女性の薄毛治療
女性の薄毛治療
「HARG療法」
女性の薄毛と遺伝

遺伝も薄毛の要因の一つですが、女性が薄毛になる原因が遺伝ということは男性に比べて多くありません。
女性が薄毛になる要因としては、ストレスや、頭皮へのダメージや不規則な生活習慣による場合が多いです。
女性も男性ホルモンを持っており、女性ホルモンの量が減ると男性ホルモンの比率が高くなりるため、男性ホルモンの働きが目立つようになり、結果として薄毛になる場合があります。
2020年代ごろから女性の薄毛治療の市場も大きくなってきました。
それにお応えするように色々な女性の薄毛治療がでてきています。
このページでは、 毛髪再生医療のHARG療法について解説しています。
HARG療法では、脂肪幹細胞の培養中の上澄み液を集め、凍結乾燥した生体タンパク質の集合製剤AAPE®Powderを頭皮に注入します。
成長期が短いと「薄毛」になってしまう

髪の毛にはヘアサイクルがあり、成長期、退行期、休止期という3つの期間で循環しています。
成長期は2年から5年で成長初期、成長期、成長後期に分かれます。退行期は2週間から3週間程度、休止期は2か月から3か月程度になります。
薄毛に悩まれている方の場合、成長期が短く、髪が成長しない間に抜けてしまうので、薄毛に見えてしまいます。
成長期を短くする原因は男性ホルモンのテストステロン(testosterone)になります。
男性ホルモンと女性の薄毛
ジヒドロテストステロン(DHT)

女性も副腎や卵巣で男性ホルモンの「テストステロン(testosterone)」というホルモンを分泌しています。
テストステロンは、体内にある酵素5αリダクターゼと結びつくと、薄毛の原因となる男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)という成分に変換されます。
ジヒドロテストステロンはアンドロゲン受容体と結合して、増殖抑制因子(ぞうしょくよくせいいんし)のTGF-β1を増やします。
そして、TGF-β1は退行期誘導因子であるFGF-5というタンパク質に脱毛情報を伝達し、FGF-5が髪の毛を成長期から退行期に移行させてしまうため、抜け毛が増えてしまい薄毛になってしまいます。
TGF-β1とFGF-5

ジヒドロテストステロン(DHT)はアンドロゲン受容体と結合して、増殖抑制因子のTGF-β1を増やします。
そして、TGF-β1は退行期誘導因子であるFGF-5というタンパク質に脱毛情報を伝達し、FGF-5が毛乳頭に直接働きかけ、髪の毛を成長期から退行期に移行させてしまうため、抜け毛が増えてしまい薄毛になってしまいます。
髪を育てる毛乳頭

髪を育てる組織として、髪の付け根に毛乳頭(もうにゅうとう)という組織があります。毛乳頭は毛細血管(もうさいけっかん)から栄養を取り入れ、毛母細胞(もうぼさいぼう)に送り、髪を育てます。
しかし、FGF-5が多いと、FGF-5が毛乳頭細胞に影響を与え、毛乳頭細胞が傷つけられてしまいます。
また、毛乳頭細胞は加齢や、活性酸素の増加、ストレス、不規則な食生活、産後の脱毛などによって傷つけられてしまいます。
毛乳頭細胞を修復する方法として、頭皮から幹細胞抽出タンパクのAAPE®(えーえーぴーいー)を注入する方法があります。
AAPE®とは

AAPE®(えーえーぴーいー)はAdvanced Adipose-derived stem cells・Protein・Extractsの略です。ヒト脂肪幹細胞由来サイトカイン製剤になります。
培養中のヒト脂肪幹細胞の上清液(じょうせいえき)を凍らせて乾燥させた、生理活性タンパク質製剤です。
上清液とは、幹細胞を培養液の中で培養した際に出る、上澄みの溶液の事です。
また、サイトカイン(cytokine)とは、細胞から分泌されるタンパク質の事を言います。サイトカインは生理活性タンパク質とも呼ばれています。
女性のHARG療法

HARG療法では、 AAPE®v2.0を頭皮に注入することで、毛乳頭細胞を修復させ、髪の毛の成長を促すことができます。
※個人差があります。
女性とAGA

AGA(えーじーえー)という言葉を耳にしたことがある方も多いと思いますAGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で、日本語では男性型脱毛症といいます。
男性型脱毛症の薄毛の形は額の両側が上に上がってくるM字タイプやつむじから薄くなるO字タイプなど様々です。
男性型脱毛症の薄毛の形を分類しているハミルトン・ノーウッド分類によると9つの薄毛の進行パターンがあります。
女性でもAGAになる場合があります。
FAGA

女性も男性ホルモンの「テストステロン」というホルモンを分泌していますが、男性と比較してその分泌量は非常に少ないです。
また、女性ホルモンが正常に分泌されている場合、女性ホルモンがテストステロンと5αリダクターゼと結合する事を阻害する為、テストステロンがDHTに変換されづらいです。
しかし、ストレスや年齢を重ねたことが原因で、女性ホルモンの分泌量が減ると、テストステロンの働きが強くなり、DHTの影響を受けやすくなってしまいます。これが、女性のAGAのFAGA(えふえーじーえー)です。
FAGAもAAPE® v2.0を頭皮に注入することなどで、治療することが可能です。
AAPE® v2.0とは

共立美容外科で頭皮にAAPE®を注入する場合、AAPE® v2.0を使用します。
AAPE® v2.0は、従来のAAPE®より、生理活性タンパク質の濃縮技術を改善されており、生理活性タンパク質が12μg入っています。
※AAPE® v2.0は製品名になります。
AAPE® v2.0の役割

AAPE® v2.0を頭皮に注入し、髪の毛が成長する仕組みを解説します。
髪の毛の成長にとって悪い環境の頭皮

頭皮には、細胞や細胞の赤ちゃんの幹細胞(かんさいぼう)があります。
AGAやFAGAで薄毛に悩まれている方の場合、FGF-5によって、頭皮の細胞が弱っています。頭皮の細胞が弱っていると、髪の毛の成長にとって良くない環境状態となってしまいます。
AAPE® v2.0を頭皮に注入

頭皮の環境をよくするために、AAPE® v2.0を頭皮に注射により注入します。
AAPE® v2.0がシグナルを発信

AAPE® v2.0が幹細胞にを活性化させるシグナル(信号)を送ります。
AAPE® v2.0は従来のAAPE®より、この幹細胞を活性化させるシグナルが多く出るようになっています。
幹細胞が活性化

AAPE® v2.0からシグナルを受けると、幹細胞に周りから幹細胞が集まってきます。この現象をホーミング現象といいます。
また、幹細胞は、他の幹細胞とお互いに指令を出し合って活性化します。幹細胞間の情報伝達をパラクラインといいます。
AAPE® v2.0からシグナルを受けて活性化した幹細胞は自ら考えて、不足しているグロスファクターという成長因子を放出します。
細胞が元気になる

幹細胞より放出されたグロスファクターは弱った細胞を正常化させ、細胞を元気にさせます。
髪の毛の栄養素が毛乳頭に送られる

AAPE® v2.0により、弱くなった細胞が正常化すると、細くなっていた血管は太く戻り、血流も改善されます。
血管の状態が正常化すると、血流が増え、髪のもとになる栄養素や酸素が毛細血管から髪の付け根の毛乳頭に送られ、髪が成長します。
女性のHARG療法の料金と概要
料金 | 1回 ¥80,000 |
---|---|
施術時間 | 20〜30分程度 |
通院回数 | 3回以上 |
カウンセリング当日の治療 | 可 |
入院の必要性 | なし |
制限事項 | なし |
仕事・外出 | 可 |
その他特記事項 | 効果は3回目以降(個人差あり) |
- 表示料金は全て税抜きの金額です。
- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
最新の日本美容外科学会 学会長としてのご報告

2019年4月に行われた、第107回日本美容外科学会で共立美容外科・歯科の理事長の久次米秋人が務めました。
2020年は日本美容外科学会が中止となりましたので、2021年時点で最新の美容外科学会になります。
当学会では、2日間にわたり、特別講演やシンポジウムなど30ものプログラムを通して、国内外から参加した登壇者と参加者とが一丸となり、美容医療の発展に寄与しました。
当院としても、移り変わる社会からの美容医療への要求に対して、お応えできるよう日々研鑽(けんさん)を積んでまいります。
また、第109回日本美容外科学会は2021年5月26日、27日を予定しています。
学会の様子についてはこちらをご覧ください。
内閣府認定 日本美容医療協会

日本美容医療協会(JAAM)は、内閣府から認定された美容分野の公益社団法人です。
「すべての人に美しくなってほしい」ことを目的としています。
当院の久次米秋人理事長と、野本俊一医師は日本美容医療協会の理事として、皆さまと専門医をつなぐ架け橋になるよう努めています。
当協会は美容分野で唯一、内閣府より公益社団法人の認定を受けています。
様々な科目の専門医が在籍

当院には、様々な科目の専門医が在籍し、当サイトも執筆、監修しています。
例えば、日本形成外科学会が認定する形成外科専門医、日本外科学会が認定する外科専門医、日本麻酔科学会が認定する麻酔科専門医、日本脳神経外科学会が認定する脳神経外科専門医、日本抗加齢医学会が認定する専門医、日本外科学会が認定する外科専門医、日本救急医学会が認定する救急専門医、日本旅行医学会が認定する認定医、日本禁煙学会が認定する認定指導医です。
また、日本美容医療協会理事で厚生労働省認定臨床研修指導医でもある日本医科大学付属病院の野本俊一が在籍しています。
様々な科目の専門医や出身者による総合的な医療の上に成り立っているのが、共立美容外科なのです。
定期的な研修や勉強会を開催し、IMCAS(世界皮膚老化会議)などの参加を通じて、医療技術の向上に努めています。学術研究についてはこちらをご覧ください。
医学博士も在籍

当院には、医学博士の新妻 克宜医師が在籍しています。
学会発表などアカデミックな視点からも、美容医療の向上に努めています。
そして、全ての医師が解剖学を学んでいます。
救急科専門医と麻酔科専門医が在籍

日本救急医学会が認定する救急科専門医で麻酔科認定医のの児玉肇医師や救急科専門医で麻酔科専門医の岡田大輔医師が在籍しています。
感染症予防など「未然に防ぐこと」に対して積極的に取り組んでいます。
さらに、ヒヤリ・ハット事例を、収集、分析し「何かあった時の対応」に対しても取り組んでいます。
その他、各専門医の情報については、こちらをご覧ください。
早稲田大学の経営管理研究科と提携

共立美容外科は早稲田大学の経営管理研究科と2017年から2021年現在まで、提携講座を開設しています。
当院のスタッフが、接遇サービスや、おもてなし、どのようなクリニックが選んでいただけるかといった講義を行っております。
また、「真っ当な医療を患者様に丁寧に届ける」という企業理念を崩さないことが大切であるという話もしています。
この理念は、クリニックとして開院以来30年間一貫しています。
当院のサービス向上部門には、早稲田大学大学院のMBAや博士課程のスタッフが複数名在籍し、スタッフの人材育成に努めています。
早稲田大学との提携講座を通じ、患者様にご満足いただけるような接遇サービスの向上に日々、努めています。
「日本美容外科医師会」認定医療機関

「日本美容外科医師会」は、美容外科医が中心となり、美容医学の推進と美容医療の質向上を目的として結成された特定非営利活動法人です。
所属するには、以下の条件を満たしていなければなりません。
・院長は医師会の会員であること
・共済会に加入して三年以上であること
・過去に重大事故(後遺障害3級以上)をおこしていないこと
さらに、以下の審査項目があり、これらも認定への大切なポイントとなります。
・美容外科110番でのクレーム状況
・美容外科への貢献度
・医師としての倫理感
・手数料、更新料の支払状況
これらの審査基準を満たして日本美容医師会に所属しているということは、クリニック選びの重要な指針となるはずです。
また、当院の久次米秋人理事長は、日本美容外科医師会の理事として美容医療を通じて医学の進歩と社会の福利に貢献するよう努めています。
新型コロナウイルス感染症に対する院内の取り組み

厚生労働省対策本部の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の見解(令和2年3月9日及び3月19日公表)を受けて、院内の備品、施設の消毒管理、外気の取り入れ(換気)、全てのスタッフの体調管理等を行っています。
詳しくは、下記ページをご覧ください。
共立美容外科で受けられるAGA治療・予防
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AGA治療・予防メニュー
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女性の治療メニュー
このページの監修・執筆医師
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医師
磯野 智崇(いその ともたか)
日本美容外科学会認定専門医
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略歴
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- 1995年
- 聖マリアンナ医科大学 卒業
- 1995年
- 聖マリアンナ医科大学 形成外科 入局
- 1999年
- 東大宮総合病院 整形・形成外科入職
- 2002年
- 共立美容外科 入職
- 2009年
- 共立美容外科 浜松院院長就任
- 2020年
- 共立美容グループ 総括副院長就任
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主な加盟団体
日本美容外科学会
日本美容外科学会認定専門医
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