受け口・しゃくれの輪郭形成手術
下顎を後ろに下げて、
小顔+Eライン
受け口・しゃくれの小顔輪郭形成

下顎が前に突き出している状態、いわゆる「受け口」や「しゃくれ」を美容整形を行うことで、綺麗な輪郭にすることが可能です。
美容整形手術では、顔面の骨格にアプローチし、下顎の骨を切ったり、削ったりすることで下顎を後ろに下げ、受け口やしゃくれを改善し、小顔を形成します。
医学的な手術方法として、
・下顎枝矢状分割法(Sagital Split Ramus Osteotomy: SSRO /Short split法)
・下顎枝垂直骨切り術(Intraoral Vertical Ramus Osteotomy: IVRO)
・下顎前方歯槽部骨切り術
といった手術方法で行われます。
受け口・しゃくれとは

通常の歯並びは、上の前歯の歯並びが前に出ていて、下の前歯の歯並びが後ろに下がっています。
「受け口」、あるいは「しゃくれ」とは、それとは逆に下の前歯の歯並びが上の前歯の歯並びより前に出ている状態をいいます。
噛み合わせが逆なため「反対咬合(はんたいこうごう)」とも呼びます。
歯並びだけなら歯科の矯正で治る場合がありますが、小顔にしたり、綺麗な横顔のラインと呼ばれるEラインを形成する場合は、下顎の骨を切ったり削ったりする骨格的な治療をしなければ改善できません。
見た目だけでなく機能面も。

受け口でお悩みの場合、骨切りの手術により、綺麗な輪郭を手に入れたとしても、噛み合わせが悪い場合、新たな問題を生じてしまいます。
歯の噛み合わせが悪いと、口をうまくとじることができず、口を開けた状態が多くなり、口腔内が乾いてしまいます。
口腔内が乾くと唾液がうまく働かくなり虫歯や歯周病が進んでしまう場合があります。
そのため、受け口を治す場合、輪郭の見た目だけでなく、噛み合わせも重視して治療しなければなりません。
当院は歯科を併設しているため、受け口の手術を行う場合、見た目と機能面の2つの点から手術を行います。
下顎の歯並び

人間の下顎には、みなさんご存じのように物を食べるために歯が生えています。
右に8本、左に8本、計16本生えています。
人間は、肉を食べたり野菜を食べたり雑食の生物なので、前の①~④番の歯は肉食動物のように物を切るハサミの役割をしている歯が生えています。
そして、⑤~⑧番の歯は草食動物のように草をつぶすように臼の役割をしている歯が生えています。
前歯と奥歯の形が違うのはこのためです。
奥歯の噛み合わせ

奥歯は、物を押しつぶす役割があるので、うまく力が加わるように、万力(まんりき)のように上下の噛み合わせが一致しています。
前歯の噛み合わせ

一方の前歯は、物を切りやすくするために、上の歯としたの歯が少しずれています。
ハサミを思い浮かべていただくとイメージしやすいですが、ハサミは物を切りやすいように、2つの歯をあえて少しずらされて作られています。
反対咬合を正常咬合に

そのため、受け口の輪郭形成手術で下顎を後ろに下げる場合、しっかりと物が前歯で切れるように、下の前歯を上の前歯より少し後ろの位置に移動させます。
つまり、反対咬合を正常咬合にします。
美しい横顔Eラインを形成

顔を横から見たときに、おでこから鼻にかけて緩やかなS字カーブをしていると美しいと言われています。
また、鼻先と顎の先を結んだ線はEライン(エステティックライン)と呼ばれていますが、このEラインの線上に唇あると美しいと言われています。
共立美容外科では受け口の美容整形手術をする場合、鼻と唇と顎にかけてのEラインを意識して手術を行っています。
手術法に関して
Dr.浪川

受け口の輪郭形成手術について、私、共立美容グループの副院長の浪川が解説します。
大きく分けて手術方法は、
の3つがありますが、下顎枝垂直骨切り術はほとんど行われていないので、下顎枝矢状分割法と下顎前方歯槽部骨切り術を解説します。
下顎枝矢状分割術(かがくししじょうぶんかつじゅつ)
❶ 下顎体と下顎枝を分ける

下顎は、間接の方の下顎枝(かがくし)(B)と下顎枝(かがくたい)(A)の2つに分けられます。
下顎枝矢状分割術では、下顎枝と下顎体をカットして、下顎体を後ろに下げて下顎を後ろに下げます。

上から見ると、このような位置でカットします。
第2大臼歯の付近からエラの角付近までのラインでカットします。
❷ 下顎体を後ろに下げる

切り分けた下顎体(A)を下顎枝(B)の奥の方に下げます。
❸ 骨と骨をボルトで止めます

ずらした下顎体と下顎枝をボルトで2〜3か所止めます。
❹ 1か月固定する

手術後は、ボルトを8か所程度、歯茎に挿入し、1か月程度、下顎の骨をワイヤーやゴムで固定します。
■下顎枝矢状分割術の問題点

下顎枝矢状分割術は術後、下顎の骨をを固定しなければいけないので、顎の関節を動かすことができず咀嚼(そしゃく)できないので、1か月程度流動食で過ごさなければなりません。
そのため、当院では、重度の受け口出ない場合、下顎前方歯槽部骨切り術(かがくぜんぽうしそうぶこつきりじゅつ)を行っています。
下顎前方歯槽部骨切り術(かがくぜんぽうしそうぶこつきりじゅつ)
❶ 骨をカットする

下顎前方歯槽部骨切り術は、④番の歯(臼歯)とその下にある顎の骨の一部を取り除き、その空いたスペース分、顎を後ろに下げます。
まず、左右の④番の歯の下と前歯の左右①~③番の下を水平にカットします。
❷ ④番の歯(臼歯)と顎の一部を取り除く

左右の④番の歯とその下にある顎の骨の一部を取り除きます。
❸ 前歯を後方に下げる

④番の歯のスペース分、前歯を後方に下げます。そして、骨と骨をチタンミニプレートで固定します。
場合によっては犬歯と第二小臼歯の間をワイヤーで固定する場合もあります。
【ポイント】段差をなくす

前歯の骨を後方に下げただけでは、段差が出来てしまい、綺麗なEラインを作ることができません。
そのため、この段差をなくすために、回転やすりを使用して、骨を削り段差をなくします。
❹ 段差がなくなる

段差がなくなり、どの方向から見ても綺麗な輪郭になります。
下顎前方歯槽部骨切り術を頭蓋骨の模型を使用して解説
人の輪郭は千差万別で、色々な形をしています。
お一人おひとりにあった最適な切り方、削り方で、優しい曲線の流れを作りながら丁寧に削ります。
実際にどのように下顎を後ろに下げるのか、頭蓋骨の模型を使用して下顎前方歯槽部骨切り術を解説します。

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Step 1
4番の歯の下のあたりから、少しずつ、受け口の輪郭形成手術用ののこぎり(サジタルソー)を使用してカットします。
このカットする間隔が、顎を後ろに移動する距離になるため、お一人おひとりの輪郭に合わせて少しづつ丁寧にカットしていきます。
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Step 2
前歯の歯根尖端より5mm程度下部を水平に横方向にカットします。この時、オトガイ神経を傷つけないようにします。
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Step 3
前歯の骨を後方に下げたために、段差が出来てしまいます。
7種類の回転やすりを使い分け、一人一人にあった最適な削り方で、段差をならし、綺麗な輪郭になるように曲線を作ります。
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Step 4
前歯を後方に下げたことにより、かえって顎先が目立ってしまわないように、顎先や顎先の下の部分も小顔になるように削り込みます。
セットバック手術(上下の顎移動)

下顎だけでなく、上顎も同時に後方に下げることが可能です。
この手術方法は上下セットで行うので、セットバック手術といいます。
上顎は上顎前歯部歯槽骨切り術、下顎は下顎前方歯槽部骨切り術で行います。
上顎も下顎も同時に移動させることができるので、前後だけでなく、左右の微妙なズレも調整することが可能です。
歯が原因で受け口になっている場合

輪郭ではなく、歯が前に出ている原因で受け口になっている場合は、当院は、歯科を併設しているので、
で治療することが可能です。
セラミック矯正

セラミック矯正とは、前歯を少し削り、その上から、天然歯に色や形を近づけたセラミッククラウン(差し歯)を挿入し歯並びを治療する矯正方法です。
治療開始日に仮歯まで作成できます。
歯並びの治療は3週間程度で終わります。
料金(概算) | クラウン(1本) ¥66,600~¥333,000 |
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- 表示料金は全て税抜きの金額です。
- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
マウスピース矯正

マウスピース矯正は、その名の通り、マウスピースをはめて歯並びを治療する矯正方法です。
インビザライン・システムで行っています。
矯正期間は2年程度かかります。
ワイヤー矯正と違い、器具の取り外しができるため、食事制限がありません。
また、透明なマウスピースをしようするため、目立たないことも特徴です。
料金(概算) | イビザライン・システム マウスピース矯正 上下 歯 ¥900,000 |
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- 表示料金は全て税抜きの金額です。
- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
ワイヤー矯正

ワイヤーを使用して行う矯正方法です。
目立たないように白いワイヤーを使用する場合もあります。
また、裏側にワイヤーを設置し矯正する方法もあります。
矯正期間は2年程度です。
器具の取り外しができないため、食事の制限があります。
料金(概算) |
下顎のみ ¥952,400 下顎のみ ¥476,200 下顎のみ ¥572,000 |
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共立式MWO法 受け口・しゃくれの改善手術とは

共立美容外科では、ただ下顎の一部を切除し、顎を引っ込めるのではなく、どの方角から見ても綺麗に見えるようにする共立式MWO法という方法で受け口・しゃくれの改善手術を行っています。
そして美容外科だけでなく、口腔外科や麻酔科と連携したチーム医療で行っています。
CT検査も導入し、3Dを使用し事前にシミレーションしています。
骨を切ったり削ったりする際は、口の中からアプローチするので、傷跡は外からはわかりません。
また、こだわりぬいた医療機器を使用して手術を行っています。
共立式MWO法や使用する医療機器など当院の詳しい輪郭形成術についてはコチラの輪郭形成の総合ページをご覧ください。
浪川院長の輪郭形成の骨削りの手術動画
新宿本院の浪川院長の輪郭形成術、共立式MWO法骨削りの手術動画です。
浪川院長にフォーカスして撮影しています。
患者さまは映っていません。
顔全体の骨格を考えて手術を行う

受け口・しゃくれの改善の手術をする際、医師は手元に目が行きがちで、手術後の顔全体のバランスを考えながら下顎の骨を切って縮める事は中々難しいです。
手術中、手元にだけ目がいってしまい、下顎の骨だけ切って縮めてしまうと、かえって顎が目立ってしまう場合があります。
そのため、受け口・しゃくれの改善手術をする際は、綺麗な卵型の輪郭に近づけられるよう、手術後の顔全体のバランスを考えながら丁寧に削ります。
医師自身が、顔全体の骨格を考え手術後の輪郭をイメージして顎の骨を削ることが大切です。
そうする事で前・横・斜め、どの方向から見ても綺麗なバランスのいい仕上がりの輪郭に近づけることが可能です。
症例写真
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施術前
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直後
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施術前
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直後
主なリスク、副作用等 - ◆ 数日間の腫れ、仕上がりまで3〜6ヶ月かかります。
- ◆ 2〜3日の休みがとれる時期が望ましいです。
- ◆ 症例は個人差があります。
- ◆ リスク・副作用に配慮して、丁寧に輪郭の整形(骨切り)の治療を行います。
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共立式MWO法 受け口しゃくれの改善手術の概要
保険適用外の自由診療・税抜き
手術料金(税抜き) | ■下顎枝矢状分割法(下顎を後退させる) ¥1,200,000 ■下顎前方歯槽部骨切り術(下顎を後退させる) ¥1,200,000 ■セットバック(上下の顎を後退させる) ¥2,200,000 |
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手術時間 | 60分~120分 |
通院回数 | 術後の状態により2~3回 |
回復までの期間 | 数日間の腫れ、仕上がりまで3~6ヶ月 |
カウンセリング当日の治療 | 不可 |
入院の必要性 | 日帰りが基本だが、場合によっては1泊必要な場合もある |
制限事項 | 1週間の禁煙、シャワー翌日から可、入浴は3日後 |
仕事・外出 | 2~3日の休みがとれる時期が望ましい |
その他特記事項 | なし |
- 表示料金は全て税抜きの金額です。
- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
最新の日本美容外科学会 学会長としてのご報告

2019年4月に行われた、第107回日本美容外科学会で共立美容外科・歯科の理事長の久次米秋人が務めました。
2020年は日本美容外科学会が中止となりましたので、2021年時点で最新の美容外科学会になります。
当学会では、2日間にわたり、特別講演やシンポジウムなど30ものプログラムを通して、国内外から参加した登壇者と参加者とが一丸となり、美容医療の発展に寄与しました。
当院としても、移り変わる社会からの美容医療への要求に対して、お応えできるよう日々研鑽(けんさん)を積んでまいります。
また、第109回日本美容外科学会は2021年5月26日、27日を予定しています。
学会の様子についてはこちらをご覧ください。
内閣府認定 日本美容医療協会

日本美容医療協会(JAAM)は、内閣府から認定された美容分野の公益社団法人です。
「すべての人に美しくなってほしい」ことを目的としています。
当院の久次米秋人理事長と、野本俊一医師は日本美容医療協会の理事として、皆さまと専門医をつなぐ架け橋になるよう努めています。
当協会は美容分野で唯一、内閣府より公益社団法人の認定を受けています。
様々な科目の専門医が在籍

当院には、様々な科目の専門医が在籍し、当サイトも執筆、監修しています。
例えば、日本形成外科学会が認定する形成外科専門医、日本外科学会が認定する外科専門医、日本麻酔科学会が認定する麻酔科専門医、日本脳神経外科学会が認定する脳神経外科専門医、日本抗加齢医学会が認定する専門医、日本外科学会が認定する外科専門医、日本救急医学会が認定する救急専門医、日本旅行医学会が認定する認定医、日本禁煙学会が認定する認定指導医です。
また、日本美容医療協会理事で厚生労働省認定臨床研修指導医でもある日本医科大学付属病院の野本俊一が在籍しています。
様々な科目の専門医や出身者による総合的な医療の上に成り立っているのが、共立美容外科なのです。
定期的な研修や勉強会を開催し、IMCAS(世界皮膚老化会議)などの参加を通じて、医療技術の向上に努めています。学術研究についてはこちらをご覧ください。
医学博士も在籍

当院には、医学博士の新妻 克宜医師が在籍しています。
学会発表などアカデミックな視点からも、美容医療の向上に努めています。そして、全ての医師が解剖学を学んでいます。
救急科専門医と麻酔科専門医が在籍

日本救急医学会が認定する救急科専門医で麻酔科認定医のの児玉肇医師や救急科専門医で麻酔科専門医の岡田大輔医師が在籍しています。感染症予防など「未然に防ぐこと」に対して積極的に取り組んでいます。
さらに、ヒヤリ・ハット事例を、収集、分析し「何かあった時の対応」に対しても取り組んでいます。
その他、各専門医の情報については、こちらをご覧ください。
早稲田大学の経営管理研究科と提携

共立美容外科は早稲田大学の経営管理研究科と2017年から2021年現在まで、提携講座を開設しています。当院のスタッフが、接遇サービスや、おもてなし、どのようなクリニックが選んでいただけるかといった講義を行っております。
また、「真っ当な医療を患者様に丁寧に届ける」という企業理念を崩さないことが大切であるという話もしています。この理念は、クリニックとして開院以来30年間一貫しています。
当院のサービス向上部門には、早稲田大学大学院のMBAや博士課程のスタッフが複数名在籍し、スタッフの人材育成に努めています。早稲田大学との提携講座を通じ、患者様にご満足いただけるような接遇サービスの向上に日々、努めています。
「日本美容外科医師会」認定医療機関

「日本美容外科医師会」は、美容外科医が中心となり、美容医学の推進と美容医療の質向上を目的として結成された特定非営利活動法人です。
所属するには、以下の条件を満たしていなければなりません。
・院長は医師会の会員であること
・共済会に加入して三年以上であること
・過去に重大事故(後遺障害3級以上)をおこしていないこと
さらに、以下の審査項目があり、これらも認定への大切なポイントとなります。
・美容外科110番でのクレーム状況
・美容外科への貢献度
・医師としての倫理感
・手数料、更新料の支払状況
これらの審査基準を満たして日本美容医師会に所属しているということは、クリニック選びの重要な指針となるはずです。
また、当院の久次米秋人理事長は、日本美容外科医師会の理事として美容医療を通じて医学の進歩と社会の福利に貢献するよう努めています。
新型コロナウイルス感染症に対する院内の取り組み

厚生労働省対策本部の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の見解(令和2年3月9日及び3月19日公表)を受けて、院内の備品、施設の消毒管理、外気の取り入れ(換気)、全てのスタッフの体調管理等を行っています。
詳しくは、下記ページをご覧ください。
共立美容外科で受けられるエラ・あご・頬骨の美容整形の施術
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輪郭形成(骨削り・骨切り)
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注射で顎を形成
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プロテーゼで顎を形成
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顔の脂肪吸引
このページの監修・執筆医師
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医師
浪川 浩明(なみかわ ひろあき)
日本美容外科学会認定専門医
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略歴
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- 1991年
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 1991年
- 東京厚生年金病院 形成外科入局
- 2006年
- 共立美容外科・歯科 入局
- 2009年
- 共立美容外科・歯科 新宿本院院長就任
- 2009年
- 共立美容グループ 副院長就任
- 2020年
- 共立美容グループ 総括院長就任
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主な加盟団体
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本形成外科学会会員
日本顎顔面外科学会会員
日本手の外科学会会員
日本マイクロサージャリー学会会員
日本職業・災害医学会会員
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