マイクロCRFで
目のくま、シワ、たるみを解消
最終更新日: 2025年02月20日
マイクロCRFとは

マイクロCRFを簡単に説明すると、目のクマやくぼみ、たるみや頬のコケなどの凹んでいる部分に、ご自身から採取した良質な脂肪細胞を注入することで、治療する美容整形になります。
目周りのシワや法令線や口回りのシワなどの治療でも行われます。
コンデンスリッチフェイスやマイクロコンデンスリッチ脂肪注入などとも呼ばれています。
脂肪を採取する場合は、脂肪吸引を行いますので、脂肪吸引とエイジングケアの2つの美容整形を1度で行える一石二鳥の手術方法です。
CRFとはコンデンスリッチファット(濃縮脂肪)の略になります。
つまり細かい(マイクロ)濃縮した脂肪を顔に注入する方法です。
脂肪は濃縮されているため、注入後定着率が高くなります。
個人差はありますが、おおよそ90%程度定着するので、一度定着した脂肪は、加齢による脂肪の吸収以外はその場に残るので、持続期間はヒアルロン酸より長く、年単位の長期間になります。
日本美容外科学会専門医の磯野分院院長が動画で解説
マイクロCRFの手術方法や原理について日本美容外科学会専門医の磯野分院院長が分かりやすく動画で解説しています。
採取した脂肪を全体の10%にまで濃縮

脂肪を採取した場合、その脂肪には、血液や麻酔液などの不純物が混ざっています。
また、脂肪細胞は大きいため、細かくしないと顔の皮膚に馴染みません。
マイクロCRFの美容整形では採取した脂肪を遠心分離機や特殊な機械をかけて、しこりや石灰化の原因となる死活・老化細胞などの不純物を除去し、マイクロCRFという細かく良質な脂肪に濃縮します。
マイクロCRFは採取した脂肪から全体の10%にまで濃縮された貴重な素材になります。
健康で滑らかな脂肪細胞と非常に高濃度幹細胞で構成されています。
幹細胞は注入後の脂肪の定着や肌組織の活性化などの作用に寄与します。
マイクロCRFは、全て患者様ご自身の脂肪細胞のため無添加のためアレルギーの心配はありません。
成長因子も含んでいるので、濃縮された幹細胞は注入後、注入部位の組織の細胞の分化を助ける性質もあると言われています。
無菌で精製

マイクロCRFを精製する過程は、脂肪吸引から濃縮・分離・注入まで専用シリンジ内で行い、外気に触れさせずに無菌状態で行っています。
3つの特殊な医療機器

マイクロCRFで使用する3つの特殊な医療機器をご紹介します。
遠心分離機「LIPOMAX-SC」

マイクロCRFを精製するためには、専用の遠心分離機「LIPOMAX-SC」を使用します。
LIPOMAX-SCは日本の厚生労働省にあたる機関のアメリカのFDAから承認を得ています。
遠心分離器に採取した脂肪をかけることで、遠心力の力で
1.脂肪細胞を濃縮させる
2.血液などの不純物と必要な脂肪細胞を分ける
という2つの事を行います。
そうすることで、注入後、生着率の高い脂肪細胞のマイクロCRFを精製し抽出することができます。
フィラージェラー

細かい脂肪細胞にするためには、健康な脂肪細胞をなるべく壊さずに細かく粉砕しなければなりません。
そこで使用するのが、このフィラージェラーという専用の機械になります。

フィラージェラーにより細かくなった脂肪細胞を遠心分離器にかけると、ヒアルロン酸のように滑らかなマイクロCRFを精製することができます。
マイクロCRF は滑らかなので、皮膚が薄い目の下や目の上にも注入することが可能です。
精製するマイクロCRFは、注入する部位にもよりますが、おおよそ5cc~10cc程度になります。
ウェイトフィルター

脂肪を採取する際に、脂肪をためる筒状の医療機器をシリンジといいます。
このシリンジの中には、「ウエイトフィルター」が設置されています。
このウエイトフィルターは採取した脂肪を濃縮する為に欠かせない器具になります。
ウェイトフィルターを用いると、通常の遠心分離に比べて、強く健全な脂肪細胞のコンデンスリッチファットを抽出することが可能になります。
遠心分離機にかけると、ウェイトフィルターの重さによって、脂肪細胞にかかる圧力が、通常の遠心分離の圧力の約25倍になります。
圧力が強いため、老いた脂肪細胞は圧力に耐えられず、排泄オイルになります。
そして、この約25倍のつよい圧力に耐えられた強く健全な脂肪細胞コンデンスリッチファットのみを抽出し、マイクロCRFを精製します。
そして、このウェイトフィルターは、液体のみを通す小さな穴が空いているため、不純物のトリグリと呼ばれるオイルとマイクロCRFを分離させることができます。
このような方に向いています

- 目の下のクマが気になる方
- 目の下の凹みが気になる方
- 目の下のたるみが気になる方
- 目の上の窪みが気になる方
- 頬のコケが気になる方
- おでこをボリュームアップしたい方
- おでこを丸くしたい方
- 法令線が気になる方
- マリオネットラインが気になる方
- 顎を出したい方
- シワが気になるかた
- 老けて見られがちな方
老けて見られるのは顔のボリュームロスが原因かも

たるみやシワがないのに老けて見られがちな方は、加齢による脂肪の減少から生じる顔のボリュームロスが原因の場合があります。
その場合、ボリュームロスが生じている部分(目の下や頬など)に脂肪を注入して補うことで、改善することができます。
マイクロCRFはただの脂肪ではなく、濃縮した脂肪のため、注入後定着率が90%前後になります。
(あくまで当院での症例の感覚値になります。効果には個人差があります)
適応部位

- 目の下のくま・凹み・たるみ
- 目の上のくぼみ(上まぶた)
- 眉間のシワ
- 目尻のシワ
- こめかみ
- 涙袋
- おでこのシワ
- おでこのボリュームアップ・丸くする
- 法令線
- 頬のコケ/頬を高くする
- ゴルゴライン
- 鼻筋
- マリオネットライン
- 口の周りのシワ
- 唇をふっくらとする
- 顎
- 首の横ジワ
- 顔全体
マイクロCRFの手術の流れ

マイクロCRFの手術の流れをご紹介します。
※あくまで平均的な例になります。患者様の状態により手順など異なる場合があります。
カウンセリング

カウンセリングは、カウンセラーではなく医師が直接行っています。
マイクロCRFの手術方法だけでなく、脂肪の採取部位の腫れや内出血、傷跡をはじめ、術後の制限事項などのダウンタイムについても丁寧にお伝えしております。
脂肪を採取

マイクロCRFを精製するために脂肪を採取します。
脂肪は、太ももやお腹、二の腕など患者様のご要望の部位から採取します。
脂肪吸引で採取するために、脂肪吸引の効果も受けることができるのが、マイクロCRFのメリットの1つです。
吸引部を縫合

吸引部分を糸で縫合します。
吸引部分の傷口はこの程度です。しばらくすると組織と馴染んできますので傷跡はほとんど残りません。
真皮縫合するため抜糸の必要はありません。
吸引した個所は1週間程度内出血が現れます。
遠心分離

採取した脂肪を不純物と良質な脂肪細胞に分け、さらに脂肪細胞を濃縮させるために遠心分離器LIPOMAX-SCに入れます。
脂肪を濃縮させる

遠心分離器を回します。
毎分3500回転で5分間回します。
遠心分離機から取り出す

遠心分離器にから採取した脂肪を取りだします。
コンデンスリッチファット

上の黄色い部分が「良質な脂肪細胞」で、下の赤い部分が脂肪吸引時に体内へ注入した麻酔液や血液などの不純物になります。
この良質で濃縮された脂肪細胞は、コンデンスリッチファット(CRF)と呼ばれています。
豊胸術などで使用されます。
不純物を破棄

不純物を押し出して破棄します。
1つのシリンジにまとめる

濃縮された脂肪のコンデンスリッチファットを1つのシリンジにまとめます。
フィラージェラー

顔は皮膚が薄いため、顔に注入する脂肪は細かくしなければなりません。
そのため、このコンデンスリッチファットをフィラージェラーという機械で細かく裁断し滑らかにします。
2回目の遠心分離

細かく裁断したコンデンスリッチファットを2回目の遠心分離器にかけます。
マイクロCRFの完成

遠心分離機から取り出すと、コンデンスリッチファットは①トリグリと呼ばれる裁断されて壊れた脂肪細胞のオイル、②マイクロCRF、③血液や壊れた脂肪の細胞壁などの不純物の3つの層に分かれています。
不純物を捨てる

トリグリと呼ばれるオイルと、血液などの不純物を破棄し、マイクロCRFだけをシリンジに残します。
マイクロCRF

マイクロCRFだけがシリンジに残ります。
注射器に移す

マイクロCRFを顔に注入する為に、注射器に移し替えます。
麻酔クリーム&麻酔テープ

マイクロCRFを注入する前に、注入部位が痛くないように、顔に麻酔クリームを塗布したり麻酔テープを貼ったりします。
デザイン

おでこや、法令線、目周りなど注入箇所を仕上がりをイメージして丁寧にデザインします。
消毒

衛生面に配慮する為に、顔全体を消毒します。
患者様のご希望により笑気麻酔をかけます。
マイクロCRFの注入

ご希望の部位にマイクロCRFを丁寧に注入します。
終了

お疲れさまでした。
吸引部の圧迫固定

吸引部位は1週間程度ガードルを装着して圧迫固定していただきます。
症例写真

左が術前、右が約2か月後(化粧あり)の写真です。
シワや凹みが消えてふっくらしています。
マイクロCRFのスペシャリスト Dr.浪川のコメント
脂肪とヒアルロン酸では脂肪の方が断然、質感は良いのですが、使いにくい面が2点ありました。
それは(1)生着率 と (2)非保存性です。
脂肪は“生きもの”なので条件が整わないと生着しない事と、保存する時間に比例して脂肪細胞が死滅してしまうため、その場で使い切ってしまう必要がありました。
いままでは注入量の1/2~1/3程度しか生着しなかったため、なるべく多目に注入するのが鉄則でした。
ところが新技術のMicro CRF・マイクロCRFは条件の良い脂肪を選りすぐり、不純成分の混入を極限まで少なくしているので、ほぼ100%達成可能です。
またこれによって脂肪を過剰に注入する必要がなくなり、施術直後から完成に近い雰囲気でまとめられるため、ダウンタイムに対する負担の激減や完成のイメージを患者様と共有し易くなりました。
医療技術の進歩は日進月歩ですが、この方法は注目度の高い治療法だと考えております。

浪川浩明ドクター
主なリスク、副作用等 |
|
マイクロCRFの概要
手術料金 |
目の下のくま・凹み・たるみ(両側) ¥231,000 目の上のくぼみ(上まぶた)(両側) ¥231,000 眉間のシワ(両側) ¥82,500 目尻のシワ(両側) ¥82,500 こめかみ(両側) ¥247,500 涙袋(両側) ¥110,000 おでこのボリュームアップ・丸くする ¥330,000 おでこのシワ ¥330,000 おでこのシワ(1本) ¥82,500 法令線(両側) ¥165,000 頬のコケ(両側) ¥220,000 頬を高く(両側) ¥168,000 ゴルゴライン(両側) ¥330,000 鼻筋のライン ¥110,000 マリオネットライン(両側) ¥165,000 口の周りのシワ ¥165,000 唇をふっくらとする(上or下いずれか) ¥82,500 唇をふっくらとする(上下セット) ¥165,000 顎 ¥110,000 首の横ジワ ¥165,000 顔全体 ¥715,000 ※基本料金(脂肪採取代/システム代等)として別途¥275,000かかります。 ※コンデンスリッチ豊胸と併せて行う場合は基本料金はかかりません。 |
---|---|
手術時間 | 脂肪採取・・・30分程度 マイクロCRFの注入・・・10分から20分程度 |
通院回数 | 1,2回 |
回復までの期間 | ◇脂肪採取部位 腫れ・・1週間程度 内出血・・1週間程度 筋肉痛のような痛み・・1週間程度 ◇脂肪注入部位 内出血が生じた場合は1週間程度かけて消えていきます。 ※個人差があります。 |
カウンセリング当日の治療 | 可能 ※脂肪の採取の範囲が大きい場合や全身麻酔をご希望の場合、閉院時間まで時間がない場合は、後日になる場合があります。 |
入院の必要性 | なし |
制限事項 | 脂肪を採取した部位は、5日から1週間程度ガードルによる圧迫固定が必要になります。 |
仕事・外出 | 当日より可能 |
冷凍保存システム(新宿本院限定)

マイクロCRFは、マイナス80度で冷凍保存することによって後日、改めて注入する事が可能です。
日本フリーザー社のMY BIO VT-78という冷凍庫で保存します。
保管期間は、6ヶ月~9ヶ月になります。
保管料金 | ¥55,000 ※保管期間は、6ヶ月~最長9ヶ月とさせていただいております。 |
---|---|
再注入料金 | 3同一部位の場合 1部位 ¥55,000 違う部位の場合 1部位 ¥77,000 ※2部位目からは 1部位 ¥55,000 |
- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
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このページの監修・執筆医師
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医師
浪川 浩明(なみかわ ひろあき)
日本美容外科学会認定専門医
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略歴
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- 1991年
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 1991年
- 東京厚生年金病院 形成外科入局
- 2006年
- 共立美容外科・歯科 入局
- 2009年
- 共立美容外科・歯科 新宿本院院長就任
- 2009年
- 共立美容グループ 副院長就任
- 2020年
- 共立美容グループ 総括院長就任
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主な加盟団体
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本形成外科学会会員
日本顎顔面外科学会会員
日本手の外科学会会員
日本マイクロサージャリー学会会員
日本職業・災害医学会会員
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