8.多汗症の効果
脇やおでこ、手のひらなどに汗をかきやすい方は多汗症やワキガの症状にお悩みの方が多いです。
多汗症とは、エクリン汗腺から大量の汗が分泌される症状のことで、ワキガはアポクリン汗腺から分泌される汗が空気中の細菌に触れて臭いを放つのが原因です。
ボトックスを汗腺のある場所に注射することで、発汗を促す汗腺の活動を抑えることができますので、多汗症やワキガの症状が改善されます。
9.部分痩せの効果
ボトックスは筋肉が発達して太って見える方は、気になるふくらはぎや二の腕、肩などの部位に注射すると、筋肉が膨らんでいる部位を縮小させて、部分痩せの効果が期待できます。
筋肉の張りが緩和されますので、いわゆる「筋肉太り」が改善されて、スッキリしたボディラインに整えることができます。
ボトックスの効果が現れる期間
ボトックス注射をして効果が現れるまでの期間は、施術する部位や目的によって個人差があり、注入する量によっても変わります。
そのため一概にはいえませんが、一般的には注入後2日から1週間くらいで効果が現れて、安定するまでに1週間から2週間かかることが多いです。
多汗症やワキガ治療を目的とするボトックス注射の場合は、筋肉が収縮するまで時間がかかりますので、効果が現れるのは約2週間位が目安となります。
ボトックス注射は施術日当日から効果が現れることはありませんので、特別な日のために施術を受ける方は、余裕を持って1ヶ月くらい前に受けると良いでしょう。
ボトックスの効果が持続する期間
シワ改善が目的のボトックス注射の場合の効果が持続する期間は、これもまた人によって個人差がありますが、一般的には3ヶ月〜4ヶ月間くらい続くケースが多いです。
エラやふくらはぎにボトックス注射した場合は、筋肉の働きを抑えて、筋肉を落とす過程が必要になりますので、目に見える効果が持続するのは4ヶ月〜6ヶ月間くらいが目安になります。
時間の経過とともにボトックスの成分が分解されると、筋肉収縮の働きが回復してきますので、ボトックスの効果も感じられくなります。
ボトックスの効果を持続させるには?
ボトックスの効果は永久ではありませんので、効果が弱まってくる前に再度ボトックス注入をすることで、効果を長持ちさせることができます。
筋肉は使われないと萎縮しますので、ボトックスが効いている期間が長くなればなるほど、筋肉の回復が遅くなり、より長い期間、効果が続くというわけです。
ボトックス注射は、繰り返し施術を受けることで効果の持続性が高まることがありますので、効果を持続させたい方は、4ヶ月〜6ヶ月おきに定期的に施術を受けると良いでしょう。
ボトックスの効果が切れても、ボトックス注入をしなければ、施術前の元通りになるだけですので、症状が悪化したり、お悩みが深刻になる心配はありません。
繰り返しになりますが、ボトックスの効果が持続する期間は個人差がありますので、施術を受けるタイミングや回数などは、クリニックの担当医とよく相談して決定することが大切です。
ボトックス注射はこのような方におすすめです
ボトックス注射は以下に当てはまる方におすすめの美容治療です。
- 笑いジワや目尻、額のシワが気になる方
- エラが張って、顔が大きく見えるのがお悩みの方
- 小鼻が膨らんで大きいのを改善したい方
- フェイスラインのたるみが気になる方
- 加齢により、お肌のハリやたるみがなくなってきた方
- 毛穴の開きが毛穴のたるみにお悩みの方
- メスを使わずに注射で小顔になりたい方
- 眉間の縦じわをなんとかしたい方
- 歯ぎしり・食いしばりを治したい方
- 筋肉で太って見える部位を細くしたい方
- 多汗症やワキガを切開せずに改善したい方
- マッサージに通っても肩こりが改善しない
ボトックス注射はメスを使わず、体への負担やダウンタイムがほとんどありませんので、美容医療が初めての方も試しやすい施術になります。
ボトックスについての料金や施術の流れについてはコチラからご覧いただけます。
▼共立美容外科で人気のボトックスの料金や手術方法についての詳細はこちら
▼共立美容外科で人気のエラボトックスの料金や施術方法についての詳細はこちら
▼共立美容外科で人気の小鼻ボトックスの料金や施術方法についての詳細はこちら
▼共立美容外科で人気の脇のボトックスの料金や種類についての詳細はこちら
▼共立美容外科で人気のふくらはぎボトックスの料金や手術方法についての詳細はこちら
▼共立美容外科で人気の肩こりボトックスの料金や手術方法についての詳細はこちら
カウンセリングや施術のご相談など、
お気軽にお問い合わせください!
このページの監修・執筆医師
