
ボリフト XCとは

ボリフト XCは、アラガン・ジャパン社が製造販売するジュビダームビスタ®シリーズのヒアルロン酸の1種です。主に、①シワの改善、②顔の溝、③肌の質感の改善に使用されます。
ボリューマがXCより少し柔らかいヒアルロン酸になります。
そのため、硬いボリューマXCと一緒に使用されることが多いです。
ボリフト XCは日本において、「シワとみぞ治療」として厚生労働省から承認を得ています。

美容医療で使用するヒアルロン酸は種類が多く、世界各国で非常に多くのヒアルロン酸が発売されています。どのヒアルロン酸をどの治療に使用するのか、一般の方ではなかなか分かりづらいと思います。
ヒアルロン酸の用途は実に多様で、シワ治療や胸を膨らます手術、鼻や顎を形成する手術など様々な用途で美容医療で使用されています。
その中でボリフトXCは、シワ治療やシワが進んで溝(みぞ)になった箇所の治療に使用されます。

ヒアルロン酸の量が濃いと固くなりますが、ボリフト XCは柔らかいヒアルロン酸のため、ヒアルロン酸の濃度が低いです。個人差はありますが、ボリフト XCは濃度が低いにも関わらず、約12~約18ヶ月持続します。
- 参考:Allergan DOF - VOLIFT 003 Clinical Study, Allergan DOF - VOLIFT-006-JAN 2015 15 month duration, Eccleston D, Murphy DK. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2012; 5:167-172
顔の浅いシワや溝のボリュームアップに使用される低濃度のヒアルロン酸です。
医学博士の新妻横浜院院長が動画で解説
医学博士で日本形成外科学会専門医の新妻横浜院院長が実際に自身で行った施術を基に、ボリューマXCとボリフトXCの注入施術を解説しています。
手術直後の内出血や注入部位の赤みの様子、注入部位、麻酔クリームの塗布、カウンセリングの様子をご確認いただけます。
ボリフトXCは同じアラガンジャパン社より発売されているボリューマXCと組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
※新妻横浜院院長の施術は横浜院以外でも、新宿本院、銀座院、上野御徒町院、立川院、千葉院でお受けいただけます。
ボリフト XCの適応箇所

- ほうれい線
- おでこ
- 眉間
- 目尻
- 目の下
- ゴルゴライン
- 口の周り
- マリオネットライン
このような方に向いています

- ほうれい線が目立つ方
- シワが気になる方
- 顔の溝が気になる方
- 目の下のボリューム減少(凹み)が気になる方
- 明るい印象の表情にされたい方
- 小皺が目立つ方
- 持続性が気になる方
- メスを使わない施術をご希望の方
- 術後のダウンタイムを気にする方
- 痛みが苦手な方
シワや溝を下から持ち上げるヒアルロン酸

ボリフト XCは、浅い層に注入することができるよう、柔らかく作られています。硬いヒアルロン酸の場合、皮膚の表面に近い浅い層に入れてしまうと表面がデコボコしてしまいます。
そのためボリフト XCは、柔らかく作られており、浅い層に入れることができます。シワや溝の下にボリフト XCを注入し、シワや溝を下から上に持ち上げます。
肌の質感改善、つや出しにも。

ボリフト XCは皮膚表面の浅い層に注入するため、ボリフト XCを注入すると皮膚の表面付近にヒアルロン酸の量が多くなります。
ヒアルロン酸はもともと体にある成分のため、個人差はありますが、皮膚表面付近のヒアルロン酸の量が多くなると、ボリフト XCの高い親和性も相まってヒアルロン酸(ボリフト XC)が組織となじみ、皮膚が潤い、肌につやが生まれます。
- 参考:Hee CK et al. Dermtol Surg 2015; 41(Suppl 1): S373-S381, Muhn C et al. Clin Cosmet Investig Dermatol 2012; 5: 147-158
血管や神経を傷つけないように注入

ヒアルロン酸注入は医療行為です。注意点として、顔には多くの血管や神経が通っていますのでボリフトXCを注入する際は、細心の注意を払います。
ヒアルロン酸で、顔の血管や神経にダメージを与えないようにしなければなりません。
解剖学に関して

当院は医師に、解剖学を学ぶように義務付けています。
ボリフト XCの注入方法を顔の部位別にご紹介

ボリフト XCは、顔のシワや溝、そして肌の質感の改善に使用します。そのため、基本的に涙袋や唇以外の顔のどの部位でも使用することができます。
ここでは、各部位の注入ポイントの目安をご紹介します。
あくまでもここでご紹介する注入ポイントは「目安」のため、患者様のご要望や顔の形、医師の判断等により、注入ポイントは異なる場合があります。安全面と美しさ、そして痛みに配慮して注入します。
◆ほうれい線

ほうれい線のシワや溝を治療する場合、このように、ほうれい線のシワや溝に沿って注入します。
シワや溝を埋めるように、ほうれい線の下の浅い層に注入します。顔の中央付近にある大きな線を目立たなくすることができるので、個人差はありますが顔の印象を変えることができます。
◆額(おでこ)

おでこのシワや溝を治療する場合、このように、おでこのシワや溝に沿って注入します。
多くの場合、おでこの中央を中心に、おでこのシワを伸ばすように注入します。
◆眉間

眉間のシワや溝を治療する場合、このように、眉間のシワや溝に沿って注入します。
眉間のシワや溝を改善することで、こわばった顔の印象を改善するように治療します。
◆目尻

目尻のシワを治療する場合、このように、目尻のシワや溝に沿って注入します。目尻のシワを伸ばすように注入します。
◆目の下

目の下のボリュームが減少している部分に沿って、目の下のボリュームを出すようにボリフト XCを注入します。
◆ゴルゴライン

目頭付近から頬の中央に向かって斜め下に入っているシワのラインを「ゴルゴライン」と呼びます。このラインに沿って注入することで、ゴルゴラインを目立たなくさせます。
◆口の周り

口の周りの縦シワにはボリフト XCが向いています。
口の周りの筋肉の衰えとともにシワが増えていきますが、ボリフト XCをシワや溝を埋めるように注入することで、シワが目立たない口元にすることができます。
◆マリオネットライン

口の両サイドから、あごの下にかけて出てしまうシワのラインを、腹話術の人形(マリオネット)の口元に似ていることから、マリオネットラインと呼びます。
ラインを埋めるようにボリフトを注入することで、このマリオネットラインも改善できます。
このような点に配慮してボリフト XCの施術を行っています
自然な仕上がりになるように

顔の印象が変わったと感じるのは、加齢によりボリュームが減少したことによると言われています。
ただ単にたるみを治療する、シワの線を消す、シワだけを埋めるなど、部分的にケアをしても、平坦な顏だちになってしまいますので、顔全体のバランスを整えて、凹みやくぼみのボリューム補充などの立体的な治療を行うことで、自然な仕上がりになります。
横顔も美しくなるように

横から見ても美しくなるように、ボリフト XCを注入します。
鼻、顎、口元のバランスを考えて、どの方向から見ても美しさが引き立つように施術します。
注入前のデザイン

どの部位にどのくらい注入すればよいかを、注入する医師自身が直接デザインします。このデザインを丁寧にしっかり行うかどうかで仕上がりに大きく差がつく傾向があります。
凹んでいる箇所、ボリュームを出したい個所など気になる個所をどう変えたいか、治療前に医師にお伝えください。患者様のご要望をもとに、おでこ、目の周り、ほうれい線、顎などにデザインしていきます。
データから見るボリフト XC

ボリフト XCの実験データを紹介します。
※引用元:アラガンジャパン社
ボリフト XCの低吸水性に関して

ボリフト XCに水を含ませたときにどの程度、水を吸収するかの実験です。ゲルがボリフト XCです。
ボリフト XC(ゲル)とリン酸緩衝液(1:7)の混合物を1時間撹拌し、最大吸水量に達した時点でゲルの膨潤量を測定しました。3500rpmで10分間遠心分離し、ゲルに吸水されていない水量を10μL青色染色液で染色することで可視化しています。
この画像のように、ボリフト XCは水をあまり吸収しないようにしています。水をあまり吸収しないので、形が崩れにくくなっています。このように持続期間が長くなるように作られています。
- 1. Bernardin A et al. Presented at Anti-Aging Medicine European Congress(AMEC) 2013
- 2. Goodman G et al. Plast Reconstr Surg 2015; 136(5 Suppl): 139S-148S
ボリフト XCのリフト力に関して

ボリフト XCのリフト力に関しての実験です。ボリフトXCは、ボリューマXCより柔らかいので、リフト力は劣りますが、ウルトラXCより高いリフト力になっています。
注入直後、1.0mmから0.8mmまで下がり、その後は12週間後までで、0.6mm程度までしか減っていません。
N=10
- 1. Bernardin A et al. Poster presentation at AMEC EMAA 2013、
- 2. Hee CK et al. Dermatol Surg 2015; 41 Suppl 1: S373-S381
ボリフト XCの親和性に関して

ボリフト XCの親和性を調べる実験です。
この画像の赤い色の部分が、コラーゲン組織で、青い色の部分がボリフト XCになります。
色付けは、Van Gieson染色です。
この実験が絶対ではありませんが、コラーゲン組織とボリフトXCがなじんでいるように見られます。この馴染みを、「親和性」という言葉で表現しています。
ボリフト XCが組織と皮膚表面に近い浅い層でなじむので、皮膚表面にヒアルロン酸が多くなり、個人差はありますが、潤った肌の印象を与えることができます。
ボリフト XCの治療の流れ

ボリフト XCの治療の流れをご紹介しています。
ご覧になりたい方は、下記「ボリフト XCの治療の流れはこちら」をクリックしてください。
顔のシワ(ほうれい線、額、目尻など)に注入したヒアルロン酸の修正

ヒアルロン酸を顔のシワ(ほうれい線、額、目尻など)に注入後、ヒアルロニダーゼというヒアルロン酸の酵素を注入する事で、ヒアルロン酸を溶かすことができます。
ヒアルロニダーゼは、注入したヒアルロン酸の量を減らしたり、注入後の不自然さを修正したい場合に使用されます。
アラガンビューティーアワードを3年連続で受賞

ボリフトXCの販売会社のアラガン・ジャパンより、アラガンビューティーアワード2019を受賞しました。
接遇サービスや技術面をご評価いただきました。
大変うれしく思います。

アラガンビューティーアワードは2017,2018年にも受賞しており、3年連続の受賞となりました。
ジュビダームビスタ® ボリフト XCの概要
手術料金 | 1cc ¥70,000 (0.1ccあたり ¥7,000) ※ウルトラプラス XCやウルトラ XCの場合 1cc ¥77,000(0.1ccあたり ¥7,700) |
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手術時間 | 約30分程度 |
ダウンタイム | ほぼなし |
通院回数 | 特に必要なし |
カウンセリング当日の治療 | 可 |
入院の必要性 | なし |
制限事項 | 特になし |
仕事・外出 | 可 |
その他特記事項 | なし |
- 表示料金は全て税抜きの金額です。
- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
最新の日本美容外科学会 学会長としてのご報告

2019年4月に行われた、第107回日本美容外科学会で共立美容外科・歯科の理事長の久次米秋人が務めました。
2020年は日本美容外科学会が中止となりましたので、2021年時点で最新の美容外科学会になります。
当学会では、2日間にわたり、特別講演やシンポジウムなど30ものプログラムを通して、国内外から参加した登壇者と参加者とが一丸となり、美容医療の発展に寄与しました。
当院としても、移り変わる社会からの美容医療への要求に対して、お応えできるよう日々研鑽(けんさん)を積んでまいります。
また、第109回日本美容外科学会は2021年5月26日、27日を予定しています。
学会の様子についてはこちらをご覧ください。
内閣府認定 日本美容医療協会

日本美容医療協会(JAAM)は、内閣府から認定された美容分野の公益社団法人です。
「すべての人に美しくなってほしい」ことを目的としています。
当院の久次米秋人理事長と、野本俊一医師は日本美容医療協会の理事として、皆さまと専門医をつなぐ架け橋になるよう努めています。
当協会は美容分野で唯一、内閣府より公益社団法人の認定を受けています。
様々な科目の専門医が在籍

当院には、様々な科目の専門医が在籍し、当サイトも執筆、監修しています。
例えば、日本形成外科学会が認定する形成外科専門医、日本外科学会が認定する外科専門医、日本麻酔科学会が認定する麻酔科専門医、日本脳神経外科学会が認定する脳神経外科専門医、日本抗加齢医学会が認定する専門医、日本外科学会が認定する外科専門医、日本救急医学会が認定する救急専門医、日本旅行医学会が認定する認定医、日本禁煙学会が認定する認定指導医です。
また、日本美容医療協会理事で厚生労働省認定臨床研修指導医でもある日本医科大学付属病院の野本俊一が在籍しています。
様々な科目の専門医や出身者による総合的な医療の上に成り立っているのが、共立美容外科なのです。
定期的な研修や勉強会を開催し、IMCAS(世界皮膚老化会議)などの参加を通じて、医療技術の向上に努めています。学術研究についてはこちらをご覧ください。
医学博士も在籍

当院には、医学博士の新妻 克宜医師が在籍しています。
学会発表などアカデミックな視点からも、美容医療の向上に努めています。そして、全ての医師が解剖学を学んでいます。
救急科専門医と麻酔科専門医が在籍

日本救急医学会が認定する救急科専門医で麻酔科認定医のの児玉肇医師や救急科専門医で麻酔科専門医の岡田大輔医師が在籍しています。感染症予防など「未然に防ぐこと」に対して積極的に取り組んでいます。
さらに、ヒヤリ・ハット事例を、収集、分析し「何かあった時の対応」に対しても取り組んでいます。
その他、各専門医の情報については、こちらをご覧ください。
早稲田大学の経営管理研究科と提携

共立美容外科は早稲田大学の経営管理研究科と2017年から2021年現在まで、提携講座を開設しています。当院のスタッフが、接遇サービスや、おもてなし、どのようなクリニックが選んでいただけるかといった講義を行っております。
また、「真っ当な医療を患者様に丁寧に届ける」という企業理念を崩さないことが大切であるという話もしています。この理念は、クリニックとして開院以来30年間一貫しています。
当院のサービス向上部門には、早稲田大学大学院のMBAや博士課程のスタッフが複数名在籍し、スタッフの人材育成に努めています。早稲田大学との提携講座を通じ、患者様にご満足いただけるような接遇サービスの向上に日々、努めています。
「日本美容外科医師会」認定医療機関

「日本美容外科医師会」は、美容外科医が中心となり、美容医学の推進と美容医療の質向上を目的として結成された特定非営利活動法人です。
所属するには、以下の条件を満たしていなければなりません。
・院長は医師会の会員であること
・共済会に加入して三年以上であること
・過去に重大事故(後遺障害3級以上)をおこしていないこと
さらに、以下の審査項目があり、これらも認定への大切なポイントとなります。
・美容外科110番でのクレーム状況
・美容外科への貢献度
・医師としての倫理感
・手数料、更新料の支払状況
これらの審査基準を満たして日本美容医師会に所属しているということは、クリニック選びの重要な指針となるはずです。
また、当院の久次米秋人理事長は、日本美容外科医師会の理事として美容医療を通じて医学の進歩と社会の福利に貢献するよう努めています。
新型コロナウイルス感染症に対する院内の取り組み

厚生労働省対策本部の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の見解(令和2年3月9日及び3月19日公表)を受けて、院内の備品、施設の消毒管理、外気の取り入れ(換気)、全てのスタッフの体調管理等を行っています。
詳しくは、下記ページをご覧ください。
しわ治療の人気治療
お肌のメニュー
共立美容外科で受けられるしわ治療
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糸リフト
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注射
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再生医療
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美容マシンによるリフトアップ
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手術によるリフトアップ
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ピーリング
このページの監修・執筆医師
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医師/医学博士
新妻 克宜(にいつま かつのり)
日本形成外科学会専門医
医学博士
VST認定医
ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
ボトックスビスタ®認定医-
略歴
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- 2000年
- 奈良県立医科大学医学部卒業
奈良県立医科大学附属病院皮膚科・形成外科 入職 - 2003年
- 奈良県立医科大学大学院(皮膚科学) 入学
- 2006年
- 大阪市立総合医療センター 形成外科
- 2007年
- 奈良県立医科大学大学院 医学博士取得
- 2008年
- 奈良県立医科大学皮膚科・形成外科助教
奈良県医師会学術奨励賞授賞 - 2010年
- 飯田皮膚科(奈良市)副院長
- 2013年
- 美容外科クリニック入職
- 2016年
- 美容外科クリニック入職
共立美容外科 入職
共立美容外科 横浜院院長就任
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主な加盟団体
医学博士(皮膚科学)
AEAJ認定 アロマセラピスト
日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会
日本皮膚科学会
VST認定医
ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
ボトックスビスタ®認定医
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