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脂肪注入豊胸術ピュアグラフト

脂肪注入豊胸術 ピュアグラフト 脂肪注入豊胸術 ピュアグラフト

脂肪注入豊胸術
ピュアグラフト

最終更新日:  2025年01月24日

  • 記事:監修医師
    日本美容外科学会専門医
    遠山 貴之

  • 監修の遠山医師

ピュアグラフトとは

脂肪吸引とピュアグラフト施術

ピュアグラフトは、自身の脂肪細胞を胸に注入する豊胸手術です。
脂肪吸引と組み合わせて手術を行います。

脂肪は痩せたい個所から吸引するため、一石二鳥の手術になります。
共立美容外科はピュアグラフト正規品取扱いクリニックです。

1~2カップ程度のバストアップが可能です。

良質な脂肪を注入

赤血球、白血球、ピュアグラフトのイメージイラスト

胸に脂肪を注入する際のデメリットとして、豊胸術にとって不要なものまで胸に注入してしまうことが挙げられます。

なぜなら、脂肪を吸引する際にどうしても、脂肪細胞だけでなく、麻酔液や油滴、水分、赤血球、白血球、など胸に注入するのに不必要なものまで吸引してしまうからです。

このデメリットを克服するために、ピュアグラフト豊胸術は、胸に脂肪を注入する前に、フィルターを使用してこれらの不純物を除去して、健常な脂肪細胞だけを胸に注入しています。
1年後の脂肪の定着率は70%程度です。

2つのフィルターとデメリット

フィルターの構造

ピュアグラフトのフィルターは2層で濾過する構造になっています。
この脂肪洗浄フィルターはFDAから認可を受けている安全性の高いフィルターになります。

また、ヨーロッパでもCEマークを取得しています。

1つ目のフィルターでは、健常な脂肪組織を残しつつ、脂肪吸引時に破壊された脂肪組織や、炎症を起こす原因になる油滴、血液、麻酔液を除去します。

2つ目のフィルターでは、排液を促します。
最終的に、健常な脂肪組織だけを残します。

濾過する工程で、外気に触れない衛生面に配慮した医療機器となっています。

また、だた濾過するだけなので、脂肪に負荷を与えないため、胸に注入するまで質を高く保つことが可能です。

ただ、デメリットとしては濾過して良質な脂肪細胞を抽出する方法なので、良質な脂肪細胞より細かい不純物が取り除けない点が挙げられます。

実際の注入する脂肪

脂肪の入ったパック

左が吸引した脂肪、そして右がピュアグラフトで濾過した後の実際に胸に注入する脂肪です。

血液や赤血球などの不純物が取り除かれているため、右の脂肪は黄色がかっています。

ただ、この左の吸引した脂肪は赤みが強いですが、これはピュアグラフトの販売会社から提供された画像で当院の症例ではないためです。

実際、当院で脂肪を吸引した場合は、組織をできるだけ傷つけないように吸引するため、赤みが少ないです。

ベイザーを使用すると、より赤みが少ない脂肪を吸引することが可能です。

他の脂肪注入の方法との比較

試験官に入った脂肪

この画像は、吸引した脂肪から不純物を取り除いた後の脂肪の比較です。

左から二番目が重力によって、不純物を取り除いた場合、右から2番目が遠心分離器によって不純物を取り除いた場合、そして一番右がピュアグラフトにより、不純物を取り除いた脂肪です。

重力で取り除いた場合、油滴や水分、麻酔液等がまだあることがわかります。

一方、遠心機やピュアグラフトで取り除いた場合、ほとんど油滴や水分、麻酔液等がほとんどないことがわかります。

色を見てもわかるように赤みが少なくきれいな色をしています。

顕微鏡を使用しての比較

顕微鏡でみた脂肪の比較

左側が、重力により吸引した脂肪から不純物を取り除いた場合の顕微鏡の画像、右がピュアグラフトを使用しての画像です。

重力を使用しての場合、油滴や赤血球があるのがわかります。
一方ピュアグラフトの場合、それらの不純物が取り除かれていることがわかります。

水分量の比較

水分量比較グラフ

注入する脂肪には水分量が少ない方がいいといわれています。

遠心機を使用した場合が、一番水分量を除去することが可能ですが、それとほぼ同等にピュアグラフトでも水分量を除去することが可能です。

このグラフでは約6%から8%のレンジが記載されています。

脂肪に含まれる成長因子

成長因子の量の比較グラフ

注入する脂肪に含まれる主要な成長因子の量を遠心分離機を使用した場合とピュアグラフトを使用した場合とで比較したデータです。

ピュアグラフトでは、脂肪組織をフィルターにより洗浄するので成長因子が流れるのでは?という質問をよく受けますが、遠心分離機を使用した場合と比較してもほぼ同等であることがこのグラフからわかります。

Lead Investigator Description / Status
Dr. Mark Glasgold Long-term Quantitative Retention of Midface Autologous Fat Grafts Prepared with Puregraft®
・ Puregraft vs. Coleman Technique
・ Facial Plastics for Mid-face volumizing
・ Utilized Vectra 3D Volumetric modeling
・ Study complete and abstract accepted
・ Average 17 Month Follow-up
Dr. Cohen, Fraser Comparison of Three Fat Graft Preparation Methods
・ Head-to- head comparison of Puregraft, centrifuge, and gravity separation
Dr. Schafer, Acute adipocyte viability after third-generation ultrasound-assisted liposuction.
Dr. Cohen ・ Puregraft and UAL Compatibility Study
Dr. Mestak Breast Reconstruction by Autologous Transfer
・ 15 breast reconstruction patients successfully treated with Puregraft
・ Follow up at 3 and 12 months
Cytori Lipokit Comparison Study
Cytori Body-Jet Comparison Study
Cytori PAL Compatibility Study

症例と定着率

定着率の症例

この症例は、2016年にAesthetic Surgery Journalで発表されたピュアグラフトを使用した症例です。

25歳の女性の1年後の状態です。
1年後でも胸が大きいままになっています。

また、この論文ではピュアグラフトの症例を26症例集めVectraという3Dで計測する技術を用いて注入1年後の胸の体積を計測しました。

その結果ピュアグラフトを使用した豊胸手術は、平均注入量が280cc(160~360cc)で定着率73.5%(72.1%~74.3%)でした。

このデータから、ピュアグラフトは注入した脂肪が100%定着しないからといって、手術が失敗したわけではないことがわかります。

また、定着率には個人差があるため、30%しか定着しなかったからといって、それが失敗にあたるかどうかは正直なんともいえません。

このデータから分かることは、レンジが72.1%~74.3%と、平均前後0.8%と非常に狭い範囲になっていることです。

そのため、注入後はおおよそ70%程度は定着すると考えて大丈夫だと思います。

脂肪注入の豊胸術は症例によって定着率の幅は広いと考えられてきましたが、ピュアグラフトを用いることで注入後の定着率の予測が非常にしやすくなりました。

  • 参考文献『 Aesthetic Surgery Journal 2016,1-9 』Oxford Academic Marcos:Sforza,MD;Katarina Andjelkov,MD,PhD;
    Renato Zaccheddu,MD;Rodwan Husein;and Connor Atkinson

しこりになりづらい注入方法

注入方法を解説する磯野医師

脂肪は、一か所に集中して注入してしまうと、しこりになる恐れがあります。

そのため当院では、血液が多く通っている胸の浅い層の乳腺に少量ずつ分散して注入して失敗しないようにしています。

また、注入口は傷跡が目立たない胸の下の外側の部分の片側1か所ずつから注入しています。

症例写真

ピュアグラフトの症例写真 ケース1
ピュアグラフトの症例写真 ケース2
主なリスク、副作用等
【脂肪の吸引部分】
  1. ◆ 腫れや内出血が出る場合がありますが、2~3週間前後かけて徐々にひいていきます。
  2. ◆ 浅い層を不必要に吸引しすぎると凸凹することがあります。
  3. ◆ 2カ月程度かけて術後徐々に仕上がっていきます。
  4. ◆ つっぱりや硬さが2カ月程度かけて解消していきます。
  5. ◆ 上限を超えて脂肪を吸引すると、まれに貧血症状が強くでます。
  6. ◆ 症例は個人差があります。
  7. ◆ リスク・副作用に配慮して、丁寧に手術を行います。
【脂肪の注入部分】
  1. ◆ 腫れや内出血が出る場合がありますが、1~2週間前後かけて徐々にひいていきます。
  2. ◆ 3カ月程度かけて術後徐々に仕上がっていきます。
  3. ◆ つっぱりや硬さが2カ月程度かけて解消していきます。しこりができる場合がまれにあります。
  4. ◆ 胸へ注入した脂肪の生着率には個人差があります。
  5. ◆ 症例は個人差があります。
  6. ◆ リスク・副作用に配慮して、丁寧に手術を行います。

ダウンタイムについて

ダウンタイムについて

■内出血・腫れ
脂肪を吸引した個所に広範囲に現れます。
また脂肪を注入した胸の注入部位に豆粒代の内出血がでます。
どちらも個人差はありますが、1週間程度で引いていきます。

■手術後の痛みについて
筋肉痛のような痛みが1週間程度かけて引いていきます。
痛み止めもご用意してあります。

■内出血・腫れのダウンタイム対策
圧迫(ガードル)固定といって、脂肪を吸引した部位に、タイツのような衣類を着用していただくことで、むくみをとり、内出血や腫れが早く引くようにしています。
圧迫(ガードル)は、1週間程度着用していただきます。

■入浴について
圧迫(ガードル)固定をしているため、入浴をすることは圧迫(ガードル)を外すまでお控えください。
入浴の代わりに、洗面所でシャワーや洗顔、布で体を拭くなどしていただきます。

■通勤・通学について
翌日から通勤、通学していただくことが可能です。
しかし念のため、手術日の翌日はお休みをお取りいただくことを推奨しています。

■激しい運動について
1週間から10日程度は激しい運動をお控えください。

※ダウンタイムは個人差があります。
ここでは標準的なダウンタイムをご紹介しています。
また、ダウンタイムがでないよう配慮して手術を行っています。

ピュアグラフトの概要

手術料金 ピュアグラフト50 ¥199,800
ピュアグラフト250 ¥499,800
ピュアグラフト400 ¥599,800
ピュアグラフト850 ¥799,800
※対象外の院あり
手術時間 60分前後
※脂肪注入は20分~30分
通院回数 1~2回
回復までの期間 1ヶ月。
定着率の判断は6ヶ月~1年。
カウンセリング当日の治療 原則不可(応相談)
入院の必要性 なし
制限事項 なし
仕事・外出 当日より可能
その他特記事項 脂肪吸引部位3~5日間入浴不可。以外は特になし。

料金に関する詳細が知りたい方

  • 表示料金は目安の金額となります。
  • 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
    いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。

豊胸関連コラム

共立美容外科で受けられる豊胸・胸の施術

このページの監修・執筆医師

  • 医師 遠山 貴之(とおやま たかゆき)

    医師

    遠山 貴之(とおやま たかゆき)

    日本美容外科学会認定専門医
    麻酔科専門医

    • 略歴

      • 1997年
        順天堂大学 医学部卒
        1997年
        順天堂大学医学部付属病院 麻酔科入局
        2006年
        共立美容外科・歯科 入局
        2020年
        共立美容外科 上野御徒町院院長就任
        2020年
        共立美容グループ 総括副院長就任
    • 主な加盟団体

      日本美容外科学会会員
      日本美容外科学会認定専門医
      麻酔科専門医

当院は医療広告ガイドラインを遵守しています。

共立美容外科

共立美容外科|ピュアグラフトを使用した豊胸手術の仕組みや料金、定着率を解説のページをご覧の皆様へ

このページは2025年1月に最終確認をしています。
このページではピュアグラフトを使用した豊胸手術の内容や料金についてご確認いただけます。ピュアグラフトは二層のフィルターを使用し、自身の体から採取した脂肪から良質な脂肪を取り出し、それを注入する豊胸手術です。日本だけでなく、アメリカやヨーロッパでも行われている豊胸手術です。コンデンスリッチ豊胸と並んで日本でもポピュラーな脂肪注入豊胸手術です。

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